【J1第32節】モンテディオ山形 1-0 京都サンガ

モンテディオ山形 1-0 京都サンガ
◇日時:2010年11月23日(火)19.34キックオフ
◇会場:天童市山形県総合運動公園陸上競技場(8582人/曇 5.6℃ 71%)
◇主審:岡田正義 “ジャスティス”
51分【山形】田代有三

■モンテディオ山形(4-1-4-1)
GK1:清水健太
DF2:小林亮
DF32:前田和哉
DF4:西河翔吾
DF13:石川竜也
MF17:佐藤健太郎
MF11:北村知隆(90+2分-DF14:宮本卓也)
MF19:秋葉勝
MF8:増田誓志
MF7:宮沢克行(72分-MF5:下村東美)
FW10:田代有三(82分-FW15:長谷川悠)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:平井直人(46分-GK29:守田達弥)
DF24:増嶋竜也
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF17:中村太亮
MF6:染谷悠太(23分-MF16:安藤淳)
MF23:中村充孝
MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
MF15:中山博貴
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW2:西野泰正(66分-FW13:柳沢敦)

みすみす流れを相手に渡して…

ま た 負 け た か 。

いやね、試合の入り方はよかったんですよ。
山形はショートカウンターのチームなんで、ボールをキープできたのはあるけど、それを差し引いても崩しの局面まで持っていけてた。
ドゥトラがペナに侵入したり。
西野は完全に「潰れ役」として使われて、中盤の選手がどんどん上がってくる感じで。
「流れ」を掴んでいた。

だけど、その「流れ」が引いてしまったのは、自分たちのせい。
まず、博貴んところでイージーにボール奪われて、山形がカウンターを仕掛けたところ。
ここで、京都の押せ押せムードに水が差されてしまった。
続いて、染谷の負傷。
充孝が前、染谷がアンカー的な役割でバランスが取れていたのが、思いのほかアンジュンが前に行ったのでバランスが悪くなった。

そして、前半の終わりぐらいから、山形に完全に流れがいって、決定機が続く。
しかーし!
ここは、J1通算100試合出場となる「イェイ平井神」が美技美技連発。
ビューティフル、ワンダフルな平井神を久々に見た気がするな。

それに引き替え、博貴はなんとかならんものか。
ふんわりダイレクトパスはほとんど意味をなしてないし。
サイドでボールを持とうとしては潰されるし。
おまけに、真ん中に入ってはシュートをミスるし、もう!
試合終了間際、ヂエゴが左サイドに張ったときのほうが、基点が作れてたのを見ると、辛いモノがあった。
いや、サイドでゲームメークするにしても、ドリブルで距離を稼げるとか、もうちょっと前に仕掛けられるとか、そういうものがないと厳しいよな。

アタッキングサードでほぼ何もできず

で、後半。
平井神がケツを痛めたとかで、守田に交代。
これで、なんだがイヤな予感が漂ったのだが…。
51分、早いスローインにまっすぅが気を抜いてぶっちぎられたところを、田代にヘッドで決められてしまう。
まっすぅは確かに悪いんだけど、マークにいってたディフェンダーもちょっと軽かったか。

京都は、サイドでサイドバック、サイドハーフ、ヂエゴが絡んでポイントは作るんだけど、そこから前にいけなかった。
サイドでの基点づくりに、せいいっぱいという感じで。
そこからぶち抜ける「個の力」も「組織の成熟度」もなかった。
あと、サイドに人数をかけすぎて、ボックスに人が薄いというのは相変わらず。
結果、シュートは4本とか。
そのうち、超決定機は博貴のヘッド1本だもんなぁ。

ホント、点が入らないね。
セットプレイも得点の予感すら漂わないし。

光明は「W中村」

こんな試合の中で、キラリと光っていたのが中村充孝。

ボランチで起用され、若さに似合わない落ち着きと、華麗な球出しセンスを見せてくれた。
いちばんいいのは、相手がひとりぐらいプレスにきても慌てず蹴ったりしないで、いなせる技術をもってるところだな。
あと、後半の最後のほう、ドリブルで相手を脱いで突進していったシーンも、センスがあった。
ポジショニングも悪くなかったしね。
これで、守備力がついたら、かなりの大黒柱になれそうな予感があった。

W中村のもうひとり、中村太亮もサイドバックで奮闘していた。
スピードとトランジションの速さは評価できる。
サイドハーフよりもサイドバックのほうが「整いました!」なのかもしれない。

というか、若手と平井神以外は語るべきものがなかったゲームだった。
まぁ、消化試合だしね。
くしくもきょう、元清水、甲府で指揮を取った大木武氏が次期監督の候補に挙がっているという報道があった。
監督人事、選手人事や来季の構想。
もうそっちのほうに興味が移ってきたのは、否めないなぁ。
(以上、テレビ録画観戦)

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2件のコメント

  1. 1TOPとしての得点能力を期待するなら別ですが、西野は完全なつぶれ役とするならばディエゴとの相性は悪くないと思っています。もういつのことか忘れかけている神戸戦も西野-ディエゴの先発でしたから。戦術ディエゴで今年はいくのであれば、西野の先発→交代ヤナギのほうがいいでしょうね。
    中山に関してはああいう軽いプレイは山形には通用せんでしょう。だってDFに人数さいてる分、一杯人がいるんだもの。昨日の展開なら大剛を前に置いて1vs1で仕掛けられる方が、山形はイヤだったでしょうね。この辺の先発のセレクトに秋田の監督としての経験不足を感じます。
    充孝はオプションとしてならともかく、ボランチじゃなくてやっぱり前で使って欲しいと思います。あのスルスルと前に行く力のある選手をわざわざ低い位置からスタートさせることはないと思います。
    平井さんは確かに凄かったですけど、まさかみたび(四度?)レギュラー奪取なんてないですよね…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。さすがにもう時代を巻き戻すのはあかんでしょう。

  2. 中村充孝の「スルスル」はたしかに魅力ですね。
    前へ抜け出すテクニックという意味では、ヂエゴ以上なのは間違いないかも。
    ヂエゴは基本、ワンツーで抜け出すタイプですから。
    そういう意味では、ヂエゴと充孝のポジションを入れ替えるという選択もあったのかも。
    守備力では、どっこいどっこいな感じがするんで。

    西野&平井さん、来季はどうなるんでしょうねぇ。
    博貴は来月13日で25歳。
    「25歳以上の選手は大幅減俸」
    の対象になるかどうか…。
    軽いプレイさえなければ、と思い続けて早、何年だろうか。

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