【J1第24節】ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.

ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.
日時:2024年7月20日(土)19:03KO
会場:静岡県磐田市ヤマハスタジアム(1万1,831人/曇 28.5℃ 63%)
主審:谷本涼
39′-磐田/ジャーメイン良
79′-京都/オウンゴール(鈴木海音←金子)
82′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←マルコ・トゥーリオ)※Jリーグ初ゴール

■ジュビロ磐田(4-2-2-2)
GK21:三浦龍輝
DF50:植村洋斗
DF6:伊藤槙人
DF15:鈴木海音
DF4:松原后
MF16:レオナルド・ダ・シウヴァ・ゴメス “レオ・ゴメス”(77′-DF26:西久保駿介)
MF7:上原力也(85′-MF23:ジョルディ・クルークス)
MF19:ブルーノ・ジョゼ・ヂ・ソウザ(64′-MF14:松本昌也)
MF40:金子翔太(85′-MF23:MF31:古川陽介)
FW11:ジャーメイン良
FW99:マテウス・ヴィエイラ・カンポス・ペイショット

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF24:宮本優太
DF5:アピアタウィア久(64′-DF28:鈴木冬一)
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(64′-MF19:金子大毅)
MF37:米本拓司(64′-MF48:中野瑠馬)
MF39:平戸太貴
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(90′-MF44:佐藤響)
FW14:原大智
FW31:平賀大空(46′-FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)

天使降臨

ヤマスタでのスーパーループと言えば、中山博貴(現強化部スカウト担当)のアレを思い出したよね。
https://youtu.be/qWijGKnHj-A?si=hjCJNDp4ZfLgEkSL&t=106
1:46から。
って、2010年、14年前とは……(白目

それはさておき、ここ5戦3勝2分け負けなし。
あしたの鳥栖の結果次第だけど、中断期間前に磐田と入れ替わって暫定で降格圏を抜け出せたのは大きいね。
内容がよくなってきて、結果もつながってきた。
そして、オウンゴールという〝運〟もついてきたのだ。

きょうの試合、シーズン序盤なら0-1で点が入らず、黒星を喫する流れだっただろう。
前半からセカンドボールを拾えて、京都らしくない(!?)中盤で複数人が絡んでサイドを突破するような動きも。
ファイナルサードでのパスが正確性を欠いていたけれど、確実に京都のペースだった。

しかし、こういうときにあっさり先制を許してしまうのが今季の京都。
失点シーンは、鈴木義宜がジャーメインに前に出られてしまったからだけど、あの直前、磐田・金子がビールを持ったところで京都の選手たちが完全にボールウォッチャーになってしまっていた。
人数は揃っているのにペイショットを誰も見ていないし、大外のブルーノ・ジョゼに至ってドフリー。
守備のディテールの部分、詰めの甘さは反省材料だろう。

後半からハファエウ・エリアスを投入して、右からマルコ、ハファエウ、原の攻撃的3トップを形成。
反撃に転じようとするも、磐田も守備的になっており、相手を崩すようなシーンはなかなか作れなかった。
そんな中で、金子のタッチダウンパスが磐田・鈴木海音のオウンゴールを誘発。
さらに、意気消沈した相手に対して一気に逆転まで持っていけたのは、前線の3人のおかげだろう。
原が力強いキープ、右サイドに開いたマルコの早くて正確なクロス、そして鈴木海音の前に入って巧みなヘディングシュートを決めたハファエウ。
3人の特徴が融合したナイスシーンだった。

特にアシストを記録したマルコは、きょうのMVP的な存在ではないだろうか。
右に左に流れてサイドでボールを収め、前線でゲームを作る〝ウタカ・ロール〟を完遂してみせた。
守備も献身的にこなしていたし、いまのチームに欠かせないひとりになりつつあるな。

【J1第23節】京都サンガF.C. 0-0 浦和レッドダイヤモンズ

京都サンガF.C. 0-0 浦和レッドダイヤモンズ
日時:2024年7月14日(日)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(18,730人/曇 26.1℃ 90%)※最高入場者数レコード更新
主審:先立圭吾

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF28:鈴木冬一(60′-MF44:佐藤響)
DF5:アピアタウィア久(75′-MF19:金子大毅)
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(75′-MF37:米本拓司)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(87′-FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス
FW14:原大智
FW22:一美和成(60′-FW31:平賀大空)

■浦和レッドダイヤモンズ(4-1-2-3)
GK1:西川周作
DF14:関根貴大(60′-FW41:二田理央)
DF23:井上黎生人(84′-MF29:堀内陽太)
DF5:マリウス・ホイブラーテン
DF66:大畑歩夢
MF11:サミュエル・グスタフソン(25′-MF47:武田英寿)
MF3:伊藤敦樹
MF25:安居海渡
FW21:大久保智明(60′-MF24:松尾佑介)
FW12:チアゴ・サントス・サンタナ(84′-MF8:小泉佳穂)
FW13:渡邊凌磨

紫と赤の消耗戦

振り返ってみると、少し残念なドロー。

前半は攻守に〝圧〟が強い浦和に押され、40分の原が打ったシュート(カバーに入った井上がクリア)までチャンスをつくれなかった。
しかし、後半頭から京都もゴール前まで攻められるようになった。
最終的にはボール支配率は39パーセント、しかし放ったシュートは14本(浦和は8本、枠内は両チーム2本)。
前述の原のシュート、89分高い位置でボールを奪ったマルコ・トゥーリオからパパガイオのシュート、いずれかが決まっていればね。
まぁ、後半、ゴール前でフリーになりかけた浦和・渡邊凌磨がすっ転んでくれたというラッキーもあったけれど。

ただ、浦和ホームではチンチンにやられていたけれど、あのときより守備も統率が取れており、固いサッカーをやれるようにはなってきている。
この事実を自信にして、夏の厳しい試合を戦い抜いていくしかない。

ということで、順位は再び19位にダウン。
ただ、次戦対戦相手の磐田との勝ち点差は2。
またまた〝シックスポインター〟、重要な一戦となる。

【JFA全日本サッカー選手権大会3回戦】京都サンガF.C. 3-1 清水エスパルス

公式HPより、跳ねる喜多壱也と飯田陸斗

京都サンガF.C. 3-1 清水エスパルス
日時:2024年7月10日(水)19:00KO
会場:静岡市清水日本平運動公園球技場 “アイスタ”
主審:飯田淳平
35′-清水/カルロス・アントニオ・ヂ・ソウザ・ジュニオール “カルリーニョス・ジュニオ”
66′-京都/原大智(ヘッド←CK:平戸)
75′-京都/平賀大空(右足)
90+2′-京都/原大智(左足←川﨑)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:ヴァルネル・ロイド・ハーン
DF24:宮本優太
DF4:松田佳大
DF20:喜多壱也
DF28:鈴木冬一(90+6′-MF44:佐藤響)
MF19:金子大毅
MF31:平賀大空(81′-MF10:福岡慎平)
MF39:平戸太貴
FW13:宮吉拓実(61′-MF7:川﨑颯太)
FW22:一美和成(61′-FW14:原大智)
MF17:安齋悠人(46′-FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)

■清水エスパルス(4-2-3-1)
GK1:沖悠哉
DF5:北爪健吾(79′-DF14:山原怜音)
DF3:高橋祐治
DF4:蓮川壮大
DF28:吉田豊
MF21:矢島慎也(67′-MF11:ルーカス・ブラガ・ヒベイロ)
MF25:成岡輝瑠
MF41:白崎凌兵(79′-MF44:西原源樹)
MF33:乾貴士
MF10:カルロス・アントニオ・ヂ・ソウザ・ジュニオール “カルリーニョス・ジュニオ”(74′-MF71:中村亮太朗)
FW99:ドウグラス・ウィリアン・ダ・シウヴァ・ソウザ “ドウグラス・タンキ”(67′-FW23:北川航也)

【J1第22節】アビスパ福岡 1-2 京都サンガF.C.

アビスパ福岡 1-2 京都サンガF.C.
日時:2024年7月7日(日)19:04KO
会場:福岡県福岡市東平尾公園博多の森球技場 “ベススタ”(8,821人/晴 31℃ 59%)
主審:荒木友輔
47′-京都/原大智(右足)
90+3′-福岡/田代雅也
90+9′-京都/宮本優太(右足←平賀)※Jリーグ初ゴール

■アビスパ福岡(3-4-2-1)
GK31:村上昌謙
DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ(77′-DF19:亀川諒史)
DF37:田代雅也
DF5:宮大樹
MF16:小田逸稀
MF88:松岡大起(77′-MF35:平塚悠知)
MF6:前寛之
MF18:岩崎悠人
FW8:紺野和也(62′-MF7:金森健志)
FW30:重見柾斗(62′-FW27:佐藤凌我)
FW17:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ(27′-FW9:シャハブ・ザヘディ)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF2:福田心之助(35′-MF44:佐藤響)
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗(87′-DF4:松田佳大)
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(87′-DF28:鈴木冬一)
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(66′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智
FW22:一美和成(87′-FW13:宮吉拓実)

劇的 “ブザービーター”

「なぜそこに宮本」、語呂が良すぎる(笑)。
相手が前がかりになりすぎていて、また最後宮本選手と対峙した平塚選手が足を広げてくれたことで、劇的なゴールが決まった。
ロスタイムに追いつかれて嫌なムードだっただけに、この勝ち点3はデカい。

【J1第21節】湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガF.C.

湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガF.C.
日時:2024年6月30日(日)19:03KO
会場:神奈川県平塚市平塚競技場(9,516人/雨のち曇 27.7℃ 67%)
主審:池内明彦
24′-京都/原大智(右足←マルコ・トゥーリオ)
※53′-湘南/福田翔生PK失敗(ク・ソンユンのストップ)

■湘南ベルマーレ(3-4-1-2)
GK1:ソン・ボムグン
DF37:鈴木雄斗
DF47:キム・ミンテ
DF30:鈴木淳之介(85′-DF33:髙橋直也)
MF6:岡本拓也(68′-DF2:杉岡大暉)
MF14:茨田陽生(75′-MF18:池田昌生)
MF5:田中聡
MF3:畑大雅
MF15:奥野耕平(68′-FW29:鈴木章斗)
FW19:福田翔生(75′-FW77:石井久継)
FW11:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(82′-MF39:平戸太貴)
MF7:川﨑颯太
MF18:松田天馬
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(75′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智
FW22:一美和成(90+1′-MF48:中野瑠馬)

湘南の風 京都に吹く

シックスポインターを制して、うれしはずかし降格圏脱出。
しかし、鳥栖が1試合消化が少ないので暫定ではある。

海沿いの湘南ゆえ、湿気と強風がキツかった試合。
京都はここ数試合同様、最終ラインからボールを繋ぐことはほぼナシ。
キックアンドラッシュで、3トップのうち高さのある原と一美に放り込んでいた。

で、前半は風下ながら京都のペース。
湘南には、京都のサイドバック裏をつくロングパスを出せる精度もなく、前からのプレス&スペース埋めがうまくいっていた。
中盤でボールを奪うこともあり、マルコ・トゥーリオのスキルフルな浮き球パスから先制。

しかし、後半は一転相手に主導権を握られたままになるのも、ここ数戦同様。
ク・ソンユンがPKを止めてくれたからよかったものの、修正のできなさ、選手交代の遅さは課題だといえるんじゃないかな。

最終盤、前線5バックにして同点ゴールを奪われた反省からか4-3-3はキープ。
最後の交代カード、右サイドに変わった一美に鈴木冬一かと思ってたら、特別指定の中野瑠馬くんでびっくりしたよね(笑)。
案の定ちょっとかかっちゃってて、あやうくPK献上か!?のシーンもあったけれど、大丈夫だった。
曺さんは勝つための〝定跡〟を外して、あえてギャンブル的な采配をすることがあるな。

内容が決してよいものとは言えないけれど、守り切って勝ち切ったことはチームにとって自信になるだろう。
なにより、このあと福岡、浦和と手強い相手との対戦が続く(リーグ戦)だけに、結果がなによりも大切な試合だった。

最後に余談ながら、関東アウェイゲームが当分先までない……。