【J1第22節】京都サンガF.C. 3-1 ガンバ大阪

京都サンガF.C. 3-1 ガンバ大阪
日時:2025年6月28日(土)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(2万174人/晴 27.2℃ 61%)
主審:ウーカシュ・クジュマ
17′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(右足←平戸)
25′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(ヘッド←CK:平戸)
52′-京都/福田心之助(左足←マルコ・トゥーリオ)
88′-G大/イッサム・ジェバリ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助(66′-DF22:須貝英大)
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(83′-DF3:麻田将吾)
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(16′-MF39:平戸太貴)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(83′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW93:長沢駿(66′-MF18:松田天馬)
FW14:原大智

■ガンバ大阪(4-2-3-1)
GK22:一森純
DF3:半田陸
DF20:中谷進之介
DF2:福岡将太
DF4:黒川圭介(46′-DF15:岸本武流)
MF13:安部柊斗
MF16:鈴木徳真(46′-MF6:ネタ・ラヴィ)
MF97:ウェルトン・フェリペ・パラグア・ヂ・メロ(66′-FW17:山下諒也)
MF7:宇佐美貴史(66′-FW11:イッサム・ジェバリ)
MF51:満田誠(83′-MF47:ファン・マテウス・アラーノ・ナシメント)
FW23:デニス・ヒュメット

マルコの〝フットサル選手感〟は異常

↑体型、髪型、そしてテクニック面でね。

右足トゥーキックでのシュートによるゴール。
コーナーからニアで合わせたヘディングでのゴール。
さらにはヒールによるアシスト。

怪我からの復帰後は精彩を欠いていたが、今節はまさに大爆発。
原とともにサイドライン際で、何度も起点となって攻撃をけん引した。

ということで——。
「スーパーマルコ」の活躍により、京都サンガは3試合連続で3得点を記録。
いつの間にか(暫定ながら)J1最多得点チームに……(ざわ……ざわ……)。
昨季の得点力不足はいったい何だったのか。

こうした攻撃陣の好調が、勝ち点3につながったのは間違いない。
だが、もうひとつ勝因として指摘したいのが、ガンバ大阪の不調ぶりだ。

特に、途中加入の安部の〝使い方〟がまだ定まっていないようで、攻撃の組み立てがうまくいっていない印象を受けた。
安部の持ち味は、やはり攻守にわたるハードワーク。
一方で、パスの展開力やボールキープの面では、後半にダブルボランチを組んだネタ・ラヴィ&満田のほうが上だった。

京都にとって最も怖かったのは、プレスの〝無効化〟。
具体的には、右サイドライン際に張るウェルトン、左に開くヒュメットに対して、低い位置からのロングパスが通り、京都DFと1対1を仕掛けられる状況だ。

だが、特に前半はそうした場面は数えるほどしかなかった。
京都の前線からのプレスがある程度ハマっていたこと、さらにガンバ中盤がそのプレスを剥がしきれなかったことが要因だろう。
結果として、京都はチーム全体で高い位置を保ち、相手を押し込むことができていた。

終盤、3バックにしてから守備が後手に回り1失点したのは〝余計〟だったけれど、それでも「快勝」と呼ぶにふさわしい内容だった。

そして何より、満員のスタジアムでこの内容を見せられたことが大きい。
初観戦の人も「また来たい」と思えるような、コンテンツとしての魅力にあふれた一戦だった。
さぁ、次の新潟戦もホーム開催!

【J1第21節】柏レイソル 3-3 京都サンガF.C.

柏レイソル 3-3 京都サンガF.C.
日時:2025年6月21日(土)19:03KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1万2,954人/晴 25.8℃ 67%)
主審:中村太
19′-柏/小泉佳穂
24′-京都/米本拓司(ヘッド←福田)
31′-柏/垣田裕暉
53′-京都/長沢駿(ヘッド←原)
74′-柏/原田亘
84′-京都/川﨑颯太(右足←奥川)

■柏レイソル(3-4-2-1)
GK25:小島亨介
DF42:原田亘
DF4:古賀太陽
DF2:三丸拡
MF24:久保藤次郎
MF6:山田雄士(81′-MF88:馬場晴也)
MF39:中川敦瑛
MF14:小屋松知哉(90′-DF3:ヂエゴ・ジャラ・ホドリゲス)
MF8:小泉佳穂
MF11:渡井理己(81′-MF20:瀬川祐輔)
FW18:垣田裕暉(85′-FW9:細谷真大)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助(65′-MF44:佐藤響)
DF24:宮本優太(68′-DF3:麻田将吾)
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(65′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(46′-MF29:奥川雅也)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(46′-FW93:長沢駿)

いつもここから 常識の外側

13-1を目撃した、約束の地・柏へ……(遠い目)。
ゴールを決められても、追いつくこと3度。
ゲームの主導権を握られ、チャンスの数は少なかったものの、したたかに勝ち点1を奪い取った。
ボールをほぼ支配されながら、3ゴールが奪える。
非合理で非常識——それが今季の京都サンガだ。
結果は勝ち点1。
だけど、現地で見ている分には同点ゴールが3回も生まれるという、エモがりを奏でる一戦だった。

振り返ると、3得点はいずれも〝ペナ角〟(ペナルティエリアの角の部分)から送ったクロスによるもの。
米本のヘッドも長沢のヘッドも、うまく相手のマークを振り切った。
そして川﨑の飛び込みは、奥川のクロスがまさにドンピシャのところに落ちてきた。
試合後の奥川選手のコメントによれば「(クロスからの得点は)狙いどおりではない」ということ。
ただ、柏の3センターバックのうち左右はサイドバックタイプの選手(原田178cm、三丸172cm)。
高さでのミスマッチはいつ起きてもおかしくなかった。
そして、京都のクロスにもひと工夫があったことにも触れておきたい。
サイドで人と時間をかけて、相手DFの目線をボールに出所に向けさせることによって、結果的にボックス内で〝カオス〟が起きたのだ。

しかし、今季2度の戦いを終えて柏は去年とはまったく別のチームになったよね。
ウイングバックが幅を取り、両センターバックが加勢してポイントをつくり、〝ポケット〟への侵入を目指すポゼッションサッカー。
シーズン途中でこの完成度まで持ってきた、リカルド・ロドリゲスさんの手腕がすばらしい。
もちろん、指揮官が志向するサッカーに合った選手を次々に獲得したクラブ(布部フットボールダイレクター!)の力も大きいし。
細谷を使ったのが85分からで、ベンチには仲間や小見も残っているという。
このチーム相手に2戦負けなしだったことは、結果としては悪くないと言えるのかもしれない。

【JFA第105回全日本サッカー選手権大会2回戦】京都サンガF.C. 1-0 奈良クラブ

天皇杯 JFA第105回全日本サッカー選手権大会2回戦(Match52)
京都サンガF.C. 1-0 奈良クラブ
日時:2025年6月11日(水)19:01KO
会場:京都府立京都スタジアム”サンガS”(3,774人/曇り22.5℃75%)
主審:山本雄大
87′-京都/福田心之助(右足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(66′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(84′-MF48:中野瑠馬)
MF8:米本拓司
MF16:武田将平
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(84′-MF25:レオナルド・ダ・シウヴァ・ゴメス)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(56′-FW14:原大智)
FW39:平戸太貴(56′-MF29:奥川雅也)

【J1第19節】 京都サンガF.C. 3-0 FC東京

京都サンガF.C. 3-0 FC東京
日時:2025年5月31日(土)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(16,302人/曇 18.9℃ 67%)
主審:今村義朗
32′-京都/川﨑颯太(右足)
70′-京都/武田将平(左足←長沢)
75′-京都/奥川雅也(右足←川﨑)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大
MF10:福岡慎平(85′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(66′-MF16:武田将平)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(66′-MF29:奥川雅也)
FW93:長沢駿(85′-DF3:麻田将吾)
FW31:平賀大空(57′-MF18:松田天馬)

■FC東京(3-4-2-1)
GK13:波多野豪
DF32:土肥幹太
DF3:森重真人
DF4:木本恭生(87′-DF5:長友佑都)
DF37:小泉慶(78′-DF99:白井康介)
MF10:東慶悟(78′-MF18:橋本拳人)
MF8:高宇洋
MF22:遠藤渓太
MF7:安斎颯馬(72′-FW28:野澤零温)
MF33:俵積田晃太(72′-FW39:仲川輝人)
FW16:佐藤恵允

まーごめ(松橋さんごめんね)

所要による帰省に合わせて、今季初のサンガスタジアム。
そして、大勝利(=BIG WIN)。
苦労人・武田のゴールには涙腺が緩んだし、麻田の復帰もうれしかった。
麻田の前線起用という、レアなオプションも目撃できた。
しかし、2025年は現地観戦時の勝率いいな……。
って、そりゃ2位なんだから高勝率なのは当たり前だわ。

結果のほうは、3-0という一方的なもの。
しかし、現地で見てるかぎり、京都とF東にそこまでの〝差〟はなかったようにも感じた。
なかなか攻撃の形がつくれなかったのは、両チーム同様だったし。

そんな中で、京都の3得点を振り返ると、
①敵陣深くから、ロングスローと見せかけてのクロス。そのこぼれ球を川﨑がプッシュ(※セットプレイ崩れのようなもの)
②相手CBへのハイプレスでボール奪取、その勢いのまま武田のナイスゴール(※ハーフボレーでカーブがかかったスーパーなもの)
③最終ラインからのロングキックを長沢がうまく落として、その流れでゴール(※相手GKのタイミングを外したもの)
すべて、まさに「時間と手数をかけない」攻撃が結実した格好だ。

特に2点め、3点目は、京都がやりたかった〝カオス的展開〟にF東がうまくハメられてしまった形。
一方で、F東の攻撃は最後まで不発。
おそらく突破力がある選手が多いから、
 「ウイングバックとシャドーが絡むことで相手守備の逆をとる」
 →「ポケットの位置からマイナスのクロス」
みたいな攻めを中心に考えているのかな?
ただ、きょうの試合で思惑どおりにいったのは、VARでオフサイドになった幻の得点シーンと、あと数度ぐらいだろうか。
松橋力蔵さん、選手時代に京都にも2年間いたし、新潟でもいいサッカーを展開していた。
いまの順位は、チームの歯車がまだ噛み合ってない感じだし、ちょっとかわいそうだと感じるなぁ。

あらためて、京都は主力選手をケガで欠きながら大きな勝ち点3となった。
カップ戦は敗退したので今週はお休み。
次は11日の天皇杯。
中田一三さん率いる奈良クラブとの対戦だ。

【J1第18節】 東京ヴェルディ 1- 0 京都サンガF.C.

東京ヴェルディ1969 1- 0 京都サンガF.C.1922
日時:2025年5月25日(日)15:03KO
会場:東京都調布市東京スタジアム “味スタ”(1万3,252人/曇 21.1℃ 72%)
主審:笠原寛貴
90+4′-東V/新井悠太

■東京ヴェルディ1969(3-4-2-1)
GK1:マテウス・カウデイラ・ヴィドット・ヂ・オリヴェイラ
DF23:綱島悠斗
DF2:深澤大輝
DF3:谷口栄斗
MF22:翁長聖(88′-MF19:松橋優安)
MF7:森田晃樹(73′-FW37:川﨑修平)
MF16:平川怜
MF40:新井悠太
FW11:山見大登(73′-FW9:染野唯月)
FW8:齋藤功佑(88′-MF20:食野壮磨)
FW10:木村勇大

■京都サンガF.C.1922(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(66′-DF22:須貝英大)
MF16:武田将平(88′-MF8:米本拓司)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(※67′-一発退場)
FW29:奥川雅也
FW93:長沢駿(76′-ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)(88′-FW31:平賀大空)
FW18:松田天馬(66′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)

泰平の 眠りを覚ます ロスタイム

今季現地観戦ゲームは好調だったけど……。
ひさびさのアタタタタ(←北斗の拳ではない)な結果。

全体的には、全時間帯で両チームとも「攻めあぐた」状態が続き、見どころに欠けた試合だったかなと。
特に、前半は見ていて少し眠くなりそうなほど。
平戸の退場がなかったら、おそらくはスコアレスドローで終わりそうな展開だった。

京都としては、やはり攻撃の〝火力〟不足が否めない。
従前の戦い方同様、GKからのリスタートは長沢をサイドに張らせてロングボールを蹴るも、なかなか前で収まらず。
ポゼッションの局面でも、ドリブルでは前に行けず、パスは受け手と出し手の息が合わず。
アンカーに入った武田が後方に落ちて、最終ラインでパスを回して、結局宮本がリスキーなパスを出す場面がしばしばあった。

守備面では、東京Vにサイドでうまく起点をつくられていたけど、そこまで「危ない」という空気はなかった。

で、ひとり少なくなってからラファエル投入も、ケガ再発で10分あまりでout。
10人でもラファエルの〝個の力〟でゴールを狙おうとしたけど、叶わなかった。
最初ピッチに倒れたところで結構厳しそうだったから、無理させず交代していれば……と。

前線の負傷者多数と、カップ戦に続いて退場者が続いているのは、少しつらい状況。
試合数が少ない6月はなんとか凌いでいくしかないな、と思ったゲームだった。

さて、試合帰りには調布住みの知人(←サッカーは無関心)とメシへ。
街中にも、東京Vのみならず京都のユニを着ていた人を結構見かけた。
J2のときはそういう光景に出くわすのが数えるほどだったので、お互いJ1に上がれて本当によかったね。