【J1第29節】サガン鳥栖 3-2 京都サンガF.C.

サガン鳥栖 3-2 京都サンガF.C.
日時:2023年9月30日(土)19:04KO
会場:佐賀県鳥栖市鳥栖スタジアム “駅スタ”(8,395人/曇のち雨のち曇 28.4℃ 85%)
主審:山下良美
9′ -鳥栖/小野裕二
32′-京都/原大智(左足)
60′-京都/豊川雄太(ヘッド←原)
90+9′-鳥栖/原田亘
90+11′-鳥栖/ファン・ソッコ

■サガン鳥栖(4-2-3-1)
GK71:朴一圭
DF42:原田亘
DF2:山﨑浩介
DF20:ファン・ソッコ
DF23:菊地泰智(85′-MF4:島川俊郎)
MF6:福田晃斗(65′-MF14:藤田直之)
MF5:河原創
MF29:岩崎悠人(65′-FW22:富樫敬真)
MF44:堀米勇輝(85′-FW41:樺山諒乃介)
MF24:長沼洋一
FW10:小野裕二(70′-FW32:横山歩夢)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久(※90+5′-一発退場)
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗
MF19:金子大毅
MF18:松田天馬(87′-MF8:荒木大吾)
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(70′-MF27:山田楓喜)
FW11:山﨑凌吾(77′-MF33:三沢直人)
FW14:原大智(87′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)

曺貴裁コーチ(京都)
「情けないですね、自分が……それだけです。
勝ち筋は見えていたし、3点目が(VARで)取り消されたこともそれほど大きなダメージにはなりませんでした。
ここで言うことではないかもしれないですが、まだまだ甘いなと思います、俺が。
いろんなことを想像して采配はしますけど、きょうのレッドカードは想像の域を超えていました。
(レッドカードは)普段(からあのようなことをしていたのが)が出た、と思います。
普段から(自分が)そういうことを促しているわけではないですけれど、やってはいけないこと。
サポーターにはアウェイまで来てもらってこんな試合になって、申し訳ないなという思いだけです。
ただ残り5試合あるんで……、その5試合できょうの出来事を忘れてはいけないなと思います」

the middle finger

なかなか感想を記すのが難しいーー。
と思っているうちに数日が経ってしまったな。

アピアタウィア久が中指を立てたシーンをVARで咎められて、レッドカード。
そこからの2失点で、勝ち点が両手からすり抜けてしまった。

アディショナルタイムで同点、そして逆転される〝悲劇〟は、サッカーにおいては稀にあること。
とはいえ、本当に「やらなくてもいい」ことで数的不利になって、〝悲劇〟を招いてしまった。

ただ、強いていえば、同点にすることはできたのではないかという思いもある。

同点にされたシーンも逆転にされたシーンも、崩されたわけではなく、インスイングのクロスから。
特に3失点目は、割り切ってゴール前に人を集めて跳ね返すことに集中してもよかったのかもしれない。
また負傷者が多いから仕方なかったけれど、ベンチにCB本職の選手がいればな、と。

結果、重苦しいムードで中断期間に入ってしまった。
まぁ、この流れを引きずるか断ち切るかは選手たち次第。
そしてアピアタウィア選手には反省してもらって、またひとまわり大きくなってほしいものだ。

【J1第28節】京都サンガF.C. 1-0 サンフレッチェ広島

京都サンガF.C. 1-0 サンフレッチェ広島
日時:2023年9月23日(土)19:05KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(15,348人/曇 21.2℃ 60%)
主審:福島孝一郎
52′-京都/豊川雄太(左足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗
MF19:金子大毅
MF10:福岡慎平(46′-MF18:松田天馬)(87′-MF27:山田楓喜)
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(71′-MF33:三沢直人)(87′-MF8:荒木大吾)
FW11:山﨑凌吾(83′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW14:原大智

■サンフレッチェ広島(3-4-2-1)
GK38:大迫敬介
DF33:塩谷司
DF4:荒木隼人
DF24:東俊希
MF15:中野就斗(64′-MF14:エゼキエウ・サントス・ダ・シウヴァ)
MF8:川村拓夢
MF7:野津田岳人(46′-FW10:マルコス・ジュニオール・リマ・ドス・サントス)
MF16:志知孝明
MF11:満田誠
MF51:加藤陸次樹
FW20:ピエロス・ソティリウ(64′-FW9:ドウグラス・ダ・シウヴァ・ヴィエイラ)

曺貴裁コーチ(京都)
「広島はいまJリーグの中で一番力があるチーム。
その相手に対して、選手たちは怯まず堂々と戦って、14年ぶりに勝つことができました。
勝因は、試合に出場した選手、出られなかった選手を含め、サンガタウンでトレーニングしたことを試合において表現できたこと。
うれしく、誇りに思いますし、監督としてこれ以上幸せなことはありません。
監督冥利に尽きる試合でした。
特に試合終了間際の三竿のように、魂のこもったブロックができたというのは選手の成長を感じます。
サンガタウンという舞台、サンガスタジアムという舞台が彼らを成長させてくれています。
監督としていうのはあれだけど(笑)……感動したというか、そういう気持ちです。
(ーーサポーターの声援について)
ここ最近、声援の大きさはスタジアムに出るときから感じています。
はちきれんばかりの声援で相手を凌駕してくれましたし、
サポーターに半分の勝ち点をあげたいぐらいです」

走り切って勝ち切れ2023

サッカーの質、個人の技量的な面では、正直広島のほうが1枚も2枚も上だった。
京都は前線からのハイプレスを敢行するも空転。
試合を通して高い位置で相手ボールを奪ったシーンは少なかった。
また、京都守備陣がハイボールの処理に戸惑い、セカンドボールを拾うことが多かった広島がゲームを支配する。

とはいえ、スローインから山﨑の抜け出しでチャンスをつくって先制に成功。
その後は金子がほとんど最終ラインに貼り付いて、実質5バックの形で守り切った。
もちろん、広島の精度不足に助けられた部分はあっただろうけれど。
あと、「Wインアウト」という世にも珍しい選手起用も、パルプンテの効果を発揮したのもしれない!?

この結果、勝ち点は33に到達。
降格争いからは少し離れることができたな〜。
そして何より、昨シーズン手も足も出なかった広島相手に、ついに勝ち点3を取れるまでに至ったことも喜ばしい。
強度に関しては、J1である程度やれるところまで来ている、って言えるのかな?と思えたゲーム。

※14年前↓

【J1第27節】浦和レッドダイヤモンズ 0-0 京都サンガF.C.

浦和レッドダイヤモンズ 0-0 京都サンガF.C.
日時:2023年9月15日(金)19:34KO
会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(2万1,434人/曇 27.8℃ 82%)
主審:清水勇人

■浦和レッドダイヤモンズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF2:酒井宏樹(46′-MF15:明本考浩)
DF28:アレクサンダー・ショルツ
DF5:マリウス・クリストファー・ホイブラーテン
DF26:荻原拓也
MF25:安居海渡(67′-FW9:ブライアン・リンセン)
MF19:岩尾憲
MF8:小泉佳穂(82′-FW30:興梠慎三)
MF35:早川隼平(46′-MF3:伊藤敦樹)
MF14:関根貴大(67′-FW18:髙橋利樹)
FW11:ホセ・カンテ・マルチネス

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF24:イヨハ理ヘンリー
DF6:三竿雄斗(71′-MF8:荒木大吾)
MF19:金子大毅
MF25:谷内田哲平(54′-DF3:麻田将吾)
MF16:武田将平(67′-MF39:平戸太貴)
FW11:山﨑凌吾(67′-FW17:木下康介)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(71′–FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)

【J1第26節】ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.

ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.
日時:2023年9月3日(日)19:03KO
会場:兵庫県神戸市御崎公園球技場 “ウイングスタ”(1万8,454人/晴 28.9℃ 42%)
主審:池内明彦
6′-京都/原大智(左足)
18′-神戸/川﨑修平
52′-神戸/ジェアン・パトリッキ・リマ・ドス・ヘイス

■ヴィッセル神戸(4-1-2-3)
GK1:前川黛也
DF24:酒井高徳
DF23:山川哲史
DF15:本多勇喜
DF19:初瀬亮
MF25:大﨑玲央(90+1′-MF44:日髙光揮)
MF5:山口蛍
MF21:川﨑修平(60′-FW11:武藤嘉紀)
FW14:汰木康也(46′-FW26:ジェアン・パトリッキ・リマ・ドス・ヘイス)
FW22:佐々木大樹(84′-DF3:マテウス・ソアレス・トゥーレル)
FW10:大迫勇也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF3:麻田将吾(76′-MF25:谷内田哲平)
DF24:イヨハ理ヘンリー
DF6:三竿雄斗(76′-MF44:佐藤響)
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF16:武田将平(71′-FW13:宮吉拓実)
FW23:豊川雄太(65′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(65′-DF4:井上黎生人)

【J1第25節】京都サンガF.C. 2-0 アビスパ福岡

京都サンガF.C. 2-0 アビスパ福岡
日時:2023年8月26日(土)19:03KO
主審:小屋幸栄
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,830人 /晴のち曇 28.9℃ 62%)
14′-京都/原大智(ヘッド←CK:武田)
24′-京都/原大智(ヘッド)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久(36′-一発退場)
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(40′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
FW14:原大智(90+4′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW18:松田天馬(85′-MF44:佐藤響)

■アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK31:村上昌謙
DF2:湯澤聖人(78′-DF16:小田逸稀)
DF3:奈良竜樹
DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ(78′-DF37:田代雅也)
DF29:前嶋洋太
MF8:紺野和也
MF99:井手口陽介
MF6:前寛之(78′-MF35:平塚悠知)
MF7:金森健志(60′-FW27:佐藤凌我)
FW9:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ(12′-FW18:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ)
FW11:山岸祐也

ふたたび回り出した歯車

アピさんの一発退場後は、プレス開始をミドルゾーンに下げ防戦体制に切り替え、完封勝利。
つーか、あの退場がなかったらもう少し点差がついたんではないか……。
そう思ってしまうほど、立ち上がりから福岡を圧倒していた。
ホーム2連戦連勝、わっしょい。

勝因のひとつとして挙げざるをえないのは、やはり右ひざ内側半月板損傷の手術で4月から離脱してきた武田選手から戻ってきたことでしょう。
まぁ〜、復帰を果たした者の強さ、ここにありという感じで、存在感抜群。
中盤で相手に囲まれていてもワンタッチでパスを出して局面を打開するわ、走行距離11.812km(両チーム出場選手中トップ)、スプリント12回(同2位)と運動量でも圧倒するわ、コーナーキックから先制点をアシストするわ。
稲尾のような(例えが古すぎMAX!)神様仏様武田様の活躍だった。

そして、原選手がセンターフォーワードの位置でハマってきたことも大きい。
2得点はもちろん、前線で基点となって時間をつくるウタさんのような仕事でチームを助けていた。

もちろん、ひとり少ないながら完封できたのはチーム全体の守備意識の高さもある。
福岡の攻撃、特にサイドからのクロスは、いつか〝決壊〟するかとヒヤヒヤしたけど、跳ね返し続けた。

振り返って柏戦、F東戦の低調な出来と比べれば、ほんとに別次元。
次節以降続く上位との対戦でも、いいゲームをやってくれるのではないか?
期待が高まるね。