【J1第14節】京都サンガF.C. 2-3 セレッソ大阪

京都サンガF.C. 2-3 セレッソ大阪
日時:2025年5月3日(土)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万8,452人/曇 19℃ 58%)※今季最多入場者数
主審:中村太
12′-京都/原大智(左足)
14′-京都/松田天馬(右足)
18′-C大/ルーカス・フェルナンデス
43′-C大/古山兼悟
65′-C大/中島元彦

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:ク・ソンユン
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大(69′-MF44:佐藤響)
MF7:川﨑颯太
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(61′-MF16:武田将平)
MF39:平戸太貴(80′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)
MF29:奥川雅也(80′-FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)
FW14:原大智
MF18:松田天馬(69′-FW31:平賀大空)

■セレッソ大阪(3-4-2-1)
GK1:福井光輝
DF16:奥田勇斗
DF44:畠中槙之輔
DF33:西尾隆矢
MF77:ルーカス・フェルナンデス(88′-MF8:香川真司)
MF5:喜田陽
MF13:中島元彦
MF22:髙橋仁胡
FW7:上門知樹(75′-MF17:阪田澪哉)
FW11:チアゴ・エドゥアルド・ヂ・アンドラーヂ(46′-FW38:北野颯太)
FW29:古山兼悟(61′-FW9:ハファエル・ホジェリオ・ダ・シウヴァ “ラファエル・ハットン”)

現実を視よ

ゴールデンウィーク、今季最高の観客が訪れたホームスタジアム。
なのに、エースストライカーをターンオーバーで休ませて、あっけない失点を重ねて逆転負け。
間違いなく「やっちゃいけない」試合だった。
4歳児も悲しんでることだろうな (´;ω;`)ウッ…

■4歳サポーター「今年のサンガは強い」 京都市内でホーム観戦を呼び掛け(京都新聞デジタル)
元気よくチラシを配った男児(4)=京都市=は「今年のサンガは強い。たくさんの人に見てほしい」と期待した

いつもなら、ハーフタイムの選手交代で流れを変えるところを、きょうは不動。
エリアスが15分程度しかプレイできない状態だったのだろうか。
原はサイドに流れて基点をつくるものの、中央には人が足らず。
逆転されてから、最初の攻撃カードは松田→平賀だけでは〝勝ち筋〟が見えなかったというのが正直な印象だ。

さて、ここ3戦を振り返ると、横浜FC・G大阪戦とプレス回避で長いボールを使われて、それぞれ1失点、2失点。
そして、きょうは相手の個人技に前半途中からはプレスが空転して、3失点。
その中で同点にされたゴールは、背中側から相手FWを押さえ込みながら反転されシュートを打たれるという、プロレベルではあまり見かけないものだった。
鈴木は今季リーグ戦全試合フル出場で、疲れもあったか。
いずれにせよ、選手起用含めて守備の見直しは最優先課題だろう。
しかし、「自分たちのやり方は間違ってない」と、継続して両センターバックを使いつづけるのが曺さんではあるんだよな。

今季初の連敗。
「強いチームは連敗しない」というスポーツ界の〝格言〟に倣うならば、まだチームは強くはないということだ。
驕らず、最善の準備をして次の試合へ——。

【J1第13節】ガンバ大阪 2-1 京都サンガF.C.

ガンバ大阪 2-1 京都サンガF.C.
日時:2025年4月29日(火)15:03KO
会場:大阪府吹田市立吹田サッカースタジアム “パナスタ”(3万620人/晴 19.1℃ 30%)
主審:山本雄大
10′-G大/宇佐美貴史
27′-G大/デニス・ヒュメット
34′-京都/米本拓司(右足←須貝)

■ガンバ大阪(4-2-3-1)
GK22:一森純
DF3:半田陸
DF20:中谷進之介
DF2:福岡将太
DF4:黒川圭介
MF16:鈴木徳真
MF51:満田誠
MF17:山下諒也(88′-DF15:岸本武流)
MF7:宇佐美貴史(74′-MF47:ファン・マテウス・アラーノ・ナシメント)
MF8:食野亮太郎(66′-MF10:倉田秋)
FW23:デニス・ヒュメット(74′-FW11:イッサム・ジェバリ)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(55′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(61′-MF39:平戸太貴)
MF7:川﨑颯太(78′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)
MF8:米本拓司(46′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
FW18:松田天馬(46′-MF29:奥川雅也)

昨日は事実 今日は存在 明日は希望

J1首位陥落。
と、いまだかつて書いたことのなかったワードだなと思いつつ……。

2失点はいずれもカウンターから。
1失点目は、川﨑が須貝に対応を任せて全力で戻らなかったのが少しもったいなかった。
2失点目は、ヒュメットを外側に誘導したいころを、あっさり内側に切り返されてしまったのは残念。
ただ、失点に直結する場面よりも、攻撃時のリスク管理が前半からうまくいってなかったほうが問題だった。
具体的には、人数をかけて前に出たあと、ボールの奪わかたと奪われるタイミングが良くなかった。
失点のとき以外でも、ボールを奪われたあと京都の中盤がスッカスカだったことが何度もあったしね。

そのようになってしまった背景には、G大阪が予想よりも違った戦い方を選択してきたことが大きいだろう。
ポゼッションはほぼ捨てて、最終ラインからの細かいパス交換は皆無。
ヒュメットに向けてロングボールを蹴ることも多かった。
その際、ヒュメットを京都の右サイド=身長差がある宮本と対峙させる位置に置くことで基点を作ろうとしていた。

試合全体のデータとしては、
・パス成功数 京都343:G大阪208
・ボール支配率 京都57%:G大阪43
・ゴール期待値 京都1.45:G大阪0.92
「思てたんと違う!」(CV:笑い飯・西田)
とつっこみたくなるよね、こりゃ。

2失点後、前半のうちに米本のヒールショットで1点返したときは、行けそうな雰囲気はあった。
ただ、早め早めの交代策も実らず、きょうは同点弾、逆転弾が生まれなかった。
ポゼッションでファイナルサードの攻略を図るも、なかなかうまくいかず。
ボールをもてどアイデアが足らなかったという意味で、浦和戦に似た感じだったな。

DAZN解説の橋本・松井大輔コンビは
「早めに放り込め」
「アバウトなボールを裏に蹴れ」
と再三言ってたけど、直近の京都の試合しか見てないでしょ(苦笑)。
今季はそこまでロングボール一辺倒じゃないしね。

ということで、順位は暫定で3位に後退した。
とはいえ、きのうまで首位だった、これは紛れもない事実。
きょうは、残念ながら負けてしまった。
あしたから、失地回復に向けて立て直すのみだ。

【J1第12節】京都サンガF.C. 2-1 横浜FC

京都サンガF.C. 2-1 横浜FC
日時:2025年4月25日(金)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万671人/曇 14.3℃ 40%)
主審:長峯滉希
15′-京都/原大智(左足←松田)
49′-横浜F/ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ
70′-京都/奥川雅也(左足←原)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(90′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(56′-MF29:奥川雅也)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(71′-MF8:米本拓司)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(90′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
MF18:松田天馬(46′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)

■横浜FC(3-4-2-1)
GK21:市川暉記
DF16:伊藤槙人
DF2:ンドカ・ボニフェイス
DF5:福森晃斗
MF8:山根永遠(55′-DF3:鈴木準弥)
MF4:ユーリ・リマ・ララ
MF34:小倉陽太
MF48:新保海鈴(82′-MF20:村田透馬)
FW76:山田康太(82′-FW15:伊藤翔)
FW7:鈴木武蔵(75′-FW49:駒沢直哉)
FW91:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ(75′-FW9:櫻川ソロモン)

The end justifies the means.

なぜ、勝った(苦笑)?
前半はほぼ横浜FCペース、後半も主導権を握ったとは言えない内容。
それでも、抜け目ない2得点で勝ち点3。
終わり良ければ総て良し。
決定力の差といってしまえば仕方ないが、横浜FCにとってはやるせない結果だろう。

さて、きょうの横浜FCは、明確な「京都対策」を講じてきた。
①高い位置を取る京都サイドバックの裏を「攻撃の基点」とする。
②マイボールになったら、プレス回避のためロングパスを織り交ぜながら、前線とウイングバックの選手が絡んでサイドのスペースをボールを運ぶ。
③サイドでボールを持った選手は縦への突破を狙いつつ時間をつくり、抜けなければ無理をせず、いったん後ろに戻す。
④攻め上がっていたセンターバック(特に左CBの福森)がダイレクトでファーにクロスを上げる
④前線、ルキアン・鈴木という高さのある2人がヘッドで競って、折り返しやこぼれからのシュートを狙う

ヘッドでの競り合いとハイクロス処理について、京都CB2人はそれほど長けているとはいえない。
そこを突いてきた格好だろう。
ならば、京都はどう受けるか?
個人的には、ハーフタイムなど早めに宮本→パトリックに交代するか、あるいは3CBにするかな?と思って見ていた。

しかし、90分まで布陣変更は行われず。
後半途中から相手の運動量が落ちてきて盛り返せたせいか、フォワードの決定力で逃げ切りに成功した。

あらためて、よく勝ち点3を拾えたゲームだった。
しかし、強いチームにはこういった理不尽な勝ち方をすることもまた事実。
首位キープ。
気持ちいい言葉だからもう一度(笑)、京都サンガが首位、1位、トップ。
次は中3日、火曜日祝日にホームでガンバ戦だ。

【J1第11節】アルビレックス新潟 1-2 京都サンガF.C.

アルビレックス新潟 1-2 京都サンガF.C.
日時:2025年4月19日(土)14:03KO
会場:新潟県新潟市新潟スタジアム “ビッグスワン”
主審:小屋幸栄(2万2,266人/曇のち晴 23℃ 65%)
19′-新潟/矢村健(pen.)
73′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←原)
86′-京都/奥川雅也(右足←ハファエウ・エリアス)

■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:藤田和輝
DF25:藤原奏哉
DF2:ジェイソン・カトー・ゲリア
DF3:稲村隼翔
DF31:堀米悠斗(80′-DF42:橋本健人)
MF19:星雄次
MF6:秋山裕紀
MF16:小見洋太(87′-MF11:ダニーロ・ゴメス・マガリャンイス)
MF30:奥村仁(65′-FW18:若月大和)
FW41:長谷川元希(80′-MF46:笠井佳祐)
FW9:矢村健(65′-FW99:小野裕二)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:ク・ソンユン
DF2:福田心之助(46′-DF22:須貝英大)
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(66′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF8:米本拓司(46′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(90+4′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
MF18:松田天馬(56′-MF29:奥川雅也)

神様 時間止めて

京都サンガがクラブ史上はじめてJリーグの首位に。
For the first time in the club’s history, Kyoto Sanga is top of the J.League.
Pela primeira vez na história do clube, o Kyoto Sanga está no topo da J-League.
Por primera vez en la historia del club, Kyoto Sanga lidera la J-League.
Per la prima volta nella storia del club, il Kyoto Sanga è in testa alla J-League.
Zum ersten Mal in der Vereinsgeschichte steht Kyoto Sanga an der Spitze der J-League.
京都桑牙队历史上首次荣登J联赛榜首。
교토상가가 클럽 역사상 처음으로 J리그 선두에 올랐다.
يحتل نادي كيوتو سانجا صدارة الدوري الياباني للمرة الأولى في تاريخه.

よしっ、世界中に伝えておいたぞ!!
※ただし、一部チームより2試合消化試合が多い暫定であることは触れず(微笑)。

1996年のJリーグ昇格から長い道のりだった。
あしたの試合結果いかんでは〝1日天下〟になる可能性もあるとはいえ、いまこの瞬間は間違いなく100パーセント1位。
おめでとう、おめでとう、おめでとう。
曺さんが言ってるように、きょうここでシーズンが終わってくれてもいいね!

週2試合の7連戦、7試合め。
きょうに関しては、正直いい内容ではなかった。
枠内シュート2で2得点。
そのいずれもが、アバウトに裏に蹴ったボールが幸運もあってゴールに結びついたもの。
しかし、そういた局面でシュートを決めれる選手がいるからこそ、今季は結果が出ているとも言える。
苦しいときでも勝ち切れる、それが「強さ」だ。

昨シーズン、2戦2敗だった新潟にリベンジできたことも大きい。
新潟の新指揮官、スタミナパン・トシダ似の樹森大介さんは、去年のチームをよりリアリスティックな方向に変えているようだ。
得意の細かいパス交換は相手コートに入ってからで、自陣深くではやらないようになった。
しかし、ワンタッチパスからの局面打開、サイド深い位置を取ってからのポケット侵入など、組織的な攻撃は去年と変わらず。
京都のスタイルとはまったく違うけれど、好チームだった。

ということで、来週金曜日からはゴールデンウィークの5連戦がスタート。
いまの勢いのままに、いい戦いを期待したい。

【J1第20節】浦和レッドダイヤモンズ 2-1 京都サンガF.C.

浦和レッドダイヤモンズ 2-1 京都サンガF.C.
日時:2025年4月16日(水)19:33KO
会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(2万1,383人/晴 14.5℃ 26%)
主審:御厨貴文
24′-浦和/松尾佑介
55′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←須貝)
61′-浦和/渡邊凌磨
※浦和レッドダイヤモンズがCWCに出場するため繰り上げ開催

■浦和レッドダイヤモンズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF4:石原広教
DF3:ダニーロ・ボザ・ジュニオール
DF5:マリウス・ホイブラーテン
DF88:長沼洋一
MF11:サミュエル・グスタフソン
MF25:安居海渡
MF77:金子拓郎(62′-MF9:原口元気)
MF13:渡邊凌磨(62′-MF6:松本泰志)
MF8:マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ(75′-MF14:関根貴大)
FW24:松尾佑介(75′-FW20:長倉幹樹)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(46′-DF2:福田心之助)
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(46′-MF10:福岡慎平)
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(54′-MF39:平戸太貴)
FW29:奥川雅也(63′-FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
FW14:原大智(75′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)

やるせない水曜日の夜

昨シーズン行けなかったので、ひさしぶりの埼スタ観戦。
平日開催ゆえ、ホームのゴール裏も上層部には空席ありで、バックスタンドも同様。
浦和サポーターの地面から湧き上がってくるような声量を感じることはない。
おかげで京都としては多少の戦いやすさはあっただろうけど、見ている者としては物足りない気持ちもあった。
満員の埼スタだからこそ体験できる「圧倒的アウェイ感」ーーあれを味わいたいんだよね。

さて、結果は惜しくも敗戦。
・シュート:浦和14本、京都8本
・枠内シュート:浦和4本、京都2本
・ゴール期待値:浦和1.52、京都0.81
・ボール保持率:浦和48、京都52
・パス成功数:浦和253、京都345
というデータが表しているように、京都は「ボールを持たされていた」。

引いた浦和に対して京都がパスの出し入れ、サーキュレーションでなんとかシュートまで持っていこうとするが、なかなかうまくいかない。
この日先発のパトリック・ウィリアムも高い位置まで上がってきて楔のパスを通そうとするも、何度も相手にカットされてしまっていた。
同点ゴールは、そんな「あと一歩」の状態で福岡の縦パスがうまく相手を切り裂いたことによるものだった。
しかし全体的にいえば、ボールは持ってパスは回していても相手にとって安全な場所。
浦和の守備陣に脅威は与えるまでにはなかなか至らなかった、というところだろう。

とはいえ、昨シーズンまでなら得点を取れないような流れだったのも事実ではある。
なんだかんだで同点までもってこれたのは、チームの成長だとも思ったり。
そんなことを考えながら、浦和美園駅までの長く暗い道を歩いて帰ったのだった。
Jリーグさん、今回はミッドウィーク開催の〝貧乏くじ〟を引いたので、次回対戦時は週末に設定をお願いします〜。