【2006FIFAワールドカップMatch30】トーゴ0-2スイス

◇Match 30 Group G
トーゴ0-2スイス
16分【スイス】アレクサンドル・フライ(右足ダイレクト←右:ギガックスの折り返し←左:マニャンのクロス)
88分【スイス】トランキーロ・バルネッタ(右足←マニャン)
※トーゴのグループリーグでの敗退が決定。

■ボーナスくださいトーゴ(4-2-2-2)
GK16:コッシ・アガッサ
DF5:マッサメッソ・チャンガイ
DF23:アシミュ・トゥーレ
DF2:ダレ・ニボムベ
DF13:フォルソン・リッチモンド
MF15:アレクシス・ロマオ
MF8:クアミ・アグボー
(25分-FW7:ムスタファ・サリフ)
MF9:トーマス・ドセヴィ
(69分-FW18:ヤオ・ジュニオール・セヤ)
MF10:シェリフ・トゥーレ=ママン
(87分-FW11:ロベルト・マルム)
FW4:エマニュエル・シェイ・アデバヨール
FW17:モハメド・アブデル・カデル・クゥバジャ・トゥーレ

■スイス(4-2-2-2)
GK1:パスカル・ツーバービューラ “ツビ”
DF23:フィリップ・デゲン
DF20:パトリック・ミューラ
DF4:フィリップ・シルヴァン・センデロス
DF3:ルドヴィク・マニャン
MF7:リカルド・カバナス “リッチー”
(77分-FW11:マルコ・シュトレーラ)
MF6:ヨハン・フォーゲル
MF16:トランキーロ・バルネッタ
MF8:ラファエル “ラフィ”・ウィッキー
FW10:ダニエル・ギガックス
(46分-MF22:ハカン・ヤキン)
FW9:アレクサンドル・フライ
(87分-FW18:マウロ・ルストリネッリ)

試合採点:6
W杯出場ボーナス問題で協会と揉めてて、
「あー、もうヤメやヤメや!」
と、試合をボイコットする姿勢を見せていたトーゴ。
だが、FIFAの仲介もあってなんとか和解したようで、このゲームでは韓国戦がうそのようにいいプレイを見せていた。

先制されてからは、一進一退。
最後、攻めに出てカウンターを食らってしまって、万事休す。
トーゴサッカー協会は決勝トーナメント進出ボーナスを出す必要がなくなって、よかった!?

一方のスイス。
勝ち点4で韓国と並んだが、2点取れたことで、得失点差でG組首位に浮上。
オーラスの23日(金)韓国戦で引き分けなら、1994年米国大会以来の決勝トーナメント進出。
ただ、守備はいいんだけど、なーんかやっぱり得点力にやや欠けるんだよなー。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【W杯ニュース】オーストラリアが賭博行為で追放処分!?

オーストラリア失格も…発覚!サッカー賭博:W杯各国情報:サッカー:スポーツ報知

オーストラリア代表の選手間で国際サッカー連盟(FIFA)が禁じるサッカー賭博(とばく)行為が行われていたことが発覚。最悪の場合、今大会で失格する可能性が浮上した。18日付の英日曜紙ニュース・オブ・ザ・ワールドが「オーストラリアの賭けスキャンダル」の見出しで報道。

「ニュース・オブ・ザワールド」ってのはタブロイド紙っすから、東スポみたいなもんでして(苦笑)。
ってことは、FIFAスポークスマンのコメントも、ありとみあけみ現地特派員(だっけ?)の記事ぐらいあやしい。
いちおう、ソースは以下。
Aussie players bet on me to get the opening goal – Cahill:News Of the World – Online Edition

FIFAスポークスマン
「われわれは、大会に出場する736選手から『あらゆる賭け行為をしない』と文書にて宣誓いただいております。
たとえ選手の内輪によるたわいもないものであったとしても、もし賭けがあったとしたら、FIFAの倫理委員会において審議することになるでしょう。
不正行為を一掃するためにも、疑わしき行為はすべて調べさせていただきます」

【2006FIFAワールドカップMatch29】フランス1-1コリア

◇Match 29 Group F
フランス1-1コリア
9分【フランス】ティエリ・ダニエル・アンリ(左足)
81分【コリア】パク・チソン(右足←ヘッド:チョ・ジェジン)

■フランス(4-2-1-3)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF6:クロード・マケレレ
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン
(91分-FW20:ダビド・トレゼゲ)
FW11:シルヴァン・ウィルトール
(60分-MF22:フランク・リベリ)
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ
FW7:フローラン・マルゥダ
(88分-MF8:ヴィカシュ・ドラソ)

■コリア(4-1-2-3)
GK1:イ・ウンジェ
DF12:イ・ヨンピョ
DF4:チェ・ジンチョル
DF2:キム・ヨンチョル
DF3:キム・ドンジン
MF5:キム・ナミル
MF17:イ・ホ
(69分-DF18:キム・サンシク)
MF13:イ・ウリョン
(46分-FW11:ソル・ギヒョン)
FW7:パク・チソンは京都パープルサンガの登録商標です
FW19:チョ・ジェジン清水
FW14:イ・チョンス
(72分-FW9:アン・ジョンファン)

試合採点:5
まぁ前半のヴィエラのヘッドはスローで見るとゴールインしてたから、判定に泣いたカタチだけど、それにしてもフランスは精彩を欠いてた。
序盤にアンリが決めて、これで安心しちゃったのかどーも守備偏重。
攻撃に人数をかけない。
そして、70分すぎから脚が止まってきたところで韓国にペースをつかまれ、ワンチャンスを決められてしまった。

しっかし、枠内シュートフランス4、韓国2ってのは…。

フランスはグループリーグ最終節、ボイコット騒動に巻き込まれてるトーゴだけに、取りこぼすことはない…かな!?
そうすると勝ち点は最終的に5となる。
あしたスイスが勝ったとして勝ち点4で、同じく4の韓国と最終節でガチンコ。
どっちかが勝ったら、フランスが2位通過になる。
ドローなら得失点差の勝負。
なんにしろ、トーゴ戦でいっぱいゴールを決めて勝つ必要がある。

で、不調のジダンが次戦累積警告で出場停止ってのか、逆に幸いしそうな気もしないでもない。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch27】ブラジル2-0オーストラリア

◇Match 27 Group F
ブラジウ(ブラジル)2-0オーストラリア
49分【ブラジウ】アドリアーノ・レイテ・ヒベイロ(左足←ホナウド)
90分【ブラジウ】フレデリコ・シャヴェス・グエデス “フレッヂ”(左足)
※ブラジウの決勝トーナメント進出が決定。

■ブラジウ(ブラジル)(4-2-2-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・シウヴァ “ヂダ”
DF2:マルコス・エヴァンゲリスタ・デ・モラエス “カフー”
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF4:ファン・シウヴェイラ・ドス・サントス
DF6:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF5:エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
(72分-MF17:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ)
MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ・ジュニオール “ゼ・ホベルト”
MF8:ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
MF10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウヂーニョ”
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ
(72分-FW23:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
FW7:アドリアーノ・レイテ・ヒベイロ
(88分-FW21:フレデリコ・シャヴェス・グエデス “フレッヂ”)

■オーストラリア(3-4-1-2)
GK1:マーク・シュウォルツァ
DF2:ルーカス・ニール
DF3:クレイグ・アンドリュー・ムーア
(69分-FW15:ジョン・アロイージ)
DF6:マルコ・ポポヴィッチ
(41分-MF23:マルコ “マーク”・ブレッシアーノ)
MF7:ブレット・エマートン
MF5:ジェイソン・クリーナ
MF13:ヴィンチェンツォ “ヴィンチェ”・グレッラ
MF14:スコット・チッパーフィールド
MF4:ティモシー “ティム”・カーヒル
(56分-MF10:ハリー・キュウェル)
MF21:ミル・ステリョヴスキ
FW9:マーク・アンソニー・ヴィドゥカ

試合採点:5.5
ブラジルが順当勝ち。
でも、ホナウド絶不調の影響か、前の試合につづいて攻撃陣がうまく回らなかった。
逆に、オーストラリアにもいくつかチャンスはあった。

前線ブタブタでグダグダのブラジルなら勝機はあるかも…。
と言いたいところだけど、それ以上に日本がグダグダだからな〜。

これはもう、ズィッコさんがパヘイラさんに
「わかってると思うけど、ワールドカップだからな!
わざと負けるとか考えるなよ!
2点取らせてやろうとか考えるなよ!」
と、電話するしかないな。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch28】日本0-0クロアチア

◇Match 28 Group F
日本0-0クロアチア
※22分【クロアチア】ダリオ・スルナPK大失敗

■ジャパン(日本)(4-2-2-2)
GK23:川口能活
DF21:加地亮
DF5:宮本恒靖限界
DF22:中澤佑二
DF14:アレッサンドロ・ドス・サントス “三都主アレサンドロ”
MF15:福西崇史
(46分-MF17:稲本潤一)
MF7:中田英寿
MF8:走らなくても鹿島だから代表なんだなぁ。みつを
MF10:中村俊輔風邪っぴき
FW13:戦犯扱い柳沢敦
(61分-FW20:玉田圭司)
FW9:高原直泰
(85分-FW16:大黒将志)

■クロアチア(3-4-1-2)
GK1:スティペ・プレティコサ
DF3:ヨシップ “ジョー”・シムニッチ
DF4:ロベルト・コヴァチ
DF7:ダリオ・シミッチ
MF2:ダリオ・スルナ
(87分-FW22:イヴァン・ボスニャク)
MF5:イゴル・トゥドル
(70分-FW18:イヴィチャ・オリッチ)
MF10:ニコ・コヴァチ
MF8:マルコ・バビッチ
MF19:ニコ・クラニチャル
(78分-MF14:ルカ・モドリッチ)
FW17:イヴァン・クラスニッチ
FW9:ミラディン “ダド”・プルソ

アルトゥール・アントゥネス・コインブラ “ズィッコ”コーチ(日本)
「とても均衡した試合だった。
日本もクロアチアも負ければ終わりだったからね。
ともに勝ち点3を狙った結果が0-0。
サッカーというのはえてしてこういうものなんだ。
いずれにしても、われわれは敗れなかった。
たしかに得失点差でも不利で、状況は厳しいけれど、まだ可能性は残っている。
まだ呼吸をしている。

選手たちの評価?
よくやってくれたと思うが、昼のゲームは2試合連続だから最後はすっかり疲労していた。
日本でのライブ中継のせいだというが、テレビ局と電通はまったく余計なことをしてくれたものだよ。
試合を通していえば、前半はクロアチア、後半は日本に分があった。
しかし、あまりチャンスをつくることはできなかった。
ようやくゴール前にたどり着いても、相手の選手が帰陣してしまってるというありさまだ。
これが問題だ。
毎日毎日シュート練習をしてきたが、このワールドカップという場面ではそうそうシュートのチャンスはやってこないんだよ。

ただ、われわれはブラジウに勝てると信じている。
サッカーにはなにが起こるがわからない。
この大会で生き残るために、次の試合は “戦争” になる」

米朝師匠似なズラトコ・クラニチャル・コーチ(クロアチア)
「この暑さはふつうやありまへん。
そんななか、よぉプレイした両国の選手たちをほめたたえたいと思います。
とくに、われわれはたくさんチャンスをつくりました。
得点できなかったことは不運としかいいようがありまへん。
試合もコントロールしてましたし、きょうにかんしては勝ち点2を失なったと言わせてもらいます。
PKの場面?
あれはPKが順当な判定だと思いますけどね。
日本のキーパーがすばらしかっただけでしょう。
それ以上にコーナーキックも無数にありながら、ひとつも決められなかったのが痛かったですわ」

マンオブザマッチに選ばれた中田英寿選手(日本)
「よくいえば、可能性を残したとはいえる。
だけど率直な感想としては、勝てる試合を落としてしまったと思う。
前半は自分たちでパスを回していたが、後半は回させられていた。
緩急をつけず、敵のペースに合わせてしまったのが、うまく攻められなかった原因だ。
相手の守ってカウンターという、相手の狙いにハマってしまってた。
おたがいリスクを背負いすぎず、総攻撃に行かなかったしね。
ブラジル戦?
内容はどうこう、勝つしかない」

川口能活選手(日本)
「正直勝てる試合だったのに、残り10分足が止まってしまった。
そこで走るのが日本のよさだというのに。
守備にかんしては、中澤を中心によく守ったと思う。
次のブラジル戦ですべてをかけたい。
失なうものはない。
脚をつっても、気を失っても、戦いつづけたい」

中村俊輔選手(日本)
「うーん、選手はみんな100%のチカラを出そうとしてたんだけど。
暑さで厳しかった。
まぁ、勝ち点3が欲しかったけどしかたないんだよね」

イヴァン・クラスニッチ選手
「チャンスはつくれていたし、そのうちにゴールが決められるだろうと思っていたんだが、タイプアップになってしまった。
PK失敗が影響した?
それはないね。
フットボールのゲームにおいてはしばしばあることじゃないか。
とにかくもう、オーストラリアに点差をつけて勝つしかないよ」

ミラディン “ダド”・プルソ選手
「日本はブラジルに負けるに決まっている。
われわれがオーストラリアに勝てばいいだけだ。
決勝トーナメントに行けると信じているよ」

ヨシップ “ジョー”・シムニッチ選手
「とにかくあんなにチャンスをつぶしてしまってはしょうがない。
試合後のドレッシングルームはお通夜のようだったよ。
だが、まだまだポジティブな空気は残っている。
われわれはいつも大事な試合をものにしてきた。
次の試合も、きっと同じようになるはずさ」

ダリオ・スルナ選手
「PKをミスして心底落ち込んでいるよ。
いい場所に蹴ったと思ったんだけどね…。
日本のキーパーに神風が吹いちゃったよ、ちくしょう」

試合採点:4.5
「実質グループステージ敗退ですから〜、残念!」
と、ギター・サムライ・ブルーでなくても言いたくなるようなこの結果。
(つぎの試合、ブラジウが順当に勝ったと仮定して。
 第3戦、クロアチアがオーストラリアに1点差で勝ったと仮定して。
 日本はブラジウに2点差以上で勝たなければいけない!)
いや、むしろ、クロアチアが決定機を外しまくってくれて勝ち点1をめぐんでもらえた、という感すらする。

とにかくも〜、「パス出し地蔵」を3枚も中盤に置いたせいで、サイドバックが上がってこないことには攻撃にならん。
トップの選手もボールを引き出す動きすら少ないうえに、マークする相手に簡単につぶされてしまう。
スローすぎるぜ!
こんなロハスなサッカー、出場国中でいちばんヒドいかもしれない。

そうした戦術面に加えて、メンタル面も問題いっぱいで。
三都主ぐらいしか勝負にいかねーし。
サムスピ(サムライスピリッツ)をまったく感じられなかったのだ。
川口選手が「脚がつっても」っていってましたが、日本もクロアチアも脚つってる選手がほとんどいなかった。
ほかの試合だとしょっちゅういるんスけど。
やっぱ、選手たちは「戦ってなかった」…のか。

まぁ、ズィッコさんが監督になってからは、ある意味ずっとこんな調子だったのも事実なわけで。
ラッキーとかがあって勝っていたことを理由に、ズィッコさんを更迭できなかったことが、すべての原因としかいいようがない。
2010年の監督はもっと慎重に選んでくださいね。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com