【J2第25節】ツエーゲン金沢 1-1 京都サンガF.C.

ツエーゲン金沢 1-1 京都サンガF.C.
日時:2019年7月31日(水)19:03KO
会場:石川県西部緑地公園陸上競技場(3,924人/晴 29℃ 56%)
主審:上村篤史
81′-金沢/山根永遠
90+6′-京都/小屋松知哉(左足)

■ツエーゲン金沢(4-2-2-2)
GK1:後藤雅明
DF24:長谷川巧
DF4:石尾崚雅
DF2:山本義道
DF45:沼田圭悟
MF6:大橋尚志
MF8:藤村慶太
MF13:大石竜平
MF17:加藤大樹(61′-MF14:金子昌広)
FW30:山根永遠(90′-DF3:作田裕次)
FW10:垣田裕暉(87′-FW22:ジョバンニ・ピエール・クルーニー・アセンホ “G・クルーニー”)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:加藤順大
DF30:石櫃洋祐
DF3:宮城雅史
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF31:福岡慎平
MF41:金久保順(83′-MF8:重廣卓也)
FW22:小屋松知哉
FW19:大野耀平(58′-FW23:一美和成)
FW28:冨田康平(75′-DF4:田中マルクス闘莉王)

金沢の堅さは百万石

タイムアップの笛がいつ吹かれても、おかしくない。
そんな96分に、“しつこい高田”並のしつこいパス回しをへて、一美の強引な突破からシュート。
流れたところをファーで小屋松がプッシュして、同点ゴールが決まった!!
とにかく堅くて、スキがなかなか見つけられなかった金沢の守備を、最後の最後で崩せた。
昨シーズンとか、シーズン序盤だと、さくっと負けてしまうことが多かったけど、追いつける“リバウンド・メンタリティ”を見せられたのは、喜ばしい。

なんだか劇的すぎて勝ったような気分だけど、勝ち点1だっという事実(苦笑)。
苦戦の原因として、やはりターンオーバーの影響があったかな。
一美にかわってトップに入った大野は、前線でうまくボールを収めきれず、起点になりきれなかった。
仙頭にかわってウイングに入った冨田は、スペースがないとなかなか前へ突破できず、攻撃での“遅延”を招いてしまっていた。
安藤にかわって右CBに入った宮城は、スルスルと前に運ぶドリブルが良かったけど、安藤ほどの効果的な縦パスは望めない。
そのため、ビルドアップの時点で庄司がCBの間に落ちる、いわゆるサリダ・ラヴォルピアーナ(Salida Lavolpiana)の時間帯が多かった。

https://www.youtube.com/watch?v=MMAlMhXi3bE

そこからのパス回しで空いているスペースを作りつづけようと京都の選手たちは試みていて、今までの相手だと90分の間でどこかにスキができて決定機を作れていたけれど…、金沢は違った。
“ヤンツー式4-4-2”で一旦セットされた状態から、2トップが精力的にプレスに来て、運動量も落ちないという。
いや〜、戦術的に整備されているなと。

そして0-0の段階で、京都が3バックに変えたのは理にかなっているなと思った。
庄司のポジションが低く、攻撃のスタート位置が後ろすぎるなぁという印象があったからだ。
“活動範囲”が広い闘莉王をリベロとして入れて、庄司の位置を上げて、ファイナルサードでの崩しにより関与してほしい、という狙いだったかと。
ま、布陣変更から失点はしてしまったけど、これはパス回し時のミスが起因。
失点後は闘莉王を前線にあげてのパワープレイで相手の最終ラインに“ボディブロー”を打って、前述のとおりロスタイムで同点ゴールに至った。

アウェイ、ミッドウィーク、気温29℃の厳しい状況で、厳しい相手に勝ち点1。
首位からは陥落したけど、悪くない結果だと思いたい。

【第43回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 準決勝】京都サンガF.C.U-18 1-5 名古屋グランパスU-18

京都サンガF.C.U-18 1-5 名古屋グランパスU-18
日時:2019年7月29日(月)18:30キックオフ
会場:国立西が丘サッカー場 “味フィ西”(523人/晴 31.5℃ 62%)
主審:加藤正和
<前半>
14分-名古屋/牛澤健
17分-京都/中野桂太
<後半>
42分-名古屋/倍井謙
43分-名古屋/武内翠寿
61分-名古屋/倍井謙
80+4分-名古屋/松本皐誠

■京都サンガF.C.U-18(4-2-3-1)監督:手島和希
GK1:北原一樹
DF6:木村歩夢
DF5:井上航希
DF4:木邨優人
DF3:前多駿佑
MF19:遠山悠希(56分-DF20:川島功奨)
MF7:川崎颯太(47分-FW22:勝島新之助)
MF8:野浜友哉(72分-MF17:上野剛)
MF10:山田楓喜
MF14:中野瑠馬
FW15:中野桂太

■名古屋グランパスU-18(4-2-2-2)監督:古賀聡
GK16:東ジョン
DF9:石田凌太郎
DF15:鷲見星河
DF3:牛澤健
DF6:新玉瑛琉(80+1分-DF2:岡崎流也)
MF10:田邉光平
MF24:豊田晃大
MF14:石谷光基(68分-MF28:甲田英將)
MF7:倍井謙
FW8:榊原杏太(74分-FW27:松本皐誠)
FW17:武内翠寿(59分-FW18:光田脩人)(78分-MF25:斉藤洋大)

https://twitter.com/sangafc/status/1155812177745285120

夜、都合がついたので西が丘へ。
前半すぐ追いついたのはよかったけど、結果的には完敗だった。

まず、守備がちょっとルーズだったかな〜と。
1失点目は、CKをファーからヘッドで折り返されて、押し込まれた。
2失点目は、遠目からのFKが流れてそのままゴールイン。
3失点目は、CBの縦パスをカットされて、京都左サイドからカットインされてゴール。
4失点目は、中盤からドリブられ、最終ラインがズルズル下がったところを、そのままミドルをぶち込まれた。
5失点目は、最後前がかりになったところをカウンターから、最終ラインとGKの間にグラウンダーのクロスを入れられ、プッシュされた。
名古屋の選手が、サイドでも中央でも結構ドリブルで前に運ぼうとしてくるんだけど、京都は特に中盤の守備が緩め。
1対1で止められず、単純なドリブルでペナのあたりまで行かれてしまっていた。
せっかく最終ラインを高めに設定しても、ドリブルで押し下げられていては苦しいよなぁと思った。

一方、攻撃は精度不足が目立ったか。
唯一のゴールとなった中野くんのゴールは、ゴール前でワンツーパスだけで相手守備を翻弄してゴール。
しかし、そのあとはロングボールではほとんど競り負け、セカンドボールをほぼ名古屋の奪われ、主導権を握れない。
攻めても、サイドを崩すまでには至らず、苦し紛れにクロスを放り込むもファーに流れる、というシーンが散見された。
シュート数も名古屋の24に対して、8本だもんな。

さて、目立った選手。
名古屋では右サイドバックの石田くん。
ウイングかっていうぐらいにグイグイ前に出てきて、大外に流れたボールを何度かフリーでシュート。
結局全部外れたけど、元フォワードらしい攻撃力が魅力。
あと、2ゴールを決めた倍井くん。
とにかくドリブルがキレキレだった。
あと、4点目のミドルシュートはゴラッソ。
調べたら、この2人は去年からトップチームに登録(二種登録)されていたんだね。

京都で一番目立っていたのは、順当に中野桂太くん。
足技がたくみ。
それから15歳! ボランチ遠山くん。
キャプテン川崎くんとともに中盤でパスの起点に。
今シーズン2種登録されているGK北原くんはキックがパワフル。
1度、左サイドのハーフライン近辺にフリーでいた選手に、低い鋭いキックでパスを通していて、スタンドがどよめいていたな。

そんな感じで、ユースの真剣勝負を見る貴重な機会、面白かった。
大会3位は、じゅうぶんに誇っていい内容。
よくやってくれた、と思います。

【J2第24節】京都サンガF.C. 2-1 FC岐阜

京都サンガF.C. 2-1 FC岐阜
日時:2019年7月27日(土)19:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2,075人/曇一時雨 27.2℃ 89%)
主審:清水修平
21′-京都/金久保順(右足アウトサイド←小屋松)
37′-岐阜/ライアン・デ・フリース
65′-京都/庄司悦大(pen.)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:加藤順大
DF30:石櫃洋祐(80′-MF8:重廣卓也)
DF16:安藤淳
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF31:福岡慎平
MF41:金久保順
FW14:仙頭啓矢(58′-DF28:冨田康平)
FW23: 一美和成(83′-FW19:大野耀平)
FW22:小屋松知哉

■FC岐阜(4-2-3-1)
GK43:ヤン・オレ・ジーヴァース
DF17:藤谷匠(76′-DF22:柳澤亘)
DF2:阿部正紀
DF3:竹田忠嗣
DF4:甲斐健太郎
MF38:塚川孝輝(71′-MF37:市丸瑞希)
MF31:宮本航汰
MF9:山岸祐也
MF5:川西翔太
FW10:ライアン・デ・フリース(46′-MF39:馬場賢治)
FW11:前田遼一

北野誠さんと真夏のサイキックミーティング

台風で開催が危ぶまれていたゲーム。
台風は勢力を弱め、雨も止んでいたけれど、ピッチは重馬場。
試合開始から、ボールの転がりが悪く、京都にとっては不利になりそうな気配が漂っていた。
岐阜は北野誠(※竹内義和さんと10年ぶりの共演決定ではない方)さんが監督になってから、守備の整備されて、なかなか“穴”が見つからない。
そんな中で、小屋松の単独突破、途中出場・冨田の裏への抜け出しから2ゴールを奪い、辛くも勝利。
これで京都は4連勝となった。

振り返って勝負の分かれ目になったと思うのは、冨田の投入。
仙頭負傷でウイングに誰を入れるのかなぁ、宮吉ベンチ外だしジュニーニョかなぁと思ったら、まさかの本職左サイドバックがinですよ。
仙頭のようなキープ力や周りを使う上手さはないものの、大外のレーンで愚直なまでに裏のスペースへと走り続けた。
金久保、黒木と、左サイドにはパス能力が高い選手が揃っている。
そして、前半から京都のボール回しに対して左右に振り回されていた岐阜の選手たちに疲れがあった。
と考えると、理詰めの選手起用からの逆転ゴールだったのかな。

最後、岐阜のパワープレイは結構危なかった(特に柳澤がシュートを売った場面)けど、勝ちきったのは大きい。
“真夏の夜の夢”では決してない、2節連続の首位キープ!

【J2第23節】京都サンガF.C. 3-2 大宮アルディージャ

京都サンガF.C. 3-2 大宮アルディージャ
日時:2019年7月20日(土)19:04KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6,860人/曇 27.6℃ 76%)
主審:上田益也
17′-京都/仙頭啓矢
30′-京都/オウンゴール(菊地光将)
55′-京都/福岡慎平
75′-大宮/ロビン・シモヴィッチ
90+1′-大宮/大前元紀

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:加藤順大
DF30:石櫃洋祐
DF16:安藤淳
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF31:福岡慎平(74′-MF8:重廣卓也)
MF41:金久保順
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成
FW22:小屋松知哉(69′-MF50:藤本淳吾)(82′-FW13:宮吉拓実)

■大宮アルディージャ(4-2-2-2)
GK32:加藤有輝
DF5:石川俊輝
DF2:菊地光将
DF6:河面旺成
DF36:吉永昇偉
MF26:小島幹敏(57′-MF18:篠塚一平 “イッペイ・シノヅカ”)
MF15:大山啓輔
MF8:茨田陽生
MF11:ダヴィッド・バブンスキー(35′-FW10:大前元紀)
FW33:奥抜侃志
FW22:ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “フアンマデルガド”(67′-FW9:ロビン・シモヴィッチ)

https://twitter.com/keeeeeiya/status/1152596430478929921

冷や冷や逃げ切り3連勝

帰省タイミングと合ったので、西京極現地観戦!
完勝ムードからの、最後アレレ…。
結局は辛くも逃げ切れた。
上位を争う大宮との「6ポイントマッチ」に見事勝利。
前節のモンテディオ山形戦に続いて、大きな白星だ。

大宮ホームでの試合もナクスタで見てたけど、あのときは明らかの両チームの強さに差があった。
ボールホルダーに対する厳しいチェック、縦に早い攻撃、前に構えるファンマの強さ。
ところが、今回大宮はけが人が多いこともあり、京都対策で4-4-2を選択。
おかげで、京都にとっては前回対戦時よりやりやすさがあったかもしれない。
また、本職ではない石川、吉永をサイドバックにしたことで、京都のウイングに大きなスペースが与えられるシーンも多くて、これがゴールにつながった。

で、3ゴールいずれもサイドを起点にしたもの。
そして、1点め、2点めとも、金久保選手の華麗なスルーが効いた。
流れの中で、ここまで綺麗な得点がとれるようになったたんだなぁ…(詠嘆)。
そういえば、福岡は同じような形でシュートをポストに当てたシーンもあった。
ゴールへの道筋にバリエーションは確実に増えてきたと思う。
3連勝の勢いで、夏はもっと成長できそうかな。

【J2第19節】京都サンガF.C. 1-0 V・ファーレン長崎

京都サンガF.C. 1-0 V・ファーレン長崎
日時:2019年7月7日(日)18:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6,128人/晴 27.9℃ 58%)
主審:大坪博和
10′-京都/オウンゴール(徳永悠平)
※66′-京都/PK失敗(仙頭啓矢)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:加藤順大
DF30:石櫃洋祐
DF16:安藤淳
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF31:福岡慎平(83′-FW19:大野耀平)
MF41:金久保順(77′-DF26:下畠翔吾)
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成
FW22:小屋松知哉(86′-MF8:重廣卓也)

■V・ファーレン長崎(4-2-2-2)
GK30:徳重健太
DF13:亀川諒史
DF22:徳永悠平
DF4:髙杉亮太
DF2:香川勇気(62′-MF28:翁長聖)
MF27:新里涼
MF6:角田誠
MF20:大竹洋平
MF19:澤田崇(82-‘MF16:吉岡雅和)
FW11:玉田圭司(65′-FW29:畑潤基)
FW33:呉屋大翔

表の顔、裏の顔

前半圧倒、後半からは押されき、3バックでアップアップ。
5-7-5-7-7にまとめるなら、こんな感じか。
早い時間に2点目を決めていたら、ここまで苦しむことはなかったのにな。
きょうはシュートをキーパーに当てすぎだった。

前半はとってもとっても良かった。
仙頭、小屋松の位置を頻繁に入れ替え、また仙頭が中に入って福岡がウイングとして張り出すなどのローテーションも多々あった。
狙いとしては、相手の守備を混乱させるためだったろうけど、前半は長崎に何もさせてなかったもんね。
そこからの急転は、運動量の問題か、相手の圧力に押されてしまうメンタルの問題か。
何にせよ、勝ちきれてラッキーという一戦。