【2006FIFAワールドカップMatch11】ブラジル1-0クロアチア

◇Match 11 Group F
◇日時:2006年6月13日(火)21.00KO
ブラジウ(ブラジル)1-0クロアチア
44分【ブラジウ】ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”(左足ミドル)
20060614abrasilfanandflag

■ブラジウ(ブラジル)(4-2-2-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・シウヴァ “ヂダ”
DF2:マルコス・エヴァンゲリスタ・デ・モラエス “カフー”
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF4:ファン・シウヴェイラ・ドス・サントス
DF6:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF5:エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ・ジュニオール “ゼ・ホベルト”
MF8:ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
MF10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウヂーニョ”
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ
(69分-FW23:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
FW7:アドリアーノ・レイテ・ヒベイロ

■クロアチア(3-4-1-2)
GK1:スティペ・プレティコサ
DF3:ヨシップ “ジョー”・シムニッチ
DF4:ロベルト・コヴァチ
DF7:ダリオ・シミッチ
MF2:ダリオ・スルナ
MF5:イゴル・トゥドル
MF10:ニコ・コヴァチ
(41分-MF16:ヨルコ・レコ)
MF8:マルコ・バビッチ
MF19:ニコ・クラニチャル
FW17:イヴァン・クラスニッチ
(56分-FW18:イヴィチャ・オリッチ)
FW9:ミラディン “ダド”・プルソ

試合採点:6.5
連覇を狙う「セレサォン・ブラジレイラ」が白星発進。
だけど、内容としてはムムム〜という印象だった。

守りを厚くしたクロアチア。
個人技で攻める構図のブラジル。
ゲームは予想どおりの展開で進む。
が、予想外だったのがホナウド選手。
大統領も心配したとおり、この初戦は体重が重め残り。
体が重いんで、あんまり動きがない。
前線でぼーっと突っ立ってる。
なーんにもしやしない。
唯一の見せ場が、後半のミドル一発だけ。
ブラジルは思わぬカタチで、10人での戦いを強いられたかっこうだった。

チーム全体としても、どーも動きが重たい。
パスがほぼぜーんぶ足もとばっかなんで、スピードが出ないのだ。
たしかに、ホナウヂーニョ、カカーらのブラジルのドリブルは威力満点。
が、クロアチアも守備意識は高い。
ボールホルダーにたいして2人、3人とプレスにイクイク。
危ない場面はつくらせないように注力していた。

そして、クロアチアは奪って早く攻めるという意思が徹底されていた。
何度か鋭いカウンター発動。
おおぜいのクロアチア・サポも発煙筒焚いて、乱入者も出して、熱〜く応援する。
しかし、最後のひと押しが足りなかった。

総括するならば、ブラジルの勝利は順当。
ただ、内容はイマイチといったところ。
イタリアやチェコやアルヘンティーナの戦いぶりよりは、だいぶ落ちるといわざるをえない。
ただ、それでも勝ちすすんでいくのがセレサォンという罠。

一方、日本が次に戦うクロアチア。
確実にオーストラリアより強いでーす、ヤバイでーす、はーい。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch13】フランス0-0スイス

◇Match 13 Group G
◇日時:2006年6月13日(火)18.00KO
フランス0-0スイス

■フランス(4-2-3-1)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF6:クロード・マケレレ
MF11:シルヴァン・ウィルトール
(84分-MF8:ヴィカシュ・ドラソ)
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン
MF22:フランク・リベリ
(70分-FW14:ルイ・ローラン・サハ)
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ

■スイス(4-2-2-2)
GK1:パスカル・ツーバービューラ “ツビ”
DF23:フィリップ・デゲン
DF20:パトリック・ミューラ
(75分-DF2:ヨハン・ジュルー)
DF4:フィリップ・シルヴァン・センデロス
DF3:ルドヴィク・マニャン
MF7:リカルド・カバナス “リッチー”
MF6:ヨハン・フォーゲル
MF16:トランキーロ・バルネッタ
MF8:ラファエル “ラフィ”・ウィッキー
(82分-MF5:ザヴィエル・マーゲラス)
FW11:マルコ・シュトレーラ
(56分-MF10:ダニエル・ギガックス)
FW9:アレクサンドル・フライ

レイモンド・ドメネク・コーチ(フランス)
「スイスさんとはこれで予選から3度目のスコアレスドローです。
お互い守りに守ったり、というところでしょうか。
ゲームを振り返ると、前半は完璧でしたね。
しかし、われわれにはツキがなかった。
それに選手たちは積極性が少し欠けていたとも思います。
そして、後半はかんたんにボールを失なうようになってしまった。
審判がハンドを見逃した?
たしかにいくつかの判定には疑問が残りました。
しかし審判の判定はフットボールのゲームの一部であり、あとからどうこういってもはじまらない種のものでしょう?
人生もフットボールも自分に不都合なことはつねに起こりうり、それは受け入れざるをえないわけです。
とにかく、きょうは勝ち点を1取れたことを満足して帰ります。
そして、次の試合こそ勝利できるように、しっかり星占いをして選手起用を考えますよ」

試合採点:5.5
欧州予選で同組で2試合ドローだった両国の対戦は、またしてもドローで。
もうドロドロ昼ドラ。

韓国トーゴ戦のように、これまた決定機がア・リトルなゲームでして。
枠内シュートがフランス3、スイス4。
少ねっ!
それもそのはず、両チームともパス回しはウマーなんだけど。
最後の局面で、人数が足らん。
変化も足らん。
チャレンジ精神も足らん。
で、手詰まりになる、と。

フランスからすれば、前半アタマ、フリーのリベリ→アンリのシュートをスイスDFの手に当たったとき、PK取ってシルブプレ〜、って感じでしょうが。
結局、これでフランスは前回大会から4試合連続無得点!
ちなみにMOMはマケレレ。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch14】コリア2-1トーゴ

◇Match 14 Group G
◇日時:2006年6月13日(火)15.00KO
コリア2-1トーゴ
31分【トーゴ】モハメド・アブデル・カデル・クゥバジャ・トゥーレ(右足)
54分【コリア】イ・チョンス(FK:右足)
72分【コリア】アン・ジョンファン(右足ミドル)
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■コリアwith国歌2回(3-4-3)
GK1:イ・ウンジェ
DF4:チェ・ジンチョル
DF2:キム・ヨンチョル
DF6:キム・ジンギュ磐田with山本昌邦
(46分-FW9:アン・ジョンファン)
MF22:ソン・ジョングク
MF17:イ・ホ
MF13:イ・ウリョン
(68分-MF5:キム・ナミル)
MF12:イ・ヨンピョ
FW7:パク・チソンは京都パープルサンガの登録商標です
FW19:チョ・ジェジン清水
(83分-DF18:キム・サンシク)
FW14:イ・チョンス

■トーゴ(4-2-2-2)
GK16:コッシ・アガッサ
DF5:マッサメッソ・チャンガイ
DF3:ジャン=ポール・アバロ・ヤオヴィ(53分-警告*2=退場)
DF2:ダレ・ニボムベ
DF19:アメヴォ=ルドヴィク・アッセモアッサ
(62分-FW13:フォルソン・リッチモンド)
MF15:アレクシス・ロマオ
MF10:シェリフ・トゥーレ=ママン
MF18:ヤオ・ジュニオール・セナヤ
(55分-DF23:アシミュ・トゥーレ)
MF7:ムスタファ・サリフ
(86分-MF6:ヤオ・アジアウォヌ・カカ)
FW4:エマニュエル・シェイ・アデバヨール
FW17:モハメド・アブデル・カデル・クゥバジャ・トゥーレ

試合採点;5.5
暑さのせいか、お互いがちんたらボールを回す凡戦。
枠内シュートが韓国6、トーゴ3ってんだから、この時間帯から眠くなってしまうわけで。

そんななか、トーゴが相手ディフェンスのミスから先制。
が、後半開始早々に、こんどはトーゴのディフェンスのミスからチソンが倒され、センターバックのジャン=ポール・アバロ・ヤオヴィにレッド。
ここで得たFKを「世界一のイケメン」選手が決め、そしてアンアンアン♪なミドルで韓国が逆転に成功する。
そのあとはひとり多い韓国がゆーっくりボール回して、トーゴは疲れて取りに行かず、ただ時間を浪費してタイムアップの笛を待つだけ。

出場ボーナス問題のせいか、ど〜もやる気がないトーゴは、「ちょいワル」ファッションのオットー・フィシュタ・コーチだけがめだっていたのだった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch09】イタリア2-0ガーナ

◇Match 09 Group E
イタリア2-0ガーナ
40分【イタリア】アンドレア・ピルロ(右足ミドル←CK:トッティのショートコーナー)
83分【イタリア】ヴィツェンツォ・イアクィンタ(左足←クフォのバックパスをかっさらって)

■イタリア(4-1-2-1-2)
GK1:ジャンルイジ・ブッフォン
DF2:クリスティアン・ザッカルド
DF13:アレッサンドロ・ネスタ
DF5:ファビオ・カンナヴァーロ
DF3:ファビオ・グロッソ
MF21:アンドレア・ピルロ
MF20:シモーネ・ペッロッタ
MF4:ダニエレ・デ・ロッシ
MF10:フランチェスコ・トッティ
(56分-MF16:マウロ・ヘルマン・セッラ・カモラネージ)
FW11:アルベルト・ジラルディーノ
(64分-FW15:ヴィツェンツォ・イアクィンタ)
FW9:ルカ・トニ
(82分-FW7:アレッサンドロ・デル・ピエロ)

■ガーナ(4-2-2-2)
GK22:リチャード・キングストン
DF15:ジョン・パントシル
DF4:サミュエル “サミー”・オセイ・クフォ
DF5:ジョン・メンサー
DF6:エマヌエル・パッポエ
(46分-DF7:イッリアス・シッラ)
MF8:マイケル・エシェン
MF18:エリック・パッポエ・アッド
MF10:ステファン・アッピア
MF11:サレイ・アリ・ムンタリ
FW3:アサモア・ギャン
(89分-FW12:アレクサンダー “アレックス”・タシェ=メンサー)
FW14:マシュー・アモア
(68分-FW19:ラザク・ピンポン)

試合採点:7
お互いがアゲ♂アゲ♂で攻撃的だった好ゲーム。

両者とも中盤でワンタッチでパスをつないで、フォワードを裏に走らせる狙いが共通していた。
なんで、試合開始から攻守がグルングルン激しく入れ替わる。
シュートシーンもセットプレイもいーっぱいで、中身たっぷり。
目が離せない展開。

そんななか、両者の明暗をわけたのは決定力の差だった。
・シュート数:イタリア18、ガーナ14
・枠内シュート数:イタリア13、ガーナ4
というデータが表わしてるように、ガーナは最後のツメが甘いんだな。
中盤からエシェンが何度も何度もミドルを放つも、枠にいかないんだからどーしょーもない。

対照的にイタリア。
前半の終了間際、い〜い時間帯にピルロがすばらしいミドルを決める。
そして後半、痛んだトッティを下げてWボランチにしてカテナチオへ移行。
で、前がかりになった相手から、ミスを誘って追加点をあげる。
試合運びがいかにもイタリアーンな、ちょいワルサッカー。

な感じで、「攻めモード」と「受けモード」がどっちもイケる——両刀づかいなのが今大会のアズーリの特徴かと。
腐女子ならずとも、今後の戦いに期待しちゃいます!

※参考
マッチレポート:worldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch10】USA0-3チェコ

◇Match 10 Group E
USA0-3チェコ
5分【チェコ】ヤン・コラー(ヘッド←グリュゲラ)
36分【チェコ】トマシュ・ロシツキ(右足ミドル)
76分【チェコ】トマシュ・ロシツキ(右足アウト←ネドヴェドのスルー)
20060613karelbrucknerpoint

※ワールドカップもらうよ m9(-∀-)

■USA(4-2-3-1)
GK18:ケイシー・ケラー
DF7:エドワード “エディ”・ルイス
DF22:オグチャル “オグチ”・オニェウ
DF23:ジョージ・エドワード “エディ”・ポープ
DF6:スティーヴ・チェルンドロ
(46分-FW9:エドワード “エディ”・ジョンソン)
MF4:パブロ・マストローニ
(46分-MF5:ジョン・オブライエン)
MF10:クラウディオ・レイナ
MF17:ダマーカス・ラモン・ビーズリー
MF21:ランドン・ドノヴァン
MF15:ロバート “ボビー”・フランシス・コンヴェイ
FW20:ブライアン・マクブライド
(77分-FW16:ジョシュ・ウォルフ)

■チェコ(4-1-4-1)
GK1:ペテル・チェヒ
DF2:ズデネク・グリゲラ
DF22:ダヴィド・ロゼーナル
DF21:トマシュ・ウイファルシ
DF6:マレク・ヤンクロヴスキ
MF4:トマシュ・ガラセク
MF8:カレル・ポボルスキ
(82分-MF19:ヤン・ポラック)
MF10:トマシュ・ロシツキ
(86分-MF17:イリ・シュタイナー)
MF11:パヴェル・ネドヴェド
MF20:ヤロシュラフ・プラシル
FW9:ヤン・コラー
(45分-FW12:ヴラティシュラフ・ロクヴェンツ)

カレル・ブリュックナー・コーチ(チェコ)
「この試合でよくなかったことはひとつだけだ。
コラーのケガだよ。
残念なことに、どうやら重傷だと思われる。
長い負傷からようやく復帰したばかりというのにね。

ゲームにかんしていえば、選手全員がすばらしかった。
規律のとれた見事な戦いを見せてくれた。
現代サッカーにおいては、いかに局面を打開するかが鍵となる。
そのためには、高いテクニックをもった選手が必要。
ロシツキがまさのその事実を証明してくれたんだ」

試合採点:7
試合開始から、日本戦の2倍速ぐらいのスピードで始まったこのゲーム。
ザ・時短サッカー。
とにかく、チェコは全員守備→ボールを奪ったら全員攻撃で、切り替えが早い早すぎる。
いったん遅攻になっても、選手間の距離と位置取りがバツグンで、プレスされる前にボールを回してしまう。

1点目は、速攻からグリゲラの完璧なクロスをコラーが完璧なヘッド。
2点目は、相手がリトリートしたところを、ロシツキが完璧なミドル。
3点目は、相手が前がかりになって波状攻撃を仕掛けていたところを、カウンターからロシツキが抜け出して完璧なシュート。

アメリカも手数をかけずサイドから崩す——という狙いがはっきりした好チームだったが、チェコが1枚も2枚も3枚も4枚も上手だっただけ。
チェコ、盤石。
このクオリティの高さは、今大会で現在のところは、アルヘンティーナと並んでトップレベル!

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com