【UEFAチャンピオンズリーグ・ファイナル】バイエルン・ミュンヘン 0-2 インテル・ミラノ

バイエルン・ミュンヘン 0-2 インテル・ミラノ
◇日時:2010年5月22日 – 20:45CET
◇会場:サンチャゴ・ベルナベウ(スペイン・マドリード)
◇主審:ハワード・ウェブ(イングランド)
35分【インテル】ディエゴ・アルベルト・ミリート
70分【インテル】ディエゴ・アルベルト・ミリート

■バイエルン・ミュンヘン(4-2-2-2)
GK22:ハンス=イェルク・ブット
DF21:フィリップ・ラーム
DF6:マルティン・ガストン・デミチェリス
DF5:ダニエル・ファン・ビュイテン
DF28:ホルガー・バートシュトゥバー
MF17:マルク・ペーター・ヘルトルダ・アンドレアス・ファン・ボメル
MF31:バスティアン・シュヴァインシュタイガー
MF10:アリエン・ロッベン
MF8:ハミト・アルトゥントップ(63分-FW18:ミロスラフ・マリアン・クローゼ)
FW25:トマス・ミュラー
FW11:イヴィチャ・オリッチ(74分-FW33:マリオ・ゴメス・ガルシア)

■インテル・ミラノ(4-2-1-3)
GK12:ジュリオ・セーザル・ソアレス・エスピンドラ
DF13:マイコン・ドウグラス・シセナンド
DF6:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF25:ワルテル・エイドリアン・サミュエル
DF26:クリスティアン・ユーゲン・キヴ(68分-MF5:デヤン・スタンコヴィッチ)
MF19:エステバン・マティアス・カンビアッソ・デレアウ
MF4:ハヴィエル・アデマール・サネッティ
MF10:ウェスレイ・ベンハミン・スナイデル
FW9:サミュエル・エトオ・フィス
FW22:ディエゴ・アルベルト・ミリート(90+2分-DF23:マルコ・マテラッツィ)
FW27:ゴラン・パンデフ(79分-MF11:サリー・アリ・ムンタリ)

試合後に、シュヴァインシュタイガーが語っていたように、
「独力でゴールが奪える危険なストライカーがいるかいないか」
が勝敗を分けた、のかな?
1点目の、相手に寄せられながらのワンフェイク入れてからのシュート。
2点目の、深い切り返しでファン・ビュイテンをかわしてのシュート。
ミリートのスーペルなドッピエッタで、インテルが45年ぶりの欧州制覇。
そして、モウリーニョはポルトに続いて2クラブ目の欧州制覇となりました。

バイエルンはボールを支配していたけど、ロッベンのドリブル突破のほかは可能性を感じなかった。
センターバックの2人のうちひとりがセンターライン付近まで攻め上がってビルドアップを担う——いつもの、オランダっぽい攻撃構築もあまり見られず、アタッキングに冴えがなかった印象です。
というか、インテルの守りが堅すぎた…のか。

最後に、モウリーニョさん写真集。

【Jリーグカップ・予選リーグA組第3節】京都サンガ 2-1 セレッソ大阪

京都サンガ 2-1 セレッソ大阪
◇日時:2010年5月22日(土)14.00キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2566人/曇 28.7℃ 42%)
◇主審:吉田寿光
45+1分【京都】水本裕貴(右足←宮吉←CKのこぼれ)
70分【C大】播戸竜二
79分【京都】ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(左足←柳沢)

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK1:平井直人
DF4:水本裕貴
DF24:増嶋竜也
DF19:森下俊
MF22:渡邉大剛
MF16:安藤淳
MF26:角田誠(58分-MF15:中山博貴)
MF17:中村太亮
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW31:宮吉拓実(58分-FW13:柳沢敦)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(81分-MF18:加藤弘堅)

■セレッソ大阪(4-2-3-1)
GK21:キム・ジンヒョン
DF20:高橋大輔
DF3:茂庭照幸
DF22:上本大海
DF16:尾亦弘友希(84分-MF17:酒本憲幸)
MF6:カルロス・ハファエル・ド・アマラウ
MF25 :黒木聖仁(64分-FW15:小松塁)
MF7:乾貴士
MF14:家長昭博
MF13 :清武弘嗣(44分-MF28:丸橋祐介)
FW11:播戸竜二

■3-4-3導入

10試合ぶりの白星!
ですが、ナビスコなので放送がない(´・ω・`)
各種サイトを読むかぎり、前節横浜FM戦の後半途中から採用していた3-4-3を全面的に導入した模様。
J’s GOAL | J’sGOALニュース | 【ヤマザキナビスコカップ 京都 vs C大阪】レポート:京都がすがるC大阪を突き放し、10試合ぶりの公式戦勝利で勝点を5に伸ばす

意外だったのは、まっすぅを右DFにするのではなく真ん中に置いたということ。
3-4-3-では両サイドのDFがサイドハーフを追い越す動きをすることが肝要なんで、右はまっすぅかと思ったのですが。
とはいえ、2点目は水本の攻め上がりが得点の起点となったようなので、結果としては「アタリ」だったみたい。

Qさんも久々勝利に饒舌だな。
J’s GOAL | J’sGOALニュース | 【ヤマザキナビスコカップ 京都 vs C大阪】加藤久監督(京都)記者会見コメント

3-4-3を試したのは…、

郭泰輝が代表で抜けたのをきっかけにして一回、そういうものをトライするというのは、やっぱり、今までの失点が多いという流れを変えなくてはいけないという部分もありましたし、それから、その方が、例えば渡邉大剛とか中村太亮とかアウトサイドのポジションの選手が、簡単に言えば10ヤード前にアタックをスタートできる。彼らの特徴を生かすというか。どうしてもやっぱり、ハーフェーラインを越えて相手陣内に入ったら強い選手たちですけど、逆に自陣に引っ張られた時に、1対1の応対とかはそれほど得意でない選手たちですので、3枚いれば、彼らもある部分安心感を持って攻守に上がるだけでなくて、守備の時も、自分の対面の選手にアプローチにいく時、自分に近い位置にカバーがいるという感覚があると思うので、それは安心感をもたらすのではないかなと思っています。

ということで、守備の安定を狙いつつ、アウトサイドの選手のスピードを生かそうとした狙いらしい。
また、

今サンガにいる選手の持ち味というか、特徴を考えれば、これが一番いいのかな、という風にも考えています。

というのは、個人的に同意。
前にも書いたけど、センターバックタイプの選手が多い&サイドバックタイプの選手の少ないため、3-4-3のほうがチームには向いていると思います。

「欧州トップモードは4バック」
っていう説もありますが、フットボール戦術の最先端を走るイタリアではジェノア、ナポリ、パルマなどが3バックを使って結果を出してたりするし。
もうちょっと、このシステムを成熟させてほしいなぁ。

【J1第12節】横浜F・マリノス 2-2 京都サンガ

横浜F・マリノス 2-2 京都サンガ
◇日時:2010年5月15日(土)15.03キックオフ
◇会場:横浜市三ツ沢公園球技場 “ニッパ球”(晴 17.3℃ 38%/1万3127人)
◇主審:扇谷健司
16分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(60mドリブルシュート)
40分【横浜】渡邉 “弟” 千真(pen.)
68分【横浜】兵藤慎剛
80分【京都】宮吉拓実(左足ダイレクトボレー)

■横浜F・マリノス(4-2-2-2)
GK21:飯倉大樹
DF35:天野貴史
DF4:栗原勇蔵
DF22:中澤佑二
DF5:田中裕介
MF30:小椋祥平
MF14:狩野健太(86分-MF18:清水範久)
MF25:中村俊輔
MF7:兵藤慎剛(74分-MF20:水沼宏太)
FW10:山瀬功治(86分-FW11:坂田大輔)
FW9:渡邉 “弟” 千真

■京都サンガF.C.(4-3-3)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
DF17:中村太亮
MF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス(76分-MF18:加藤弘堅)
MF16:安藤淳(67分-MF7:片岡洋介)
MF26:角田誠
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW13:柳沢敦(76分-FW31:宮吉拓実)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール

■SDJの”変態ゴール”

弘堅のシュートが!!!
ほんのあと数十センチ、いや数センチ外れて、サンガの選手全員バタンQ、カルトQ。
ここがいちばんのハイライトでしたね。
勝ち点3欲しかったなぁ。

しかし、今横浜のマックなわけですが、なんか前の女の子が椅子の上で大股開きで膝立てて座ってるのだが…。
ストッキング越しとはいえ、パンツ丸見えなのだが…。
「パンツ見たから5000円」って言われる気がするので、見ないで書くことにする!

きょうの京都は、前節同様ディフェンスラインの前に3人の守備的MFをフラット気味に並べる4-3-3。
3トップは、柳沢が前線に張ることが多いものの、わりと流動的にポジションを変えていく。
極限すると「7人で守って、3人で攻める」スタイルだった。
ところが、試合開始から横浜にボールを回されまくってしまう。
中盤でワンタッチ、ツータッチでパスを回されながら、山瀬にディフェンスライン裏側への飛び出しを許す。
コーナーキック含めてセットプレイも多くて、守勢に回らざるをえない展開だった。
京都は前節同様、ビルドアップの形すら作れないでいた。

そんな中で、自陣深くからドリブルを開始したセルジオ・ドゥトラ・ジュニオール “SDJ”がそのまんまゴール!
いやー、なんすか、これ。
ストライドの広さとボールキープゾーンの大きさがパネェっす。

だが、先制後も横浜ペースは変わらず、そしてまたPKかよ!
なんだよー、京都に恨みでもあるのか扇谷さんよー。
って突っ込みたくなるのは”被害者側”の意見かもしれませんが、それ以外にも言いたいことはあって。
俊輔が倒れたら軽めでもファウル取るのだけは辞めてほしい。
んで、中澤が思いっきり手を使って相手を止めてもノーファウルだし。
日本代表に自信を付けさせるための”何かの力”が働いているのか?と邪推したくなるレフェリングだった。
まーいーや。

■宮吉のゴールが京都を救う

で、後半なんですが、試合が膠着してくる。
横浜が疲れちゃったのか、前半ほどフリーランニングの量、パスの精度がなくなってきた。
とはいえ、京都も同じようにパスミス、クリアミスを頻発。
とくにクリアが相手の足下へ——が多すぎて、なんだがピンボールのようなシーンがいっぱいあった。

そして、後半に生まれたゴールは合わせて2つ。
横浜の勝ち越し点は俊輔のシュートのこぼれを兵藤がプッシュ。
京都の同点彈は”SDJ”のミドルをキーパーがはじいたところを宮吉がダイレクトボレー。
ひいき目はあるとしても、宮吉のほうが難易度が高かったな。
ゴール裏で見てても、わっあれ入るんだ!と思ったよ。
前節同様、また逆転負けか?…っていうムードが高まっていただけに、貴重なすばらしいゴールだった。
その後、京都がわりと攻勢に回って、前述のとおり弘堅の超おしいシュートがあったりしたわけだが、結果はドロー。

■4-3-3からのカウンターが”新路線”か

というわけで、アウェイで勝ち点1。
悲観すべき結果ではないけれど、ピッチ上で繰り広げられていたサッカーについてはちょっと悲観的にならざるをえない。
とにかく攻撃がうまくいかない。
前でなかなかボールが収まらないし、パスを出す相手もいない。
そうした中で、一個だけほめたいのが弘堅のプレイ。
バイタルでボールを持った後、行き詰まって右サイドのまっすぅにパスした後、全力でまっすぅの後ろからサイドライン際を駆け上がった。
その局面でうまく相手を崩せたわけじゃないけど、ああいう献身的な動きをする選手がピッチ上にもう少し欲しいと思う。

守備もう〜ん…。
リトリートしすぎて、ボールホルダーへのチェックがちょっと緩いんじゃないかと思った。
3ボランチががっちりバイタルエリアを埋めているから、横浜FMの攻撃を水際でなんとか防ぎきったけど。
3トップもポジションが流動する分、前線からどう「ボールを追うか」が曖昧で。
ヂエゴが思い出したかのように突然全力プレスにいったりしてたけど、それがチーム全体での連動した動きではないんだな。
単発単発でプレスにいっている感じ。

前節から「4-3-3」になったわけだけど、
●守備は素早くリトリート
●攻撃は早めに前の3人に託す
が基本戦術といっていいかな。
サイドバックの攻め上がりはあるけれど、開幕当初よりは「カウンター志向」が強くなってきたと思う。
現実的に勝ち点を拾っていく方向に、Qさんは変えていっているのだろうか。
残留狙い、の方向にね。

そういうサッカーにするならば、前線に構える3人の「守り方」だけ、もう少しシステマチックになるといいな。
それだけでも、前目でボールが奪えて、ショートカウンターが発動する瞬間が増えるような気がするんだ。
Jリーグは中断するけど、ナビスコ杯でそこいらへんを熟成させてほしいところ。

今季の京都が勝てない10の理由

1.パスコースを作る動き、パスレシーバを追い越す動きが少ない
パスを出した選手が、出した地点でうろうろしている。
パスレシーバ(受け手)はボールを受けてから、出し手を探している。

2.前線でくさびになれる選手がいない
基本ワントップなので相手に読まれている。
縦にくさびのボールが入った瞬間に、相手ディフェンダーのマークが付く。
ときに読まれてカットされる。
※ダンの相手を抑えながらのキープ、ドゥトラの変態的なトラップはときに通用

3.なので、パスは回っても横方向もしくは後方が多い
そのうちに、相手守備の陣形ができてしまう。

4.ピッチ上にボール扱いに長けた選手、パスが上手い選手が少ない
中盤は守備的な選手が多いから、相手が引いてしまうとそれを打開するようなドリブル、早いパスが出せない。
それ以上に、トラップが大きすぎて相手の中盤の選手にカットされることもしばしば。

5.サイドバックが頻繁に上がっても、ドリブルで突破できない
サイドバックがボールを持っても、相手がひとり付くと、どうしようもなくなる。
横パス、もしくはアンカー、センターバックへのバックパス。
ここでひとりかわせれば、センターバックを釣り出せるのだが…。

6.攻撃にスピードがない、スピードがある選手がピッチ上に少ない
サイドバックはセンターバックタイプの選手だし、サイドハーフもボールキープするタイプが多い。
スピードがある選手が少ないから、守るほうも楽。

7.サイドをえぐれないので、真ん中でパス交換で突破しなかくなる
時間がかかったあげく、最後はヂエゴを使ってのワンツー突破ぐらいしか策がなくなる。
昔のヴェルディみたい…。
サイドからのいいクロスが得点につながったのは、大剛→角田ヘッドぐらいなもんで。

8.手数と人数をかけて攻撃をするが、結局ボールを奪われてカウンターを受ける
前述のワンツー突破失敗とか、パス交換中にミスとか、あとは無謀なハイクロスからセカンドボールを奪われて…。
ショートカウンターを浴びまくる。
いわゆる「ボールの失い方が悪い」。

9.相手ボールになった瞬間から、守備体型を整えるまでに時間がかかる
サイドバックが高いポジションを取っているせいで、相手のショートカウンターが決まりやすい。
人数が足りない状態で、中盤の選手も全速力で戻るというより、ちょっと時間がかかる。
残ってる選手がなんとかしてくれるだろう的な。
で、早いクロスをあげられて、あっさり失点したりする。

10.ショートカウンターは防いだとしても、相手ボール時の守備が「緩い」
山形の古橋ほかに指摘されていること。
守備的な選手が多いわりには、前からのプレスが組織だっていない。

まとめ
攻撃的なサッカーを標榜して人数をかけて攻めてはいるが、攻撃スキルがある選手がピッチ上に少ないという矛盾。
なのに、守備的な選手が多いのに、チーム全体の守り方に「緩さ」があるという矛盾。
ここらへんが、勝ち紐を得られない原因なのかなと思います。

【J1第10節】京都サンガ 2-4 清水エスパルス

京都サンガ 2-4 清水エスパルス
◇日時:2010年5月5日(水)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 (晴 32.0℃ 26%/1万4016人)
◇主審:佐藤隆治
31分【京都】柳沢敦(J通算100ゴール)
34分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(ヘッド←FK:ヂエゴ)
54分【清水】藤本淳吾(pen.)
59分【清水】フロデ・ヨンセン
78分【清水】藤本淳吾(pen.)
83分【清水】エドワード・ボスナー(FK)
※79分【京都】正岡ジャイル・アシスタントコーチが退席処分

■京都サンガF.C.(4-3-3)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF15:中山博貴(69分-警告*2=退場)
MF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス
MF7:片岡洋介(67分-FW14:ハウバート・ダン)
MF26:角田誠
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW13:柳沢敦(71分-MF16:安藤淳)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(67分-DF19:森下俊)

■清水エスパルス(4-1-2-3)
GK31:武田洋平
DF14:高木純平(46分-DF15:辻尾真二)
DF26:平岡康裕
DF33:エドワード・ボスナー
DF4:太田宏介(79分-警告*2=退場)
MF16:本田拓也
MF30:小野伸二(80分-DF2:児玉新)
MF17:山本真希(46分-MF13:兵働昭弘)
FW10:藤本淳吾
FW18:フロデ・ヨンセン
FW23:岡崎慎司

■漂う”降格臭”

黄金週間とかけまして、京都サンガとときます。
その心は、どっちもウィーク(Week=一週間、Weak=弱い)でしょう——。
って、ねづっちしてる場合じゃねぇ!

しかし今、京都駅なわけですが、加藤久コーチが退席になってたわけじゃなかったのか…。
Sバックからは誰が処分を受けてたのか、見えなかったよ。
てっきりこの”粗相”を受けて、名誉会長激怒→解任の流れを期待してたんだけどね。
しかし、そう愚痴らせてほしくなるような、”監督力”の差が出た一戦でした。
やばいなぁ…。

■狙われた左サイド

柳沢の1トップ+2シャドーの3トップ、そしてフラット目な3ボランチで、清水の4-3-3に合わせてきた、きょうの京都サンガ。
前半はペースを握ってた。
ロングボールのこぼれから抜け出した柳沢のJ通算100ゴールに、ドゥトラのJリーグ初ゴール。
守っては、小野がどフリーのシュートを外したシーン以外は、きっちり守っていたと思う。

後半、清水は2人選手を替えてくる。
で、立ち上がりから京都の左サイド、博貴のところを集中して攻めてきたのだ。
どういう意図かわからいけど、きょう左サイドバックを任された中山博貴。
本職じゃない選手のところを突いて”ほころび”を作ろうという、清水の長谷川コーチの狙いだったんじゃないかな。

で、以前のQさんだったら、ココでさっそく手を打ってたと思うんだよな。
角田と博貴のポジションを入れ替えるとか。
しかし、右サイドで起点を作られて、PK、さらにはいちばん警戒すべきヨンセンにヘディングゴールを決められる。
せっかくまもってた”堤防”が決壊したかのように、残り時間でさらに2失点を喫してしまった。

”たられば”になってはしまうが、2点リードした後半アタマから、「角田or片岡→森下」とか交代させてたらなぁ、と悔やんでしまう。
あるいは、せめて1失点目のあととかでも。

■メンタルの悪循環

”左サイド決壊”とともに、敗因にあげたいのがメンタルの問題。
不幸なペナルティで1点を返されたところで、同点にされてしまいそうな”空気”が選手間に流れてしまったと思う。

もちろん、スタンドでも
「やばいわー、こりゃあかん」
っていう声が漏れ聞こえてきたわけだけど(苦笑)。
しかし、ピッチ上でこの”空気”をはね飛ばすような、そんな選手が欲しいところだ。
チーム全体を鼓舞できるような、強い選手が。

そういう意味では、今季の「シヂクレイ不在」はやはり大きかったと言わざるえない。
強い気持ちをもった選手だったしね。
さらに、きょうの失点シーンでも、あんなに簡単にバイタル(危険なゾーン)で相手をフリーにするようなことはなかっただろうから。

しかし、2点先行しながら完敗するなんて…シット!
「2-0はフットボールでは危険なスコア」っていう格言(?)を目の当たりにしたゲームだった。
チーム全体が負のスパイラルに入ってることは間違いないと思う。
でも、めげずに次の三ツ沢も見に行くぜ!
顔を上げて行くしかないしね。
(以上現地生観戦)