【2010FIFAワールドカップMatch54:ベスト16】ブラジウ 3-0 チリ

ブラジウ 3-0 チリ
◇Match 54 – Round of 16 – 28 June
◇Referee:Howard WEBB (ENG)
◇Johannesburg – Ellis Park Stadium
35分【ブラジウ】ジョアン・シルヴェイラ・ドス・サントス “フアン”
38分【ブラジウ】ルイス・ファビアーノ・クレメンチ
59分【ブラジウ】ホブソン・ヂ・ソウザ “ホビーニョ”

オープニングから、チリが縦の速さから激しくゴールに迫った。
ブラジルはやや押されていたが、そこをしっかり守るしたたかさがあった。
逆に、チリはセットプレイからヘッドで失点したあとは、カウンターで2失点。
チリのほうがブラジルよりアタッキングなサッカーを見せていたが、”神風アタック”だった…。
おれは、好きだったけど。

【2010FIFAワールドカップMatch53:ベスト16】オランダ 2-1 スロヴァキア

オランダ 2-1 スロヴァキア
◇Match 53 – Round of 16 – 28 June
◇Referee:Alberto UNDIANO (ESP)
◇Durban – Durban Stadium
18分【オランダ】アリエン・ロッベン
84分【オランダ】ヴェスレイ・ベンヤミン・スナイデル
90+4分【スロヴァキア】ローベルト・ヴィッテク(PEN)

スコア的には接戦。
しかし、ゲームのほとんどがオランダペース。
でも、最後ペナルティを与えちゃう、脆さをもってるんだよな。
もっと個人技のあるチームだと、あっさりディフェンスが崩壊する可能性も…。

【2010FIFAワールドカップMatch52:ベスト16】アルヘンティーナ 3-1 メヒコ

アルヘンティーナ 3-1 メヒコ
◇Match 52 – Round of 16 – 27 June
◇Referee:Roberto ROSETTI (ITA)
◇Johannesburg – Soccer City Stadium
26分【アルヘンティーナ】カルロス・アルベルト・テヴェス
33分【アルヘンティーナ】ゴンサロ・ヘラルド・イグアイン
52分【アルヘンティーナ】カルロス・アルベルト・テヴェス
71分【メヒコ】ハヴィエル・エルナンデス・バルカサル

2つの重大なミスが、両国の明暗を分けた試合。
ひとつめのミスは、いわずもがな、ジャッジのミス。
どう見てもオフサイドな、テヴェスの先制点を認めてしまった。
副審は、メヒコの抗議に涙目状態になっていた。
会場の大型ビジョンでのリプレイを見ちゃったのか。
ロセッティ主審は、なんとか威厳を見せて事態を回収しようとしていたが。

ふたつめのミスは、メヒコのDFオソリオの軽率な横パス。
イグアインに掻っ攫われて、うまくゴールに流し込まれてしまった。
これで、メヒコも意気消沈しちゃった感があった。

とはいえ、先制点が入るまでは、五分五分かそれ以上にメヒコのほうがよかったのだ。
ボールを奪うと、アンカーに入ったマルケスを基点にサイドにボールを散らす。
教科書どおりの、ベーシックなプレイで、試合開始からハイペースな戦いだった。
あの誤審がなくて、そして、メヒコが先制してたら…。

とりあえず、
「ワールドカップ決勝ってレベルじゃねーぞー」
なジャッジが続いてるのが、ちょっと日韓大会を思い出させる。
ビデオリプレイ確認用に、第五の審判を導入するしかないのかなぁ。

【2010FIFAワールドカップMatch51:ベスト16】ドイツ 4-1 イングランド

ドイツ 4-1 イングランド
◇Match 51 – Round of 16 – 27 June
◇Referee:Jorge LARRIONDA (URU)
◇Mangaung/Bloemfontein – Free State Stadium
20分【ドイツ】ミロスラフ・マルティン・クローゼ
32分【ドイツ】ルーカス・ポドルスキ
37分【イングランド】マシュー・ジェイムズ・アップソン
67分【ドイツ】トマス・ミュラー
70分【ドイツ】トマス・ミュラー

また、誤審!
ランパードのあのシュート。
リプレイで見るかぎり、完全に入ってるよね。
これ、入ってるよね。
って感じでしたが、ノーゴール。
後半、攻めに行ってカウンターから2ゴール献上。
イングランドが、爆死しました。

しかし、ドイツのゴールの仕方がしたたかすぎる。
1点目、ゴールキーパーからのロングキックに、アップソンが競ったクローゼの得点。
2点目は、右サイドでワンタッチパスを繋いで、最後はファーに振って、ポドルスキが角度ないところから得点。
3点目、4点目は、ドイツ自陣からの高速カウンター。
ムダがない。

一方の、イングランド。
コンディション調整の失敗?
南アフリカが鬼門?
あるいは、カペッロの「1-0(ウノゼロ)」志向、守備志向が、時代遅れ?
なににしろ、ルーニー含めて、最後までみんな調子が上がらないまま大会を去っていった。

【2010FIFAワールドカップMatch50:ベスト16】USA 1-2 ガーナ

USA 1-2 a.e.t. (1-1, 0-1) ガーナ
◇Match 50 – Round of 16 – 26 Jun
◇Referee:Viktor KASSAI (HUN)
◇Rustenburg – Royal Bafokeng Stadium
5分【ガーナ】ケヴィン・プリンス・ボアテング
62分【USA】ランドン・ドノヴァン
93分【ガーナ】アサモア・ギャン

わたくし個人的に、アフリカ勢の一押しであるガーナ。
エクストラ・タイムを経て、アメリカに競り勝った。

試合開始早々、中盤のでパスカット。
“プリンス” が二アサイドをぶち抜くゴールを決める。
ガーナ、先制。
そして、ガーナは「おとなな戦い方」を展開する。

今までの試合で見せていたようなサッカー。
――3トップへの早めの楔。
――足元から足元への早いパス交換。
――中盤とサイドバックが絡んだ、分厚い攻め。
それらを控えていた。
先制点を守ることに、意識を置いていた。
えてして「イケイケ」になってしまうアフリカ勢。
しかし、この日のガーナは冷静だった。

そして、ガーナの強みは攻撃だけではなく、守備面にもある。
最前線のギャンを含めて、全員が献身的にディフェンスをする。
アルティドールのスピードと強さを利用して、縦に早くゴールに迫ろうとするアメリカ。
ガーナの守りを前に、苦戦していた。
シュートが相手キーパーを脅かすまでは、なかなかいかなかった。

ところが、後半の17分。
ゴール前でパスを受けたデンプシーがワンフェイク。
対面するディフェンダーを外して、ゴールに迫る。
あわてたガーナの選手が、横からスライディングして、ペナルティ。
ドノヴァンが、3試合連続となるゴールを決める。
ゲームは、振り出しに、戻った。
デンプシーの個人技が生きた、アメリカらしくない、得点だった。

そして、個人技がまた最終的に試合を決めた。
ロングボールを相手守備陣と競り合ったギャン。
バランスを崩しながらも、キーパーの位置を確認。
そして、体勢を立ち直したところで、左足一閃。
ハーフボレーのビューティフルゴールがネットに突き刺さる。

スター選手のアッピア、ムンタリは交代出場。
知名度重視ではなく、走れる選手を登用してきたガーナ。
はじめてとなる、ベスト8進出を決めたのだった。