【2010FIFAワールドカップMatch50:ベスト16】USA 1-2 ガーナ

USA 1-2 a.e.t. (1-1, 0-1) ガーナ
◇Match 50 – Round of 16 – 26 Jun
◇Referee:Viktor KASSAI (HUN)
◇Rustenburg – Royal Bafokeng Stadium
5分【ガーナ】ケヴィン・プリンス・ボアテング
62分【USA】ランドン・ドノヴァン
93分【ガーナ】アサモア・ギャン

わたくし個人的に、アフリカ勢の一押しであるガーナ。
エクストラ・タイムを経て、アメリカに競り勝った。

試合開始早々、中盤のでパスカット。
“プリンス” が二アサイドをぶち抜くゴールを決める。
ガーナ、先制。
そして、ガーナは「おとなな戦い方」を展開する。

今までの試合で見せていたようなサッカー。
――3トップへの早めの楔。
――足元から足元への早いパス交換。
――中盤とサイドバックが絡んだ、分厚い攻め。
それらを控えていた。
先制点を守ることに、意識を置いていた。
えてして「イケイケ」になってしまうアフリカ勢。
しかし、この日のガーナは冷静だった。

そして、ガーナの強みは攻撃だけではなく、守備面にもある。
最前線のギャンを含めて、全員が献身的にディフェンスをする。
アルティドールのスピードと強さを利用して、縦に早くゴールに迫ろうとするアメリカ。
ガーナの守りを前に、苦戦していた。
シュートが相手キーパーを脅かすまでは、なかなかいかなかった。

ところが、後半の17分。
ゴール前でパスを受けたデンプシーがワンフェイク。
対面するディフェンダーを外して、ゴールに迫る。
あわてたガーナの選手が、横からスライディングして、ペナルティ。
ドノヴァンが、3試合連続となるゴールを決める。
ゲームは、振り出しに、戻った。
デンプシーの個人技が生きた、アメリカらしくない、得点だった。

そして、個人技がまた最終的に試合を決めた。
ロングボールを相手守備陣と競り合ったギャン。
バランスを崩しながらも、キーパーの位置を確認。
そして、体勢を立ち直したところで、左足一閃。
ハーフボレーのビューティフルゴールがネットに突き刺さる。

スター選手のアッピア、ムンタリは交代出場。
知名度重視ではなく、走れる選手を登用してきたガーナ。
はじめてとなる、ベスト8進出を決めたのだった。

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