【J1第16節】京都サンガF.C. 1-0 川崎フロンターレ

京都サンガF.C. 1-0 川崎フロンターレ
日時:2022年5月29日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万7,417人/晴 36℃ 20%)
主審:谷本涼
60′-京都/オウンゴール(川崎/佐々木旭←荻原)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF17:荻原拓也
MF24:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(73′-DF31:井上黎生人)
MF16:武田将平
FW27:山田楓喜(46′-FW13:宮吉拓実)(90+3′-MF7:武富孝介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(88′-FW11:山﨑凌吾)
FW18:松田天馬(90+3′-FW23:豊川雄太)

■川崎フロンターレ(4-1-2-3)
GK1:チョン・ソンリョン
DF13:山根視来
DF5:谷口彰悟
DF7:車屋紳太郎
DF15:佐々木旭(88′ -MF31:山村和也)
MF8:橘田健人
MF14:脇坂泰斗(70′-FW20:知念慶)
MF19:遠野大弥(61′-MF16:瀬古樹)
FW11:小林悠
FW9:レアンドロ・ダミアン・ダ・シウヴァ・ドス・サントス(61′-MF41:家長昭博)
FW24:宮城天(46′-FW23:マルシオ・アウグスト・ダ・シウヴァ・バルボーサ “マルシーニョ”)

松田天馬選手(京都)
「とてもハードな試合になりました(微笑)。
90分を通して球際だったり走力だったりで負けないという気持ちを出せたことが、勝利につながったと思います(微笑)。
川崎は攻撃の質が高いですし、守備の局面は戻ってスペースを埋める1歩、2歩の差で失点に繋がる危険性があります(微笑)。
その部分で、チーム全体で協力できたと思います(微笑)。
(ーー自身のJ1通算100試合目を白星で飾ったことについて)
チームとして苦しい時期が続いた中での勝ちでもあったので、うれしいです(微笑)。
ただ、この勝利を次に繋げないと意味がありません。
きょうの試合で出た課題を修正して、次戦に臨みたいと思います(微笑)。
(ーー1万7000人以上がスタジアムに集まったことについて)
声援のおかげでいつも以上にパワーが出たというか(微笑)。
皆さんのおかげで結果につながったと思うので、次もよろしくお願いします(微笑)。
一緒に頑張りましょう(微笑)!」

曺貴裁コーチ(京都)
「フロンターレさんは、ここ数年何度もタイトルを取っているチーム。
われわれは胸を借りるつもりで戦いました。
リーグ戦で6試合勝てていなかったですが、長いシーズンの中ではじゅうぶんありうること。
しかし信念を変えたり、やるサッカーを変えるつもりはまったくありませんでした。
前節のマリノス戦で振り回されたところから、多少ボールは持たれましたけれど、いい形で点を取って、その後試合に出た全員がファイティングスピリットを出してくれたと思います。
また出られなかった選手も、きょうの戦いをベースにしてさらに強くなろうという気持ちが強くなったでしょう。
きょう勝てたことを、選手たちに感謝したいです。
(ーーゲームを振り返ってよかった部分、修正が必要な部分は?)
相手とボールを奪い合う部分できょうは負けていなかったですし、前半より後半のほうが内容はよかったと思います。
一方でできなかったところはあるとは思いますが、マリノスさんとの試合から中3日で、めげずにこういうゲームができたことは誇らしく、選手の成長を感じます。
何より、きょうはたくさんのお客さんに後押ししてもらえました。
サンガスタジアムはヨーロッパのスタジアムに負けないようになってほしい。
そう常々思っているので、お客さんにも感謝しなければなりません」

鬼木達コーチ(川崎)
「(ーー4年ぶりとなる連敗となったが?)
決定機のところで決め切らないと、こういう結果になってしまう。
途中システムを変えて前線の人数を増やして、コンビネーションで崩そうとしたが、ゴールは奪えなかった」

いとしさと走る力と心強さと

広島、横浜FM相手の〝連続完敗〟で迎えた、王者・川崎との一戦。
京都にとって、この試合でなにより必要なのはリバウンドメンタリティー、だった。

2試合続けて、前からのプレスを無効化され、相手にペースを握られ続けた。
いまやっているサッカーは、J1上位チームには通用しないのではないか?ーー。
そう不安に思ってしまうのも仕方ないところだろう。
水曜日の試合から中3日。
その間、チームで昨シーズンの映像を見返したりすることで「攻守に積極的な姿勢」を再確認したという。

そして京都の選手が自信を取り戻す担保となったのは、確かな運動量だった。
松田天馬、山田楓喜、水曜日に試合では未出場だった2人を〝スイッチ〟のポジションで起用。
試合開始から激しくボールを追い回すことで、川崎にペースを握らせなかった。
宮吉&武富の2人に比べれば攻撃力に劣るのかもしれないけれど、きょうの試合、特に前半は0に抑えて「やれる」「戦える」という気持ちになることが大切だったと思う。

このような流れで迎えた後半、オウンゴールとはいえ相手を崩した形で先制。
川崎の攻勢に対しても、3バックに切り替えることで完封することができた。

もちろん、レアンドロ・ダミアン、マルシーニョ、小林悠……。
川崎が決定機でシュートがミスしてくれて、助けられた部分も大いにあるだろう。
また、川崎のスタイルが地上戦中心で、京都にとって比較的戦いやすかったという要因もあるかもしれない。
横浜FMのようにディフェスライン裏にガンガン走ってきて、なおかつ、そこにピタリとロングパスが通ってくるようなチームには、ハイラインハイプレスはどうしても苦しいからね。

しかし、ラッキーな部分もあったにせよ、勝利は勝利だ。
6戦勝利なしの、よくない流れを断ち切れたこと。
曺さんがいうように、自分たちのやり方にまた自信を持てたこと。
チームとして、ひとつの壁を乗り越えられたことetc…
この勝ちの〝価値〟は、はてしなく大きい。

よーし、この勢いで次戦だ!
……と思ったら、代表ウィークを挟むせいで鹿島戦は6月18日とは。
いいところでおあずけを喰らったような気分だな〜。

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