【FAカップ準決勝】チェルシー1-2リヴァプール

チェルシー1-2リヴァプール
◇日時:4月22日(土)17.15KO(日本時間翌1.15)
◇会場:オールドトラッフォード(マンチェスター)
21分【リヴァプール】ヨン・アルネ・リーセ(左足)
53分【リヴァプール】ルイス・ハヴィエル・ガルシア・サンス(左足ループ)
70分【チェルシー】ディディエ・ドログバ(ヘッド)

ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス・コーチ(チェルシー)
「リヴァプールには勝てておめでとうと言いたい。
きょうのようにセットプレイとカウンターで点を取ってあとは守り倒す戦いかたを、メディアのみんなは『プロフェッショナルだ』と言ってほめたたえるんだろう?
返す返すも、審判にテリーの得点を取り消してもらって決勝に行けたと喜んでいて、ほんとうにおめでとう。
われわれは少なくとも2回の決定機があったが得点に結びつけることができなかった。
きょうのような均衡したゲームで、そのようなミスをしていては致命的さ。
しかし、後半は王者らしい、この2シーズンでリヴァプールよりも45点も多く勝ち点を獲得しているフットボールをお見せできたと思う。
リヴァプールにはカップ戦で2度も敗れたが、その一方でリーグ戦では勝ちつづけている、それだけのことさ」

最後の最後、ジョー・コールがどフリー外しちゃって、チェルシー万事休す。
守りに入ったリヴァプールは天下一品です、こってりディフェンス。

きょうはたくさんフットボールの試合を見た日でした。
おやすみなさい。

【セリエA第35週】ユヴェントス1-1ラツィオ

ユヴェントス1-1ラツィオ
◇日時:4月22日(土)15.00KO(日本時間22.00)
29分【ラツィオ】トマソ・ロッキ
86分【ユーヴェ】ダヴィド・トレセゲ

ひさしぶりにセリエ見たら、これはエグい。
ラツィオ先制のあとに、なんでこれで?なダボへの赤紙。
ラツィオの追加点取り消し。
で、後半はラツィオはひきこもりに入って、ユーヴェのハーフコートゲームになって。
最後の最後でユーヴェが同点にしてしまった。
ある意味でイタリアらしい、カルチョな一戦。

【イングランド・プレミアシップ第32週】アーセナル1-1トットナム・ホットスパー

アーセナル1-1トットナム・ホットスパー
◇日時:4月22日(土)12.45KO(日本時間20.45)
66分【トットナム】ロビー・キーン(←ダヴィッツ)
84分【アーセナル】ティエリ・ダニエル・アンリ(右足アウト←アデバヨール)

4位を争う2チームの戦いはドローに終わった。
CLがミッドウィークにあるアーセナルは、アンリとセスクがベンチスタート。
そして、その2人を同時に投入したあと、悲劇が起きる。
アーセナルの選手同士がぶつかってピッチ中央で倒れ込んだ。
主審も気にするけれど、笛は吹かれず、アーセナルの守備陣の足が止まってしまって、そこをダヴィッツからキーン!
ヴェンゲル監督もベンチで激怒な、ちょっとアンフェアな感じの先制点。

このまま負ければ、おそらく4位=来季CL出場権はなくなる。
そんなピンチで決めたのが、やっぱりアンリだった。
アデバヨールの丁寧なスルーに走り込んで、そのタイミングでアウトで打ちますか!なビューティフルゴール。

結局でドロー試合終了。
両者の勝ち点差は4のまま。
残る試合はトットナム2、アーセナル3。
とりあえずアーセナルの自力優勝はなくなった。
希望は、トットナムが取りこぼすこと。
そして、もうひとつの希望はCLに優勝してしまうこと。
どうなる?

【J1第9節】京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ

気持ちを、動きを、もっともっと

京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ
◇日時:2006年4月22日(土)15時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2295人)
◇主審:松尾一
前半10分【鹿島】青木剛(右足←本山)
後半39分【鹿島】田代有三(ヘッド←新井場)
後半44分【京都】松田正俊(右足←斉藤)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”復讐失敗
DF19:登尾顕徳
DF5:鷲田雅一
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半42分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)
MF16:斉藤大介
MF14:中払大介
(後半26分-MF11:星大輔)
MF8:美尾敦
FW20:林丈統
FW31:田原豊
(後半20分-FW30:松田正俊)

■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK1:小澤英明
DF20:内田篤人
DF3:岩政大樹
DF4:大岩剛(後半40分-警告*2=退場)
DF7:新井場徹
MF6:本田泰人
MF24:青木剛
MF8:小笠原満男
MF10:本山雅志
(後半31分-MF25:野沢拓也)
FW9:アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”
(後半32分-FW11:深井正樹)
FW19:田代有三
(後半42分-DF14:羽田憲司)

柱谷幸一コーチ(京都)
「90分をつうじいいゲーム内容だっただけにくやしい敗北です。
前半はボールを失ったあとのプレッシャーがゆるかったのが問題でした。
『もっとプレスに行くように』とピッチサイドから指示を出して、そこから展開が好転したと思います。
とくに、斉藤と米田がマイボールになったときに真ん中でひじょうにいいポジショニングをしてくれました。
ただ、そこから両サイドにボールを振っても、さすが鹿島はなかなか突破させてくれません。
前線の選手も引いてきて、スペースがありませんでした」

パウロ・アウトゥオリ・デ・メロ・コーチ(鹿島)
「選手たちが疲れていた?
連戦が続いているのでそうだろうが、それはほかのチームも同じだ。
たしかに内容はよくなかった。
しかし、サッカーはあくまでも相手よりも点数が上回るのが勝ちというゲーム。
そういう意味では、きょうはうちは相手よりもしっかりやれたんじゃないの」

松田正俊選手(京都)
「J1初ゴールですが、その喜びよりも負けた悔しさのほうが大きいです。
これからも敵の中でうまくボールを受けて、点数を取っていけるようがんばります」

稲盛和夫名誉会長(京都)
「何とかしなければならん状況にはありますね」

べてがスローモーションで進んでいるような試合でした。
ヤマなしオチなし意味なし。
やおいサッカー。

ピッチでは、それはそれはみずぼらしいパフォーマンスが繰り広げられていました。
出足の遅さ。
アバウトなダイレクトパス。
単純なトラップミス。
パスを受ける際の体の使い方がラフで、相手のプレスにバランスを失なう。
中盤の底でボールをもっているのに、前線では選手がてくてく歩いている。
おかげで出しどころがなく、あげくのはての放り込み。
フリーランニングの少なさ。
フィジカルコンタクトでの弱さ。
中盤での高さ不足で、セカンドボールが奪えないこと。
縦にドリブルで仕掛けられない右サイド。
なぜか、試合終了後イエローもらってるアレモン。

反省点ばかりです。

じゃあ、そのぶん相手がよかったのかといえば、けっしてそんなわけではありません。
鹿島も、京都におつきあいしてくれたように、時間が進むにつれミスを繰り返す。
両者がグタグタ。
中身はスカスカ。
結果、試合前にテレビで眺めていたJ2の試合のほうがずっと見どころがあったのでした。

1-2というスコアだけ見れば、惜しくも敗れ去ったように見えてしまうのがおそろしい。
だけど、これは敗走です。
自分から負けにいって、そして負けたんだと思います。
浦和戦までは、ここまでひどくなかったんじゃないでしょうか。
誤解を恐れずにいえば、7点取られても、まだ京都の戦いに「光」を見つけられたんです。
でも、この2戦は悲しくなるぐらいに、コンテンツがない/やる気がない/運動量がない。
浦和と鹿島にたいして、必要以上にびびってしまって、そしてチーム全体がおかしくなってしまった。
いちばん悲しいのは、(きっと動員があったのだろうけれど)1万人が集まった前でこんなやる気のない、テンションの低いサッカーを見せてしまったことです。

また、心配なのが柱谷さんの顔。
なにか追いつめられた、やることなすことがうまくいかない、借金で街金に追い込まれてニッチもサッチもいかなくなった工場のおやじさんのような表情に見えました。
そもそも、このところ用兵、交代策、すべてが相手チームありきで、「受け」に回っているのが気になります。
そして、開幕以来まったく機能していない4-4-2に固執していることも。

暗い内容ですみません。
明るいこと…なにか、明るいこと。
ああ、斉藤。
斉藤だけが心のよすがです。
プレス、体の張り方、散らし、ドリブル、勝負心、責任感。
まちがいなく、両チームの選手のなかでいちばん輝いてました。
きょうの小笠原と本山が日本代表なら、斉藤は宇宙代表ですよ。
斉藤が6つ子だったらよかったのに。

ただ、つぎはパウが帰ってきますんで。
きょうよりはひどくなることはないと信じます。
もう、ディフェンスラインはピム時代くらい押し上げて。
マイボールになったらガンガン走りまくって。
自分たちの手で流れをつかみ取ってくれればと思います。

臆病なカウンターサッカーはもういいや。

※追記
「負けたけど試合内容は良かった」サンガ、鹿島に迫り手応え
MAJI?
なんか各地で負けつづけているのに国民への発表は違う、大戦時の日本軍みたいな気がするのは、わたくしだけでしょうか。
教えて、名誉会長!

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