【J1第28節】京都サンガF.C. 1-0 サンフレッチェ広島

京都サンガF.C. 1-0 サンフレッチェ広島
日時:2023年9月23日(土)19:05KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(15,348人/曇 21.2℃ 60%)
主審:福島孝一郎
52′-京都/豊川雄太(左足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗
MF19:金子大毅
MF10:福岡慎平(46′-MF18:松田天馬)(87′-MF27:山田楓喜)
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(71′-MF33:三沢直人)(87′-MF8:荒木大吾)
FW11:山﨑凌吾(83′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW14:原大智

■サンフレッチェ広島(3-4-2-1)
GK38:大迫敬介
DF33:塩谷司
DF4:荒木隼人
DF24:東俊希
MF15:中野就斗(64′-MF14:エゼキエウ・サントス・ダ・シウヴァ)
MF8:川村拓夢
MF7:野津田岳人(46′-FW10:マルコス・ジュニオール・リマ・ドス・サントス)
MF16:志知孝明
MF11:満田誠
MF51:加藤陸次樹
FW20:ピエロス・ソティリウ(64′-FW9:ドウグラス・ダ・シウヴァ・ヴィエイラ)

曺貴裁コーチ(京都)
「広島はいまJリーグの中で一番力があるチーム。
その相手に対して、選手たちは怯まず堂々と戦って、14年ぶりに勝つことができました。
勝因は、試合に出場した選手、出られなかった選手を含め、サンガタウンでトレーニングしたことを試合において表現できたこと。
うれしく、誇りに思いますし、監督としてこれ以上幸せなことはありません。
監督冥利に尽きる試合でした。
特に試合終了間際の三竿のように、魂のこもったブロックができたというのは選手の成長を感じます。
サンガタウンという舞台、サンガスタジアムという舞台が彼らを成長させてくれています。
監督としていうのはあれだけど(笑)……感動したというか、そういう気持ちです。
(ーーサポーターの声援について)
ここ最近、声援の大きさはスタジアムに出るときから感じています。
はちきれんばかりの声援で相手を凌駕してくれましたし、
サポーターに半分の勝ち点をあげたいぐらいです」

走り切って勝ち切れ2023

サッカーの質、個人の技量的な面では、正直広島のほうが1枚も2枚も上だった。
京都は前線からのハイプレスを敢行するも空転。
試合を通して高い位置で相手ボールを奪ったシーンは少なかった。
また、京都守備陣がハイボールの処理に戸惑い、セカンドボールを拾うことが多かった広島がゲームを支配する。

とはいえ、スローインから山﨑の抜け出しでチャンスをつくって先制に成功。
その後は金子がほとんど最終ラインに貼り付いて、実質5バックの形で守り切った。
もちろん、広島の精度不足に助けられた部分はあっただろうけれど。
あと、「Wインアウト」という世にも珍しい選手起用も、パルプンテの効果を発揮したのもしれない!?

この結果、勝ち点は33に到達。
降格争いからは少し離れることができたな〜。
そして何より、昨シーズン手も足も出なかった広島相手に、ついに勝ち点3を取れるまでに至ったことも喜ばしい。
強度に関しては、J1である程度やれるところまで来ている、って言えるのかな?と思えたゲーム。

※14年前↓

【J1第27節】浦和レッドダイヤモンズ 0-0 京都サンガF.C.

浦和レッドダイヤモンズ 0-0 京都サンガF.C.
日時:2023年9月15日(金)19:34KO
会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(2万1,434人/曇 27.8℃ 82%)
主審:清水勇人

■浦和レッドダイヤモンズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF2:酒井宏樹(46′-MF15:明本考浩)
DF28:アレクサンダー・ショルツ
DF5:マリウス・クリストファー・ホイブラーテン
DF26:荻原拓也
MF25:安居海渡(67′-FW9:ブライアン・リンセン)
MF19:岩尾憲
MF8:小泉佳穂(82′-FW30:興梠慎三)
MF35:早川隼平(46′-MF3:伊藤敦樹)
MF14:関根貴大(67′-FW18:髙橋利樹)
FW11:ホセ・カンテ・マルチネス

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF24:イヨハ理ヘンリー
DF6:三竿雄斗(71′-MF8:荒木大吾)
MF19:金子大毅
MF25:谷内田哲平(54′-DF3:麻田将吾)
MF16:武田将平(67′-MF39:平戸太貴)
FW11:山﨑凌吾(67′-FW17:木下康介)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(71′–FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)

【J1第26節】ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.

ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.
日時:2023年9月3日(日)19:03KO
会場:兵庫県神戸市御崎公園球技場 “ウイングスタ”(1万8,454人/晴 28.9℃ 42%)
主審:池内明彦
6′-京都/原大智(左足)
18′-神戸/川﨑修平
52′-神戸/ジェアン・パトリッキ・リマ・ドス・ヘイス

■ヴィッセル神戸(4-1-2-3)
GK1:前川黛也
DF24:酒井高徳
DF23:山川哲史
DF15:本多勇喜
DF19:初瀬亮
MF25:大﨑玲央(90+1′-MF44:日髙光揮)
MF5:山口蛍
MF21:川﨑修平(60′-FW11:武藤嘉紀)
FW14:汰木康也(46′-FW26:ジェアン・パトリッキ・リマ・ドス・ヘイス)
FW22:佐々木大樹(84′-DF3:マテウス・ソアレス・トゥーレル)
FW10:大迫勇也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF20:福田心之助
DF3:麻田将吾(76′-MF25:谷内田哲平)
DF24:イヨハ理ヘンリー
DF6:三竿雄斗(76′-MF44:佐藤響)
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF16:武田将平(71′-FW13:宮吉拓実)
FW23:豊川雄太(65′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(65′-DF4:井上黎生人)

【J1第25節】京都サンガF.C. 2-0 アビスパ福岡

京都サンガF.C. 2-0 アビスパ福岡
日時:2023年8月26日(土)19:03KO
主審:小屋幸栄
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,830人 /晴のち曇 28.9℃ 62%)
14′-京都/原大智(ヘッド←CK:武田)
24′-京都/原大智(ヘッド)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久(36′-一発退場)
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(40′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
FW14:原大智(90+4′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW18:松田天馬(85′-MF44:佐藤響)

■アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK31:村上昌謙
DF2:湯澤聖人(78′-DF16:小田逸稀)
DF3:奈良竜樹
DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ(78′-DF37:田代雅也)
DF29:前嶋洋太
MF8:紺野和也
MF99:井手口陽介
MF6:前寛之(78′-MF35:平塚悠知)
MF7:金森健志(60′-FW27:佐藤凌我)
FW9:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ(12′-FW18:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ)
FW11:山岸祐也

ふたたび回り出した歯車

アピさんの一発退場後は、プレス開始をミドルゾーンに下げ防戦体制に切り替え、完封勝利。
つーか、あの退場がなかったらもう少し点差がついたんではないか……。
そう思ってしまうほど、立ち上がりから福岡を圧倒していた。
ホーム2連戦連勝、わっしょい。

勝因のひとつとして挙げざるをえないのは、やはり右ひざ内側半月板損傷の手術で4月から離脱してきた武田選手から戻ってきたことでしょう。
まぁ〜、復帰を果たした者の強さ、ここにありという感じで、存在感抜群。
中盤で相手に囲まれていてもワンタッチでパスを出して局面を打開するわ、走行距離11.812km(両チーム出場選手中トップ)、スプリント12回(同2位)と運動量でも圧倒するわ、コーナーキックから先制点をアシストするわ。
稲尾のような(例えが古すぎMAX!)神様仏様武田様の活躍だった。

そして、原選手がセンターフォーワードの位置でハマってきたことも大きい。
2得点はもちろん、前線で基点となって時間をつくるウタさんのような仕事でチームを助けていた。

もちろん、ひとり少ないながら完封できたのはチーム全体の守備意識の高さもある。
福岡の攻撃、特にサイドからのクロスは、いつか〝決壊〟するかとヒヤヒヤしたけど、跳ね返し続けた。

振り返って柏戦、F東戦の低調な出来と比べれば、ほんとに別次元。
次節以降続く上位との対戦でも、いいゲームをやってくれるのではないか?
期待が高まるね。

【J1第24節】京都サンガF.C. 3-0 北海道コンサドーレ札幌

京都サンガF.C. 3-0 北海道コンサドーレ札幌
日時:2023年8月19日(土)19:03KO
主審:御厨貴文
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,379人/晴のち曇 30.5℃ 68%)
40′-京都/原大智(pen. )
※45+6′-札幌/浅野雄也PK失敗
73′-京都/福田心之助(左足)
90+2′-京都/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(右足←谷内田)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久(77′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗(71′-MF44:佐藤響)
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF18:松田天馬
FW23:豊川雄太(77′-MF25:谷内田哲平)
FW11:山﨑凌吾(46′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
FW17:木下康介(29′-FW14:原大智)

■コンサドーレ札幌(3-4-2-1)
GK48:大谷幸輝
DF2:田中駿汰
DF50:岡村大八
DF6:中村桐耶(77′-MF49:スパチョーク・サラチャート)
MF7:ルーカス・フェルナンデス
MF14:駒井善成
MF5:福森晃斗(71′-MF10:宮澤裕樹)
MF4:菅大輝(71′-FW13:キム・ゴンヒ)
MF18:浅野雄也
MF11:青木亮太(71′-MF27荒野拓馬)
FW99:小林祐希

曺貴裁コーチ(京都)
「きょうもサポーターが紫の〝パープル・アンフィールド〟のような空気をつくってくれました。
アンフィールドといえば、僕が長く一緒に仕事した遠藤(航)がそこでプレイするということで、ダブルでうれしく思います。
サンガの選手も将来そういう場所に行けるように頑張ってもらいたいです。
きょうの勝利は、札幌さんの特徴を出させないように、選手全員が攻守にわたってプラン通りにやってくれた結果。
しかし、3-0で勝てるような内容差は正直ありませんでした。
前半のPKが入っていたら、どうなるかまったく分からない展開。
自分たちのよさを出そうと努めたことで、神さまがPKストップというプレゼントをくれたんじゃないでしょうか。
われわれとしては、きょうの試合内容をベースにしながら、また強くなっていくだけです。
(ーー前半、早い段階で原選手を投入したことが的中した)
肉体的なアクシンデントがあり(木下選手を)早い段階で交代させざるをえませんでした。
急な出場でしたが、大智もよくやってくれました。
(ーー太田選手のPKストップについて)
最年長でチームの中心、欠かせない選手です。
ことしカップ戦に続いてPKを止めたのは2本目ですが、いままでの努力が実った形だと思います」

なかなか暮れない真夏の夕暮れ

ファイナルサード、大外のラインまでは運べるけれど崩しのアイデアに欠ける京都。
一方、札幌はボックス近辺に人数をかけて、ドリブルとワンタッチパスでシュートまで持っていこうとする。
いつ崩れるか、とハラハラしていたけれど、太田のPKストップもあって、見事完封勝利! わっしょい。
再現性のある攻撃で得点を狙う札幌、「Controlled Chaos」から相手ゴールをめざす(※3点目はまさにそれ)京都。
後者に軍配があがったということだろうか。

振り返ると、札幌の〝繋ごうとするスタイル〟が京都にとって与しやすかったのかもしれない。
8月に入ってからの対戦相手・柏、FC東京はロングボールを多用。
京都のプレッシングが無効化され、すばやく高い位置に起点をつくられていたことと比べると、札幌の攻撃はある程度時間がかかるため人数をかけて守ることはできていた。
後半3バックにチェンジしたことで、だいぶ重心が下がってしまい、セカンドボールを奪われ続けたのはいただけないが……。
まぁ、札幌にゴラッソが生まれなくてよかった。

そして、京都で評価すべきところとしては、まず新しい〝ヒーロー〟が生まれたこと。
原がボールキープで巧さを見せ、成長著しい福田が初ゴール、PKに繋がった三竿の裏へのパスは精度抜群だった。
夏の移籍加入は少なかったので、現有戦力の底上げが必須なわけで、その兆候が見られたゲームだった。
また、金子のアンカーが安定してきたことも特筆すべき。
川﨑が1列前に出たことで、川﨑と豊川のポジションローテーションから福田のオーバーラップをうまく導けていた。

というわけで、きょうは完勝。
だれど、試合内容が安定しないのが今期の京都サンガだったりする。
さいわい次節もホームで戦えるので、引き続きいい戦いを見せてほしいな〜。