【J1第23節】アルビレックス新潟 1-2 京都サンガ

アルビレックス新潟 1-2 京都サンガ
◇日時:2009年8月22日(土)19.03キックオフ
◇会場:新潟県新潟市新潟スタジアム(晴 25.8℃ 50%/3万5047人)
◇主審:柏原丈二
43分【新潟】マルシオ・ヒシャルデス・ヂ・アンドラーヂ(シュートが佐藤に当たってゴールイン)
53分【京都】シヂクレイ・ヂ・ソウザ(右足←イ・ジョンス←シヂクレイ←FK:ヂエゴ)
67分【京都】キム・ソンヨン(ヘッド←CK:ヂエゴ)Jリーグ初ゴール
20090822yuto

■アルビレックス新潟(4-1-2-3)
GK1:北野貴之
DF17:内田潤
DF5:千代反田充
DF6:永田充
DF24:酒井高徳(82分-DF2:中野洋司)
MF15:本間勲
MF10:マルシオ・ヒシャルデス・ヂ・アンドラーヂ
MF7:松下年宏
FW11:矢野貴章
FW16:大島秀夫(63分-FW8:エヴェルトン・レアンドロ・ドス・サントス・ピント)
FW9:ペドロ・ビスポ・モレイラ・ジュニオール

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
DF8:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ
MF7:佐藤勇人
MF16:安藤淳
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF13:柳沢敦(59分-FW28:キム・ソンヨン)
FW11:林丈統(75分-FW23:中村充孝)

キム・ソンヨン選手(京都)
「出場のときから、決めたら自分がヒーローだと思っていたんで、がむしゃらに動こうと思っていました。
ヘディングがいちばん得意なんで決められてうれしい。
今までチームに迷惑をかけてきたので、恩返しができてよかったです」

加藤久コーチ(京都)
「アウェイで勝ててないといわれて、選手たちも意識していたものですから…。
後半、2トップに代えたのは、ヂエゴを真ん中に置くと、降りてきてちょうど本間が捕まえやすいポジションに来てしまうので、ワイドから仕掛けようと。
あとは、柳沢がちょっとディフェンスに引っ張られすぎていたので、もともとやりやすいポジションに戻したということです」

うれしはずかし、アウェイ今季初勝利
昨シーズン、退場3人+退席処分1人というWWF的プロレス的ゲームを強いられた因縁の地・新潟。
そこで、23節にしてアウェイ初白星というのは、なんともはや、業とでもいいましょうか…。

前半は、両軍ともにイージーミス・ミス・ミスの大博覧会。
展開が遅い。
ダイレクトパスはだいたいズレがち(←「悪そうな奴はだいたいともだち」ふうにお読みください)。
シュートにまでぜんぜんイケない遅漏状態でした。
しかし、そんな中で新潟、マルシオ・ヒシャルデスのシュートが勇人に当たって、コースが変わってゴールイン。
アンラッキーなカタチで先制されます。

でもって後半、柳沢をトップにあげて、2トップにシステムチェンジ。
もともときょうは、松下&マルシオの2センターにぶつけるためか、シヂクレイと勇人が横の位置関係を取っていたので、逆台形のオーソドックスな4-4-2になります。
ここから多少ボールは回り出したものの、林の飛び出し以外はチャンスは作れ出せないなー、と思ってたら、セットプレイで逆転だよ、おい。
その後は、新潟の攻めにたいしてジョンスを中心に守りきり、勝ち点3ポインツ!となりました。

ということで勝ちはしましたが、実は大剛離脱後、セットプレイでしか点取ってなかったりして、テヘ。
攻撃のカタチ、誰がこう動いて誰がこう動く…みたいな約束事は依然できてないので、今後のゲームも楽観はできないと思います。
とはいえ、きょうのゲームで素直に喜びたいのは、
●パウリ更迭でスタメンに入った林がキレキレ(しかしゴールが決まらない)
●まっすぅのクロスがいつの間にか上質なものになっていた
●キムくんのポストワークに格段の進歩
などが挙げられるでしょうか。
パスミスが目立った柳沢を早めに見切った采配もみごと。
4バック+シヂクレイで守備も安定してきたし、あとはほんと攻撃だけなんだよなー。

【J1第22節】京都サンガ 0-1 清水エスパルス

京都サンガ 0-1 清水エスパルス
◇日時:2009年8月19日(水)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 28.7℃ 64%/1万685人)
◇主審:田辺宏司
79分【清水】藤本淳吾(FK)

■京都サンガ(4-1-4-1)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
DF8:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ(77分-MF19:森下俊)
MF16:安藤淳
MF7:佐藤勇人
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF13:柳沢敦(87分-FW28:キム・ソンヨン)
FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(71分-MF26:角田誠)

■清水エスパルス(4-2-2-2)
GK29:山本海人
DF25:市川大祐
DF3:青山直晃
DF5:岩下敬輔
DF4:太田宏介(79分-DF2:児玉新)
MF7:伊東輝悦
MF16:本田拓也
MF17:山本真希(63分-MF10:藤本淳吾)
MF13:兵働昭弘
FW23:岡崎慎司(86分-MF6:マルコス・パウロ・アウベス)
FW18:フロデ・ヨンセン

当然の帰結としての失点
敗北の布石は、77分。
危険なスペースを埋めていたきょうのベストプレイヤー、シヂクレイがoutする。
左サイドMFに入っていた角田がアンカーに移るはずが、中途半端に高いポジショニング。
テレビ中継を見てても、
「わっ、やべ!」
って声が出てしまったほど、ディフェンスラインの前にぽっかり大きなスペースができてしまった。
そこを清水の選手にドリブルでつつかれ、ヨンセンに渡ったところを水本がスライディング。
ファウルを取られて、左ききの選手にはおあつらえ向きの位置でフリーキックが与えられ…。

きょうの失点は相手を褒めるしかないすばらしいフリーキックであったが、それど同時に、選手交代で角田への指示を徹底していなかった人為的なミスとも言える。
もちろん、その裏側で決定機が1回(柳沢の抜けだし)しかなかったので、勝ち点3を取れる可能性はすくなかったわけだけど。
●大剛がいなくなって突破役が中谷しかいない
●アーリークロス挙げまくっても、ボックス内ではパウリだけ
●キーパーからのロングキックをヂエゴに競らせるが、たまにフリックオンに成功するぐらいでほとんど相手ボールになる
という、いまのフォーメーションの「三重苦」では、得点のにおいがまったくしません。
土曜日の新潟戦までに修正できるか?
もう最後は、イ・ジョンスのセンターフォワード作戦しかない!?

…平日ショートバージョンということで、このあたりで。

【J1第21節】京都サンガ 1-0 モンテディオ山形

京都サンガ 1-0 モンテディオ山形
◇日時:2009年8月15日(土)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(8821人/曇 28.1℃ 62%)
◇主審:山西博文
73分【京都】李正秀(ヘッド←FKのこぼれ)

■京都サンガ(4-1-4-1)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF14:李正秀
DF8:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ
MF7:佐藤勇人
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(90+3分:FW11:林丈統)
MF13:柳沢敦
FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(55分-FW9:豊田陽平)(78分-FW28:キム・ソンヨン)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK1:清水健太
DF20:小林亮
DF34:西河翔吾
DF4:小原章吾
DF13:石川竜也
MF19:秋葉勝
MF14:宮本卓也
MF6:宮崎光平(74分-FW10:財前宣之)
MF7:宮沢克行(45分-MF35:赤星貴文)
FW11:北村知隆(62分-MF29:廣瀬智靖)
FW15:長谷川悠

守備の夏、京都の夏
山形、シュート数3て…。

さて、カウンターが強みである両チームの対戦だけあって、「守りあい」のゲームだった。
ボールを奪われるとすばやく帰陣。
フォワードまでが自陣に戻る。
逆に攻撃に回っても、前に飛び出す選手も少なく手詰まりに陥る、と。
こりゃぁー、山形ホームでの「0-0」の再現かな?
そういう思いが頭によぎってきた時間帯で、イ・ジョンスがFKからゴール。
よしっ、と思わずデストラーデ(元西武)並みのガッツボーズをテレビの前でしてしまいましたですよ。
残留にむけて、現在下にいるチームに勝てたのは本当に大きかったなー。
よかったよかった。

サンガにかんしていえば、大剛(アキレス腱を切ってしまって今季絶望)がいなくなっての初ゲーム。
どういう布陣で臨むかと思ったら、右サイドにアンジュンを出して、シヂクレイが入った。
また、右サイドバックには染谷に代えてまっすぅ。
そして、シヂクレイがすんごく効いてた。
山形のロングボール、くさびのパスを鬼神のようにカットしまくり、セカンドボール取りまくり。
マンオブザマッチも納得の出来だった。
前にも書きましたけど、アンジュン&勇人のダブルボランチだと高さがなくて、セカンドを奪えなかったのだけど、まさにケガの光明というか。
アンジュンも右ワイドで、大剛のようなドリブルはなかったけど、ボールキープでタメを作ってくれたと思う。

ま、ただ、攻撃が足下パス連続なのは相変わらずだった。
ワンタッチのは続くんだけど、最後にスペースに出すとかしないと、攻撃にスピードがない。
もちろん、スペースに飛び出す選手が少なかったのもありますが。
そんななか頑張ってたのが勇人。
シヂがアンカーにいることで守備面での不安が消えたせいか、積極的にゴール前にまで進出してたと思う。

そんな感じで、4バック+アンカーは今後も継続していただきたいところ。
逆に、前線の組み合わせはまだ再考の余地がありそうだ。
そうそう、キムくんが、豊田よりポストワークがうまく前線でのポイントになれていたのに成長の跡を見ましたよ。
パウリ1トップ、柳沢MFってのは明らかに「妥協の策」って感じがするので、シンプルにヂエゴ&勇人のセンターハーフで、3トップが得策かな。
となると、アンジュンの行き場がなくなるんだけどね…。

【J1第20節】横浜F・マリノス 3-0 京都サンガ

横浜F・マリノス 3-0 京都サンガ
◇日時:2009年8月1日(土)19.04キックオフ
◇会場:神奈川県横浜市横浜国際総合競技場 “横酷”(1万9354人/曇 26.4℃ 73%)
◇主審:鍋島將起
38分【横F】渡邉千真
73分【横F】兵藤慎剛
87分【横F】小宮山尊信

■横浜F・マリノス(4-2-2-2)
GK21:飯倉大樹
DF24:金井貢史
DF7:栗原勇蔵
DF3:松田直樹
DF5:田中裕介
MF30:小椋祥平
MF29:長谷川アーリア・ジャスール
MF10:山瀬功治(64分-MF17:兵藤慎剛)
MF14:狩野健太(64分-DF13:小宮山尊信)
FW9:渡邉千真(80分-DF23:田代真一)
FW15:キム・クナン

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK21:水谷雄一
DF6:染谷悠太
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
DF8:中谷勇介(53分-DF26:角田誠)
MF7:佐藤勇人
MF16:安藤淳(82分-MF19:森下俊)
MF22:渡邉大剛
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF13:柳沢敦
FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(58分-FW9:豊田陽平)

“加藤久サンガ”のガイドライン
・前節川崎戦で快勝したメンバー11人なら大丈夫だろうと思っていたら、同じような順位の横浜にボコられた
・試合開始から両チーム引きぎみで「我慢比べだな…」と思ったら、コーチが我慢できずフォーメーションを変えていた
 (柳、パウリの2トップ、ヂエゴボランチでアンジュンが左サイドへ)
・ひとりでバイタルエリアが押さえる役割を担った佐藤勇人が、”大剛弟”にバイタルであっさり振り切られてゴールを決められた
・後半3バックにしてもさして効果がなかった
・「中2日の相手に走り負けるわけがない」と思っていたら、最後まで京都の選手は歩いていた
・唯一マイボールになったときスペースに全力疾走していた中谷、パウリを、コーチが次々とベンチへ
・パスの1/3がミスパス。しかも余裕をもってパスしても受け手が感じてないことが多く「イージーなパスほど危ない」
・クリアが相手ボールになる確率が150%。一度クリアしたあとマイボールにしてもあっさり蹴り出して相手ボールになる確率が50%の意味
・敗戦の原因を、選手・コーチともに「メンタル」にしていた

オワタ\(^o^)/
自由が丘駅で上野ユニ着たマリノスサポのオサーンに足蹴られるわ、横酷のピッチは相変わらず見づらいわで、ゲロケーロなゲームでした。
全員逮捕だ!

カウンター狙いの京都だけに、横浜にあれだけすばやく帰陣されると攻める手立てがなかった、そしてマイボールを回すうちにミスミス連発…と、そんなゲームでしょうか。
以前、加藤久さんが
「去年と違って、ことしのチームはある程度計算ができる」
とおっしゃってましたが、はたしてそうでしょうか?
昨シーズンの、
●アンカー・シヂクレイ
●ポスト・田原
●ロングスロー・増嶋
を全面に出した「フィジカルサッカー」のほうがある程度、結果がわかりやすかった気がしてなりません。
あのサッカーをベースに、サイド攻撃をもっとブラッシュアップしていけば!
でも、結局できもしない(←失礼!)パスサッカーを志向して、見えない迷路にハマっちゃってる気がしますなぁ。

なんにしろ、前線で高さがある選手、ポストプレイヤーの補強が急務だと感じます。
豊田がポストプレイヤーではないことがわかった以上、ね。
今までの20節を通じて、とにかく散見されたのが
「ボールの出しどころに困って、ロングボール蹴り出して、相手ボールに…」
っていうシーン。
去年だったら田原がなんとかボールを収めてくれたこともあったけど、今季は詰まるとホントに何もできなくなってしまう。
コーチを代えた柏、大分が調子を上げている以上、「無策」はマズい結果を招きかねません。
最悪、角田大作戦しかないか…。

【J1第19節】京都サンガ 3-1 川崎フロンターレ

京都サンガ 3-1 川崎フロンターレ
◇日時:2009年7月26日(日)18.04キックオフ
◇会場;京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇時々雨 27.1℃ 87%/9002人)
◇主審:松尾一
5分【川崎】矢島卓郎(ヘッド←CK)
18分【京都】ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(pen. 左足)
49分【京都】安藤淳(右足ミドル36m←ヂエゴ)
57分【京都】ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(右足ミドル28m)

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK21:水谷雄一
DF6:染谷悠太
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
DF8:中谷勇介
MF7:佐藤勇人
MF16:安藤淳
MF22:渡邉大剛
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(76分-DF26:角田誠)
MF13:柳沢敦(88分-FW9:豊田陽平)
FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(78分-FW11:林丈統)

■川崎フロンターレ(4-2-2-2)
GK1:川島永嗣
DF19:森勇介
DF4:井川祐輔(67分-FW7:黒津勝)
DF2:伊藤宏樹
DF26:村上和弘
MF13:寺田周平
MF29:谷口博之
MF14:中村憲剛
MF11:ヴィトール・シウヴァ・アシス・ヂ・オリヴェイラ・ジュニオール(45分-カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”)
FW34:ヘナト・カルロス・マルティンス・ジュニオール “ヘナチーチョ”(59分-MF6:田坂祐介)
FW15:矢島卓郎

うれしはずかし、大快勝
所用で出ていて、きょうは録画観戦だったのですが、勝ったか。
意外といっちゃ失礼でしたが、天敵状態だった川崎に快勝とは思いがけない展開です。
昨年、等々力で勝ったみたいに、守って守ってワンチャンスをものにできれば…が個人的な展望だったもので。

そんなきょうの勝因を、3つほど挙げたいと思います。

まずは、きれいなミドルが2本も決まったこと。
…当たり前なわけですが、ここ最近はミドルを打っても打っても宇宙開発ばっかりだったんで。
とくに、アンジュンなんてミドルを打つ印象すら、あまりない(笑)。
しかし、2本ともすばらしいゴラッソでした。

2つめは、必殺のカウンターが何度か発動できていたこと。
早い段階で1トップのパウリにボールが入って、相手DFを背負いながらキープしてくれると、ヤナギ、ヂエゴ、大剛に中谷がわらわらと駆け上がってきて、すばらしいカウンターになる可能性が高まります。
きょうも、大剛が抜けだしてシュートまで行ったときなんかも、早い攻めだったなー。
正直、相手の守備が整っている状態でパス回ししているときは、点が入る予感がしないんですが(笑)。
相手のボールをいいところで奪ってからの早い展開だと、可能性を感じます。

3つめは、相手・川崎の自滅ですかね。
京都が川崎にやられるパターンって、
・中盤で中村ケンゴにフリーでボールを持たれて、
・スペースにスルーを決められて、
・ジュニーニョが独走
…ってのばかりな記憶があります。
でも、きょうの川崎は「不調」ということでジュニーニョがサブスタート。
ケンゴは戦術上、前目のポジションにいたため、京都のドイスボランチがケアしやすかったのではないでしょうか。
じっさい、後半ジュニーニョが入って、けっこう裏のスペース狙われてましたしね。
そういや、VJとヘナチーニョがフリーでシュートを打とうとして、ひとりですっころんでくれたのも助かった。
あれ、グラウンドの下に誰かが潜んでいて、転ばすための何かをしたとしか思えないような、転び方でした(笑)。
「がんばれタブチくん」でホームラン性の打球を風を吹かせて外野フライにして、広岡監督にんまり…とか、そんな展開を思い出しましたよ。
古すぎるか。

左サイドの「サムライ」
得点から見れば、2得点のヂエゴがMVPなわけですが、きょうのワタクシ的MVPは中谷勇介選手にあげたいところ。
個人的には、前のポジション(左サイドハーフ)やらせるよりは、後方からオーバーラップさせたほうが、彼の良さがでると思っているんですが、きょうはその通りの内容を見せてくれましたですよ。

つーか、まじパネェっす。
守備では、森QN、ヴィトール、ヘナトらをドリブルをカットしまくり。
あー、試合最後の黒津のヘッドもがっちりカラダで止めていた。
攻めては、あっというまに前線に進出。
ヂエゴの3点目も、カウンターから抜けだしてペナ付近までオーバーラップしてて驚いた。
いつの間にそんなに走ってたんだよ!

いや、チョンマゲヘアになってからの中谷の働きはまさに「サムライ」。
4バックのとき、角田、染谷、はては大剛と、いろいろ左サイドバックには悩まされましたが、
「やっぱり中谷だなー」
「だなー」
と言い合いたくなるような、そんなきょうの中谷さんでした。