【2010FIFAワールドカップMatch55:ベスト16】パラグアイ 0-0(a.e.t. 5-3 PSO) 日本

パラグアイ 0-0(a.e.t. 5-3 PSO) 日本
◇Match 55 – Round of 16 – 29 June
◇Referee:Frank DE BLEECKERE (BEL)
◇Tshwane/Pretoria – Loftus Versfeld Stadium
Penalty Shoot-out
【パラグアイ】エドガル・オスワルド・バレット・カセレス…Goal
【日本】遠藤保仁…Goal
【パラグアイ】ルーカス・ラモン・バリオス・アリオリ…Goal
【日本】長谷部誠…Goal
【パラグアイ】クリスティアン・ミゲル・リヴェロス・ヌーネス…
【日本】駒野友一…×Crossbar
【パラグアイ】ネルソン・アントニオ・アエド・ヴァルデス…Goal
【日本】本田圭佑…Goal
【パラグアイ】オスカル・レネ・カルドソ …Goal

イヴィチャ・オシム氏
「未来は、過去の出来事によって作られる。
きょうの試合は、未来にとって『やってはいけなかったと記憶すべき』出来事だったろう。
勝ちたいという気持ちが強かったパラグアイ。
相手に勝たせたくないという気持ちが強かった日本。
その違いが、明暗をわけてしまった。
ワールドカップでベスト8に行けるというめったにないチャンスを、消極的な戦いで失ってしまった。
本当に残念だ。

今大会の日本は、カメルーン戦で勝ったイメージ、それを壊さないようにしていただけのように見えた。
しかし、本当にそれでよかったのだろうか?
日本の歴史には、サムライという存在があったと聞いている。
そう、サムライのように日本は戦うべきだった。
もっとリスクを冒し攻撃時に人数をかけて攻める。
それがなぜできなかったか?
こぼれたミルクは戻らないという諺があるが、日本はミルクをこぼしてしまった。

ただサッカーは明日からも続いていく。
落胆しすぎてはいけない。
この結果には自信をもつべきだ。
これからは、ワールドカップに出るのは当然だと考えよう。
そして、ワールドカップで何ができるのか? から逆算して、やるべきことを考えるべきだ。
もっと速く、もっと走って、もっとグループで攻撃ができるようにね」

惜しかった…。
といいつつ、決定機は、
・前半の松井のダイレクトミドル(クロスバー)。
・松井の突破から中央の本田にパスが入り、シュート(枠を外れる)。
の2つしかなかった。
押していたのはパラグアイであることに間違いはなかった。
という意味では、結果は妥当なのか。
しかし、勝てなかった相手ではなかっただけに、悔しさもある。

岡田コーチの采配では、阿部ちゃんに代えてケンゴを出したのは褒めたいところ。
しかし、
・「ストライカー・本田」にしか、期待ができなかったこと。
・岡崎、玉田…交代してきたフォワードが、何もできなかったこと。
が残念だった。
やっぱり、結論は前線になる。
世界で活躍するようなフォワードが、やっぱり欲しい。
そんな、まとめかな。

【2010FIFAワールドカップMatch54:ベスト16】ブラジウ 3-0 チリ

ブラジウ 3-0 チリ
◇Match 54 – Round of 16 – 28 June
◇Referee:Howard WEBB (ENG)
◇Johannesburg – Ellis Park Stadium
35分【ブラジウ】ジョアン・シルヴェイラ・ドス・サントス “フアン”
38分【ブラジウ】ルイス・ファビアーノ・クレメンチ
59分【ブラジウ】ホブソン・ヂ・ソウザ “ホビーニョ”

オープニングから、チリが縦の速さから激しくゴールに迫った。
ブラジルはやや押されていたが、そこをしっかり守るしたたかさがあった。
逆に、チリはセットプレイからヘッドで失点したあとは、カウンターで2失点。
チリのほうがブラジルよりアタッキングなサッカーを見せていたが、”神風アタック”だった…。
おれは、好きだったけど。

【2010FIFAワールドカップMatch53:ベスト16】オランダ 2-1 スロヴァキア

オランダ 2-1 スロヴァキア
◇Match 53 – Round of 16 – 28 June
◇Referee:Alberto UNDIANO (ESP)
◇Durban – Durban Stadium
18分【オランダ】アリエン・ロッベン
84分【オランダ】ヴェスレイ・ベンヤミン・スナイデル
90+4分【スロヴァキア】ローベルト・ヴィッテク(PEN)

スコア的には接戦。
しかし、ゲームのほとんどがオランダペース。
でも、最後ペナルティを与えちゃう、脆さをもってるんだよな。
もっと個人技のあるチームだと、あっさりディフェンスが崩壊する可能性も…。

【2010FIFAワールドカップMatch52:ベスト16】アルヘンティーナ 3-1 メヒコ

アルヘンティーナ 3-1 メヒコ
◇Match 52 – Round of 16 – 27 June
◇Referee:Roberto ROSETTI (ITA)
◇Johannesburg – Soccer City Stadium
26分【アルヘンティーナ】カルロス・アルベルト・テヴェス
33分【アルヘンティーナ】ゴンサロ・ヘラルド・イグアイン
52分【アルヘンティーナ】カルロス・アルベルト・テヴェス
71分【メヒコ】ハヴィエル・エルナンデス・バルカサル

2つの重大なミスが、両国の明暗を分けた試合。
ひとつめのミスは、いわずもがな、ジャッジのミス。
どう見てもオフサイドな、テヴェスの先制点を認めてしまった。
副審は、メヒコの抗議に涙目状態になっていた。
会場の大型ビジョンでのリプレイを見ちゃったのか。
ロセッティ主審は、なんとか威厳を見せて事態を回収しようとしていたが。

ふたつめのミスは、メヒコのDFオソリオの軽率な横パス。
イグアインに掻っ攫われて、うまくゴールに流し込まれてしまった。
これで、メヒコも意気消沈しちゃった感があった。

とはいえ、先制点が入るまでは、五分五分かそれ以上にメヒコのほうがよかったのだ。
ボールを奪うと、アンカーに入ったマルケスを基点にサイドにボールを散らす。
教科書どおりの、ベーシックなプレイで、試合開始からハイペースな戦いだった。
あの誤審がなくて、そして、メヒコが先制してたら…。

とりあえず、
「ワールドカップ決勝ってレベルじゃねーぞー」
なジャッジが続いてるのが、ちょっと日韓大会を思い出させる。
ビデオリプレイ確認用に、第五の審判を導入するしかないのかなぁ。

【2010FIFAワールドカップMatch51:ベスト16】ドイツ 4-1 イングランド

ドイツ 4-1 イングランド
◇Match 51 – Round of 16 – 27 June
◇Referee:Jorge LARRIONDA (URU)
◇Mangaung/Bloemfontein – Free State Stadium
20分【ドイツ】ミロスラフ・マルティン・クローゼ
32分【ドイツ】ルーカス・ポドルスキ
37分【イングランド】マシュー・ジェイムズ・アップソン
67分【ドイツ】トマス・ミュラー
70分【ドイツ】トマス・ミュラー

また、誤審!
ランパードのあのシュート。
リプレイで見るかぎり、完全に入ってるよね。
これ、入ってるよね。
って感じでしたが、ノーゴール。
後半、攻めに行ってカウンターから2ゴール献上。
イングランドが、爆死しました。

しかし、ドイツのゴールの仕方がしたたかすぎる。
1点目、ゴールキーパーからのロングキックに、アップソンが競ったクローゼの得点。
2点目は、右サイドでワンタッチパスを繋いで、最後はファーに振って、ポドルスキが角度ないところから得点。
3点目、4点目は、ドイツ自陣からの高速カウンター。
ムダがない。

一方の、イングランド。
コンディション調整の失敗?
南アフリカが鬼門?
あるいは、カペッロの「1-0(ウノゼロ)」志向、守備志向が、時代遅れ?
なににしろ、ルーニー含めて、最後までみんな調子が上がらないまま大会を去っていった。