【J2第32節】京都サンガ 1-2 湘南ベルマーレ

京都サンガ 1-2 湘南ベルマーレ
◇日時:2012年9月2日(日) 19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6248人/晴 27.7℃ 61%)
◇主審:高山啓義
33分【湘南】チアゴ・キリーノ・ダ・シウヴァ “キリノ”(シュートのこぼれをプッシュ)
47分【京都】工藤浩平(左足←中村)
56分【湘南】大槻周平(ヘッド←CK)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太(51分-MF15:中山博貴)
DF2:酒井隆介
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン
MF16:福村貴幸
MF23:中村充孝
MF10:工藤浩平
FW22:駒井善成(79分-FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー)
FW13:宮吉拓実(61分-FW11:原一樹)

■湘南ベルマーレ(3-4-2-1)
GK27:阿部伸行
DF2:鎌田翔雅
DF3:遠藤航
DF22:大野和成
MF5:古林将太(76分-MF16:猪狩佑貴)
MF14:下村東美(84分-MF28:イ・ミンス)
MF6:永木亮太
MF23:高山薫
FW10:菊池大介
FW19:大槻周平(60分-FW18:古橋達弥)
FW9:チアゴ・キリーノ・ダ・シウヴァ “キリノ”

▼いい内容で勝てないのが芸風
試合開始からパスミスなく、小気味よくパスが通る!
でもって、シュートまでイク!
…こういう日に負けるのが京都サンガなんだよな(震え声で)。
と思ってたら、ザッツライト!!
なんだかなー、こういう試合で負けるなんてなー。

前半よかった理由は、システムをちょっと変えてきたこと。
充孝を中盤にまわして、中盤ボックスの4-4-2に。
そして、中山博貴をベンチに置いて、ボール奪取力が高い福ちゃんをボランチに起用。
その福ちゃんですが、左足からいい縦パスをポンポン入れていて、最高に近い出来。
ボールホルダーへの寄せもいい。
守備に不安のあるウヨンといい補完関係。
さらに、このシステム変更に湘南が対応できず、守備が後手後手になっていた。

シュート、シュートで決定機作りまくり。
とそんなときに、カウンターで失点。
はいはい、来ました(苦笑)。
しかしきょうよかったのは、後半開始早々同点に追いついたこと。

▼CB喪失+運動量低下で、盛り返せず
ただその直後、試合の流れを変える出来事が。
染谷が肩を脱臼(?)で交代。
もともともうひとりのセンターバックが、本来右サイドバックの酒井だったので…。
当然、センターバックタイプの内野が入るかと思ったんですが、博貴インで福ちゃんが最終ラインへ。
サイドバックの選手が2CBということで、ちょっと守備ラインが危なかっしくなったのは否めない。

ただ、まぁそれよりも後半途中からの運動量の落ち方が痛かった。
マイボールになったときの出足が緩くなったことに加えて、ボールを持った選手へのフォローも少ない。
特にゴール前に進出する選手がいなくなって、点を取れる雰囲気もないままタイムアップ。

失点が軽率だったといえばそれまでだけど!
染谷が負傷だし(それ以前にイエロー累積4枚)。
バキもイエローコレクターだし。
こんなときに秋本は体調不良だし。
うーむ、高橋くんの豪州留学レンタル移籍を取りやめたくなるな。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第31節】ザスパ草津 1-0 京都サンガ

ザスパ草津 1-0 京都サンガ
◇日時:2012年8月26日19:04キックオフ
◇会場:埼玉県熊谷市熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(晴29.1℃60%/2844人)
◇主審:河合英治
87分【草津】櫻田和樹

■ザスパ草津(4-2-2-2)
GK22:北一真
DF23:小柳達司
DF5:中村英之
DF3:御厨貴文
DF4:永田拓也
MF30:松下裕樹
MF14:熊林親吾(28分-MF7:林勇介)(81分-FW16:土井良太)
MF15:小林竜樹
MF6:櫻田和樹
FW8:遠藤敬佑(68分-MF25:横山翔平)
FW11:キム・ソンヨン

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF18:倉貫一毅
MF15:中山博貴(77分-MF25:伊藤優汰)
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF22:駒井善成(88分-FW11:原一樹)
FW13:宮吉拓実(63分-FW31:久保裕也)

▼ゆるふわ敗北
アウェイとはいえ、1stユニに黄色いソックスはまったく合ってないぞ!
攻撃のリズムも合ってなかったんですけどね(迫真)!!

相手がそこまでガツガツとプレスにこなかったということもあって、前半からボールはモテる。
モテるモテる。
モテ期は長いんだが…。
しかし、足元への短いパスが回るだけで、リズムをチェンジできる縦パスやドリブルがない。
なもんで、「ただ回してるだけ」になっていた。

こういうときは、相手のミスにからめてでも先制点を取らないといけない。
さもないと、相手の一発にやられるパターン。;
…と思っていたら、相手ロングボールからクリアがうまくいかず、ミドルを決められ万事休す。

ミッドウィークに試合があったことを考慮しても、守備攻撃においてスローでふわふわしていた感じ。
CKも同様に「ゆるふわ」ばっかりで、決まる予感もなかったけど。

▼攻撃にバージョンアップを
そういったパス回しに終始してしまったのも、中盤からいいフリーランニングをする選手が少なかったから。
ほんと、中山博貴ぐらいだもん。
そういう意味でも、工藤はずっと精細を欠いていたのだが、それでもフルタイム使い続けるのは、大木さんの何かのこだわりなのかな。
最近、宮吉、充孝といった前の選手のゴールが多いのも、中盤の選手がシュートにからめていない証拠だと思う。

6連勝も、そのあとの2連敗で、勢いが急になくなってしまった。
とにかく、ゴール不足、得点力不足、攻撃の迫力不足は深刻だ。
その原因のひとつは、宮吉の1トップ。
どうしても裏狙いが多くなって、クサビの受け手になりにくいので、遅効のとき厳しい。
本当は誰かとの2トップがいいんだけど、そうすると充孝のポジションも下がっちゃうしな。

2トップ+トップ下充孝か。あるいは1トップの下に宮吉と充孝とか。
サイドでのパス回しから「いかにシュートの場面まで持っていけるか」。
それがとりあえず、今の課題かなぁ。
(以上、テレビ生観戦)

【J2第30節】京都サンガ 0-1 松本山雅FC

京都サンガ 0-1 松本山雅FC
◇日時:2012年8月22日(水)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6741人/曇 29.6℃ 66%)
◇主審:小川直仁
39分【松本】塩沢勝吾

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝(46分-MF22:駒井善成)
MF7:チョン・ウヨン(67分-FW31:久保裕也)
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(80分-MF27:原川力)

■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK25:白井裕人
DF4:飯田真輝
DF28:飯尾和也
DF23:多々良敦斗
MF14:玉林睦実
MF37:ユン・ソンヨル
MF38:喜山康平
MF16:鐡戸裕史
FW18:楠瀬章仁(68分-MF5:小松憲太)
FW32:船山貴之(80分-MF8:弦巻健人)
FW19:塩沢勝吾(87分-FW39:チェ・スビン)

▼躍動感に欠けたミッドウィーク
きょうの敗因ははっきりしてますよね。
秋本とチョン・ウヨンを中盤の底で並べて使っちゃったこと。
《スタンディング・プレイヤー》が中盤に増えてしまって、攻撃の手詰まり感が半端なかった。
そして先制されて、ますます松本に引きこまれてしまったので、駒井投入も間に合わなかった――。

私事で恐縮ですが、貧乏ヒマなしでお盆も働いて、ちょうど先週末が1か月ぶりの土日2連休。
なんとなく、昨シーズン後半の試合を録画で早送りしつつ見てたんですが、けっこう驚いて…。
今季の戦い方とだいぶ違うんですよね〜。

去年後半はドゥトラ・宮吉の2トップが基本スタイル。
んで、基本的にはポゼッションサッカーで、ドゥトラの無謀なドリブルがアクセントをつけている感じ。
わりと早めにフォワードにボールを預けていた。
あと、フォワードをボックスに近辺において、ワンツーパスでの突破を試みることが多かった。

それに比べると、今シーズンはポゼッションのスタートのところから全体的にスロー。
単なる横パスの数が増えているような。
ちゃんと数字を取ってないので、印象論だけど。

にしても、やっぱり昨季で言うところのドゥトラ的な選手、今季で言うところの駒井的な選手。
チームとしての戦い方の中ではやや「異分子」的な存在がいることが、意外性を生んでいるのかなと。
逆にそういった選手、そういったプレイがないと、まとまりはいいんだけど、相手も守りやすいというか。

▼同点にはできたはずだが…
ただ、「たられば」だけど、前半に中村充孝がドフリーを決めていれば。
試合終了間際、久保裕也がペナルティを決めていれば。
黒星は妥当ではなく、ドローが妥当といいたくなる、ゲーム内容ではあった。

しかしやっぱりPKキッカーは、ちゃんと決めておきべきだな…。
悪い流れにある選手が蹴ると、確率的にミスしやすい。
今のトップスコアラーであり、今季もPKを決めている充孝じゃなくて…。
今季まだ1ゴール、流れに乗れてない久保に蹴らせたのも、またベンチのミスなのかもしれない。

とはいえ、きょうは昇格争いのチームでドローが多く、2位キープできたのはラッキー。
後半あれだけ攻めながらゴールを奪えなかったところに、今のチームの改善点はあるはず。
そこらへんを修正しつつ、週末に試合に臨んでいただければと思います!
(以上テレビ録画観戦)

【J2第29節】京都サンガ 2-1 横浜FC

京都サンガ 2-1 横浜FC
◇日時:2012年8月19日(日) 19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万464人/晴時々曇 28.4℃ 71%)
◇主審:松村和彦
10分【京都】宮吉拓実(ヘッド←酒井のクロスがDFに当たって角度変わったところを)
61分【京都】中村充孝(右足←宮吉のスルーパス)
74分【横F】武岡優斗

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF2:酒井隆介
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平
MF15:中山博貴
MF23:中村充孝(70分-MF19:内藤洋平)
MF22:駒井善成(87分-MF18:倉貫一毅)
FW13:宮吉拓実

■横浜FC(4-2-2-2)
GK1:シュナイダー潤之介
DF32:杉山新(79分-FW9:難波宏明)
DF4:ペ・スンジン
DF24:堀之内聖
DF15:中島崇典
MF5:八角剛史
MF40:寺田紳一
MF14:武岡優斗
MF13:野崎陽介(60分-FW34:体脂肪率が減った田原豊)
FW11:三浦知良 “カズ”(46分-MF6:高地系治)
FW39:大久保哲哉

▼昇格圏浮上
6連勝達成、アーンド、2位3位の直接対決がドロー。
2位にジャンプアップだと…(ゴクリ)。
一時期の不調がなんだったんだ7daysと言えるほどの、好調ぶりを見せるサンガ。

攻撃では、中盤でワンタッチのパス回しがだんだん「流暢」になってきた。
シュートまでいけないもどかしさはあるけれど…。
逆に、守備はものすごく安定してきた。
きょうは守備ラインでのパス回しでも、ほぼミスがなかった。

とにかく今は、中盤低めとかで危ないボールロストをしなければ、失点しない雰囲気があるな。
きょうの失点は、ありゃ相手のナイスゴール。
去年の終盤のような、ソリッドな守りが戻ってきた。

スカパー!のアフターゲームショーで秋本が言うには、アンカー・秋本のコーチングでボールを追う選手が明確化しているらしい。
あと、前回の横浜との対戦では、福村CBで高さでやられた印象だったが、秋本+染谷+バヤリッツァで大久保、田原にも完勝。
高さで相手ハイボールを跳ね返せている。

あと、前線で充孝、中盤で工藤、最終ラインでバヤリッツァ。
各ラインの真ん中に、ボールをキープしてつなげる選手が配置されているのもいいね。
この「AKBライン」が、ゲームに落ち着きを与えているようにも思える。

とはいえ、ゲーム後の会見で大木コーチはけっこう不満げだった模様。
前線からの守備における相手の追い込み方、ボールの刈り取り方、攻撃での雑なプレイを減らすこと。
そのあたりがきっと課題なんだろうし、昇格のためにはさらなる「高み」を目指す必要がある、ってことだろうか。
まぁ、シーズン前半のあまりよくない内容と比べたら、だいぶ良化してることは評価しておきたい。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第28節】東京ヴェルディ 0-1 京都サンガ

東京ヴェルディ 0-1 京都サンガ
◇日時:2012年8月12日(日) 18:04キックオフ
◇会場:東京都調布市東京スタジアム “味スタ”(晴 27.2℃ 80%/4824人)
◇主審:吉田寿光
66分【京都】中村充孝

■東京ヴェルディ(4-1-4-1)
GK1:土肥洋一
DF19:森勇介
DF4:高橋祥平
DF21:刀根亮輔
DF6:中谷勇介(75分-MF23:梶川諒太)
MF8:中後雅喜(71分-FW18:巻誠一郎)
MF14:小池純輝(79分-FW24:南秀仁)
MF7:柴崎晃誠
MF22:和田拓也
MF16:飯尾一慶
FW9:阿部拓馬

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸(48分-一発退場)
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平(84分-MF18:倉貫一毅)
MF15:中山博貴(80分-MF19:内藤洋平)
MF22:駒井善成
MF23:中村充孝
FW13:宮吉拓実(50分-DF2:酒井隆介)

▼守りきって、勝ちきる
試合前に私用でもちょっといいことがあって、さらに味スタに行って勝利を目撃!
そして何より、これで5連勝わっしょいわっしょい!!!!!

ひとり少ないながらも、この勝ち点3は大きいなー。
最後の放り込まれまくりながら逃げ切ったのは、去年のアウェイ千葉戦を思い出した。
タイムアップ後、倒れる選手がいたのも、ドラマ性があっていいよね(笑)。

▼ミスはあれど守りは硬く
スタンドで見ていて、秋本アンカーの工藤ちゃん&博貴の2センターな4-3-3かとも思ったんですが、とにかくいつもと違う。
試合後の大木コーチの発言によると、「工藤、博貴」の位置を入れ替えたということらしい。

そんな布陣変更のせいか、前半からなかなかパスが回らない。
というか、パスミスが多い…。
サイドバック、安藤&福村をポゼッションのスタート地点にしようとしても、そこで詰まってしまう。
前にサイドハーフ、横に博貴なんだけど、もうちょっと秋本がパスコースに顔を出してもよかったかな。
とにかく、パスはつなげど、シュートに直結するようなものははなく、ファイナルサードで相手に引っかかっていた。

あ、あと宮吉のパスを引き出す動きも少なかったかも。
相手の阿部選手が、ピュッとサイドに出てきて、腰を落としながらボールをキープしているのを見ると、羨ましい(笑)。
対して宮吉は、裏狙い、縦狙いが強すぎて、パス交換に参加する回数が少ないのも事実。
もちろん裏一発でゴールになるときはあるけれど、プレイ関与率がないきょうのゲームは「消えていた」印象だ。

あと、最終ラインでのパスミス、キープミスもいくつか。
相手に故障者が多く、特にキープレイヤーの西がいなかったので、助かったのかもしれない。

ただ、守備は固かった!
試合終了前、相手の怒涛の放り込みにもほぼ危ない場面はなし。
唯一の相手決定機も、福村がレッド覚悟のスライディングで阻止。
そして、本当にレッドもらっちゃったけどね(笑)。
タイムアップ後、喜ぶ福村にダッシュで駆け寄って抱きついていた水谷の笑顔は忘れられません。
ああ、こういうのもサッカーだなという感じで!
(以上、現地生観戦)