【J2第37節】栃木SC 1-2 京都サンガ

栃木SC 1-2 京都サンガ
◇日時:2012年10月7日(日) 13.03キックオフ
◇会場:栃木県宇都宮市・栃木県グリーンスタジアム(曇 21.5℃ 72%/4055人)
◇主審:今村義朗
7分【栃木】杉本真
68分【京都】内藤洋平(右足:FK直接)
フォトギャラリー|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

74分【京都】宮吉拓実(左足ハーフボレー←右:安藤)
Js GOAL | フォトニュース | [ J2:第37節 栃木 vs 京都 ]

■栃木SC(4-2-2-2)
GK21:武田博行
DF19:赤井秀行
DF4:大和田真史
DF26:宇佐美宏和
DF30:田中雄大
MF2:西澤代志也(80分-MF11:河原和寿)
MF7:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ別人”(90+5分-警告×2=退場)
MF16:杉本真(71分-MF10:高木和正)
MF28:菊岡拓朗
FW8:廣瀬浩二(76分-FW20:佐々木竜太)
FW9:ヴィルマール・ダ・クーニャ・ホドリゲス “サビア”

■京都サンガF.C.(3-3-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF3:染谷悠太
MF22:駒井善成
MF16:福村貴幸
MF6:ファン・テソン
MF10:工藤浩平(65分-MF19:内藤洋平)
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(55分-FW13:宮吉拓実)

▼狙い通りにやられた前半
栃木の「狙い」は誰にもわかるものだった。
中盤、高い位置でのプレッシングからボールを奪取。
奪ったら、京都3バック両側のスペースに流れたFWにロングパス。
そこでキープをして、攻め上がりを待つ――という形。

対する京都は、その「狙い」にドハマリしてしまう。
何より、ウヨンが負傷欠場、中盤低い位置でボールを保持できる選手がいないことが大きかった。
代わってアンカーに入った福ちゃんが、相手プレスにあっさりボールロストしまくり。
そして、最終ラインからうまくボールを引き出せないでいた。
時間が経つにつれ、バヤリッツァが縦パスを出す機会が多くなるが、これも出しどころを相手に読まれる。

狙いどおりのショートカウンターからゴールを奪った栃木に対して、京都は有効なプレイができないまま前半が終わった。

▼テクニック+泥臭さ=逆転
後半から、京都は「4-2-3-1」にチェンジする。
ファン・テソン、安淳をサイドバックにして、博貴をボランチに下げて、駒井を左サイドの中盤に。

試合後の大木コーチのことばによれば、
「駒井のところでボールが回らないので、彼の動ける範囲を広げてプレイさせた」

ということだが、それよりも博貴がポジションを下げたことで、福ちゃんが楽になったというほうが大きいと思う。
中盤である程度ボールがモテる「モテ期」が来たことで、だんだん京都の時間が続いていく。
そして、前線の選手がテクニックを発揮する時間ができて、最終的に逆転へと至った。

プレスという行為が無効化されるのは、プレスを受けた選手が相手を「いなして」「引っぺがす」だけのテクニックを発揮したとき。
すなわち、きょうは充孝、宮吉が見せたプレッシャーを物ともしない突破が、相手の守備を混乱に陥らせた。

とはいえ、そのテクニックにプラスして「泥臭さ」も必要なのは言うまでもないこと。
同点弾は内藤の見事なFK。
ただそのFKを得たのは、宮吉がフィフティのボールにたいしてうまく体を当てて”漢”大和田に競り勝ったから。
また、逆転弾も安淳が最終ラインからゴリゴリとドリブル突破をして生まれたもの。
まとめると、後半逆転の方程式は「テク+泥臭さ」だったのかなと。

そして、2位湘南がドローに終わったため、ついに勝ち点で追いついた(※京都は一試合消化が少ない)。
いよいよ、自動昇格圏が見えてきたな…。
(以上テレビ生観戦)

【J2第35節】京都サンガ 4-1 水戸ホーリーホック

京都サンガ 4-1 水戸ホーリーホック
◇日時:2012年9月23日(日)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7478人/晴 20.4℃ 78%)
◇主審:上田益也
3分【水戸】橋本晃司(ヘッド←小澤)
32分【京都】駒井善成(右足←中央:サヌー)
48分【京都】ファン・テソン(ヘッド←右:中山)※プロ初ゴール
73分【京都】中山博貴(右足←右:駒井)
81分【京都】宮吉拓実(右足←中央:工藤)

■京都サンガ(3-3-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF22:駒井善成
MF7:チョン・ウヨン
MF6:ファン・テソン
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝(82分-MF19:内藤洋平)
MF15:中山博貴
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(71分-FW13:宮吉拓実)

■水戸ホーリーホック(4-2-3-1)
GK1:本間幸司
DF25:市川大祐
DF19:代健司
DF4:尾本敬
DF3:輪湖直樹
MF14:西岡謙太(71分-MF15:島田祐輝)
MF24:ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク
MF17:鈴木雄斗(38分-FW32:星原健太)
MF10:橋本晃司
MF28:小澤司
FW30:鈴木隆行

▼一郎が二郎に変身
シュート19本対3本…。

なんじゃこりゃぁあ!!!

いや、ありえない圧勝・爆勝・猛勝。
いきなり先制されて、それでスイッチが入ったのかな?
いつもより運動量マシマシ、前への飛び出しマシマシの京都二郎状態。
先発起用されたサヌーとともに、中盤の他の選手もいいときにフリーランニング、そこにいいパスが出ていた。

4点の中でいちばんよかったのは中山博貴のゴール。
充孝&駒井のコンビでサイドを崩して、ドリブルが入ってからのマイナスのパスでゴールにズドン!
今までなかなかマイナスのラストパスが、フリーの選手に渡ったことがなかったので、うれしさもひとしお。
美しかったな。

しかし、そのほかはシュートをキーパーに当てすぎではある(苦笑)。
なんだろう、単純に精度の問題なのか、得点もコース狙ったという感じではないし。
ミドル含めて、シュート精度が高まれば、もっと楽に勝てるのに。

守備も、失点シーン以外は安定していた。
駒井が攻撃的である分、安藤とのギャップの場所を使われたときがちょっと危なかったけど。
とはいえ、ゴール前は人が揃っていた。
バキが真ん中で跳ね返してくれるのも大きいね。

連勝かつ爆勝で、残り試合に向けてやや上り調子になってきた。
ラッキーなことに、2位湘南が連敗。
自動昇格圏も見えてきた。
とはいえ、後ろを見ると勝ち点が近いチームがゾロゾロいるんだけどね…。
いや、ことしのJ2はサバイバルすぎる。
ただ、きょうのようなゲームが出来ていれば、未来は期待できそうな!?
(以上テレビ録画観戦)

【J2第34節】モンテディオ山形 1-2 京都サンガ

モンテディオ山形 1-2 京都サンガ
◇日時:2012年9月17日(月・祝日)14.04キックオフ
◇会場:山形県総合運動公園陸上競技場(7513人/晴 32.1℃ 51%)
◇主審:吉田哲朗
45+1分【京都】工藤浩平(右足)
49分【山形】石川竜也
68分【京都】中村充孝

■モンテディオ山形(4-1-2-1-2)
GK1:清水健太
DF2:小林亮
DF4:西河翔吾
DF5:前田和哉
DF13:石川竜也
MF15:宮阪政樹(65分-MF17:廣瀬智靖)
MF19:秋葉勝
MF31:ウェリントン・クレイトン・ゴンサウヴェス・ドス・サントス “ブランキーニョ”(83分-MF28:太田徹郎)
MF22:永田亮太
FW9:中島裕希
FW39:林陵平

■京都サンガF.C.(3-3-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF22:駒井善成
MF7:チョン・ウヨン
MF6:ファン・テソン(79分-DF2:酒井隆介)
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW14:長沢駿(88分-FW13:宮吉拓実)

▼個人技2発で連敗ストップ
暑さのせいか、両軍ともファーストディフェンダーのプレスが弱い。
お互い、ある程度ボールを持てた状態で、最後は充孝の個人技が炸裂した感じ。
そのあとは、お互いややグダグダな二次会状態。
ラスト、福ちゃんのハイクロス処理ミスがピンチだったが、ソレ以外は相手に崩されることもなく終了。

試合内容としては、最初はよかったんだけど、そのあとはなかなかボールが回らない。
失点は、水谷本人も言っていたけど、GKなら止めたいところではあったかな。
まぁ、テソンの飛び出しがよかったのと、ゴラッソ2発なゲームだった。

ひとつ気になったのは、選手交代の遅さ。
ウヨン、工藤とだいぶ運動量が落ちて、終盤ディフェンスラインの前をけっこう開けていたんだが、それにたいする手は打たず。
きょうは逃げ切れたからよかったけど、中2日、30度のデーゲームでありながら、80分まで交代を引っ張ったのはやや疑問が残るかな。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第33節】大分トリニータ 2-0 京都サンガ

大分トリニータ 2-0 京都サンガ
◇日時:2012年9月14日(金)19.05キックオフ
◇会場:大分市大分スポーツ公園総合競技場 “ビッグアイ”(6534人/屋内 25.6℃ 83%)
◇主審:村上伸次
33分【大分】為田大貴
79分【大分】チェ・ジョンハン

■大分トリニータ(3-1-4-2)
GK1:清水圭介
DF27:松原健
DF3:阪田章裕
DF16:安川有
MF32:宮沢正史
MF9:三平和司
MF28:為田大貴
MF33:丸谷拓也(65分-MF11:村井慎二)
MF17:石神直哉
FW8:西弘則(67分-MF10:チェ・ジョンハン)
FW20:森島康仁(87分-FW13:高松大樹)

■京都サンガF.C.(3-3-3-1)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF8:安藤淳
DF16:福村貴幸
MF25:伊藤優汰(55分-FW14:長沢駿)
MF7:チョン・ウヨン
MF6:ファン・テソン(71分-FW13:宮吉拓実)
MF10:工藤浩平(75分-FW11:原一樹)
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW22:駒井善成

田坂和昭コーチ(大分)
「きょうはボールを動かされて、球際では負けたが、しっかりカバーできた。
ゴールを奪われなければ負けないし、ゴールを奪えば勝ち。
サッカーってシンプルなんだよね」

大木武コーチ(京都)
「わたしはサッカーの神様を信じる。
神様が見てくれていれば、勝たせてくれる。
努力をしてこっちを向いてくれるようにしたい。
ゴールが決められないのは、シュートの精度やラストパスの正確性の問題などがある。
サッカーはひとつのところではなく、すべてが繋がっている。
だから、すべてのおいてまだまだ」

▼「とんでもねえ、あたしゃ神様だよ」——志村けん
「毎日鳥かごもしてパス回しもした〜
でも、シュートだけ苦手なわたしにおばあちゃんが〜(以下略)」
と、植村花菜さんが熱唱するぐらい、点が入らないな、おい!

充孝、工藤、博貴のAKH48ラインが、ボールを引き出す動きをくり返して、ウイングバックと連携。
ボール回しのかける人数は多くて、精力的だったん。
しかし!
シュートにかける人数が少ないし、薄いというか。
バイタル前でボールは持てど、ワントップの駒井が相手最終ラインと並列で立ってたりして、行き詰まる。
工藤とかがうまく抜け出しても、今度はシュートできるポジションにいる選手がいないというね…。
これはシュートに関与する人が少なくなってしまうシステムのせいか、あるいはシュートに関与するキモチが薄い選手を使っているせいか…。

センターバック陣壊滅で、サイドバック3人で最終ラインを構成せざるをえなかった、きょうのサンガ。
システムも、甲府戦以来の3バックとして、意外にも伊藤を右ウイングバックで起用したけど、結果的には不発。
最初の失点も、そこに伊藤じゃなければ、シューターにもっと強くプレスを掛けられたんじゃないかと思ったり。

でもって、劣勢になって、珍しくやけくそのようにフォワードを投入し続ける。
だが、原と宮吉というシュート力がある2人がウイングで崩し役をやらなきゃいけない自己矛盾。
そういや、なんで突然長沢くん使ったんだろう? 謎。

ということで、パスの神様には愛されはじめたが、シュートの神様にはそっぽをむかれたまま。
ちょっと自動昇格は厳しくなったね。
最後にリアル神様の動画でも貼っておくか。

(以上テレビ録画観戦)

【第92回全日本サッカー選手権大会2回戦】松本山雅 1-3 京都サンガ

松本山雅 1-3 京都サンガ
◇日時:2012年9月8日(土)15.00キックオフ
◇会場:長野県松本市松本平広域公園総合球技場 “アルウィン”
◇主審:森川浩次
4分【京都】工藤浩平(右足ダイレクト←駒井ワンタッチ←中村)
13分【京都】駒井善成(右足ダイレクト角度変えてプッシュ←ファン←中村)
64分【松本】楠瀬 “ほっとけないよ” 章仁
83分【京都】中山博貴(左足ボレー←中村)

■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK25:白井裕人
DF4:飯田真輝
DF34:一柳夢吾
DF23:多々良敦斗
MF24:藤川祐司
MF5:小松憲太
MF38:喜山康平
MF14:玉林睦実(25分-MF22:橘章斗)
FW18:楠瀬 “ほっとけないよ” 章仁
FW8:弦巻健人(46分-MF10:チアゴ・アラウージョ・ダ・シウヴァ “チアゴ・シルバ別人”)
FW39:チェ・スビン(69分-FW9:アリソン・ヒカルド・ファラミーリオ)

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン
MF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成(84分-FW13:宮吉拓実)

▼あなたが寝てる間に…
試合開始から20分は、松本が「昼寝していた」(反町コーチ)とはいえ、無双状態。
しかし、2点取ったその後がなぁ…。
最終ラインの選手がボールを持ってプレスをかけられているのに、ボールをもらいにくる選手がいない。
中盤、サイドライン際に追い込まれているのに、サポートに入る選手がいない。
まったくボールが運べなくなってしまった。

そして、よく考えると、松本のほうはベストメンバーから大きく選手を入れ替えて…い…るっ…!
正直、途中交代のフォワード・アリ損、あっ間違えたアリソンが、微妙だっかたら助かったね。
リーグ戦でけっこうやられた塩沢とかだと、危なかったかも。

というわけで、安心できる試合ではなかったのかもしれない。
ゴールはすべて美しかったけどね。
それから、駒井のワントップは意外とよかった。
相手DFに付かれても腰を落として対応できるし、反転力もある。
正直、ボールキープ力だけいえば宮吉以上かもしれない。
もちろん、飛び出しやパスセンスなど、宮吉のほうが優れているところもあるのだが。

しかし、ワントップになると、フォワードの層は厚い!
CBとは全然違う(笑)。
(以上、テレビ生観戦)