【J2第1節】レノファ山口FC 1-0 京都サンガF.C.

レノファ山口FC 1-0 京都サンガF.C.
日時:2020年2月23日(日)14:03KO
会場:山口県維新百年記念公園陸上競技場 “みらスタ”(8,424人/晴 13.7℃ 21%)
主審:西山貴生
12′-山口/池上丈二

■レノファ山口FC(4-1-2-3)
GK17:吉満大介
DF41:武岡優斗
DF4:サンドロ・シウヴァ・ヂ・ソウザ
DF2:菊地光将(80’-DF3:ヘナン・ドス・サントス・パイシャオ)
DF24:安在和樹
MF30:ヘニキ・ルイス・ヂ・アンドラーデ
MF10:池上丈二
MF6:高宇洋
FW19:森晃太(68’-MF14:吉濱遼平)
FW9:イウリ・リーリオ・フレイタス・ヂ・カスティーリョ
FW11:高井和馬

■京都サンガF.C.(3-4-2-1 → 4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF46:森脇良太
DF23:ヨルディ・バイス
DF16:安藤淳(63’-FW20:李忠成)
MF2:飯田貴敬
MF10:庄司悦大
MF41:金久保順
MF5:黒木恭平
FW14:中川風希(80’-MF29:中野克哉)
FW13:宮吉拓実(56’-MF11:曽根田穣)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

https://twitter.com/renofayamaguchi/status/1231415350199078913

霜田正浩コーチ(山口)
「ホーム開幕戦、うまくいかない時間があっても凌ぎきれるか、90分トータルで戦えるか、という試合だった。
たとえきれいなサッカーができなくても、来てくれた皆さんに勝ち点3を届ける――それが最優先事項だった。
選手たちは魂がこもっていた、よく戦ってくれたと思う。
新しい選手も多く、今はやりたいことの半分もできていないが、これから連携はもっともっと良くなる。
サポーターの声援を聞いて…泣きそうです(笑)」
好礼忠コーチ(京都)
「攻撃的にアグレッシブに戦えたと思う。
自分たちが意図してボールを動かすことができたし、攻撃の形も作れた。
課題というか、自分たちのサッカーをもう少しレベルアップしたい思いが強い。
次は新しいスタジアムでの初めてのゲーム。
勝って、サポーターと一緒に喜びたい」

トンネルを抜けるとそこは……

清水のキャッチミス→トンネルは、亀岡市にある京都有数の心霊スポット・老ノ坂トンネルにいる悪霊呪いだったんだよ!
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
と、開幕早々「なんの伏線やねん!」と突っ込みたくなるイージーミスから先制点を奪われて、開幕黒星スタート。
試合序盤からある程度ボールは支配できていただけに、流れを変えてしまった痛い失点だった。
しかしその後、レノファ山口のタフなプレスとディフェンスに1ゴールも奪えなかったという事実のほうが、開幕戦としては痛かったかもしれない。

試合全体を振り返ると、プレシーズンマッチ・セレッソ大阪戦同様で、昨シーズンのサッカーからかなり“変容”しているな!と思った。
あえて攻撃を急がず、選手配置を整えることを優先してから、バイタルエリアの攻略を目指すのが昨シーズン流。
そのおかげで選手がボールサイドにある程度固まっているから、ボールを失っても“即時反転”でディフェンスに入ることができた。
一方、今季のサッカーは「ポゼッション率を高め、数的優位をつくって相手を崩す」志向は変わらないけれど、攻撃時に縦への意識をかなり強めているのが特徴。
1トップのウタカが割と左サイドのオープンスペースに流れて、「ゴールに背を向ける」形でボールを受けるシーンも多かった。
昨シーズンは小屋松、仙頭の両ウイングに突破力があったけど、今シーズン、ウイングバックはサイドをえぐるような場面は少なく、1トップ+2シャドーが裏を取ることを優先している印象。
幻のゴールとなった、バイタル手前でボールを守ってから宮吉の裏抜け→グラウンダーかつマイナス気味のクロスでウタカがプッシュしたシーンなんかが、きっとやりたいことなんじゃないだろうか。

ただ、選手配置を整える前に早めに縦へとベクトルを向けることは、ボールを奪われたときに、効果的な守備体勢をつくれていない、ということでもある。
ダゾーンの速報集計では、京都のボール支配率は55%程度。
山口にはカウンター以外で効果的な攻撃をさせていなかったけれど、それでも45%ボールを持たれていたということになる。
特に、アンカーのヘニキをフリーにする場面が多く、ウタカが下がるかボランチの1人が上がるか、途中でもっと明確にしておいたほうが良いのではと感じてしまった。
そんな守備はさておき、3-4-3から繰り出す攻撃で、いつかゴールを奪えそうな匂いがあったのも事実。
最終盤、4-2-2-2にシステムチェンジしたのは、結果的には失策となった。
中川、曽根田はワイドよりは、バイタルエリアで生きる選手。
システムをいじった後は有効な攻めを繰り出せず…。
最後はバイスを前線にあげて放り込み連発という昨シーズンでは絶対見られないシーンを繰り返すも、決定的シュートまでに至らずタイムアップとなった。

まとめると、「ポゼッションから数的優位をつくりつつ、縦への“スイッチ”を入れたときは素早く攻めきる」のが、今季のサッカーなのかもしれない。
とすると、縦への攻めが中央に偏っていたのが気になるかな。
サイドに関して、ウイングバックに対して両センターバックが追い越すようなシーンは少なかったし、相手の守備を崩すような迫力に欠けていた。
正直、山口以上に守備戦力が高いチームが多い今季のJ2において、開幕戦とはいえ無得点に終わったというのは、あまり楽観できる内容ではない。
次節、京都スタジアム公式戦初ゲームは、いったいどういった選手起用、布陣になっているのだろうか?

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