【J1第13節】京都サンガ 0-1 湘南ベルマーレ

京都サンガ 0-1 湘南ベルマーレ
◇日時:2010年7月18日(日)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 29.2℃ 65%/1万1705人)
◇主審:木村博之
46分【湘南】阿部吉朗

■京都サンガF.C.(4-2-1-3)
GK1:平井直人
DF22:渡邉大剛(58分-MF18:加藤弘堅)
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF8:中谷勇介
MF16:安藤淳
MF26:角田誠
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW31:宮吉拓実(58分-DF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW13:柳沢敦(72分-MF17:中村太亮)

■湘南ベルマーレ(4-2-1-3)
GK39:都築龍太
DF4:山口貴弘
DF3:ジャーン・カルロ・ウィッテ
DF6:村松大輔
DF24:小澤雄希(88分-DF30島村毅)
MF2:田村雄三
MF41:永木亮太
MF8:坂本紘司
FW40:エメルソン・ヂ・アンドラーヂ・サントス(56分-MF7寺川能人)
FW9:田原豊(73分-FW38:エリヴァウド・アントニオ・サライヴァ “ヴァウド”)
FW11:阿部吉朗

■きわめてわかりやすい敗戦

シュート数は23対3。
圧倒しながらも一発に沈んだ。
——と書くと、希望のある敗北のように見えるが、そうではない。
ロジカルな黒星だった。
だいだい、決定的なシュートは柳沢のボレーと、太亮のダイレクトシュートぐらいだしね。
きょうは所用あって録画したものを家で見てたんですが、これスタジアムで見てたらストレスMAXだろうなぁ…。

きょうにかんして、敗因は大きくわけて3つほど。
うち、2つは采配ミスに関わってくるものだと思う。

■1.ドゥトラのワントップ起用がリズムを崩す

前節、引き分けながらも内容はよかったガンバ戦から一転。
柳沢を左サイドに回し、最前線にドゥトラ・ジュニオールを起用した。
この意図がわからない。
で、ドゥトラ。
強引さは評価するものの、簡単にボールを失いすぎた。
試合開始から、一方的にゲームを支配していたのに、フィニッシュが雑だし、ボールの失ない方も悪い。
こういうとき、流れが相手に行ってしまうのがサッカー界の常。
慌てて前半途中からドゥトラと柳沢の位置を入れ替えるも、攻撃が好転するまでには至らなかった。
すべては、ゲームの入り方が悪くて、自分たちで「勝利の女神」にそっぽを向かせてしまった、ということだ。

■2.交代選手と布陣のミス

ミスはあったものの、攻撃面では機能していた大剛&宮吉をダブル交代。
角田をセンターバックに下げて、増嶋を右サイドバック、チエゴを右ウイングに配置する。
試合後、Qさんは
「対面に位置する小澤のオーバーラップを封じるため」
と説明していたが、これも意図が不明瞭だ。
1点リードされている局面で、相手のサイドバックをフォローするために、より守備的な選手を投入するなんて…。
まっすぅは頑張って攻め上がっていたものの、チエゴ同様、攻撃のリズムを代えるまでには至らなかった。
そして、最後は柳沢を下げて太亮を投入。
恒例のゼロトップながら、結局得点を奪うまでには至らなかった。
やっぱ、ストライカーが足りないよな。

■3.相手に守ってこられたときの攻め方がない

最後は、これ。
そうなんだよ、カウンターチームである京都にとって、相手に引き込まれると攻め手が極端に減ってしまう。
きょうも、ヂエゴが中盤深めからワンツーで攻めあがろうとする以外は、相手の守りを崩す「手段」がなかった。
サイドバックが攻めあがっても、前線の選手たちの足が止まっているので、ボールの出しどころがないというシーンをなんど見たことか。
ヘッドが強い選手がいれば、ここで放り込めるんだけど、それも可能性が薄いし。
相手に守られたとき、中盤から後ろの選手がどんどん飛び出してくるような積極性。
それを早く身につけないと、引きこもった相手の守備陣を崩すのは、今の京都にとって難しいだろう。

■再開して最下位

つーことで、え最下位に転落ですか?
Jリーグ再開で最下位とは笑えない事態。
もちろんまだ試合はたくさん残っているとはいえ、危機感は必要だろう。

きょうの対戦相手・湘南が中断期間にやってきたように、選手補強も考えた方がいいかもしれない。
補強ポイントは、ずばりストライカー。
生粋の点取り屋として期待できるのが柳沢、宮吉しかいない状態はなんとかしたいものだ。
きょうのように、柳沢、宮吉を先発で使ってうっかり先に失点してしまったら、そのあとが一気に絶望的になってしまう。
理想をいえば、今のサンガに不足している、前線で潰れ役となれるような高さと強さのある選手。
ソンヨンもいるけど、もうちょっと即戦力がいたほうが。
昨シーズンのように、柳沢がケガをすることもあり得るし、そうなった瞬間、J1残留に赤信号がともる。
「最悪のケース」を予想して、早めに動くのは経営陣の仕事。
移籍ウィンドウが締まってしまう前に、何らかの手を打ったほうがいいんじゃないかな。

(以上、テレビ録画観戦)

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