【J1第19節】 京都サンガF.C. 3-0 FC東京

京都サンガF.C. 3-0 FC東京
日時:2025年5月31日(土)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(16,302人/曇 18.9℃ 67%)
主審:今村義朗
32′-京都/川﨑颯太(右足)
70′-京都/武田将平(左足←長沢)
75′-京都/奥川雅也(右足←川﨑)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大
MF10:福岡慎平(85′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(66′-MF16:武田将平)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(66′-MF29:奥川雅也)
FW93:長沢駿(85′-DF3:麻田将吾)
FW31:平賀大空(57′-MF18:松田天馬)

■FC東京(3-4-2-1)
GK13:波多野豪
DF32:土肥幹太
DF3:森重真人
DF4:木本恭生(87′-DF5:長友佑都)
DF37:小泉慶(78′-DF99:白井康介)
MF10:東慶悟(78′-MF18:橋本拳人)
MF8:高宇洋
MF22:遠藤渓太
MF7:安斎颯馬(72′-FW28:野澤零温)
MF33:俵積田晃太(72′-FW39:仲川輝人)
FW16:佐藤恵允

まーごめ(松橋さんごめんね)

所要による帰省に合わせて、今季初のサンガスタジアム。
そして、大勝利(=BIG WIN)。
苦労人・武田のゴールには涙腺が緩んだし、麻田の復帰もうれしかった。
麻田の前線起用という、レアなオプションも目撃できた。
しかし、2025年は現地観戦時の勝率いいな……。
って、そりゃ2位なんだから高勝率なのは当たり前だわ。

結果のほうは、3-0という一方的なもの。
しかし、現地で見てるかぎり、京都とF東にそこまでの〝差〟はなかったようにも感じた。
なかなか攻撃の形がつくれなかったのは、両チーム同様だったし。

そんな中で、京都の3得点を振り返ると、
①敵陣深くから、ロングスローと見せかけてのクロス。そのこぼれ球を川﨑がプッシュ(※セットプレイ崩れのようなもの)
②相手CBへのハイプレスでボール奪取、その勢いのまま武田のナイスゴール(※ハーフボレーでカーブがかかったスーパーなもの)
③最終ラインからのロングキックを長沢がうまく落として、その流れでゴール(※相手GKのタイミングを外したもの)
すべて、まさに「時間と手数をかけない」攻撃が結実した格好だ。

特に2点め、3点目は、京都がやりたかった〝カオス的展開〟にF東がうまくハメられてしまった形。
一方で、F東の攻撃は最後まで不発。
おそらく突破力がある選手が多いから、
 「ウイングバックとシャドーが絡むことで相手守備の逆をとる」
 →「ポケットの位置からマイナスのクロス」
みたいな攻めを中心に考えているのかな?
ただ、きょうの試合で思惑どおりにいったのは、VARでオフサイドになった幻の得点シーンと、あと数度ぐらいだろうか。
松橋力蔵さん、選手時代に京都にも2年間いたし、新潟でもいいサッカーを展開していた。
いまの順位は、チームの歯車がまだ噛み合ってない感じだし、ちょっとかわいそうだと感じるなぁ。

あらためて、京都は主力選手をケガで欠きながら大きな勝ち点3となった。
カップ戦は敗退したので今週はお休み。
次は11日の天皇杯。
中田一三さん率いる奈良クラブとの対戦だ。

【J1第18節】 東京ヴェルディ 1- 0 京都サンガF.C.

東京ヴェルディ1969 1- 0 京都サンガF.C.1922
日時:2025年5月25日(日)15:03KO
会場:東京都調布市東京スタジアム “味スタ”(1万3,252人/曇 21.1℃ 72%)
主審:笠原寛貴
90+4′-東V/新井悠太

■東京ヴェルディ1969(3-4-2-1)
GK1:マテウス・カウデイラ・ヴィドット・ヂ・オリヴェイラ
DF23:綱島悠斗
DF2:深澤大輝
DF3:谷口栄斗
MF22:翁長聖(88′-MF19:松橋優安)
MF7:森田晃樹(73′-FW37:川﨑修平)
MF16:平川怜
MF40:新井悠太
FW11:山見大登(73′-FW9:染野唯月)
FW8:齋藤功佑(88′-MF20:食野壮磨)
FW10:木村勇大

■京都サンガF.C.1922(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(66′-DF22:須貝英大)
MF16:武田将平(88′-MF8:米本拓司)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(※67′-一発退場)
FW29:奥川雅也
FW93:長沢駿(76′-ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)(88′-FW31:平賀大空)
FW18:松田天馬(66′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)

泰平の 眠りを覚ます ロスタイム

今季現地観戦ゲームは好調だったけど……。
ひさびさのアタタタタ(←北斗の拳ではない)な結果。

全体的には、全時間帯で両チームとも「攻めあぐた」状態が続き、見どころに欠けた試合だったかなと。
特に、前半は見ていて少し眠くなりそうなほど。
平戸の退場がなかったら、おそらくはスコアレスドローで終わりそうな展開だった。

京都としては、やはり攻撃の〝火力〟不足が否めない。
従前の戦い方同様、GKからのリスタートは長沢をサイドに張らせてロングボールを蹴るも、なかなか前で収まらず。
ポゼッションの局面でも、ドリブルでは前に行けず、パスは受け手と出し手の息が合わず。
アンカーに入った武田が後方に落ちて、最終ラインでパスを回して、結局宮本がリスキーなパスを出す場面がしばしばあった。

守備面では、東京Vにサイドでうまく起点をつくられていたけど、そこまで「危ない」という空気はなかった。

で、ひとり少なくなってからラファエル投入も、ケガ再発で10分あまりでout。
10人でもラファエルの〝個の力〟でゴールを狙おうとしたけど、叶わなかった。
最初ピッチに倒れたところで結構厳しそうだったから、無理させず交代していれば……と。

前線の負傷者多数と、カップ戦に続いて退場者が続いているのは、少しつらい状況。
試合数が少ない6月はなんとか凌いでいくしかないな、と思ったゲームだった。

さて、試合帰りには調布住みの知人(←サッカーは無関心)とメシへ。
街中にも、東京Vのみならず京都のユニを着ていた人を結構見かけた。
J2のときはそういう光景に出くわすのが数えるほどだったので、お互いJ1に上がれて本当によかったね。

【Jリーグカップ1stラウンド第3回戦】京都サンガF.C.1-4セレッソ大阪

京都サンガF.C.1-4セレッソ大阪
日時:2025年5月21日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(6,233人/雨22.5℃88%)
主審:フロリアン・バドストゥーブナー
10′-京都/ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(右足)
48′-C大/舩木翔
61′-C大/チアゴ・エドゥアルド・ヂ・アンドラーヂ
73′-C大/チアゴ・エドゥアルド・ヂ・アンドラーヂ
81′-C大/ハファエル・ホジェリオ・ダ・シウヴァ “ラファエル・ハットン”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:圍謙太朗
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF15:永田倖大
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(54′-MF7:川﨑颯太)
MF8:米本拓司(46′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF16:武田将平(71′-FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス ※94′-一発退場)
FW48:中野瑠馬(54′-MF29:奥川雅也)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(71′-FW93:長沢駿)
FW31:平賀大空

■セレッソ大阪(4-2-1-3)
GK21:キム・ジンヒョン
DF2:中村拓海
DF33:西尾隆矢(69′-DF44:畠中槙之輔)
DF14:舩木翔
DF6:登里享平
MF5:喜田陽(69′-MF8:香川真司)
MF13:中島元彦(46′-MF7:上門知樹)
MF48:柴山昌也(69′-FW55:ヴィトール・フレザリン・ブエノ)
FW17:阪田澪哉
FW29:古山兼悟
FW11:チアゴ・エドゥアルド・ヂ・アンドラーヂ(79′-FW9:ハファエル・ホジェリオ・ダ・シウヴァ “ラファエル・ハットン”)

※京都サンガのJリーグカップ1stラウンド敗退が決定

【J1第17節】 横浜F・マリノス 0-3 京都サンガF.C.

横浜F・マリノス 0-3 京都サンガF.C.
日時:2025年5月17日(土)14:03KO
会場:神奈川県横浜市横浜国際総合競技場(2万786人/23.1℃ 90%)
主審:マルティン・ペーターセン
31′-京都/松田天馬(右足←長沢)
67′-京都/奥川雅也(右足)
81′-京都/福田心之助(左足←ジョアン・ペドロ)

■横浜F・マリノス(4-2-1-3)
GK21:飯倉大樹
DF16:加藤蓮
DF15:サンディ・ウォルシュ
DF33:諏訪間幸成(10′-DF44:トーマス・デン)
DF2:永戸勝也
MF8:喜田拓也(75′-MF6:渡辺皓太)
MF28:山根陸
MF20:天野純(59′-FW7:ジョゼ・エウベル・ピメンテウ・ダ・シウヴァ)
FW11:ヤン・マテウス・サントス・ソウザ(75′-FW23:宮市亮)
FW10:アンデルソン・ジョゼ・ロペス・ヂ・ソウザ
FW9:遠野大弥(75′-FW14:植中朝日)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(57′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(66′-MF16:武田将平)
FW29:奥川雅也(84′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW93:長沢駿(66′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)
FW18:松田天馬(84′-DF22:須貝英大)

絶対王者の落日

ストリートファイターJ1。
1vs1の格闘バトルで、ベテラン・マリノスケが若きパーサくんにノックアウトされる。
地面に崩れ落ちたマリノスケ、駆け寄るパーサくん。
パーサくん「マリノスケの兄貴……!」
マリノスケ「ああ、負けちまったな……」
パーサくん「今回は俺のカウンターパンチがうまく3発、決まっただけだよ!」
マリノスケ「いや、分かってたんだ」
パーサくん「えっ!?」
マリノスケ「お前は4年間で成長して、とっくに俺より強くなっていたんだよ……」

という(わかりにくい)ストーリーを想起してしまった、この一戦。

原、エリアス、マルコといった攻撃陣の主力が不在だった京都が、横浜FMに快勝した。
ただ、京都の攻撃がめちゃくちゃよかったとは決していえない。
簡単なボールロストも多かったし、パスもズレたりタイミングが遅かったり。
それでも3ゴールを奪って、守ってはクリーンシート。

思い返せば、昇格した2022年。
J1の舞台での、ひさしぶりの横浜FM戦は、まさに大人と子供。
〝チンチン〟にやられた。
あのときも雨で(ナイターだったけど)、観客席から見ていて
「こりゃ、レベルが違いすぎてやばいな」
と思ったものだった。

(※このことを書くのは何度目だろう……、それだけ強く心に刻まれているということ)

京都はFWがプレッシャーをかけようとしても、相手DFは正確無比なロングボールを前線に送る。
中盤でも、ワンタッチのパスでプレスを〝無効化〟される。
そして、簡単に〝ポケット〟に侵入され、マイナスのクロスに横浜FMの選手たちが突っ込んでくる。

あの怖い横浜FMの姿はどこにもなかった。
もちろん、京都が前節から中5日だったのに対して、中2日で体力的な問題もあっただろう。
しかし、それ以上に技量やモチベーションの部分で、全盛期の横浜FMと比べて〝落ちて〟きているのは間違いない。
調子が悪いタイミングで対戦できたのは、運がよかった。

ただ、もし横浜FMに先制を許していたならば……。
正直攻撃陣は〝火力不足〟のため、結果がどうなっていたか、わからない。
そういう意味で、松田天馬の豪快ミドルは大きかった。
ハニカミ笑顔の、男性アイドルのような喋りのヒーローインタビュー、久しぶりだったね。

ネクストマッチはミッドウィークのカップ戦、相手はセレッソ大阪。
次のリーグ戦は日曜日で中3日空くとはいえ、ある程度ターンオーバーはしてくるだろう。
どんな選手起用になるか、楽しみだ。

【J1第16節】京都サンガF.C. 1-1 名古屋グランパス

京都サンガF.C. 1-1 名古屋グランパス
日時:2025年5月11日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万6,994人/曇 21.5℃ 51%)
主審:木村博之
70′-京都/長沢駿(ヘッド)
84′-名古屋/稲垣祥

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK26:太田岳志
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
MF2:福田心之助
MF7:川﨑颯太
MF16:武田将平(89′-MF8:米本拓司)
MF22:須貝英大(66′-MF44:佐藤響)
FW6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(46′-FW93:長沢駿)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(46′-MF29:奥川雅也)
FW18:松田天馬(62′-FW31:平賀大空)

■名古屋グランパス(3-4-1-2)
GK35:ピサノアレックス幸冬堀尾
DF70:原輝綺
DF20:三國ケネディエブス
DF6:河面旺成
MF17:内田宅哉(59′-DF55:徳元悠平)
MF8:椎橋慧也(78′-MF14:森島司)
MF15:稲垣祥
MF27:中山克広(83′-MF33:菊地泰智)
MF7:和泉竜司(59′-MF9:浅野雄也)
FW10:マテウス・ドス・サントス・カストロ(78′-FW18:永井謙佑)
FW11:山岸祐也

母よ嘆くなかれ

エリアス・マルコ・原不在、安齋は……(遠い目)。
前線の選手が圧倒的手薄。
やむをえず守備的な選手を多く起用しつつ、ウイングバックをより攻撃に専念させるための3バック採用だったのかな、と。
もちろん、名古屋と〝ミラーゲーム〟にして戦い方をわかりやすくさせる意図もあっただろうけれど。

前半は両チームとも放り込みしか活路が見えず、内容が「虚無」と言える試合。
特に京都は、ジョアン・ペドロを〝原役〟、ムリロを〝エリアス役〟として長いボールを送るも、制空権を奪うまでには至らなかった。
名古屋が、山岸を宮本にぶつけることで、しばしばハイボールを収めていたのとは対照的。
時間が経つにつれ、ムリロは右サイドに流れ、ジョアン・ペドロは低い位置に降りて、松田天馬がセンターフォーワード然として振る舞う時間帯もあった。
全体として統制が取れてないと感じることも多く、「これは後半勝負だな(苦笑)」と思ってしまう出来。

そして後半、苦労人・長沢がディフレクトしたボールを巧みにヘッド!
先制に成功する。
願わくば、彼のヒーローインタビューを聞きたかったなぁ。
84分、名古屋・永井の裏抜けにうまく対応できずゴール前に折り返され、同点ゴールを許してしまった。

怪我人続出のなかで勝ち点1を取れたと評価するか、あるいは、勝ち点2を失ったと悲観するか。
ただ、ホームだからこそ、勝ち切りたいところではあった。
「母の日」ということで家族連れも多かったしね。

さて、連戦からの連戦が終わって、ひさしぶりに次の試合まで1週間空く。
負傷者も少しは戻ってこれるかな?