【JFA 全日本サッカー選手権大会ラウンド16】京都サンガF.C. 0-1 浦和レッドダイヤモンズ

京都サンガF.C. 0-1 浦和レッドダイヤモンズ
日時:2021年8月18日(水)18:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(3,416人/曇り 27.6℃ 72%)
主審:飯田淳平
15′-浦和/岩波拓也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF41:白井康介
DF15:長井一真
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平(80′-DF17:荻原拓也)
MF31:福岡慎平(80′-MF4:松田天馬)
MF33:三沢直人
MF29:中野克哉(62′-MF24:川﨑颯太)
FW14:中川寛斗(62′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW20:李忠成(69′-MF11:曽根田穣)
FW8:荒木大吾

■浦和レッズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF2:酒井宏樹
DF4:岩波拓也
DF5:槙野智章
DF3:宇賀神友弥
MF17:伊藤敦樹(76′-MF29:柴戸海)
MF40:平野佑一
MF41:関根貴大(89′-DF28:アレクサンダー・ショルツ)
MF21:大久保智明(65′-MF11:田中達也)
MF15:明本考浩(89′-MF24:汰木康也)
FW33:江坂任(76′-FW30:興梠慎三)

【J2第24節】京都サンガF.C. 2-1 FC町田ゼルビア

京都サンガF.C. 2-1 FC町田ゼルビア
日時:2021年8月9日(月)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,331人/曇 27.1℃ 78%)
主審:中井敏博
13′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足)
41′-町田/奥山政幸(ヘッド←CK:吉尾)
50′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ(ヘッド←飯田)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(60′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(74′-MF33:三沢直人)
MF16:武田将平
FW14:中川寛斗(46′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(87′-MF8:荒木大吾)
FW4:松田天馬

■FC町田ゼルビア(4-2-2-2)
GK42:福井光輝
DF2:奥山政幸
DF5:深津康太
DF4:水本裕貴
DF19:土居柊太
MF8:髙江麗央
MF41:安井拓也
MF14:吉尾海夏(87′-FW30:中島裕希)
MF10:平戸太貴
FW18:長谷川アーリアジャスール(64′-FW28:太田修介)
FW9:チョン・テセ(64′-FW11:ルイス・エドゥアルド・ドス・サントス・ゴンザガ “ドゥドゥ”)

オリグバッジョ・イスマイラ選手(京都)
「自分がゴールを取ったけれど、きょうの勝利はチームみんなのものさ。
得点シーンは、ナイスなコンビネーション。
フリーマンをうまくつくり出して、われわれの特徴が出せたプレイだった。
パンデミックの中で、スタジアムに来て声援を送ってくれたサポーターには本当に感謝しているよ。
監督からは『サッカーで人々の心にエンターテイメントを届けよう』と言われていて、きょうの試合で実現できたと思う。
チームにとってもサポーターにとっても、ハッピーな結果になったね」

曺貴裁コーチ(京都)
「中断期間は、もっと強くなろうとサンガダウンでのトレーニングを積み重ねてきました。
それが結果につながって、この素晴らしいスタジアムでサポーターに勝ち点3を届けられたことはよかったです。
きょうピッチに立てた選手、立てなかった選手がいますけれど、選手たちは本当によく頑張りました。
(――イスマイラ選手の投入で流れが変わった?)
いえ、前半に中川がこぼれ球を含めて、セカンドボールをよく拾ってくれたことで、チームにスイッチが入りました。
そういう意味で、中川とイスマイラ、2人の得点だと思います。
5人まで選手を交代できる中でどういった戦略を練るかは、日頃から考えていること。
得点を取った人が頑張ったわけじゃなくて、交代選手含めてチームとしてやってきたことが勝利という結果に繋がりました。
(――シーズン後半戦に向けて)
次の試合に向けて、勝ち点3を取る。
そういう努力をわれわれは続けるだけです。
先を見ずに、次のことをしっかりやっていきたいと思います」

ランコ・ポポヴィッチ コーチ(町田)
「選手たちはよくやってくれたし、プレイの面で相手を上回れた部分もあった。
われわれは、これからも積み上げてきたサッカーを見せ続けるしかないんだ。
京都には素直におめでとうと言いたい。
ただ、ジャッジでは納得できないことも多かったが……」

【J2第23節】京都サンガF.C. 1-1 アルビレックス新潟

京都サンガF.C. 1-1 アルビレックス新潟
日時:2021年7月17日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(7,949人/晴 26.8℃ 75%)
主審:“ザスパ” 御厨貴文
34′-京都/荻原拓也(左足←ウタカ)
75′-新潟/高木善朗

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜(83′-MF8:荒木大吾)
DF17:荻原拓也(75′-DF19:麻田将吾)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(62′-DF41:白井康介)
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(62′-MF33:三沢直人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬

■アルビレックス新潟(4-2-3-1)
GK1:小島亨介
DF25:藤原奏哉
DF5:舞行龍ジェームズ
DF35:千葉和彦
DF31:堀米悠斗
MF8:高宇洋
MF17:福田晃斗
MF24:ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク(46′-MF20:島田譲)
MF33:高木善朗(86′-FW39:矢村健)
MF19:星雄次(60′-MF10:本間至恩)
FW7:谷口海斗(77′-FW9:鈴木孝司)

曺貴裁コーチ(京都)
「われわれも新潟さんも、自分たちの良さを最大限に生かした内容。
サポーターがお互いのチームを心底応援できるような、90分目が離せない、とてもいい試合ができたと思います。
われわれとしては、1-0で守りきってクローズするつもりはありませんでした。
選手を交代して、2-0、3-0に持っていきたかったですけど、新潟さんも意地があったでしょう。
1-1は最良の結果ではないものの、最悪の結果ではありません。
勝ち点1にとどまった悔しさを持ち帰って、中断期間のトレーニングを選手たちと一緒にやっていきます。
シーズンも半分も過ぎて、これからは“一戦必勝”のつもりで臨まなければならない。
しかし、きょうのプレイ強度を確保したうえで、試合に勝ちきるようなチームになれれば、サンガの未来は明るいと思います」

アルベルト・プッチ・オルトネダ コーチ(新潟)
「前半は、相手の高い位置からのハイプレッシャーに苦しんだよ。
彼らはしっかりと対策を練ってきたんだろう。
だから後半はシステムを変えて、2列めの中央に人数をかけるようにした。
(本間)至恩の投入もあったけれど、何よりシステム変更が功を奏したね。
チャンスがうまくつくれるようになって、そして同点にすることができたんだ。
藤原がペナルティエリアで倒されたシーンについてはノーコメント。
わたしからはPKに見えたが…。
もうひとつ主審に言いたいのは、怪我につながる後ろからのファウルはしっかりとコントロールしてほしいということ。
これは、きょうの試合に限って言っているのではない。
クオリティーの高い選手というのは常に危険なプレイから守ってほしいんだよ」

【J2第22節】ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.

ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月11日(日)19:03KO
会場:福岡県北九州市北九州スタジアム(2,394人/曇 28.1℃ 60%)
主審:谷本涼
3′-京都/福岡慎平(右足)
76′-京都/武田将平(左足ミドル←ウタカ)

■ギラヴァンツ北九州(4-2-2-2)
GK21:加藤有輝
DF15:野口航
DF22:生駒仁
DF5:村松航太
DF24:前田紘基(71′-DF44:藤谷壮)
MF17:針谷岳晃
MF36:井澤春輝(65′-MF8:六平光成)
MF10:髙橋大悟
MF26:斧澤隼輝(65′-MF11:永野雄大)
FW18:富山貴光(71′-FW19:平山駿)
FW9:狩土名禅(56′-MF13:前川大河)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
DF17:荻原拓也(87′-DF19:麻田将吾)
MF33:三沢直人(84′-MF11:曽根田穣)
MF31:福岡慎平(46′-MF24:川﨑颯太)
MF16:武田将平
FW14:中川寛斗(46′-MF4:松田天馬)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW8:荒木大吾(65′-DF41:白井康介)

福岡慎平選手(京都)
「苦しい展開の中、しっかりと勝ちきれてよかったです。
得点シーンは、自分の前にたまたまボールがこぼれてきました。
試合前、曺さんから
『そういうシーンがあったら、深呼吸して打て』
と言われていたので、落ち着いてゴールを見てコースを狙って流しこみました。
深呼吸の余裕はなかったですけどね(笑)。
(――Jリーグ出場通算100試合目だった)
100試合というのはあまり考えていなかったですが、それだけ出場できたのはうれしいこと。
でも、まだまだ通過点。
これに満足せずに、チームの勝利にもっと貢献していきたいなと思っています。
(――リーグ戦では、久しぶりのスタメンとなった)
監督にも言われていたとおり、ピッチの上で『戦う』という姿勢を見せようと思っていました。
それがゴールにつながったのは大きかったですし、チームの勝利に貢献できたこともうれしかったです」

曺貴裁コーチ(京都)
「堅い守備の北九州さん相手に、非常に厳しい試合になると予想していました。
前節長崎戦で、相手に気持ちの部分でも上回られたという反省もあって、選手たちには試合前
『きょうはハードワークではなく、心の“ハートワーク”だ』
と話しました。
週ナカの柏の試合、きょうの北九州の試合、
『身体の本質からプレイしていく』
というわれわれのサッカーを、選手たちはまた思い出してやってくれたと思います。
苦しい試合でしたけど、勝ち点3を取った選手たちを誇りに思います。
(――早い段階で先制点が取れた)
ゴール前に人数をかけて入っていくというのは、現代のサッカーにおいていちばん大切なこと。
オギと大吾がしっかり崩してくれて、最後、慎平も落ち着いて決められた。
チーム全体がやってきたことが形になって、よかったです。
(――福岡に『深呼吸をしてシュートを』と言っていた)
変な指示だったので、それがよかったのかどうかは分かりません(苦笑)。
慎平はちょっと怪我をしていたんですけど、キレイなプレイだけじゃなくて、チームを助ける泥臭いプレイをできてこそ、彼の技術やアイデアが生かされます。
そういうところを、今シーズン徐々に積み上げられていると思います。
彼はアカデミーの出身。
プレイ内容がユース、ジュニアユースの選手に伝わって、彼のようになりたいという選手がたくさん出てくることこそが、彼の使命です。
きょうのようなプレイは、これから続く子供たちに勇気を与えたんじゃないでしょうか。
(――シーズン後半戦の初戦に勝利できた)
次の新潟戦でオリンピックの中断に入ります。
次節に全精力を傾けて、あしたからまたトレーニングをしていきます」

小林伸二コーチ(北九州)
「前回対戦時、スローインでバイスが関わるということが大きなポイントでした。
きょうバイスは抑えられたんですけど、立ち上がりのスローインのところは……ちょっともったいなかったなぁと。
予測していたよりスピードが早くて、守備を剥がされてしまったのがもったいなかったです。
その後は落ち着いて試合を進めることができて。
チャンスもあったんで、点を取ることができればよかったんですけどね。
メンバーを代えながら、いくつかのチャンスがあって。
ただ、いいボールが入っても合わない、準備できてないとか。
まぁ……もったいないゲームと言えばそうですけど(苦笑)。
2点目、シュートをあそこに決められるというのは、相手が一枚上手だったということかもしれませんね。
(――後半戦に向けて)
きょうみたいな積極的なプレイをしつつ、もっといい準備をするというのが必要だと思うんですね。
もうちょっと、のところまでは来ているんで。
きょうも自分たちでボールを運ぶということはできているので、そこは大事にしたい。
ボールを保持しながら運ぶ、裏を取る……。
もう少しピンポイントで合ったところに運べればいいんですけど、なかなか合わないので。
そこをなんとか繋げて、合うようにしていきたい、そして点を取っていきたいと思います」

【JFA 全日本サッカー選手権大会3回戦】柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.

柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月7日(水)18:00KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1,907人/曇り 25.5℃ 56%)
主審:井上知大
12′-柏/戸嶋祥郎
40′-京都/中野克哉(ヘッド←白井)
89′-京都/荒木大吾(左足)

■柏レイソル(3-1-4-2)
GK17:キム・スンギュ
DF25:大南拓磨
DF50:山下達也(69′-DF3:高橋祐治from京都サンガ)
DF4:古賀太陽
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”(69′-MF18:瀬川祐輔)
MF13:北爪健吾(69′-FW35:細谷真大)
MF27:三原雅俊
MF28:戸嶋祥郎(83′-MF8-ヒシャルヂソン・フェルナンデス・ドス・サントス)
MF20:三丸拡
FW9:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
FW23:ペドロ・ハウール・ガライ・ダ・シウヴァ “ペドロ・ハウル”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF41:白井康介
DF15:長井一真
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF46:森脇良太(74′-MF33:三沢直人)
MF31:福岡慎平
MF29:中野克哉
FW14:中川寛斗(90′-MF11:曽根田穣)
FW20:李忠成
FW32:上月壮一郎(65′-MF8:荒木大吾)

https://twitter.com/sangafc/status/1412748821478580231

因縁断切の夜

この日は柏に“密航”。
メインスタジアム左側(=アウェイ側)から観戦&感動した!
京都のスタメンは完全にターンオーバー。
しかし、そのメンバーでもJ1相手に遜色ない戦いを見せ、そして勝ちあがることができたのだから。

キックオフから、押し気味に試合を進めたのは柏。
守備時はリトリートして前にスペースを与えておいて、ボールを奪ったら外国人2トップを走らせ、ロングボールを送る。
で、その2トップ、クリスティアーノとペドロ・ハウルはともにフィジカル強めなんだな、これが。
単純な攻め方ながらも、京都の守備陣はかなり手を焼いていた。

失点シーンもキム・スンギュが素早くロングキックを右サイドに蹴り込み、抜け出したペドロ・ハウルがシンプルにクロス。
まだ守備が整っていなかった京都をあざ笑うように、戸島のダイレクトシュートが決まった。
ホントにあっさりと失点してしまって、このときは「13失点」の悪夢が蘇ったよね(苦笑)。

対する京都は、最終ラインから丁寧にボールをつなごうとするんだけど、守備陣形を固くセットしてくる柏に苦戦。
最終ラインのパス回しを試みるも…結構危なかったり。
また、サイドで三角形を作って突破を図ろうにも相手に潰されてしまう。
正直、ボールを持たされてるって印象。
アンカーに入った森脇がよくボールを引き出していたものの、得点の予感はほとんどなかった。

しかし、前半終了間際のいい時間で京都に同点ゴールが生まれる。
センターライン付近で黒木かな?、スッと縦パス。
受けた李忠成は、ゴールを背にしながらちょっとタメを作る。
柏の守備陣が真ん中に意識が集まったところに、いい感じで抜け出した上月にスルーパス。
上月の左足クロスが逆サイドまで抜けてしまったんだけど、駆け上がった白井がもう一回クロス。
このとき3トップに加えて森脇までボックスに入ってくる。
その圧力がきいたのか、中野がタイミングよくヘディングでファーに流してくれた。

中野は前半終了間際にも、左足でいいミドルシュートがあった。
今季なかなか結果が出せてない中で、いい仕事をしてくれたね〜。

後半は、「縦に早い柏」vs「バックパスも交えながら、繋いでくる京都」の構図がよりはっきりしてくる。
そんな中で、京都には運もあった。
GKからのパスを奪われクリスティアーノが抜け出してシュート→清水の股間を抜けるも、ボールはポストに跳ね返って決まらず。
あと、クリスティアーノのミドルがバーを叩いたシーンも。

69分、柏は瀬川、細谷と攻撃的な選手を投入、最終ラインにおひさしぶり!高橋祐治が入って4バックにして、勝ち越し点を狙いにきた。
ただ、全体的に前がかりになったことに加え運動量の低下もあって、ボールを奪われたあとの帰陣が遅くなってきたように思う。
上月に代わって入っていた荒木の前にスペースがあくようになり、京都の左サイド起点で得点の匂いがするようになる。
決勝点は荒木の単独突破からのネット天井ズドンスーパーゴールだったけど、その前にもカットインからの右足シュートもあった。

先制されてからの逆転勝ちは今シーズンはじめて。
それをJ1チーム相手に成し遂げたのは、ホントにすばらしい。
荒木のゴールの直後、そしてタイムアップの瞬間の、京都ベンチの雰囲気も最高だったな!

2019年11月――13失点で柏の地に残された“怨念”も、これで霧散したことだろう。
七夕の夜に、願いごとが叶ったね。