【J1第11節】アルビレックス新潟 1-2 京都サンガF.C.

アルビレックス新潟 1-2 京都サンガF.C.
日時:2025年4月19日(土)14:03KO
会場:新潟県新潟市新潟スタジアム “ビッグスワン”
主審:小屋幸栄(2万2,266人/曇のち晴 23℃ 65%)
19′-新潟/矢村健(pen.)
73′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←原)
86′-京都/奥川雅也(右足←ハファエウ・エリアス)

■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:藤田和輝
DF25:藤原奏哉
DF2:ジェイソン・カトー・ゲリア
DF3:稲村隼翔
DF31:堀米悠斗(80′-DF42:橋本健人)
MF19:星雄次
MF6:秋山裕紀
MF16:小見洋太(87′-MF11:ダニーロ・ゴメス・マガリャンイス)
MF30:奥村仁(65′-FW18:若月大和)
FW41:長谷川元希(80′-MF46:笠井佳祐)
FW9:矢村健(65′-FW99:小野裕二)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:ク・ソンユン
DF2:福田心之助(46′-DF22:須貝英大)
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(66′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF8:米本拓司(46′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(90+4′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
MF18:松田天馬(56′-MF29:奥川雅也)

神様 時間止めて

京都サンガがクラブ史上はじめてJリーグの首位に。
For the first time in the club’s history, Kyoto Sanga is top of the J.League.
Pela primeira vez na história do clube, o Kyoto Sanga está no topo da J-League.
Por primera vez en la historia del club, Kyoto Sanga lidera la J-League.
Per la prima volta nella storia del club, il Kyoto Sanga è in testa alla J-League.
Zum ersten Mal in der Vereinsgeschichte steht Kyoto Sanga an der Spitze der J-League.
京都桑牙队历史上首次荣登J联赛榜首。
교토상가가 클럽 역사상 처음으로 J리그 선두에 올랐다.
يحتل نادي كيوتو سانجا صدارة الدوري الياباني للمرة الأولى في تاريخه.

よしっ、世界中に伝えておいたぞ!!
※ただし、一部チームより2試合消化試合が多い暫定であることは触れず(微笑)。

1996年のJリーグ昇格から長い道のりだった。
あしたの試合結果いかんでは〝1日天下〟になる可能性もあるとはいえ、いまこの瞬間は間違いなく100パーセント1位。
おめでとう、おめでとう、おめでとう。
曺さんが言ってるように、きょうここでシーズンが終わってくれてもいいね!

週2試合の7連戦、7試合め。
きょうに関しては、正直いい内容ではなかった。
枠内シュート2で2得点。
そのいずれもが、アバウトに裏に蹴ったボールが幸運もあってゴールに結びついたもの。
しかし、そういた局面でシュートを決めれる選手がいるからこそ、今季は結果が出ているとも言える。
苦しいときでも勝ち切れる、それが「強さ」だ。

昨シーズン、2戦2敗だった新潟にリベンジできたことも大きい。
新潟の新指揮官、スタミナパン・トシダ似の樹森大介さんは、去年のチームをよりリアリスティックな方向に変えているようだ。
得意の細かいパス交換は相手コートに入ってからで、自陣深くではやらないようになった。
しかし、ワンタッチパスからの局面打開、サイド深い位置を取ってからのポケット侵入など、組織的な攻撃は去年と変わらず。
京都のスタイルとはまったく違うけれど、好チームだった。

ということで、来週金曜日からはゴールデンウィークの5連戦がスタート。
いまの勢いのままに、いい戦いを期待したい。

【J1第20節】浦和レッドダイヤモンズ 2-1 京都サンガF.C.

浦和レッドダイヤモンズ 2-1 京都サンガF.C.
日時:2025年4月16日(水)19:33KO
会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(2万1,383人/晴 14.5℃ 26%)
主審:御厨貴文
24′-浦和/松尾佑介
55′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←須貝)
61′-浦和/渡邊凌磨
※浦和レッドダイヤモンズがCWCに出場するため繰り上げ開催

■浦和レッドダイヤモンズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF4:石原広教
DF3:ダニーロ・ボザ・ジュニオール
DF5:マリウス・ホイブラーテン
DF88:長沼洋一
MF11:サミュエル・グスタフソン
MF25:安居海渡
MF77:金子拓郎(62′-MF9:原口元気)
MF13:渡邊凌磨(62′-MF6:松本泰志)
MF8:マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ(75′-MF14:関根貴大)
FW24:松尾佑介(75′-FW20:長倉幹樹)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(46′-DF2:福田心之助)
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(46′-MF10:福岡慎平)
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(54′-MF39:平戸太貴)
FW29:奥川雅也(63′-FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
FW14:原大智(75′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)

やるせない水曜日の夜

昨シーズン行けなかったので、ひさしぶりの埼スタ観戦。
平日開催ゆえ、ホームのゴール裏も上層部には空席ありで、バックスタンドも同様。
浦和サポーターの地面から湧き上がってくるような声量を感じることはない。
おかげで京都としては多少の戦いやすさはあっただろうけど、見ている者としては物足りない気持ちもあった。
満員の埼スタだからこそ体験できる「圧倒的アウェイ感」ーーあれを味わいたいんだよね。

さて、結果は惜しくも敗戦。
・シュート:浦和14本、京都8本
・枠内シュート:浦和4本、京都2本
・ゴール期待値:浦和1.52、京都0.81
・ボール保持率:浦和48、京都52
・パス成功数:浦和253、京都345
というデータが表しているように、京都は「ボールを持たされていた」。

引いた浦和に対して京都がパスの出し入れ、サーキュレーションでなんとかシュートまで持っていこうとするが、なかなかうまくいかない。
この日先発のパトリック・ウィリアムも高い位置まで上がってきて楔のパスを通そうとするも、何度も相手にカットされてしまっていた。
同点ゴールは、そんな「あと一歩」の状態で福岡の縦パスがうまく相手を切り裂いたことによるものだった。
しかし全体的にいえば、ボールは持ってパスは回していても相手にとって安全な場所。
浦和の守備陣に脅威は与えるまでにはなかなか至らなかった、というところだろう。

とはいえ、昨シーズンまでなら得点を取れないような流れだったのも事実ではある。
なんだかんだで同点までもってこれたのは、チームの成長だとも思ったり。
そんなことを考えながら、浦和美園駅までの長く暗い道を歩いて帰ったのだった。
Jリーグさん、今回はミッドウィーク開催の〝貧乏くじ〟を引いたので、次回対戦時は週末に設定をお願いします〜。

【J1第10節】京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ

京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ
日時:2025年4月12日(土)16:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万1,419人/曇 21.9℃ 37%)
主審:川俣秀
40′-京都/川﨑颯太(ヘッド←須貝)
63′-京都/川﨑颯太(右足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(87′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(46′-MF8:米本拓司)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(78′-MF18:松田天馬)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(59′-MF29:奥川雅也)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(87′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智

■湘南ベルマーレ(3-1-4-2)
GK99:上福元直人
DF37:鈴木雄斗
DF47:キム・ミンテ
DF5:鈴木淳之介
MF15:奥野耕平(66′-FW9:小田裕太郎)
MF50:藤井智也
MF7:小野瀬康介
MF25:奥埜博亮(80′-MF18:池田昌生)
MF3:畑大雅
FW10:鈴木章斗(87′-FW27:ルイス・フェリッピ・ルシアーノ・シウヴァ)
FW19:福田翔生(80′-MF14:茨田陽生)

勇気と愚直のアマルガム

2位……ゴクリ(;・`д・́)
しかし、この順位にいてもなお降格圏との勝ち点差を気にしてしまうのは、長年の経験から染みついた〝習性〟とでもいおうか。
シーズンはまだ4分の1が終わったにすぎない。
いいときもあれば悪いときもある。
ただ、だからこそ、いまこの瞬間だけはウキウキしておきたい。

そして順位もそうだけど、試合内容もウキウキできるものだった。
前半の湘南ペースを先制点で封じ込めて、後半は押せ押せ。
試合後のインタビューでは、曺さんが
「自画自賛するのは恥ずかしさもありますが、きょうは強かったです」
というほどのものだった。

キックオフから振り返ってみると、しばらくの間は湘南にうまくボールを回されていた。
その起点はサイド。
鈴木・福田の2トップがライン際に開いたり、中盤に降りてきたりしてボールを収めて、両ウイングバックがサイドの裏のスペースを突こうとする。
そこから縦の突破が難しければ、簡単にクロスを上げる選択は取らない。
中央のバイタルエリアにパスを出して、ミドルシュートまたはゴール前にいる選手とのワンツーから打開を図る。
湘南のやり方は理詰めというか、明確なものだった。
ボール回しに奥行きと幅があり、守る京都はプレスもスライドも間に合わず後手後手になっていたと思う。

しかし、京都のほうがウイングバックへの対応をアジャスト(※須貝、佐藤の両サイドバックが高い位置まで進出してケアするように)するようになって、やや落ち着きが見られるようになる。
そんなタイミングで、丁寧にボールを回す湘南を嘲笑うかのような、手数をかけない形で川﨑が先制ゴール。
こんなに綺麗なクロスと、こんなに綺麗なヘッドで京都が得点したのはいつ以来だろうか(涙そうそう……)。
得点の瞬間、エリアスが須貝のほうに誉めにいったのも味わい深い。

さて、押されながらも先に点を取ったことで、京都に心理的余裕が生まれ、湘南に少し〝気落ち〟が生まれたか。
さらに、京都は福岡に代えて米本を入れることで中盤の守備強度を高め、試合のペースを自分たちの手中におさめることができた。

後半の京都のボール回し、その裏にある〝勇気〟はここ数節、見られるものだ。
シーズン序盤に最終ラインから無理せずロングボールを蹴っ飛ばしていたのとは、明らかに変化がある。
守備ではハイプレス一辺倒ではなくなってきたのと同様、攻撃もバリエーションが増えてきていることを感じる。
それがシーズン前から戦術的に構築されてきているものなのか、あるいは試合を重ねるごとにチームとして「できるようになってきた」のか。
いずれにせよ、2位という順位がフロックではないのは確か。
ここ数年やろうとしているスタイルをブレずに続けながら、一方でいままでできなかったことにチャレンジするという意思が、チームの強さにつながっているのだろう。

【Jリーグカップ 1stラウンド第2回戦】モンテディオ山形 0-1 京都サンガF.C.

モンテディオ山形 0-1 京都サンガF.C.
日時:2025年4月9日(水)19:03KO
会場:山形県総合運動公園陸上競技場 “んだスタ”(3,701人/晴 11.6℃ 60%)
主審:今村義朗
45+1′-京都/永田倖大(ヘッド←CK:ムリロ・コスタ)※プロ初ゴール

■モンテディオ山形(4-2-1-3)
GK16:長谷川洸
DF13:野嶽寛也(46′-DF15:川井歩)
DF22:城和隼颯
DF3:熊本雄太
DF6:山田拓巳
MF17:加藤千尋
MF20:吉尾海夏(60′-MF21:田中渉)
MF9:高橋潤哉(70′-FW99:ベカ・ミケルタゼ)(80′-FW23:大森真吾)
FW42:イサカ・ゼイン
FW11:藤本佳希(70′-FW55:堀金峻明)
FW14:坂本亘基

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:ク・ソンユン
DF2:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF15:永田倖大
DF20:喜多壱也
MF16:武田将平(78′-MF8:米本拓司)
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス
MF18:松田天馬(84′-MF51:ユン・ソンジュン ※2種登録)
MF48:中野瑠馬(78′-MF29:奥川雅也)
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(90+5′-MF17:安齋悠人)
FW31:平賀大空(78′-FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)

※京都サンガF.C.は5月21日水曜日に、「セレッソ大阪 vs FC今治」(4月16日開催)の勝者と戦う

※フル&ハイライト映像……【ルヴァンカップ】1stラウンド2回戦 山形 vs 京都|Lemino

【J1第9節】鹿島アントラーズ 3-4 京都サンガF.C.

鹿島アントラーズ 3-4 京都サンガF.C.
日時:2025年4月6日(日)15:03KO
会場:茨城県県立カシマサッカースタジアム(1万6,859人/雨のち晴 16.3℃ 90%)
主審:上田益也
18′-鹿島/レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”
30′-鹿島/レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”
61′-京都/奥川雅也(右足)
80′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←原)
82′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←須貝)
90+2′-鹿島/師岡柊生
90+5′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←原)

■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK1:早川友基
DF22:濃野公人
DF55:植田直通
DF5:関川郁万
DF2:安西幸輝
MF14:樋口雄太(85′-DF3:キム・テヒョン)
MF10:柴崎岳(65′-MF6:三竿健斗)
MF71:荒木遼太郎(65′-MF25:小池龍太)
MF27:松村優太(65′-FW19:師岡柊生)
FW40:鈴木優磨(83′-FW11:田川亨介)
FW9:レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF5:アピアタウィア久(46′-DF24:宮本優太)
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(57′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(46′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(78′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)
FW29:奥川雅也(70′-FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
FW14:原大智

曺貴裁コーチ(京都)
「ドラマでしたね、本当に。
ここで、鹿島さんは27試合負けてない。
そして何より、われわれはリーグ戦で一度も勝ったことがない。
歴史が変わった、その場面に自分が立ち会えたことは幸せです。
ただ、歴史というのは紡いでいくもの。
きょう新しい1ページを記して、あしたからまた強くなっていくだけです。

——ハーフタイムの指示は?)
0-2になって、修正しなければいけない部分は明確に分かっていました。
詳細は控えますが、選手を変えて、自分たちがボールを持つ時間が長くする形に変えたことがうまくいったと思います。
もちろん、勝ったからといってすべてがよかったわけではありませんでした。
前半の立ち上がりの戦い方など、チームとして幼さも見せてしまいました。
とはいえ、きょう遠くまで来てくれたサポーターにいいプレゼントができたかなとは思います」

艮 (うしとら)の地で鬼が逝く

リーグ戦、ずっと勝てなかった鬼門の地・カシマ。
何かに取り憑かれてたかのような奇縁も、「お逝きなさい(CV:釈由美子)」と振り払うことができた。
フライハイ(Fly High)ならぬ、スカイハイ。
たしかに、きょう歴史が変わった。

最初に、勝負のあやとして挙げたいのが、上田主審のカード基準。
開始早々7分、ハイボールの競り合いで「肘が高く上がった」として原にイエローカードを出した。
人によっては、口頭注意で済ますレベルのものではなかったか。
しかしこれが〝指標〟となったせいか、福岡(16分)、アピ(19分)が立て続けに警告がもらってしまう。
(※ついでに言うなら、後半に鹿島・松村に対して出された警告も厳しかった)

前半早々2点を奪われ、その後も鹿島にずっと押される展開が続く。
ハーフタイムを迎え、京都は情勢打開を図った。
イエローをもらっていた福岡をジョアン・ペドロに、アピを宮本にと、2枚替え。
きょうの上田主審の〝笛〟ならば2枚目の警告も躊躇わないだろうから、退場者が出るのを避けるという意図もあっただろう。
しかし、それ以上に交代によって戦い方をアジャストするという狙いがあったはずだ。

そして、後半開始からゲームの流れが大きく変わる。

その立役者のひとりは、後半からセンターバックに入った宮本。
彼のおかげで、前半には少なかった最終ラインからのパス出しがスムーズになった。
同点ゴールは、宮本から左斜めにグラウンダーの縦パスがズバッと入ったところから。
ロスタイムの決勝点も、宮本のスライディングからマルコへの中距離パスが起点。

宮本が入った最終ラインで勇気をもってボールを持ち、鹿島を前に〝誘引〟しながら、
 ・プレスをひっくり返すタイミング
 ・フォワードの選手が裏に抜け出すタイミング
を見計らっていたように思う。
連戦のせいか鹿島の運動量が落ち、プレッシングが弱まったせいもあるけれど、この狙いが功を奏した。

また、逆転の立役者として忘れてならないのは原だろう。
エリアスへ上げた、ピンポイントのクロス。
巧みなキープから須貝のアシストに繋げたスルーパス。
そして、決勝点となったカウンターからのラストパス。
ゴールはなかったものの、3点をお膳立てする躍動ぶりだった。

そしてもちろん、勝利をもたらしたのはエリアスの決定力。
川﨑のパスから抜け出してシュートを打った(バーの上へ)シーンは、序奏に過ぎなかった。
1点目、2点目は、それぞれ相手DFの視野外からゴール前に入り込む狡猾なムーブから。
ヘッドの当て方も完璧だった。
3点目は、相手GKの手を打ち抜く強烈な一撃。
80分からの、鮮烈すぎるハットトリックが歴史を変えた。

ということで、関東アウェイは川崎戦に続いて上位チーム相手に大勝利。
俺含む関東民、歓喜の流れが続いている。
で、次の関東でのゲームは……えっ!? 2節で戦ったばかりの浦和戦?
浦和が「FIFAクラブワールドカップ2025」に出場するため、当該時期の20節を繰り上げて開催するということ。
カシスタ同様、相手サポーターの圧が強い埼スタだけど、臆することなく戦いたい。
ミッドウィークだけど、楽しみだ。

で、その前に、来週もルヴァン山形戦、ホーム湘南戦と連戦が続く。
鹿島戦の死闘ですべてを出し尽くした京都は、続く試合ウソのように……だけは避けてほしいところだ。