【京都サンガ】京都パープルサンガ、07年から「京都サンガ」に改称

京都、来季からチーム名「京都サンガ」

京都パープルサンガが、来季からチーム名を「京都サンガ」に変更することが28日、分かった。94年のクラブ設立から12年。一般的な通称としては「京都サンガ」が定着している。クラブ側はその実態に則し、またより名称を浸透させていく上で変更に踏み切った。チームカラーは紫のままだが、不死鳥のエンブレムも一新。今夏にもJリーグの承認を受け、正式には来季から。

日刊スポーツのスクープ?
あるいは、ほかの新聞がスルーしただけか。

サンガとサガンがまぎらわしいなとかはともかく、こういうことはいろいろ考えるようになったのは素直に喜びたい。
たしかことしでミズノとユニフォーム契約が切れるはずなので、もう少しスリムでかっこいいユニになるといいなー。
Borussia Moenchengladbach 2006. Kalender.
lottoで英語ロゴとか。

【UEFAチャンピオンズリーグsemi-finals 2nd-Leg】バルセロナ0-0ACミラン

実に12シーズンぶり

バルセロナ0-0(agg1-0)ACミラン
◇日時:2006年4月26日(水)20.45KO(日本時間翌3.45)
◇会場:カンプ・ノウ@スペイン・バルセロナ
◇主審:マルクス・メルク (ドイツ)

■バルセロナ(4-3-3)
GK1:ヴィクトル・ヴァルデス・アリバス
DF2:ジュリアーノ・ハウス・ベレッチ
DF5:カルレス・プジョル・サフォルカーダ
DF4:ラファエル・マルケス・アルヴァレス
DF12:ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
MF15:エヂミウソン・ゴメス・デ・モラレス
MF20:アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ “デコ”
MF24:アンドレス・イニェスタ・リュハン
FW8:ルドヴィク・ジュリー
(69分-FW7:ヘンリク・ラーション)
FW9:サミュエル・エトオ・フィル
(89分-MF17:マルク・ファン・ボメル)
FW10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウヂーニョ”

■ACミラン(4-1-2-1-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・ダ・シウヴァ “ヂダ”
DF31:ヤープ・ヤコブ・スタム
DF5:アレッサンドロ・コスタクルタ
(64分-DF2:マルコ・エヴァンゲリスタ・デ・モラレス “カフー”)
DF4:カハベール “カッハ”・カラーゼ
DF27:セルジオ・クラウディオ・ドス・サントス “セルジーニョ”
MF21:アンドレア・ピルロ
MF8:ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ
(68分-MF10:セサール・マヌエル・ルイ・コスタ)
MF20:クラレンス・セードルフ
MF22:ヒカルド・イゼシオン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
FW7:アンドレイ・シェヴチェンコ
FW9:フィリッポ・インザーギ
(79分-FW11:アルベルト・ジラルディーノ)

コンと決定的な場面まで行くバルサ。
つないでも、シュートまではなかなかもっていけないミラン。
結局、バルサ優勢のままスコアレスでタイムアップ。
点数は入らなかったものの、濃密な、緊迫感ある90分でした。
12シーズンぶりのCL決勝進出を決めたバルサが、いよいよ5月17日にパリでアーセナルと頂上対決です。

【ナビスコ杯予選B組第3節】川崎フロンターレ4-1京都パープルサンガ

戦略的敗退

川崎フロンターレ4-1京都パープルサンガ
◇日時:2006年4月26日(水)19.00KO
◇会場:川崎市営等々力陸上競技場(5029人)
◇主審:高山啓義
前半27分【京都】カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”(左足←パウリーニョ)
前半30分【川F】我那覇和樹(右足←ジュニーニョ)
後半1分【川F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(←箕輪)
後半32分【川F】黒津勝(左足)
後半40分【川F】今野章(右足←ジュニーニョ)

■川崎フロンターレ(3-4-1-2)
GK21:相澤貴志
DF5:箕輪義信
DF3:佐原秀樹
DF2:伊藤宏樹
MF19:森勇介
(後半36分-MF4:井川祐輔)
MF14:中村憲剛
MF29:谷口博之
MF6:マルコス・アルベルト・スカヴィンスキ “マルコン”
MF11:マルクス・ヴィニシウス・デ・モライス
(後半23分-MF18:今野章)
FW9:我那覇和樹
(後半18分-FW24:黒津勝)
FW10:カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF26:大久保裕樹
DF4:鈴木和裕
DF19:登尾顕徳
DF6:三上卓哉
MF17:石井俊也
MF18:米田兼一郎
(後半24分-FW24:小原昇)
MF22:渡邉大剛
MF15:中山博貴
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
(後半29分-FW30:松田正俊)
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
(後半17分-FW31:田原豊)

柱谷幸一コーチ(京都)
「川崎とは今シーズン3回目の対戦ですので、過去のゲームを分析し、勝てる形を考えてきょうは挑みました。
ゲームプランにかんしては前半からひじょうににいい形でやれていたんじゃないでしょうか。
ただ、失点が…。
1点目、2点目、3点目と、とてももったいないかたちで、一瞬のアラート、集中力が足りませんでした。
つねにアラートに、どんな時でも集中して、体の向きをつくるとか、準備をしておくとか、残った相手を捕まえておくとか…。
そういうことをやっておかないと、結局こういう結果になってしまうんですよね。
勝つためには、われわれにはそこが欠けているのだと思います。
ただ、きょうはカップ戦ですし、中2日で土曜日にだいじなリーグ戦があります。
そのために、アレモン、パウリーニョ、米田については早めの交代させました。
京都に残した選手ときょういいプレーをした選手のなかから、ベストの11人でセレッソを倒しにいきたいと思っています。

3バックにしていた?
どうでしょう。
戦術的な話なので、それはメディアのみなさんが見たとおりに書いていたければと思います」

関塚隆コーチ(川崎F)
「京都がいままでシステムを変えてきて、最初戸惑った。
2トップのコンビで先制点を取られて劣勢の形になったが、前半のうちに同点にできたのがよかったと思う。
後半は、相手がマンツーマンできているから、クサビを多くすると前向きにボールを奪われて相手のカウンターになってしまうので、つなぎながらスペースを突いていこうと指示した。
そういう形で、後半はわれわれのペースでサッカーができたんじゃないか」

我那覇和樹選手(川崎F)
「京都は戦うたびに形を変えてきているけど、2勝しての3戦目だし、たいしたことなかった」

中村憲剛選手(川崎F)
「前半は相手がガンガン来ていた。
ただ、後半になれば落ちるだろうと思ったし、想定内だった」

々力緑地から帰ってきました。
4点も取られてこんなこともいうのもなんですが…わりあい、よかったと思います。
実際、川崎は寺田以外はベストなのにたいして、京都はかなりメンバーも落としてるわけですし。

せっかくなのでかるく試合経過をメモ。
(現地で見て、そのあとスカパー!の録画中継で確認)
まず、失点のおさらいから。

1失点目は、登尾と平井の呼吸があわずに、平井が前に出るのをためらって我那覇に股を抜かれた。
2失点目は、平井のGKを中盤で箕輪がヘッドで京都ディフェンスの裏に出して、和裕さんが余裕もって対応…と思ったら、ジュニーニョがダッシュで抜け出してズドン。
まるで、リーグ戦(2節)のデジャヴかと。
3失点目は、またも京都ディフェンスラインの裏に高いボールが上がって、これを今野とケントクくんと和裕さんが競って、こぼれを和裕さんが平井に処理させようとスルーしたら、飛び出してきた黒津にかっさらわれてプッシュされた。
和裕さんがセーフティにクリアしておけばよかった。
4失点目は、ジュニーニョが左サイドで京都DFをぶっちぎって、グラウンダーのクロスを押し込まれた。
これは完全にやられた形でした。

次は、攻撃。
特筆すべきところを、時系列にいきます。
前半13分、ダイゴがドリブルでいい仕掛け、コーナーをゲット。
24分、自陣ゴール前から左サイドでワンタッチパスをまじえてきれいにつなぎながら、最後はパウがシュート。
決まらなかったけれど、こんなにパスがつながったのは今季はじめてじゃねーの?くらいのいい攻撃でした。
このあたりから、京都はアレ、パウの個人技と中山のいいさばきでリズムをつかみはじめる。
26分、ダイゴのスルーで抜け出したパウ、シュートも宇宙開発。
27分、中盤高い位置でボールをカットして、石井のナイス縦パス→アレ→パウ(ワンツー)→アレでゴール!
36分、ダイゴのクロスはあさっての方向。
37分、中山から中央で早いダイレクトパスの連続、結局相手にカットされる。
40分、中山が左サイドからグラウンダーでサイドを変えるいいパス、ダイゴが縦にドリブルしてクロスもゴール横断ウルトラクイズ。
前半はほぼ互角といえる内容でした。

後半。
13分、ボックス外から石井ちゃんがシュートを打とうとするも、ブロックされる。
18分、これまたいいつなぎから米田のクロスがゴール横断ウルトラクイズ。
20分、パウがボックスの直前で倒されるもノーファイル、そのこぼれをダイゴが強シュート!もキーパーセーブ。
22分、FKの流れから田原が落として中山がミドルも、ゴール前でパウがさわっちゃってゴールラインを割る。
この後、アレにつづいてパウも下がってしまって電柱2トップになったこと、やや運動量が落ちたことで、中盤にスペースを与えてしまい、京都のリズムが来なくなってしまいました。
31分、ダイゴのアーリークロスに田原のヘッドは不発。
39分、小原のミドルもキーパー正面。
後半はこれぐらい。

さて、きょうの京都はサブメンバーが中心ながらも、体も張ってたし、いいバランスで戦えていたと思います。
守備にかんしては、どうも完全に3バックにしてたみたいですね。
和裕さんがディフェンスの真ん中でひとり余って、ベッケンバウアーがごとく指示を出しまくってすんげぇかっこよかったです。
ま、ミスもあったわけですが…。
ケントクくん、大久保はフィジカルの強さを発揮してて、何度かジュニーニョからボールをかっさらってました。
石井ちゃんはアンカー、米田は前目でチェイシング役と、ボランチの関係もキレイに整理整頓。
さらに、とくに前半はパウリーニョが献身的なプレスで、中盤を助けてくれました。
「そうそう、昨シーズンはパウがけっこういいプレスしてたっけ」と思い出して、なにもかもがなつかしい。

昨シーズンといえば、攻撃時は、まるで去年の戦い方が戻ってきたような形を見せてました。
中山が相手のボランチとセンターバックの間のスペースでうまくボールをおさめて(昨季のハライの役割)、あとはアレ、パウで真ん中をこじ開けようとして、詰まったら右に張ってるダイゴへ(昨季の大志の役割)。
左サイドバックの三上はかなり高い位置をとる一方、右サイドバックの大久保は攻撃自重気味。
4-2-2-2と3-2-3-2の中間みたいなそんなやりかたですね。

で、アレパウがいた前半は、なんどもゴール前までいいアタックを見せていた、と。
そして、中山がいいアクセントのつけかたをしていて、ハライみたいなかっこいいパスを出そうとしてミスする(苦笑)こともなし。
ヒロキ感激!でした。
あと、ダイゴもクロスの質に問題はあったものの、ドリブルで勝負しようとする姿勢がこれまでの京都にはなかったもので、わりかし好印象。

そんな感じで、前半は攻撃の構築という意味では今季最高のデキと言ってしまいたいです。
中盤より前はきょうのメンツで今後もいいんじゃね?とすら思ったくらいです。
後半は一転、川崎が京都のマンツーマンディフェンスを「ひっぺがす」ような攻めをやってきて、守備に課題が残りました。
ただ、後半30分以降の2失点は、同点に追いつこうとしてやや前がかりになったせいもあるので、ある程度はやむをえないところ。
でも、ほら、週末からは手島が戻ってきますし!

以上、「ナビスコ捨てゲーム」でアレパウも早々引っ込んじゃいましたが、サブメンバーがレギュラーと大差ないことがわかるなど、有意義な一戦でした。
少ないながら応援にかけつけた京都ファンのみなさま、おつかれさまでした。
誰だか存じ上げませんが、
「めっちん、風邪ひくで!」
のかけ声は最高に笑った。

【UEFAチャンピオンズリーグsemi-finals 2nd-Leg】ヴィジャレアル0-0アーセナル

レーマン!

ヴィジャレアル0-0(agg0-1)アーセナル
◇日時:2006年4月25日20.45KO(日本時間翌3.45)
◇会場:エル・マドリガル@スペイン・ヴィジャレアル
◇主審:ヴァレンティン・イヴァノフ (ロシア)
※90分ファン・ロマン・リケルメPK失敗

■ヴィジャレアル(4-3-1-2)
GK25:マリアノ・ダミアン・バルボサ
DF17:ハヴィエル・ロドリゲス・ヴェンタ “ハヴィ・ヴェンタ”
DF22:ファン・マヌエル・ペーニャ・モンターニョ
DF16:エンリケ・アルヴァレス・サンファン “キケ・アルヴァレス”
DF3:ロドルフォ・マルティン・アルアバレナ
(82分-MF10:ルジェール・ガルシア・ジュンジェン)
MF6:ホセ・ホアキン・モレノ・ベルドゥ “ホシコ”
(63分-FW23:ホセ・マリ・ロメロ・ガルシア・ポジョン “ホセ・マリ”)
MF19:マルコス・アントニオ・センナ・ダ・シウヴァ
MF12:ファン・パブロ・ソリン
MF8:ファン・ロマン・リケルメ
FW99:ギジェルモ・ルイス・フランコ “ギジェ”
FW5:ディエゴ・マルティン・フォルラン・コラソ

■アーセナル(4-1-4-1)
GK1:イェンス・レーマン
DF27:エマヌエル・エブエ
DF23:ソル・スルズィア・ジェレミア・キャンベル
DF28:ハビブ・コロ・トゥーレ
DF16:マシュー・フラミーニ
(9分-DF22:ガエル・クリシィ)
MF19:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ
MF13:アレクサンドル・フレブ
MF15:フランセスク・ファブレガス・ソレール “セスク”
MF8:カール・フレデリク・リュングベリ
MF9:ホセ・アントニオ・レジェス・カルデロン
(69分-MF7:ロベール・ピレス)
FW14:ティエリ・ダニエル・アンリ

アルセーヌ・ヴェンゲル・コーチ(アーセナル)
「私と、私を支えてくれたスタッフにとって、この9年間の集大成となる結果だ。
パリに行くことができて本当にうれしい。
確かに、ヴィジャレアルがわれわれよりもいいパフォーマンスを見せていたことは認めざるをえない。
彼らは週末のリーグ戦で主力を温存して、気力体力ともに充実していたからね。
PKの場面に何を思っていたかって?
イェンスが絶対止めてくれる、と自分に言い聞かせていた。
彼はメンタルが強いから、プレッシャーがあるほど実力を発揮できる選手なんだ」

マヌエル・ルイス・ペッレグリーニ・リパモンティ・コーチ(ヴィジャレアル)
「リケルメを責めることはできない。
あの状況で、あの時間帯で、PKを蹴らなければならないのが、スターの宿命なんだよ。
それに、彼がいなければ、私たちは準決勝にまで来ることはできなかったんだ。
今の気持ち?
ことばに表わすことができない。
選手たちも気が抜けた状態だ。
ハイベリーでもエル・マドリガルでも、いい内容を見せたのはヴィジャレアルだった。
きょうにかんしていえば、わたしたちには少なくとも4から5回の決定機が訪れ、あまつさえ、最後にはPKを獲得した。
それを決められなかったため、アーセナルが決勝に進出したということだ。
しかし、選手たちはよくやってくれたし、心から誇りに思っている」

ーセナルのシュート数が2、というデータで、いかにヴィジャレアルがゲームを支配していたかがわかる。
ただ、ヴィジャレアルが決定的な形をつくる「力」に欠けていたにもまた事実だった。
後半44分、クリシーがホセ・マリをエリア内で押したとしてヴィジャレアルにややラッキーなPKが与えられたのが、このゲームのハイライト。
しかし、リケルメのシュートをレーマンが阻止して、この後はもうチャンスがやってこなかった。
アーセナルはチャンピオンズリーグ連続無失点記録を10試合に伸ばすとともに、チーム初の決勝進出を決めた。