【J1第12節】大分トリニータ2-1京都パープルサンガ

その男、上川徹

大分トリニータ2-1京都パープルサンガ
◇日時:2006年5月6日(土)15時04分キックオフ
◇会場:大分市大分スポーツ公園総合競技場 “九石ドーム”(2万1874人)
◇主審:上川徹
後半10分【大分】高松大樹(疑惑のPK右足)
後半25分【大分】梅崎司(左足)
後半35分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(FK直接左足33m!)

■大分トリニータ(3-4-2-1)
GK1:西川周作
DF4:深谷友基は京都パープルサンガが特別指定選手として丹誠込めて育成させていただきました
DF2:三木隆司
DF31:福元洋平
MF20:高橋大輔
MF7:西山哲平
MF5:エヂミウソン・アウヴェス
MF17:根本裕一
MF21:梅崎司
(後半41分-MF6:梅田高志)
MF26:内村圭宏
(後半31分-FW9:オズマール・アパレシド・ド・アゼヴェド)
FW13:高松大樹
(後半43分-FW30:山崎雅人)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF5:鷲田雅一
DF19:登尾顕徳(後半9分-一発退場)
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半16分-MF22:渡邉大剛)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF8:美尾敦
(後半35分-FW20:林丈統)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW30:松田正俊
(後半28分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)

柱谷幸一コーチ(京都)
「内容は100点でした。
チームとして戦術的にも、メンタル的にもひじょうによかったです。
しかし、結果としては勝ち点が取れなくて残念至極。
失点の場面などは、なぜか一瞬アラートが切れてしまっています。
もっときびしく、なおかつたとえ誤審でひとり少なくなってたとしても、メンタルを強く維持しないといけません。
その点、大分にはJ1を戦いつづけてきた厳しさがあったと思います。
ただ、繰り返しますが内容は満点。
ぼくがめざすチームとしての方向性も間違っていません。
中断期間は、チームコンセプトと戦い方を浸透させたいですね。
足りない部分は、日本人、外国人を含めて積極的に補強します。
もともと選手枠に余裕はありますし、こうなることも予想して予算も残してありますから。
この12試合を終えての感想?
後半の失点が多すぎますね。
しかし、最後まで運動量は落ちていないんですよ。
問題はアラート、メンタル面でのタフさです」

※ほぼ光栄思考ルーチンどおりでした。てかファミコン版かよ!

ペリクレス・ハイムンド・オリヴェイラ・シャムスカ・コーチ(大分)
「こんばんは。
きょうはなんとか勝つことができてよかった。
2−0のあと、 3、4回あったチャンスを決めていれば、もっと安心して見られたんだけれどね。
ハーフタイムの指示?
エジミウソンをパウリーニョにつけ、福元に左サイド(加藤大志)のマークを徹底させたんだ。
これで、根本をフリーの状態にして、そして西山、梅崎を真ん中に置いて、前線で内村が動けるようにしたのさ。
そう、前半はワントップ・ツーシャドー、後半は内村をトップに上げたんだよ。
この変更がうまくいったね」

大分までおつかれさまです稲盛和夫名誉会長(京都)
「監督交代?
ぜんぜん、ぜんぜん、ない、ない、ない。
柱谷くんが中断期間に立て直してくれる。
補強も含めて全面的にバックアップしますよ」

斎藤大介選手(京都)
「ひとり少なくなるまでは、チームのやろうとしていたサッカーができてました。
ぼくと米田もフリーになる場面が多くて、チャンスもあったし、そのチャンスを決めていれば違った結果になったと思います。
1点は取れても、2点、3点がどうしても取れない。
フィニッシュはチームとしての問題です。
中盤明けには決定力を上げて、ゲームに臨みたいです。
ただ、10人で1点を返せたのは大きいと思います」

鷲田雅一選手(京都)
「1失点目はPKだったししかたががない。
2失点目は、10人になってバランスがとりきれてない時間帯にやられてしまった。
11人でやってる時はいい感じでできていたので、不可解な判定で1人少なくなったのは残念でした」

林丈統選手(京都)
「12試合を終えての感想?
5引き分けのうち3試合は勝てたはず。
J1に上がったばかりのせいか、勝負弱さがめだつ気がします。
もっとボールを回す戦術なら、チャンスも増えると思うんですけど…」

西川周作選手(大分)
「相手が予想外にシュートを打ってきたりしたが、外れて助かった」

根本裕一選手(大分)
「むこうのサイドバックとサイドハーフも間が空いていたので、そこを攻めた。
4バックにはああいう攻めが有効なんです」

内村圭宏選手(大分)
「監督からはまずは守備からと言われていました。
そのあと、前半の途中で梅崎とサイドを代われという指示があって、後半からは根本さんを高い位置でやらせようといわれました。
それがズバスバとハマったし、4バックはやりやすくてよかった」

うねぇ、すんげぇ脱力…。
中断前のラストゲームを主審に壊されるとは。

「われわれに勝たせたくない何か(C)大木武」が働いたのは、後半9分。
エリア内で抜け出した梅崎にたいして、追っかけた登尾の手がユニに軽くかかる。
で、笛。
上川主審の手にはなんと赤紙。
あの無表情の登尾がびっくり仰天(苦笑)。
アウェイだし百歩譲ってPKでイエローはまだしも、レッドって。
サッカーを見てきて、これで一発退場とはあまり記憶にない感じです。
これが、登尾にずーっと押さえられていた高松が上川主審に抗議をした直後に起きただけに、なんか「圧力」に負けたという印象が。
前半は児玉へのひじ打ち(鼻血ブー)を見逃すし、もう。

時系列さかのぼって、まずは前半から。
大分がアレ・パウ2トップを予想した戦術なのか、なんだか陣形が深いんですよ。
おかげで、京都は予想外にポゼッションしまくり。
だけどボランチのボールがわたっても、大分の守備は整ってるので、パスの出し手がない。
松田もボールを引き出す動きが少なく、これが田原との違いかなと感じたり。
たいする大分は、奪ってからのすばやいカウンターが何度か発動。
28分大志の左足シュートがバーに当たったのが両チーム最大のチャンスで、前半は終了しました。
率直にいって、京都がやや押しぎみながらも締まった好ゲームだと思いました。

のに…。
後半開始9分で、冒頭の事件発生。
ここから、ゲームは一気にグタグタの流れにチーェンジ!
京都はリカルドがセンターバックに入るも、攻撃に行きたがりすぎて、裏を取られまくるように。
で、追加点取られちゃうんですが、京都も男の子、ここから意地を見せました。
相手のボールホルダーに厳しいチェック、ボールを奪ってからは1対1ならドリブルで勝負を仕掛ける。
テレビの前で
「最初っから、それでいってください、お願い!」
と思った、おれ。
この勢いに、大分のほうが受けに回ってしまって。
パウの超超超超すげぇFKが決まってなお、10人の京都は優勢にゲームを進めます。
でも、松田に代わったアレモンに放り込むも、やっぱそれはきびしくて…。
ロスタイム、林のかなりおしい強ミドルがはじかれて、そしてタイムアップ。

もちろん、登尾へのレッドがなければ、勝っていたという保証はありません。
だけど。
あーあ、上川(呼び捨て)じゃなきゃいい結果が待っていたかも。
そう思わせてくれる内容を、きょうの京都サンガは見せてくれました。
前半は、組織的に。
後半、2点ビハインドになってからは、個人個人が自分でなんとかしようとして。
だから、前半の戦術実行力と、後半のメンタリティがいっしょになれば…。
中断後は、イケるんじゃないかな。
とくに、きょうの後半の
「自分が打開してやる」
のきもち、重要!
試合開始の笛が鳴ってから、90分が終わるまで。
強いきもちで。
ひたむきに。
全力出し切って。
中断後も頼みます。
あ、ナビスコ予選の続きも、いちおうね。

でもさ。
なんか、京都にばっかレッド多すぎじゃね!?

▼試合経過メモ
リポーターの和田りっちゃんによると、パウ下がり目の松田ワントップぎみの布陣とのこと。
前半。
9分京都、コーナーの流れで米田が左からクロス、ゴール前で児玉がどフリーもシュートはキーパー正面。
14分大分、エヂミウソンのロングパスで速攻。内村?のシュートは児玉がスライディングでブロック。
16分大分、西山?のひじうちで児玉が鼻血も、上川主審が華麗にスルー。集中を欠いた京都にたいして、かまわず続けて、梅崎がシュートもリカルドブロック。
20分大分、速攻から三木がオーバーラップで抜け出そうとするも鷲田が体を張る。
21分京都、斉藤ミドルもゴール右。
21分大分、内村がオフサイドの笛のあとでシュートしてイエロー。
25分京都、コーナーから登尾のおとしを児玉がシュートもミートしきれず、キーパーキャッチ。
26分大分、高松がポストから振り向きざまのシュート、平井が棒立ちもゴール左へ。アブね!
28分京都、斉藤のロングパスが大志、切り込んで左足シュートもクロスバー! 超おしい!
33分京都、斉藤のロングシュートもゴール上。
36分京都、松田のポストからパウシュートもゴール上。
38分京都、フリーキック、松田が蹴るも壁に。
42分京都、右から大志の早い低いクロスもキーパーキャッチ。
44分京都、抜け出した左から児玉の早い低いクロス、松田が突っ込むも福元クリア。
45分京都、フリーキック、パウゴール上。

大分が予想外に引いてきていて、京都がポゼッションできている。
ただ、大分の攻めが京都の攻めより10倍くらい速い。
そして大分がポゼッションしたときに、京都は米田斉藤が構えて守る(チェックにいかない)ので全体が引いてしまうのが怖いところ。
シャムスカ・コーチ「16番(斉藤)を押さえろ」と再三指示。

後半。
46分大分、福元が美尾へのレイトタックルでイエロー。
48分大分、エヂミウソンがパウを倒してイエロー。この2枚は警告なしでもいい感じ。
この後、登尾に競り負けてつづけていた高松が上川主審に「ひじ使ってるじゃん」と執拗に抗議。
54分京都、大志が右サイド突破で低い早いクロスもゴール横断ウルトラクイズ。
55分大分、エリア内で抜け出した梅崎、登尾に止められるも、なんと登尾にレッド。そしてPK。これを高松が決めて、シャムスカ・コーチも予想外の得点ににっこり。
58分大分、左からのクロスに高松フリーでヘッドもゴール上。アブね。
60分大分、梅崎?が裏に抜け出して平井をかわしてシュートも、リカルドがクリアボーナス4。
61分京都、米田に代わりダイゴを右サイドバックに入れて、柱谷コーチ「4-3-1-1で」と指示。
62分大分、内村?が裏に抜け出すも平井がエリア外まで飛び出してクリア。
ここいらへん、リカルド鷲田の集中が欠けているうえ、斉藤ワンボランチで、中盤支配されまくり。
67分京都、またも大志のカットインから走り込んできた美尾へスルー、美尾右足シュートもキーパー正面。
70分大分、ワンツーで抜け出した高松がシュート、平井がはじくも、こぼれを梅崎プッシュ。
その直後、美尾が異議でイエロー。高松には出なかったのに、もう基準がめちゃくちゃ。
74分京都、リカルドロングもゴール左。
75分大分、カウンターからまた裏に抜け出すも平井クリア。
76分大分、またもフリーで高松ヘッドも平井が足でクリア!
78分大分、高松のシュートも平井クリア。
ここいらへん、平井さんが神がかってた。
73分京都、松田に代えてアレモン。
80分京都、美尾に代えて林、入っていきなり右サイド突破、やっぱりうまい。
81分大分、パウを倒して三木にイエロー。
このFKをパウが33メートルミラクルゴール! ミハイロヴィッチっぽい、強い早い曲がるFK。
このあと、京都が押しまくるも、松田下げちゃってターゲットがいないんで攻め手に欠ける展開。
91分京都、林が渾身のミドル、キーパーがかろうじてクリア。つか、はじいたボールにまだ勢いが残ってた、すげ。
94分、タイムアップ。

JBAntenna京都サンガがパワーUP

J系ブログ更新アンテナ・JBAntennaの京都サンガグループを麿式のシズカさんが管理されるもようです、わーい。
わたくしはRSSリーダを導入してるんで、アンテナというよりはおもにサンガ系ブログの発掘(?)目的でありがたく使わさせていただいております。
あとは、ドリコムRSSさえちゃんと動いてくれれば、ね…。

次期イングランド代表監督はマクラーレン

フェリペ有力の報道に非難が集まって、やっぱり英国人で。

イングランド代表監督にマクラーレン氏

イングランド・サッカー協会(FA)は4日、今夏のFIFAワールドカップ終了後に同国代表監督から退任するスベン・ゴラン・エリクソン監督の後任に、ミドルスブラFCのスティーブ・マクラーレン監督が就任すると発表した。契約は4年。

スティーブ・マクラーレン新監督(イングランド)
「わたしのところにお鉢が回ってきた経緯については存じ上げておりません。
そんなことはどうでもいいじゃないですか。
大きなチャレンジですが、喜んで引き受けましたよ。
なにしろこれは、サッカーのコーチが得られるなかでも最大の名誉ですから。
そして、わたしのキャリアのなかであきらかに最高のものでしょう」

【京都サンガ】手島が左鎖骨骨折

手島和希選手の受傷について:京都公式

弊クラブに所属しておりますDF手島和希選手が、昨日の5月3日(水・祝)に開催されましたJリーグディビジョン1 第11節 京都パープルサンガvsアルビレックス新潟での試合中に左肩を強打し、試合後、京都市内の病院で検査を受けました。その検査結果が出ましたので、下記にてお知らせいたします。
手島和希選手の検査結果ご報告
検査結果 : 左鎖骨 骨折
全  治 : 全治まで2ヶ月を要する見込み

全治2か月…。
共同通信によれば即入院で手術を受けたようです。
とりあえずワダカルシウムを飲みまくってください!
鎖骨骨折については以下参照。
参考: 鎖骨骨折は
鎖骨骨折の治療経過サッカーの試合中に右鎖骨を骨折

   アレ パウ
     林
児玉 斉藤 米田 大志
  登尾 リカ 鷲田
     平井
あたりで残り試合をなんとか乗り切りたいです。

【J1第11節】京都パープルサンガ1-1アルビレックス新潟

流れを、自分たちの手で

京都パープルサンガ1-1アルビレックス新潟
◇日時:2006年5月3日(水)15時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万1221人)(22.8℃)
◇主審:扇谷健司
前半26分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(左足&ゴキブリダンス)
後半36分【新潟】シウヴィオ・ジョゼ・カヌート “シルビーニョ” (右足)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF32:手島和希
(後半0分-DF23:大久保裕樹)
DF19:登尾顕徳
DF6:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半37分-FW20:林丈統)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF14:中払大介
(後半41分-FW30:松田正俊)
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”

■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:北野貴之
DF2:三田光
(後半35分-MF32:田中亜土夢)
DF19:海本慶治
DF26:中野洋司
DF5:梅山修
MF16:寺川能人
MF 8:シウヴィオ・ジョゼ・カヌート “シルビーニョ”
MF13:宮沢克行
(後半14分-MF18:鈴木慎吾)
MF9:ファビオ・ジョゼ・ドス・サントス “ファビーニョ”
FW14:中原貴之(後半16分-警告*2=退場)
FW11:矢野貴章

柱谷幸一コーチ(京都)
「前半はコンパクトに戦えていました。
相手のボランチが後方でボールを動していましたが、われわれはディフェンスとボランチでスペースを消していましたので、決定的な場面はつくらせなかったと思います。
しかし後半、手島をけがで交代せざるえない状況になって、ラインが下がってしまいコンパクトなかたちがつくれなくなりました。
ただ、新潟に退場者が出て1人多い状況になったのですから、中盤は引きこもらず前にでてほしかったですね。
最後まで、90分間、コンパクトにやらないと勝てません。
それに、2点目のチャンスもあったのに、フォワードが点を取れなかったこともまずかったです。
ぼくもフォワードだったのでわかりますが、きょうはカウンターでいっぱいチャンスがあって、オイシイ試合だったと思います。
追加点をとっていればゲームは決まっていたんですが、決めきれないのがいまの京都ということなのでしょう。
J1とJ2の差?
J1が厳しいのはわかっていました。
しかし、徐々によくなっています。
あとは、決めるところは決める、守るところはしっかり守るといった力強さをつけないといけません。
ワールドカップの中断期間に現状を洗い出して、個々の力が足りないなら補強します。
もう一歩チームをレベルアップさせたいです」

稲盛和夫名誉会長(京都)
「セクシーフットボールができていないから、監督を交代させる?
いや、ウチは彼しかいない。
それよりも、点が入らないことが問題。
アレモンが取り切れなかったね…」

鈴木淳コーチ(新潟)
「試合内容はおそまつなもので、立ち上がりから積極性がなく、プレーの精度は低すぎました。
とくに前半は、つないでシュートまでいくことすらできずに、相手にプレッシャーをかけられないありさまでした。
収穫は勝ち点1と、負けずに新潟に帰れることだと思います」

斉藤大介選手(京都)
「もったいない。
相手が攻撃的に来たのにたいして、後手にまわってしまいました」

パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”選手(京都)
「ゴールは、大志が上がってきて相手DFが気を取られていたので、フリーで落ち着いて決められた。
もう1点取れていれば、勝てた試合だった。
でも、サッカーで『だったら』ということはよくあること。
ぼくたちはもっと練習してチャンスをものにできるようにしないといけない」

島ぁぁぁぁぁぁぁぁ!
勝ち点2と、かけがえのない守備の要を失った、痛い痛ーいゲームでした。
(追記:鎖骨骨折で全治2か月)

きょうの京都は、柱谷コーチが狙いとするサッカーができていた。
高い位置で奪って、アレ・パウを走らせるショートカウンター。
中盤で詰まったら、斉藤から右に開いている大志へのロングパス。
一方、左サイドではハライが中にしぼって、空いたスペースを三上が攻め上がる。
おお、まさしく去年と同じ京都サッカー。
だが。
しかし。
勝てなかった。

京都はある程度自分たちのサッカーができていた。
たいする新潟は、ダンディ鈴木コーチいわく「ミスが多くておそまつ」で。
なおかつ、後半にひとり退場になってくれて。
それに、むこうのほうが休養日が1日少なくて。
でも、勝ちきれなかった。
この事実を、まずはしっかり認識しないといけない。

去年J2で優勝できたサッカーをピッチ上で表現できても、ハンデつきの相手にすら勝てない。
これが、現実(リアル)です。
戦わなきゃ、現実と。
なんだか手島のけががあったために、監督や選手ともすべてをラインコントロールのせいにしていますが、それだけじゃない。
それよりも、いまやっているサッカーの「構造的な問題」が京都を勝ちきれなくさせているのではないか、と思うのです。

まず第一に、何度もいっているアレ・パウへの「裏ポン」攻撃スタイル(以下「アレパウぽん」)の問題。
奪って、裏ポン。
止められて、回されて。
奪って、裏ポン。
止められて、回されて。

なんか演歌の歌詞みたいですが!
このリフレインで、きょうはパウの得点シーン以外にも、
・前半18分、ロングパスからアレモンが抜け出す(シュートミス)
・前半33分、中払のブロックからアレモンが抜け出す(シュートミス)
という2つの決定機をつくることができました。
攻めとしてはとても効率がいいし、あと1点決まっていてもおかしくなかったかもしれない。
でもこれだと、チーム全体にリズムが回ってこないし、攻めてる時間は少ないから中盤以下の選手が疲れてしようがない。

いわば、「アレパウぽん」はドラクエでいうところの「もろはのつるぎ」みたいな。
攻撃の切れ味はいいんだけれど、味方のヒットポイントも消費するってゆーか!
だから、後半、ひとり少ない新潟に走り負けてしまったのも、ロジカルな結果だなぁと感じました。
とにかく「アレパウぽん」以外にも、組織的に攻めるかたちをつくらないと。
これ、去年からずっと書いてる気が…。

もうひとつの「構造的な問題」は、斉藤・米田のWボランチ問題。
斉藤は後方でロングパスを出す役目、米田は前目でスペースを消す役目。
そういう意味では、柱谷コーチもご満悦のとおり、このところはすごく機能していると思います。
けど、やっぱ攻撃に関与することが少ないので、ものたりない。
きょうも2人のシュート数は米田の1本だけ、それもゆるゆる。
たいする新潟のWボランチ。
寺川は前半19分にシルビーニョのFKからフリーでヘッドする場面もあったし、そのシルビーニョは同点弾を決めた(シュート数は2人で3)。

京都と新潟はまったく同じ4-2-2-2という布陣を引いている。
よくいわれるように、これは守るのにはとてもバランスが取れたフォーメーション。
でも、攻めるときはトップ下がいないのがネックで、そこをいかにボランチの2人が攻め上がって、ラストパスやシュートにからむかがカギになります。
この点、いまの京都のWボランチはボックス内までには攻め上がらない/攻め上がれない。
ミドルシュートもめったにない。
米田だけにね…って笑えねぇ!
ボランチのフォローがまだ足りないから、2トップが孤立して、で、よりいっそう「アレパウぽん」連発になってしまうのかな。

長々と書いてきましたが、簡潔にいえば
「このメンバーで4-2-2-2、やめない? J1相手だと通用しないっぽいし」
ってことなんですけれどね(苦笑)。
これだけ勝てないゲームがつづくと、もういままでの蓄積とかすべて投げ捨てて、まったく新しいチームをつくりたい気分になってきたのだった。

あとは、きょうにかんしていうと
・相手が10人になってもなお引いてしまうメンタリティ
・後手に回った交代策
についても敗因…じゃねーや、引き分け因に挙げられると思いますが、めんどうなので略。

さて、ファンも選手も監督も後味&ふんぎりの悪い気分で、週末はアウェイ・大分戦。
中断期間前のリーグ戦最後の試合となります。
(見に行きたいけど、飛行機だと往復4万円…しょんぼり)
とにかくもう、なんでもいいから勝ってほしいです。
勝ちたいよー。
オウンゴールで、引きこもりとかでもいいや。
願わくば、ミスを減らして、自分に回ってきたパスは体を張ってキープして、パスを出したら休んでないでフリーランニングしてほしいですけど、って願いすぎか(笑)。

とりあえずチーム側は、このお姉さん2人を柱谷さんのもとに派遣して「こいのぼりプレイ」ですっきりさせてあげてください!