【2006FIFAワールドカップMatch20】スウェーデン1-0パラグアイ

◇Match 20 Group B
スウェーデン1-0パラグアイ
89分【スウェーデン】カール・フレデリク・リュングベリ(ヘッド←左:アルバックのヘッド←右:エルマンデルのクロス)
※パラグアイのグループステージ敗退が決定

■スウェーデン(4-1-3-2)
GK1:アンドレアス・イサクション
DF7:ニクラス・アレクサンデション
DF3:オロフ・メルベリ
DF4:テディ・リュチッチ
DF5:エリック・エドマン
MF6:トビアス・リンデロート
MF21:クリスティアン・ウィルヘルムション
(68分-FW18:マティアス・ヨンソン)
MF16:キム・シェルストレム
(86分-FW17:ヨハン・エルマンデル)
MF9:カール・フレデリク・リュングベリ
FW11:ヘンリク・ラーション
FW10:ズラタン・イブラヒモヴィッチ
(46分-FW20:マルクス・アルバック “オールバック”)

■パラグアイ(4-2-2-2)
GK22:アルド・アントニオ・ボバディージャ
DF21:デニス・ラモン・カニサ・カリーソ
DF4:カルロス・アルベルト・ガマーラ・パヴォン
DF5:フリオ・セサール・カセレス・ロペス
DF2:ホルヘ・マルティン・ヌニェス
MF10:ロベルト・ミゲル・アクーニャ・カベージョ
MF13:カルロス・ウンベルト・パレデス・モンヘス
MF6:カルロス・ボネト・カセレス
(81分-MF8:エドガル・オスヴァルド・バレット)
MF16:クリスティアン・ミゲル・リヴェロス
(63分-MF19:フリオ・ドス・サントス・ロドリゲス)
FW18:ネルソン・アントニオ・アエド・ヴァルデス
FW9:ロケ・ルイス・サンタ・クルス・カンテロ
(63分-FW20:ダンテ・ファラエル・ロペス・ファリナ)

試合採点:6
パラグアイは負けたら、即敗退スペシャル!
スウェーデンは負けたら、次のイングランド戦が勝利必須できびしーいっ!
という、「勝ちたいけど、負けたくない」両国の一戦。

なので、互いにとっても守備意識が高かった。
そんななかで、地力で上回っていたスウェーデンがじょじょに押しはじめる。
後半、不調のイブラヒモヴィッチを下げて、アルバックを投入。
これが「アタリ」で、前線に流動性が出て、何度もチャンスを生み出した。
だが、最後のところで決定力に欠け、点が入らない。

逆に、パラグアイは交代策が裏目に出てしまう。
サンタ・クルスに代わって入った若いロペスが大ブレーキで、軽いプレイでボールを失ってばかり。
おかげで守備の時間が長くなっていき、バラグアイの疲労グアイはガンガン高まっていく。

そして、このままスコアレスかと思われた89分。
またもロペスがボールを奪われ、そこからつないだスウェーデン。
途中出場エルマンデルのハイクロスを、途中出場アルバックが頭で落として、そこにトップ下にポジションを移していたリュングベリ!
最後の最後で、選手交代とそれにともなう布陣変更が実ったカタチだ。

で、まとめ。

後半は攻めに攻めてたスウェーデン。
なんとか勝利を収めたものの、どーも攻撃に変化がなく一本調子。
頼みのラーション、イブラヒモヴィッチもフットネスが上がってこない感じで、先行きは決して明るくはない!?

敗退が決まったパラグアイ。
中盤アウトサイドの選手と前線がパンチ不足と感じた。
ヴァルデスはがんばってたんだけどねー。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch19】イングランド2-0トリニダード・アンド・トバゴ

◇Match 19 Group B
イングランド2-0トリニダード・アンド・トバゴ
83分【イングランド】ピーター・ジェイムズ・クラウチ(ヘッド←ベッカム)
91分【イングランド】スティーヴン・ジョージ・ジェラード(左足ミドル)
※イングランドの決勝トーナメント進出が決定

■イングランド(4-2-2-2)
GK1:ポール・ウィリアム・ロビンソン
DF15:ジェイミー・リー・ダンカン・キャラガー
(58分-MF19:アーロン・ジャスティン・レノン)
DF5:リオ・ギャビン・ファーディナンド
DF6:ジョン・ジョージ・テリー
DF3:アシュリー・コール
MF4:スティーヴン・ジョージ・ジェラード
MF8:フランク・ジェイムズ・ランパード
MF7:デイヴィッド・ロバート・ジョセフ・ベッカム
MF11:ジョセフ・ジョン・コール “ジョー・コール”
(75分-MF20:ストゥアート・ダウニング)
FW10:マイクル・ジェイムズ・オーウェン
(58分-FW9:ウェイン・マーク・ルーニー)
FW21:ピーター・ジェイムズ・クラウチ

■トリニダード・アンド・トバゴ(4-1-4-1)
GK1:ニール・シャカ・ヒスロップ
DF11:カルロス・エドワーズ
DF5:ブレント・サンチョ
DF6:デニス・ローレンス
DF8:シド・グレイ
MF19:ドワイド・エヴァスリー・ヨーク
MF15:ケンワイン・ジョーンズ
(70分-FW13:コーネル・グレン)
MF7:クリストファー・バーチャル
MF9:オーティス・ウィットリ
MF18:デンシル・セオボールド
(85分-MF16:エヴァンス・ワイズ)
FW14:スタン・ジョン

試合採点:6
試合開始からイングランドが決定機を外しまくって、いったいどうなることかと思いましたがぁー。
そんなイングランドのふがいなさと同時に、トリニダード・トバゴの体を張った守備もほめなければいけないですがぁー。
そして、ヨークのタマタマにタマが当たったときは、いったいどうなることかと思いましたがぁー。
いずれにしても、上川主審は笛をピーピー吹き過ぎでしたがぁー。
と、野地俊二アナふうに書いてみましたがぁー。

口調を戻して、やっぱ、ゲームを決めたのはベッカムの右足だった。
レノン投入で、なんと右サイドバックにポジションを移したベッカム。
相手は疲れて攻めてこないんで、うしろの位置で再三フリーになって、そして83分にファーの倉内さんにピンポイントクロス!
ロスタイムには、この日はランちゃんに前を任せて引いた位置にいたジェラードがビューティフルミドル!

結果、勝ち点6となったイングランドは決勝T進出決定。
しかし2試合ともなんか攻撃のテンポが悪いのが気がかり。
これだったら、ドイツのほうがよっぽどいいサッカーをしてるような気がするんですがぁー。
いけね! まだ野地さんのしゃべりが耳から離れん。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch18】エクアドル3-0コスタ・リカ

◇Match 18 Group A
エクアドル3-0コスタ・リカ
8分【エクアドル】カルロス・ヴィセンテ・テノリオ・メディナ(ヘッド←ヴァレンシア)
54分【エクアドル】アウグスティン・ハヴィエル・デルガド・チャラ(角度ないとこから右足←メンデス)
92分【エクアドル】ハイメ・イヴァン・カヴィエデス・ジョレンティ(右足←メンデス)
※ドイツ、エクアドルの決勝トーナメント進出が決定。ポーランド、コスタ・リカのグループステージ敗退が決定。

■エクアドル(4-2-2-2)
GK12:クリスティアン・ラファエル・モラ
DF4:ウリセス・デ・ラ・クルス・ベルナルド
DF3:イヴァン・ハチント・ウルタド・アングロ
DF17:ジョヴァンニ・パトリシオ・エスピノーザ・パボン
(69分-DF2:ホルヘ・ダニエル・グアグア・タマジョ)
DF18:ネイセル・レアスコ・ジャノ
MF14:セグンド・アレハンドロ・カスティージョ・ナサレノ
MF20:エドヴィン・ローランド・テノリオ・モンターノ
MF16:ルイス・アントニオ・ヴァレンシア・モスクゥエラ
(73分-FW6:パトリシオ・ハヴィエル・ウルティア・エスピノーザ)
MF8:エジソン・ヴィセンテ・メンデス
FW21:カルロス・ヴィセンテ・テノリオ・メディナ
(46分-FW10:ハイメ・イヴァン・カヴィエデス・ジョレンティ)
FW11:アウグスティン・ハヴィエル・デルガド・チャラ

■コスタ・リカ(3-4-1-2)
GK18:ホセ・フランシスコ・ポラス
DF20:ダグラス・エステバン・セクィエイラ
DF3:ルイス・アントニオ・マリン・ムリージョ
DF4:ミチェル・ウマーニャ
MF15:ハロルド・ウォレス・マクドナルド
MF6:ダニエル “ダニー”・アルベルト・フォンセカ
(29分-FW19:アルヴァロ・サボリオ・チャコン)
MF8:マウリシオ・ソリス・モラ
MF12:レオナルド・ゴンサーレス・アルセ
(56分-MF16:カルロス・エルナンデス・ヴァルヴェルデ)
MF10:ワルテル・センテノ・コレア
(84分-FW13:クルト・ベルナルド・シンプソン)
FW11:ロナルド・ゴメス
FW9:パウロ・セザール・ワンチョペ・ワトソン

試合採点:6
今大会はじまってはじめてテレビの前でウトウトした!
あの、その、コスタリカはなーんにもできず、2点入れられてから完全にゲームが沈滞しちゃってたので…。

しかし、エクアドルは強かった。
トップの選手から忠実にボールを追い込むし、中盤のプレスもキツいし、センターバック2枚も強いし。
攻めては、スピーディなサイドアタック!
これが、シンプルながらも効いてた。
3得点全部がサイドMFのアシストからFWの得点というのも、すばらしい。

来週20日(火)、ドイツとの無敗対決が楽しみだ。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch17】ドイツ1-0ポーランド

◇Match 17 Group A
ジャーマニー(ドイツ)1-0ポーランド
91分【ジャーマニー】オリヴァー・ニュヴィル(右足←オドンコル)

■ジャーマニー(ドイツ)(4-1-3-2)
GK1:イェンス・レーマン
DF3:アルネ・フリードリヒ
(64分-MF22:ダヴィト・オドンコル)
DF17:ペル・メルテザッカ
DF21:クリストフ・メッツェルダ
DF16:フィリップ・ラーム
MF8:トルシュテン・フリングス
MF19:ベルント・シュナイダ
MF13:ミヒャエル・バラック
MF7:バシュティアン・シュウァインシュタイガ
(71分-MF18:ティム・ボロヴスキ)
FW20:ルーカス・ポドルスキ
(71分-FW10:オリヴァー・ニュヴィル)
FW11:ミロスラフ・クローゼ

■ポーランド(4-2-2-2)
GK1:アルトゥル・ボルク
DF4:マルティン・バシュツィンスキ
DF19:バルトシュ・ボサツキ
DF6:ヤセク・ボンク
DF14:ミハル・ゼヴラコフ
(83分-DF17:ダリウシュ・ドゥドカ)
MF16:アルカディウシュ・ラドムスキ
MF7:ラドスラフ・ソボレヴスキ(75分-警告*2=退場)
MF15:エウゼビウシュ・スモラレク “エビちゃん”
MF8:ヤセク・クズィヌウェク
(77分-DF18:マリウシュ・レウァンドウスキ)
FW21:イレニュシュ・イェレン
(91分-FW23:パヴェル・ブロゼェク)
FW9:マチェイ・ズラウスキ

試合採点:7.5
敗れれば、決勝トーナメント進出が「はい、それまーでーよ♪」確実なポーランドは、2トップに布陣変更。
ラインを上げて、中盤をコンパクトにして、ショートカウンターを狙う作戦を採ってきた。
負けじとドイツも、バラックが戻ってきたせいもあってか、前線からのプレスがきびし〜いっ。
おかげで、狭い中盤でお互いがつぶし合う展開に。

ただ、やっぱり「個の能力」でドイツに分があった。
ポーランドはなかなかシュートまでもってイケない、イカせてもらえない。
対照的に、ドイツはサイドバックの攻め上がりで、何度もチャンス到来!バービーボーイズ。
…も、その決定機にシュートミス&相手GKの好守があって、点が入らなーい。

後半途中から、ドイツは選手交代でラッシュをかける。
ポーランドは75分に退場者を出してしまった。
これで、攻めるドイツ、耐えるポーランド——「SとM」「花と蛇」な構図がハッキリ。
ドイツが、ビシバシ鞭のようにシュートを打つ!
ゴール前に緊縛されたポーランド守備陣は、体を張って耐える!
おれの先輩筋にあたるところの杉本彩さんも、これを見ればきっと大コーフンですよ。

90分には、この日キレキレだったラームのクロスからクローゼのヘッドがバー、はね返ったところをバラックのシュートもバー。
ドイツ国民が「いや〜ん、バーか〜ん!」と叫んだに違いない。
で、このまんまドローかなぁ…と思ったところで、ニュヴィルがスライディングボレー炸裂!
ポーランドにはもう1点を返すチカラも精神力もなく、ガックリ力つきたM奴隷という感じになってしまったのだった。

いやぁー、劇的劇的。
きょうの「3本だて」はどの試合も見どころたっぷり、大会始まっていちばんいい日だな。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch16】チュニジア2-2サウジアラビア

◇Match 16 Group H
チュニジア2-2サウジアラビア
23分【チュニジア】ジアド・ジャジリ(右足←FKのこぼれ)
57分【サウジアラビア】ヤセル・アル=クァフタニ(右足←ヌール)
84分【サウジアラビア】サミ・アブドゥラ・アル=ジャベル(左足←アミン)
92分【チュニジア】ラディ・ベン・アブデルマイド・ジャイディ(ヘッド←ジャジリ)

■チュニジア(4-2-2-2)
GK1:アリ・ブムニェル
DF6:ハテム・トラベルシ
DF15:ラディ・ベン・アブデルマイド・ジャイディ
DF3:カリム・ハグィ
DF18:ダヴィド・ジェマリ
MF13:リアド・ベン・ケマイス・ブアジジ
(55分-MF8:マーディ・ナフティ)
MF12:ジョーハル・ムナリ
MF20:ハメド・ナムーシ
MF14:アデル・シェドリ
(69分-MF10:カイエス・ゴドバン)
FW9:ヤシネ・チハウィ
(82分-FW2:カリム・エセディリ)
FW5:ジアド・ジャジリ

■サウジアラビア(4-2-3-1)
GK21:マブルク・ザイド
DF2:アメド・ドキィ・アル=ドサリ
DF3:レダハ・トゥカル
DF4:ハマド・アル=モンタシャリ
DF13:フセイン・スリマニ
MF14:サウド・ハリリ
MF16:ハレド・アジズ
MF8:モハメド・ヌール
(75分-MF7:モハメド・アミーン)
MF18:ナワフ・アル=テミヤト
(67分-FW23:マレク・マース・アル=ハサウィ)
MF6:オマル・アル=ガムディ
FW20:ヤセル・アル=クァフタニ
(82分-FW9:サミ・アブドゥラ・アル=ジャベル)

試合採点:7
予選グループリーグ、しんがりでの登場となった両国の対戦。
スタジアムはフルハウス(満員御礼)。

んで、個人的には1巡目の対戦のなかでいちばん興味がなかったんスよ、ぶっちゃけ。
だけど、その戦いが1巡目屈指のドラマチックな好ゲームになっちゃうんだから、もう。
やっぱりワールドカップってあなどれん、アドレナリン!

ゲーム内容を総括すると、両チームともとにかく守備意識が高かった。
布陣はコンパクト。
球際の争いもホットホット。
その反面、テクニックにはやや欠けるもんだから、お互い攻撃がなかなかうまくいかない。

そうしたなかで、セットプレイからチュニジアが先制!
後半、サウジがスピーディなカウンターから2点を奪取!
これで勝ったかと思ったロスタイムに、攻め上がっていたセンターバックのジャイディがゴール前で高さを見せて、劇的な同点弾!
解説のセッキー関塚(川崎Fコーチ)も
「入ったー!」「うぉー!」
など、大声をあげまくり。
そっちのほうも、ゲームともどもおもしろかったのだった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com