【J1第23節】ガンバ大阪 1-1 京都サンガF.C.

ガンバ大阪 1-1 京都サンガF.C.
日時:2022年7月30日(土)19:03KO
会場:大阪府吹田市立吹田サッカースタジアム”パナスタ”(1万8,413人/曇 30.9℃ 67%)
主審:笠原寛貴
57′-G大/食野亮太郎
90+7′-京都/大前元紀(pen.)

■ガンバ大阪(3-4-2-1)
GK1:東口順昭
DF5:三浦弦太
DF3:昌子源
DF4:藤春廣輝
MF8:小野瀬康介
MF17:奥野耕平
MF23:ダワァン・フラン・ウラノ・ダ・プリフィカソン・オリヴェイラ “ダワン”(81′-MF15:齊藤未月)
MF24:黒川圭介(90+2′-DF20:クォン・ギョンウォン)
MF48:石毛秀樹(63′-DF13:髙尾瑠)
MF10:倉田秋(81′-MF11:ウェリントン・アウヴェス・ダ・シウヴァ)
FW40:食野亮太郎(63′-FW37:山見大登)

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK21:上福元直人
DF2:飯田貴敬
DF19:金子大毅(71′-警告×2=退場)
DF6:本多勇喜
MF8:荒木大吾(75′-FW28:田中和樹)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平(75′-FW20:クエンテン・ジョーディ・フェリックス・マルティノス)
MF44:佐藤響(59′-DF14:白井康介)
FW13:宮吉拓実(59′-FW50:大前元紀)
FW11:山﨑凌吾(64′-MF27:山田楓喜)
FW40:木村勇大

木村勇大選手(京都)
「今週、チームがコロナで活動できないという苦しい状況でした。
勝ち点3は取れなかったですけど、負けないということはリーグを戦っていくうえで大事なこと。
(関西学院)大学の方から今週帯同させてもらっていきなりチャンスをもらって、ウタカ選手のためにもチームのためにも結果を残さないといけない、いう思いでした。
最後の最後、PK奪取という形で、結果の部分に自分が関われたことはすごくよかったんじゃないかと思います。
普段はワントップをやることが多いんですけど、きょう左のポジションでいかに自分の良さを90分間出すかと考えたときに、ボールに触ってボールに絡んでいくことだと思って、立ち上がりから意識をしてやっていました」

曺貴裁コーチ(京都)
「普段やってるフットボールに対する姿勢がひとつ身になったなと感じました。
この勝ち点1は勝ち点3に値するもの。
勇大がPKを取って元紀が決めましたけれど、チームワークを感じる得点で、チームを誇りに思います。
われわれは天皇杯も残っていますし、目の前の相手に勝ち点3を取るために努力をするだけ。
きょう頑張ってくれた選手を労いながら、あしたからまた次の柏戦に向けて準備をしていきます」

Adversity is the first path to truth.(逆境は真理に至るための最初の道である)

選手を含むチーム関係者21人が新型コロナウイルスに感染して、7月21日から24日の4日間、チームは活動を休止。
その影響は色濃く、数多くのレギュラーメンバーが不在だった。
なおかつ、試合途中で1人少なくなるという逆境。
からの〜、勝ち点1は「よくやった」と言っていいんじゃないだろうか。
まぁ、G大・山見くんがシュートを外してくれたということも大きいけれど……。

試合全体としては、両チームともにボールは持てど決定的なチャンスをつくるまでは至らない、という時間が続いた。
京都はセンターバックに欠場選手が多かったせいか、金子を真ん中に置いた3バックのフォーメーション。
とはいえウイングバックが突破できるような場面、バイタルエリアの中に入り込むようなシチュエーションはなかなかつくれなかった。

そんな中で、特別指定選手の木村くんが出色の出来。
試合開始からは左ウイングに入って、体幹強くサイドで溜めを作ってくれるし、1対1では積極的に仕掛けるし。
そして最後は1トップのポジションに移って、ナイス裏抜けからペナルティ奪取。
キャプテン・福岡の右足アウトサイドからのスルーもすごかったけど、試合途中で脚を攣っていながらスプリントを見せたのがナイス。

そして、マルちゃんはもうダメなんかな……。
投入されてから、イライラしっぱなし。
PKを蹴らせてもらえず、試合後も〝Fワード〟で大暴れとか。
折りしも、ブラジル人のカリウスに続いて、パウリーニョ別人も獲得するようなので、きょうを最後に契約解除もありそうな〝ご乱心〟だったな〜。

【J1第22節】京都サンガF.C. 1-1 サンフレッチェ広島

京都サンガF.C. 1-1 サンフレッチェ広島
日時:2022年7月17日(日)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万857人/晴のち曇 28.6℃ 67%)
主審:上田益也
54′-広島/森島司
77′-京都/大前元紀(ヘッド)

■京都サンガF.C.(3-2-4-1)
GK21:上福元直人
DF5:アピアタウィア久
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
MF10:福岡慎平
MF24:川﨑颯太(65′-MF16:武田将平)
MF14:白井康介
MF18:松田天馬(74′-FW50:大前元紀)
MF7:武富孝介(46′-FW23:豊川雄太)
MF 17:荻原拓也
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(90′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)

■サンフレッチェ広島(3-1-4-2)
GK38:大迫敬介
DF2:野上結貴
DF4:荒木隼人
DF19:佐々木翔
MF7:野津田岳人
MF15:藤井智也
MF10:森島司(85′-MF30:柴﨑晃誠)
MF39:満田誠
MF24:東俊希
FW13:ナッシム・ベン・カリファ(46′-MF17:松本泰志)
FW37:ジョゼ・アントニオ・ドス・サントス・ジュニオール “ジュニオール・サントス”

曺貴裁コーチ(京都)
「あの(前回対戦での)敗戦は、われわれの自信をなくしてしまうような、『J1ではダメなんじゃないか?』と選手たちが思ってしまうようなものでした。
広島さんという強い相手に、後期になってどれぐらい近づくことができるのか?ーー選手たちにモチベーションを持たせていたつもりです。
そして、きょうに関しては戦術的な狙いと選手たちの意気込みがしっかりとフィックスして、強豪相手にわれわれの新しい戦い方を見せることができました。
たくさんのお客さんから90分を通して拍手をしてもらったんですけれど、それは引き分けという結果よりも内容でもらったものじゃないでしょうか。
日本サッカー協会が発表した〝ジャパンズウェイ〟でも、インテンシティが大事と言っています。
インテンシティに蓋をしてサッカーを行なうというのは僕としてはありえないし、インテンシティを上げるために何が必要か?ということを選手たちと相談してやってきました。
そういう意味で、(前回対戦とは)違ったゲームができたかなと思っています。
(ーー今季はじめて、スタートから3バックを敷いた狙いは?)
3バック、とはひとことも言っていません。
われわれのサッカーでは戦術的な狙いがあり、それぞれのポジションに名前をつけています。
3バックでやったわけではないですし、4枚3枚を語ることは無意味だと思っています。
ただ、相手の立ち位置に対して、きょうは後ろから湧いて出るようなサポートが必要だと考え、ちょっと後ろに重くなりますけど、きょうのような選手配置を選択しました。
前への圧力はきょうのやり方でも充分にやれると分かりましたし、特に荻原と(白井)康介のところはほぼ相手に何もやらせなかったなというぐらい、非常に勇敢にやってくれました。
(ーーこのあと、2週間の中断期間を挟むが?)
中断してまた試合が始まると、順位とか勝ち点とかいろんなことがまた気になってくると思います。
しかし、自分たちが目の前に置かれたものに120パーセント全力で取り組まない限り、先は見せません。
そんなに甘いリーグではないですし。
3日間しっかり休んでまた元気な顔で会ったときに、そういったことを選手たちと話していきたいと思います」

ミヒャエル・スキッベ コーチ(広島)
「自分たちが思っていたよりも、京都は前に抜けてくるということをやってきたね。
しかし、不可解なジャッジでわれわれにPKが与えられず、勝利を逃してしまった。
非常に残念だし、勝ち点2を失ってしまった気分だよ」

強さ×早さ×正確さ

曺さんが3バックじゃない、と言うんだから5バック?(笑)
なんにしろ、広島対策の選手配置を敢行。
5月の完敗から一転、互角に近い戦いを展開することができた。

振り返るとアウェイ戦では、広島の2トップ+2MFの四角形に蹂躙されたんだよねぇ……。
2トップに裏に走られ&ボールを持たれる。
2MFには〝ポケット〟(左右ハーフスペースの延長線、ペナルティーエリア内)に侵入されまくる。

きょうは、広島の2MFは福岡&川﨑が、2トップはアピアタウィア&井上&麻田が見る形。
数的不利が起こらないようにしていた。
しかし、ときどき満田に裏抜けを許していたのも事実で、広島の攻撃は極めて洗練されているなと感じた。

攻撃面では、前回対戦時と同じくウタカが荒木(広島)に厳しくマークされ、ハイボールの競り合い、セカンドボールの奪い合いでは劣勢だった感は否めない。
最終ラインからの繋ぎも、広島のハイプレッシャーを前にして、なかなかうまくいかなかった。
強いて言えば、アピアタウィア&麻田がボールをもったとき、井上が前に出てアングルを作るような動きもあってよかったかも、と思った。

指摘しておきたいシーンは2つ。
まず、60分。
中盤に下がったウタカがFWの位置まで上がっていた荻原にパス。
ダイレクトで中央の豊川から松田天馬、少しためて攻め上がってきた川崎のシュート!
サイドのレーンを使わず、中央エリアでオーバーロードして、スピーディかつ正確にシュートまで持っていけた。
なぜかDAZNのダイジェストではココが入ってないので、入れてくれているJリーグ公式チャンネルを今回は貼り付けておいたよ。

もうひとつは77分、同点ゴールの場面。
ここでは、サイドライン側で豊川、福岡、白井の3人がからんで、白井の抜け出しまで持っていけたのがよかった。
白井のクロスも大迫の判断ミスを誘発する、鋭い正確なもの。

ということで無事追いついて、その後も一進一退、最低限のノルマ=勝ち点1を取ることができた。
そして試合が終わってあらためて、広島は京都の〝ロールモデル〟となるようなサッカーをしているなと思ったのだった。
インテンシティが強く、攻撃は縦にスピーディ、かつ正確。
〝スキッベ サッカー〟は今後もちょっとチェックしておこう。

【JFA第102回全日本サッカー選手権大会ラウンド16】栃木SC 1-2 京都サンガF.C.

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権ラウンド16【match77】
栃木SC 1-2 京都サンガF.C.
日時:2022年7月13日(水)19:03KO
会場:栃木県総合運動公園陸上競技場(2,376人/曇時々雨 23.6℃ 79%)
主審:清水勇人
6′-京都/豊川雄太
36′-栃木/宮崎鴻
90+3′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK32:マイケル・コーネリス・ウッド
DF2:飯田貴敬(46′-DF14:白井康介)
DF31:井上黎生人
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF8:荒木大吾
MF10:福岡慎平
MF18:松田天馬(86′-MF25:中野桂太)
MF19:金子大毅
FW27:山田楓喜(57′-DF3:麻田将吾)
FW23:豊川雄太(65′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW13:宮吉拓実(86′-FW28:田中和樹)

【J1第21節】アビスパ福岡 1-0 京都サンガF.C.

アビスパ福岡 1-0 京都サンガF.C.
日時:2022年7月10日(日)19:03KO
会場:福岡県福岡市東平尾公園博多の森球技場(5,436人/晴 29.5℃ 68%)
主審:荒木友輔
6′-福岡/山岸祐也

■アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK41:永石拓海
DF29:前嶋洋太(90+5′-DF2:湯澤聖人)
DF3:奈良竜樹
DF5:宮大樹
DF13:志知孝明
MF40:中村駿
MF6:前寛之
MF14:ジョルディ・クルークス(79′-FW16:渡大生)
MF39:田中達也(79′-DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ)
FW11:山岸祐也(84′-MF7:金森健志)
FW17: ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ(84′-FW9:ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “フアンマ”)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(46′-DF2:飯田貴敬)
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF17:荻原拓也
MF24:川﨑颯太(82′-MF18:松田天馬)
MF16:武田将平
MF7:武富孝介(74′-FW13:宮吉拓実)
FW27:山田楓喜(46′-DF31:井上黎生人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW50:大前元紀(69′-MF25:中野桂太)

長谷部茂利コーチ(福岡)
「失点を抑えて得点を取れた、勝ちに値するゲームだった。
危ない場面も多く、最後は相手もリスクをかけて攻めてきたが、どうにか守ることができた」

曺貴裁コーチ(京都)
「福岡さんのやり方もわかったうえで選手を送り出したつもりですし、われわれの中でここ最近よくなってきたことをグラウンドの中で封印させたつもりはありません。
ですが、やはり前半始まって10分以内に、2試合連続失点が続いているということは課題です。
その後も、自分たちの内面から湧き出てくるものがなかったですし、選手たち同士で解決したりすることもできませんでした。
それは選手たちの責任ということではなくて、〝J1というリーグ〟で戦うということがどういうことか?
選手たちがまだ認識できていないことも、原因としてあると思います。
ですが、指導しているのは俺なんで……。
選手たちに認識させられなかった、という思いはすごく強く持っています。

そういうもの(意識)が、もちろんすべてではないですが、きょうのような試合で(前半早く先制された後、相手がより守備的になった中で)勝つ、負ける、引き分けるという結果につながってきます。
そのことをチームとして、また、選手それぞれが共有していなかいと、上には行けないなと思いました。

きょうの福岡さんも、われわれのチームも、お互い良さを生かしたサッカーをしました。
ゲーム内容としては、選手はよくやってくれたと思います。
選手全員を勝負の厳しさに向き合わせることをできていないーー監督としてのマネジメント力の低さを痛感しています。
しかし、だからといって、チームとしてやっていくことの勢いがなくなるとか、みんながみんな違う方向に向かっているというわけではありません。
いまの状況をポジティブに捉えながらも、選手同士でこのリーグでやるっていうことはどういうことなのか?
覚悟をし直したときに、もっともっといいチームになって、いい試合ができるようになると思っています。

今シーズン、アビスパさんには2回負けましたけれど、前期に負けたときとは違う内容だったと思います。
そういうことを含めて、全部をネガティヴに捉えないようにして、これからもやっていきます」

覚悟のススメ

開始早々にセットプレイを与え、あっけなく失点。
その後、福岡の全体的に低めに設定した4-4-2のブロックをこじ開けることはできず。
0-1の惜敗となった。

まぁサイドであれば、ハーフウェイラインを超えたところまではボールは運べた。
ただ、その先、相手が守備を整えた状態でファイナルサードを攻略するのは難しかった。
4-3-3の前半、3-4-3に変えた後半、どちらも相手を崩したシーンはほぼなかったと思う。
決定機って、CKから麻田のヘッドぐらいだしね。

縦パスからのレイオフ、ワンタッチでのフリックバス……。
いろいろ試みてシュートまで持っていこうとした。
その中で、パスの出し手・受け手の息が合わなかったり、トラップを浮かせてしまって相手選手のプレッシャーを強いられたり、単純なミスも多かったと思う。

ハーフタイムで2人投入してしたことで、65分ごろからチーム全体の運動量が落ちてしまったとき、選手交代でリカバリーすることもできず。
そこから、飲水タイムあたりまでずーっと福岡のターンだった。
交代が唯一ハマったのは、松田天馬がいわゆる〝ポケット〟のところへランニングすることで、相手の守備網を混乱させたことぐらいだろうか。

試合後の曺さんのインタビューは、抽象度が高い内容。
インタビュアーも追加の質問ができないぐらい(苦笑)。
絶対に勝つんだ!というパッションの発露が足りなかったというか、戦う覚悟が足りなかったというか、そんなことを指摘しているのかな?

【J1第20節】浦和レッドダイヤモンズ 2-2 京都サンガF.C.

浦和レッドダイヤモンズ 2-2 京都サンガF.C.
日時:2022年7月6日(水)19:33KO
会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(1万5,921人/晴 24.4℃ 87%)
主審:中村太
10′-浦和/イェンス・ダヴィド・ヨアヒム・モーベリ=カールソン “ダヴィド・モーベルグ”(pen.)
※39′-浦和/モーベルグ PK失敗
54′-京都/武富孝介(ヘッド←CK:大前)
56′-京都/山田楓喜(左足←ウタカ)
59′-浦和/イェンス・ダヴィド・ヨアヒム・モーベリ=カールソン “ダヴィド・モーベルグ”

■浦和レッズ(4-2-2-2)
GK1:西川周作
DF2:酒井宏樹
DF4:岩波拓也
DF28:アレクサンダー・ショルツ
DF14:関根貴大(85′-DF44:大畑歩夢)
MF3:伊藤敦樹
MF19:岩尾憲
MF10:ダイェンス・ダヴィド・ヨアヒム・モーベリ=カールソン “ダヴィド・モーベルグ”
MF21:大久保智明
FW15:明本考浩(46′-FW33:江坂任)
FW11:松尾佑介

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス(46′-DF6:本多勇喜)
DF3:麻田将吾
MF24:川﨑颯太(46′-MF16:武田将平)
MF10:福岡慎平
MF7:武富孝介(71′-FW13:宮吉拓実)
FW27:山田楓喜(82′-FW23:豊川雄太)
FW9:ピーターウタカ
FW50:大前元紀(65′-DF31:井上黎生人)

埼スタよ、私は帰ってきた!

待ちに待ったときがきたのだ!
J2での戦いが無駄にでなかったことの証のために!
再びサンガの理想を掲げるために!
埼スタよ、私は帰ってきた!

……というわけで、蒸し暑い中を埼玉スタジアムへgo。
降格した2010年7月の第15節は仕事で見にいけなかったので、2009年以来か。
そして当時のブログ、文体が若い(苦笑)。

やはりスタジアムで見ると、DAZNとはまた違う発見があるな〜。

まず、自陣からのボール回しについて。
浦和が前からガツガツとハイプレスをかけてこなかったおかげで、ボール支配率は京都が55%。
ポゼッションサッカーを掲げる浦和を上回った格好だ。

特に、GKと2センターバックでぐるぐるとパスを回す時間が多かった。
その狙いとしては、相手のフォワードが「取れる!」と思わせるような、あえて喰いつかせるようにしていたのだと思う。
浦和の選手1人をギリギリまで喰いつかせておいて、中盤の底かサイドに展開。
そこで手詰まりになってしまったら、また最終ラインに戻して……の繰り返し。
相手の守りの綻びを探そうと、後方で根気よくパスを続けていた。

そういうときに、パスミスがあれば一気にピンチになるわけだが、
【1】無理にダイレクトでパスをせず、一度足もとに止めてから蹴る
【2】選手間でアングル(角度)を作って、自陣から前進を狙うパスを出す場合は必ず「斜め前方」に送る
ことで、リスクを回避していたのではないだろうか。
1回だけ誰かがやってしまっていたけど、自陣でのオシャレなパスや安易な横パスなどは少なかったと思う。

もうひとつ、ファイナルサードの攻略について。
きょうに関しては、とにかく福岡の動きがトリコだった。
ハーフスペース(サイド=ライン側でもなく、ピッチ中央でもないレーン)にめちゃくちゃ顔を出していたからだ。
そして、〝リードアクセル〟(サイドバック)や〝スイッチ〟(ウイング)の選手と絡んで、浦和最終ラインの突破を図る。

惜しむらくは、そこから上がるクロスの精度がイマイチだったり、マイナスのグラウンダークロスが合わなかったり……。
だけど、1得点目のコーナーキックは、まさに福岡の右ハーフスペースへの飛び出し→左ハーフスペースにいた大前→本田へのパス、という流れから生まれたものであることも記憶しておきたい。

試合後、曺さんのコメントを読んで膝を打った。
なるほど、前半戦の反省からボール保持に磨きをかけるトレーニングをしているのだな。

リーグ前半戦の反省として、前線から相手のボールに蓋をしていくプレスが一番にあって、ボールを持ってからのことが二番になるというデメリットがありました。
やはり飛行機に両翼があるように、両方ができないと今のモダンなフットボールに後れを取ってしまうと感じていました。
自分たちでボールを保持しながら相手陣内に入ることや、ボールを奪われても奪い返すということが、今日はよくできていたと思います。

https://www.sanga-fc.jp/game/2022070607/comment.php

もちろん上福元のPKストップだったり、被カウンター時における守備の危なっかしさほか、論点はたくさんある。
ただ、上記のようにチームが変わりつつあること、その端緒を感じられたことが、自分にとって興味深かった。
急な仕事も入らず、ミッドウィークに現地観戦ができてよかったよかった。