【J1第27節】清水エスパルス 1-0 京都サンガF.C.

清水エスパルス 1-0 京都サンガF.C.
日時:2022年8月27日(土)18:03KO
会場:静岡市清水日本平運動公園球技場 (1万4,034人/晴 28.6℃ 61%)
主審:清水勇人
68′-清水/乾貴士

■清水エスパルス(4-2-2-2)
GK21:権田修一
DF4:原輝綺
DF2:立田悠悟
DF50:鈴木義宜
DF7:片山瑛一
MF18:白崎凌兵
MF3:ホナウド・ダ・シウヴァ・ソウザ
MF27:グライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボア “ヤゴ・ピカシュウ”(90′-DF5:アンドレヴァウド・ヂ・ジェズス・サントス “ヴァウド”)
MF33:乾貴士(80′-MF14:後藤優介)
FW10:カルロス・アントニオ・ヂ・ソウザ・ジュニオール “カルリーニョス・ジュニオ”(75′-FW45:北川航也)
FW9:チアゴ・サントス・サンタナ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF6:本多勇喜(82′-DF15:長井一真)
MF19:金子大毅(82′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平(75′-FW50:大前元紀)
FW7:武富孝介(75′-MF24:川﨑颯太)
FW11:山﨑凌吾
FW40:木村勇大(70′-FW23:豊川雄太)

曺貴裁コーチ(京都)
「……う〜ん……。
『This is kyoto!』とは言えない、悔しいゲームになりました。
僕はこのチームにまだ1年半ほどしかいないですけど、明確に『来年もJ1でやりたい』という思いを持っています。
そういった気持ちを、選手たちも全面に出して戦ってくれました。
きょうの試合は、前期のエスパルス戦に比べて、内容的な進歩もあったと思います。
ただ、結果は0-1で、勝ち点1も取れていない。
そのすべて、100パーセント、僕の責任です。
選手は0.1パーセントも責任がない、心の底からそう思える試合でした。
全力を出し切ってくれた彼らの姿勢は、きょう来てくれたサポーター、京都にいるたくさんのサポーターに必ず響いたことだろうと思います。
悔しい思いを持って帰って、最後には笑って終われればいいなぁと。
それが僕の気持ちです。
われわれは真剣勝負で、厳しいJ1に残っていくということを最初からやっていましたし、いまも試されています。
ビクつくんじゃなくて、きょうのような気持ちで相手に対して向かっていくことができれば、必ず成果は出ると僕自身信じています。
変な言い方ですけれど最近思うことは、人生って良いこと悪いこと半分半分、でも続けていけばそれが51:49になったり、52:48になったりする。
きょう、選手たちが見せてくれたハイパフォーマンス、闘志が、なんとか勝ち点1、3に繋がるように、自分自身ももっと努力しなくちゃいけない。
本当に、選手に教えられました」

No Risk, No Story.

3週間ぶりの公式戦。

「リスクを冒さないためにJ1に上がってきたんだったら、昇格してきた意味がない。サンガスタイルが何とか知られて、何となくの居場所を作るのではなく、良い意味で尖っていきたい」
「DFラインを高くプレーする中で、こうすればシュートや得点が増えるんじゃないかというのを提示できる時間になった。相手の分析を上回る、相手がビックリするような予想以上のモノを出していかないと。清水戦で爆発してもらいたい」

https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2022/08/25/kiji/20220825s00002179384000c.html

という曺さんの意気込みとはウラハラに、シュート6本ノーゴール。
29分、武富のクロスから山﨑の飛び込み。
87分、山﨑のポストから豊川のダイレクトシュート。
VAR取り消し以外では、決定機はこの2つぐらい?

とはいえ、特に後半に関しては京都のペースで進められてたんだよね。
確かに、前半途中までは前線からのプレスがうまくかからず、また清水のブラジル人たちに1対1をいなされ、リズムを作れないでいた。
ただ、チアゴ・サンタナへの楔をある程度抑えられるようになってからは、安定して戦えていたと思う。

そして、きょうはウタカがベンチにも入らず(負傷?)、山﨑がセンターフォワードで先発。
サイドを崩してクロスから得点を取ろうという狙いが強く感じられた。

一方で、ビルドアップにおいて早めに井上、麻田両CBがそれぞれ前線逆サイドにロングボールを蹴るシーンが目立った。
いつもだと、最終ラインで相手のプレスをもう少し食いつかせてから前線に長いボールを送っていたような……。
それもあってか、サイドライン側で起点をつくれていた反面、ハーフスペース含むピッチ中央をうまく使えていたとまでは言い難かった。

シーズン序盤と違って、相手チームの対策も進んで、高い位置からのボール奪取→縦への早い攻め、というのがなかなかできなくなっている。
なので、ファイナルサードでの工夫ーー武田、福岡らの〝ポケット〟への侵入、パス交換などでシュートまでの道筋を作ろうとはしているのだけど……という感じ。
さて、シーズン残り9試合(天皇杯除く)で、一皮剝けるというか、もう一段階上に行けるかどうか。

【J1第24節】京都サンガF.C. 1-2 柏レイソル

京都サンガF.C. 1-2 柏レイソル
日時:2022年8月6日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,993人/晴 29℃ 69%)
主審:小屋幸栄
7′-京都/武田将平(右足)”J1初ゴール”
25′-柏/オウンゴール(本多)
90+8”-柏/武藤雄樹

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK21:上福元直人
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF6:本多勇喜
MF10:福岡慎平
MF24:川﨑颯太
MF16:武田将平(74′-MF27:山田楓喜)
MF17:荻原拓也(54′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
FW7:武富孝介
FW23:豊川雄太(71′-FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ)
FW18:松田天馬(71′-FW50:大前元紀)

■柏レイソル(3-1-4-2)
GK21:佐々木雅士
DF3:高橋祐治は京都サンガが丹精を込めて育成いたしました
DF44:上島拓巳
DF32:田中隼人
MF34:土屋巧(77′-FW29:ホドリゴ・ルイス・アンジェロッティ)
MF24:川口尚紀(90+2′-DF13:北爪健吾)
MF6:椎橋慧也
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”(90+2′-MF27:三原雅俊)
MF2:三丸拡
FW14:小屋松知哉(90+2′-FW39:森海渡)
FW19:細谷真大(77′-FW9:武藤雄樹)

one more time…

夏の帰省ついでに、サンガスタジアムへ!
そして1万人近く入ると、さすがの臨場感。
まだ空席は多いんだけど、フルハウスになるときは雰囲気になるのだろうね……(ゴクリ

ゲームのほうは、アディショナルタイムに決勝点を叩き込まれる悲劇。
前節のアディショナルタイム劇的同点から一転、ホームで勝ち点0で終わる結果となってしまった。
特に、ラストプレイ近くには
・攻撃に転じてウタカへに楔のパスを入れるも、CBとの競り合いに負けてボールを奪われる
・スルーパスで裏を取られる
とイージーなミスが続いてしまっただけに残念だった。
後半、途中からガクッと運動量が落ちてしまったのも影響したのかな?

振り返ってみると、きょうは両チーム、長いボールからの競り合い、セカンドボールの奪い合いの時間が多かった。
試合後の武田選手(J1初ゴールおめでとう!)の
「相手は前に前に強く来るチームなので、その背後が空くことは分かっていましたし、狙っていた形でした」
というコメントからも、最終ラインからの裏狙いのロングボールはチームとしての狙いだったようだ。

一方で、地上戦のほうでは正直あまり良くない出来だったと思う。
新型コロナウイルス感染症の影響で、きょうは右のウイングバックに福岡が入る。
ただ、一三さんときの〝偽サイドバック〟じゃなくて、いまの曺さのサッカーではなかなか良さを出せなかった。

一方で、地上戦のほうでは正直あまり良くない出来だったと思う。
新型コロナウイルス感染症の影響で、きょうは右のウイングバックに福岡が入る。
ただ、一三さんときの〝偽サイドバック〟じゃなくて、いまの曺さのサッカーではなかなか良さを出せなかった。
荻原の負傷退場後は、サイドで勢いのよい攻め上がりがなくなってしまう。
このシステムだと右CB井上、左CB本多(途中からメンデス)がもっと攻め上がって、ときにはオーバーラップで変化をつけないと厳しい。

また、きょうはウタカが71分から出場。
それ以降は、楔の縦パスの裏へ出すロングパスも、チーム全体がウタカウタカになってしまったのも事実。
おかげで、相手の守備からすれば守りやすかっただろう。
そして、最後の失点に至ってしまったという因果関係だろうか。

いや〜、繰り返すに、悔しいし、もったいないゲームだった。
これで5戦未勝利。
しかし来週は、新型コロナウイルスに罹患した選手もかなり戻ってくるだろう。
いい思い出が少ない等々力での試合だけど……。
もう一度切り替えて、前へ進んでほしい。

【J1第23節】ガンバ大阪 1-1 京都サンガF.C.

ガンバ大阪 1-1 京都サンガF.C.
日時:2022年7月30日(土)19:03KO
会場:大阪府吹田市立吹田サッカースタジアム”パナスタ”(1万8,413人/曇 30.9℃ 67%)
主審:笠原寛貴
57′-G大/食野亮太郎
90+7′-京都/大前元紀(pen.)

■ガンバ大阪(3-4-2-1)
GK1:東口順昭
DF5:三浦弦太
DF3:昌子源
DF4:藤春廣輝
MF8:小野瀬康介
MF17:奥野耕平
MF23:ダワァン・フラン・ウラノ・ダ・プリフィカソン・オリヴェイラ “ダワン”(81′-MF15:齊藤未月)
MF24:黒川圭介(90+2′-DF20:クォン・ギョンウォン)
MF48:石毛秀樹(63′-DF13:髙尾瑠)
MF10:倉田秋(81′-MF11:ウェリントン・アウヴェス・ダ・シウヴァ)
FW40:食野亮太郎(63′-FW37:山見大登)

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK21:上福元直人
DF2:飯田貴敬
DF19:金子大毅(71′-警告×2=退場)
DF6:本多勇喜
MF8:荒木大吾(75′-FW28:田中和樹)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平(75′-FW20:クエンテン・ジョーディ・フェリックス・マルティノス)
MF44:佐藤響(59′-DF14:白井康介)
FW13:宮吉拓実(59′-FW50:大前元紀)
FW11:山﨑凌吾(64′-MF27:山田楓喜)
FW40:木村勇大

木村勇大選手(京都)
「今週、チームがコロナで活動できないという苦しい状況でした。
勝ち点3は取れなかったですけど、負けないということはリーグを戦っていくうえで大事なこと。
(関西学院)大学の方から今週帯同させてもらっていきなりチャンスをもらって、ウタカ選手のためにもチームのためにも結果を残さないといけない、いう思いでした。
最後の最後、PK奪取という形で、結果の部分に自分が関われたことはすごくよかったんじゃないかと思います。
普段はワントップをやることが多いんですけど、きょう左のポジションでいかに自分の良さを90分間出すかと考えたときに、ボールに触ってボールに絡んでいくことだと思って、立ち上がりから意識をしてやっていました」

曺貴裁コーチ(京都)
「普段やってるフットボールに対する姿勢がひとつ身になったなと感じました。
この勝ち点1は勝ち点3に値するもの。
勇大がPKを取って元紀が決めましたけれど、チームワークを感じる得点で、チームを誇りに思います。
われわれは天皇杯も残っていますし、目の前の相手に勝ち点3を取るために努力をするだけ。
きょう頑張ってくれた選手を労いながら、あしたからまた次の柏戦に向けて準備をしていきます」

Adversity is the first path to truth.(逆境は真理に至るための最初の道である)

選手を含むチーム関係者21人が新型コロナウイルスに感染して、7月21日から24日の4日間、チームは活動を休止。
その影響は色濃く、数多くのレギュラーメンバーが不在だった。
なおかつ、試合途中で1人少なくなるという逆境。
からの〜、勝ち点1は「よくやった」と言っていいんじゃないだろうか。
まぁ、G大・山見くんがシュートを外してくれたということも大きいけれど……。

試合全体としては、両チームともにボールは持てど決定的なチャンスをつくるまでは至らない、という時間が続いた。
京都はセンターバックに欠場選手が多かったせいか、金子を真ん中に置いた3バックのフォーメーション。
とはいえウイングバックが突破できるような場面、バイタルエリアの中に入り込むようなシチュエーションはなかなかつくれなかった。

そんな中で、特別指定選手の木村くんが出色の出来。
試合開始からは左ウイングに入って、体幹強くサイドで溜めを作ってくれるし、1対1では積極的に仕掛けるし。
そして最後は1トップのポジションに移って、ナイス裏抜けからペナルティ奪取。
キャプテン・福岡の右足アウトサイドからのスルーもすごかったけど、試合途中で脚を攣っていながらスプリントを見せたのがナイス。

そして、マルちゃんはもうダメなんかな……。
投入されてから、イライラしっぱなし。
PKを蹴らせてもらえず、試合後も〝Fワード〟で大暴れとか。
折りしも、ブラジル人のカリウスに続いて、パウリーニョ別人も獲得するようなので、きょうを最後に契約解除もありそうな〝ご乱心〟だったな〜。

【J1第22節】京都サンガF.C. 1-1 サンフレッチェ広島

京都サンガF.C. 1-1 サンフレッチェ広島
日時:2022年7月17日(日)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万857人/晴のち曇 28.6℃ 67%)
主審:上田益也
54′-広島/森島司
77′-京都/大前元紀(ヘッド)

■京都サンガF.C.(3-2-4-1)
GK21:上福元直人
DF5:アピアタウィア久
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
MF10:福岡慎平
MF24:川﨑颯太(65′-MF16:武田将平)
MF14:白井康介
MF18:松田天馬(74′-FW50:大前元紀)
MF7:武富孝介(46′-FW23:豊川雄太)
MF 17:荻原拓也
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(90′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)

■サンフレッチェ広島(3-1-4-2)
GK38:大迫敬介
DF2:野上結貴
DF4:荒木隼人
DF19:佐々木翔
MF7:野津田岳人
MF15:藤井智也
MF10:森島司(85′-MF30:柴﨑晃誠)
MF39:満田誠
MF24:東俊希
FW13:ナッシム・ベン・カリファ(46′-MF17:松本泰志)
FW37:ジョゼ・アントニオ・ドス・サントス・ジュニオール “ジュニオール・サントス”

曺貴裁コーチ(京都)
「あの(前回対戦での)敗戦は、われわれの自信をなくしてしまうような、『J1ではダメなんじゃないか?』と選手たちが思ってしまうようなものでした。
広島さんという強い相手に、後期になってどれぐらい近づくことができるのか?ーー選手たちにモチベーションを持たせていたつもりです。
そして、きょうに関しては戦術的な狙いと選手たちの意気込みがしっかりとフィックスして、強豪相手にわれわれの新しい戦い方を見せることができました。
たくさんのお客さんから90分を通して拍手をしてもらったんですけれど、それは引き分けという結果よりも内容でもらったものじゃないでしょうか。
日本サッカー協会が発表した〝ジャパンズウェイ〟でも、インテンシティが大事と言っています。
インテンシティに蓋をしてサッカーを行なうというのは僕としてはありえないし、インテンシティを上げるために何が必要か?ということを選手たちと相談してやってきました。
そういう意味で、(前回対戦とは)違ったゲームができたかなと思っています。
(ーー今季はじめて、スタートから3バックを敷いた狙いは?)
3バック、とはひとことも言っていません。
われわれのサッカーでは戦術的な狙いがあり、それぞれのポジションに名前をつけています。
3バックでやったわけではないですし、4枚3枚を語ることは無意味だと思っています。
ただ、相手の立ち位置に対して、きょうは後ろから湧いて出るようなサポートが必要だと考え、ちょっと後ろに重くなりますけど、きょうのような選手配置を選択しました。
前への圧力はきょうのやり方でも充分にやれると分かりましたし、特に荻原と(白井)康介のところはほぼ相手に何もやらせなかったなというぐらい、非常に勇敢にやってくれました。
(ーーこのあと、2週間の中断期間を挟むが?)
中断してまた試合が始まると、順位とか勝ち点とかいろんなことがまた気になってくると思います。
しかし、自分たちが目の前に置かれたものに120パーセント全力で取り組まない限り、先は見せません。
そんなに甘いリーグではないですし。
3日間しっかり休んでまた元気な顔で会ったときに、そういったことを選手たちと話していきたいと思います」

ミヒャエル・スキッベ コーチ(広島)
「自分たちが思っていたよりも、京都は前に抜けてくるということをやってきたね。
しかし、不可解なジャッジでわれわれにPKが与えられず、勝利を逃してしまった。
非常に残念だし、勝ち点2を失ってしまった気分だよ」

強さ×早さ×正確さ

曺さんが3バックじゃない、と言うんだから5バック?(笑)
なんにしろ、広島対策の選手配置を敢行。
5月の完敗から一転、互角に近い戦いを展開することができた。

振り返るとアウェイ戦では、広島の2トップ+2MFの四角形に蹂躙されたんだよねぇ……。
2トップに裏に走られ&ボールを持たれる。
2MFには〝ポケット〟(左右ハーフスペースの延長線、ペナルティーエリア内)に侵入されまくる。

きょうは、広島の2MFは福岡&川﨑が、2トップはアピアタウィア&井上&麻田が見る形。
数的不利が起こらないようにしていた。
しかし、ときどき満田に裏抜けを許していたのも事実で、広島の攻撃は極めて洗練されているなと感じた。

攻撃面では、前回対戦時と同じくウタカが荒木(広島)に厳しくマークされ、ハイボールの競り合い、セカンドボールの奪い合いでは劣勢だった感は否めない。
最終ラインからの繋ぎも、広島のハイプレッシャーを前にして、なかなかうまくいかなかった。
強いて言えば、アピアタウィア&麻田がボールをもったとき、井上が前に出てアングルを作るような動きもあってよかったかも、と思った。

指摘しておきたいシーンは2つ。
まず、60分。
中盤に下がったウタカがFWの位置まで上がっていた荻原にパス。
ダイレクトで中央の豊川から松田天馬、少しためて攻め上がってきた川崎のシュート!
サイドのレーンを使わず、中央エリアでオーバーロードして、スピーディかつ正確にシュートまで持っていけた。
なぜかDAZNのダイジェストではココが入ってないので、入れてくれているJリーグ公式チャンネルを今回は貼り付けておいたよ。

もうひとつは77分、同点ゴールの場面。
ここでは、サイドライン側で豊川、福岡、白井の3人がからんで、白井の抜け出しまで持っていけたのがよかった。
白井のクロスも大迫の判断ミスを誘発する、鋭い正確なもの。

ということで無事追いついて、その後も一進一退、最低限のノルマ=勝ち点1を取ることができた。
そして試合が終わってあらためて、広島は京都の〝ロールモデル〟となるようなサッカーをしているなと思ったのだった。
インテンシティが強く、攻撃は縦にスピーディ、かつ正確。
〝スキッベ サッカー〟は今後もちょっとチェックしておこう。

【JFA第102回全日本サッカー選手権大会ラウンド16】栃木SC 1-2 京都サンガF.C.

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権ラウンド16【match77】
栃木SC 1-2 京都サンガF.C.
日時:2022年7月13日(水)19:03KO
会場:栃木県総合運動公園陸上競技場(2,376人/曇時々雨 23.6℃ 79%)
主審:清水勇人
6′-京都/豊川雄太
36′-栃木/宮崎鴻
90+3′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK32:マイケル・コーネリス・ウッド
DF2:飯田貴敬(46′-DF14:白井康介)
DF31:井上黎生人
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF8:荒木大吾
MF10:福岡慎平
MF18:松田天馬(86′-MF25:中野桂太)
MF19:金子大毅
FW27:山田楓喜(57′-DF3:麻田将吾)
FW23:豊川雄太(65′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW13:宮吉拓実(86′-FW28:田中和樹)