FC東京 0-1 京都サンガ
◇日時:2010年6月6日15.00キックオフ
◇会場:調布市東京スタジアム(1万7014人/晴 24.4℃ 45%)
◇主審:岡田正義 “ジャスティス”
53分【F東】キム・ヨングン(FK直接)
■FC東京(4-2-2-2)
GK20:権田修一
DF8:松下年宏
DF3:森重真人
DF17:キム・ヨングン
DF14:中村北斗
MF2:徳永悠平
MF10:梶山陽平
MF18:石川直宏(66分-FW24:重松健太郎)
MF22:羽生直剛(77分-DF33:椋原健太)
FW11:鈴木達也(58分-MF19:大竹洋平)
FW9:赤嶺真吾
■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK1:平井直人
DF4:水本裕貴
DF24:増嶋竜也
DF19:森下俊
MF22:渡邉大剛(63分-FW31:宮吉拓実)
MF26:角田誠
MF15:中山博貴
MF17:中村太亮
MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(75分-MF11:鈴木慎吾)
FW13:柳沢敦(63分-MF18:加藤弘堅)
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
■不動神、動くも
前半にあった、こんなシーン。
フリーになった石川がシュート。
まっすぅの身体に当たって、コースが変わる。
ゴールマウスぎりぎりに、飛ぶボール。
不動明王がごとく、腰を落とした姿勢でまったく微動だにしない平井イェイ!
ボールは当然のごとく、枠からぎりぎり外れていった。
いやぁ、久しぶりの “平井神” の生プレイを堪能させていただきました。
得点シーンも不動で見送れば、ゴールインすることはなかったかと思うと…。
■手詰まりになる、サイド
ということでフリーキック一発でやられたわけですが、全体的には両チームともミスが多いゲーム。
そして、お互い相手ボールになると、素早く帰陣して、リトリート合戦になっていました。
シュートF東11、京都10。
現地で見ていると、そんなにあったっけ?という感じです。
しかし、”5-2-ファンタジア”こと5バック気味の布陣ですが、相手に引かれると、一気に攻め手がなくなりますな。
とりあえず、センターバックとボランチでボールを回しながら、ウイングバックに長めのパスを通すまでは至るんですけど、そこで詰まってしまう。
ボランチと両センターバックが後ろに控えてはいるんですけどね。
結局は、そこのバックパスしかなくなる。
この手詰まりを解消するには、定石といわれるのが以下の手段。
ボランチ、両センターバックのどちらかが、ウイングバックの大外を追い越す。
相手はこの選手の対応をしなければいけないので、パスコースもスペースも増える。
…と机上の空論はあるんですが、そういう動きはトレーニングしていないのか、あるいは、逆襲を嫌ってあえてしないのか。
きょうのサンガは、こうした場面では、もう一度ボランチに戻して、逆サイドに大きくサイドチェンジすることを試みていました。
でも、そのパスがことごとくタッチラインを割ってしまう(苦笑)。
で、なんだか「いざ攻撃!」っていう気分が萎えてしまうという。
なににしろ、スペースメーキングの動き、フリーランニングの少なさは、開幕当初からまったく変わってません。
守備はかなり堅くなってきたので、次は攻撃ですね。
ボランチにひとり、ミスの少ない選手がいれば…という感じはありますが。
■運命は、水曜日
カップ戦初黒星となった、きょう。
最終節はゲームがない京都にとって、決勝トーナメント進出は “他力本願” になってしまいました。
その最終節は、中2日で水曜日開催。
京都にとって、いい結果になることを、祈ります。
さて、最後にひとつ、エピソードを。
タイムアップの笛の後、前線にいたまっすぅ。
あきらめきれないように、悔しがる姿。
そして、整列する選手たちに遅れて参加する姿。
古巣との対決、勝てば古巣を下して決勝トーナメントに行くことができる…。
この試合にかけた”気持ち”が伝わってきました。
■スポーツナビ | サッカー|ニュース|あとは待つしかない 京都の加藤監督