【2010FIFA ワールドカップMatch63:3位決定戦】ウルグアイ 2-3 ドイツ

ウルグアイ 2-3 ドイツ
◇Match 63 – Match for third place – 10 July
◇Referee:Benito ARCHUNDIA (MEX)
◇Nelson Mandela Bay/Port Elizabeth – Port Elizabeth Stadium
19分【ドイツ】トマス・ミュラー
28分【ウルグアイ】エディンソン・ロベルト・カヴァーニ・ゴメス
51分【ウルグアイ】ディエゴ・フォルラン・コラソ
56分【ドイツ】マルセル・ヤンセン
82分【ドイツ】サミ・ケディラ

3位決定戦らしい、オープンな撃ち合い。
1点目。
シュヴァインシュタイガのミドルをキーパーが弾いたところを、ミュラーがプッシュ。
2点目。
シュヴァインシュタイガからボールを奪って素早くカウンターで、カヴァーニが左45度から冷静な対角シュート。
3点目。
右からのアバウトなクロス、フォルランがたたき付けるワンバウンドボレー。
これがすごかった。
4点目。
右からのアーリークロスに、ヤンセンがキーパーの鼻先でヘッド。
高かった。
5点目。
コーナーキックからの流れで、ケディラが頭でプッシュ。
タイプアップ寸前には、フォルランのフリーキックがバーを叩くというシーンも。
得点のバリエーションも、ドラマチックな展開も、今大会のベストゲームのひとつに挙げたくなる、おもしろい試合だったと思う。
でも…、3位決定戦なんだよね。

【2010FIFAワールドカップMatch62:準決勝】ドイツ 0-1 スペイン

ドイツ 0-1 スペイン
◇Match 62 – Semi-finals – 07 July
◇Referee:Viktor KASSAI (HUN)
◇Durban – Durban Stadium
73分【スペイン】カルレス・プジョル・サフォルカーダ “チャーリー”(ヘッド←CK)

【2010FIFAワールドカップMatch61:準決勝】ウルグアイ 2-3 オランダ

ウルグアイ 2-3 オランダ
◇Match 61 – Semi-finals – 06 July
◇Referee:Ravshan IRMATOV (UZB)
◇Cape Town – Green Point Stadium
18分【オランダ】ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト(ミドル)
41分【ウルグアイ】ディエゴ・フォルラン・コラソ(ミドル)
70分【オランダ】ヴェスレイ・ベンヤミン・スナイデル
73分【オランダ】アリエン・ロッベン(ヘッド)
90+2分【ウルグアイ】ヴィクトリオ・マキシミリアーノ・ペレイラ・パエス “マキシ・ペレイラ”

ファン・ブロンクホルストは今大会はじめてといっていいぐらいの、スーパーなミドルを決めて始まったこのゲーム。
やや劣勢だったウルグアイが、フォルランの独力によるミドル(これはキーパーのミス…の要素が大きい)で追いついた。
オランダは、後半からボランチを1枚削って、中盤を支配するように。
70分から立て続けに2ゴールを奪い、ゲームは決まったかに思われた。
しかし、ウルグアイはラスト、FKからのサインプレイでマキシ・ペレイラが左足でカーブをかけたゴールを決め、1点差。
最後は、ゴリゴリとロングボールをゴール前に送るが…、オランダの壁は崩せなかった。

オランダが決勝進出。
とにかく、中盤にタレントが揃っていて、それぞれがゴールを奪えるのが、オランダの強み。
ただ、このゲームでも見せたように、守備に脆さは抱えているが…。
さて、初優勝はあるのだろうか?

【2010FIFAワールドカップMatch60:準々決勝】パラグアイ 0-1 スペイン

パラグアイ 0-1 スペイン
◇Match 60 – Quarter-finals – 03 July
◇Referee:Carlos BATRES (GUA)
◇ Johannesburg – Ellis Park Stadium
※58分【パラグアイ】オスカル・レネ・カルドソPK大失敗
※60分【スペイン】シャビエル・アロンソ・オラーノ “シャビ・アロンソ”PK大失敗
83分【スペイン】ダヴィド・ヴィジャ・サンチェス

2つのPK失敗が生み出したドラマ。
タイムアップ後、顔をくしゃくしゃにして涙を流すカルドソ。
慰めるパラグアイの選手、スタッフ。
そこに、スペインの選手たちも加わって。
ワールドカップのPKって、スーパープレイ以上に人の心を動かすものがあるな。

さて、試合の話。
攻めるスペイン対守るパラグアイ…ってのが、戦前の予想。
しかし、それに反してパラグアイが前から圧力をかけてきた。
スペインは、低い位置ではパスを回せるものの、決定的なチャンスはなかなか作れなかった。
得点のシーンは、イニエスタがバイタルエリアでディフェンダーをひとりかわしたところから、生まれたものだった。
パサーがピッチ上に並ぶスペイン。
その功罪が見えた試合だった。
また、スペインはヴィジャしか点が取れていないのも不安材料。
次はドイツとの準決勝だけど、似たタイプのチームだけに、いったいどういう展開になるか、楽しみだ。

【2010FIFA ワールドカップMatch59:準々決勝】アルヘンティーナ 0-4 ドイツ

アルヘンティーナ 0-4 ドイツ
◇Match 59 – Quarter-finals – 03 July
◇Referee:Ravshan IRMATOV (UZB)
◇Cape Town – Green Point Stadium
3分【ドイツ】トマス・ミュラー
68分【ドイツ】ミロスラフ・クローゼ
74分【ドイツ】アルネ・フリードリヒ
89分【ドイツ】ミロスラフ・クローゼ

準々決勝屈指の好カードは、予想外の大差を付けてドイツが勝利を収めた。

アルゼンチンは、メッシ、テヴェス、イグアイン…みんなが単騎のドリブル突破を試みるが、2人、3人に囲まれ、ボールをロストしてしまう。
「やぁやぁ我こそは…」って言って、戦いを挑む武士みたいな感じ。

一方、ドイツは、ミュラー、ポドルスキにボールが入ったら、ケディラ、エジルが適切な距離でフォローし、サイドバックが追い越す動きをくり返す。
まさに「個」対「組織」の戦い。

初戦からドイツ、強いなーと思ってたが、これほどとは。
軸となる選手を代えず、チームとしての戦い方を熟成させてきたヨアヒム・レーヴ・コーチの、そしてドイツ・サッカー協会の勝利だな。

ちなみに、「ヨギ様」ことレーヴ・コーチがジャケットに着てる青い服は、カシミアのセーター…らしい。