【J2第12節】京都サンガ 1-0 栃木SC

京都サンガ 1-0 栃木SC
◇日時:2012年5月3日(木・祝日) 13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇時々晴 22.5℃ 64%/6403人)
◇主審:吉田哲朗
89分【京都】伊藤優汰(左足←原)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF18:倉貫一毅
MF10:工藤浩平(73分-MF25:伊藤優汰)
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成
FW32:ウィルフリード・サヌー(76分-FW11:原一樹)
FW31:久保裕也(69分-FW13:宮吉拓実)

■栃木SC(4-2-2-2)
GK21:武田博行
DF17:山形辰徳
DF26:宇佐美宏和
DF29:チャ・ヨンファン
DF24:ユ・デヒョン(74分-DF15:荒堀謙次)
MF7:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ別人”(84分-FW38:久木野聡)
MF25:小野寺達也
MF16:杉本真
MF28:菊岡拓朗(68分-MF10:高木和正)
FW9:ヴィルマール・ダ・クーニャ・ホドリゲス “サビア”
FW22:棗佑喜

伊藤優汰選手(京都)
「その前縦行って止められてたので、中行こうかなと思って。
ちょうどディフェンダーといい距離があったんで、打ってみたら入りました。
得意な角度?
そうじゃなかったんですが、入ってよかったです(笑)。
守備がゼロで抑えてくれているので、これからも攻撃陣が点を取っていこうと思います」

▼勝負は左足一閃
いやー。
京都の「キープ率」と、栃木の選手の「日サロ率」が高い一戦でした!

で、終わりたいぐらい、なかなか語るべきことが薄いな。
前半は栃木のサビアが、後半は京都の宮吉が1対1を外したのが、決定機。
「0-0感」が漂う中、伊藤のありえへんミドルが決まって、京都の勝利。
あの角度から伊藤が打ったら、絶対宇宙開発と思ったんですけどね(笑)。

そして、宮吉と伊藤のシュートチャンスは、どっちもショートカウンターという事実。
勝てたけど、「いいサッカー」ができたかというと、必ずしも肯定できない。
ただ、前節よりはだいぶ「躍動感」が出てきた。

▼サヌー、駒井の「個の力」
躍動感の理由は、前節から5人の選手が入れ替わったこと。
チョン・ウヨン、充孝と、負傷の染谷がベンチ外。
FWの宮吉、原がベンチスタート。

で、博貴が低めの位置でボールを落ち着かせ、駒井、サヌーが個人技でディフェンダーを「剥がす」動きをしてくれた。
そう、前節はサイドでボールを回しつつ、充孝の単独突破がないと、相手守備陣を混乱させられなかった。
「個の力」で相手のプレスを突破できる選手が増えたことで、「おもしろさ」があった。

とはいえ、守りを固めたあとでは、なかなかシュートまで行けない。
相手が疲れたところで、選手交代策を打って、ゴールをこじあけたという結果。
このプラン、先制点を奪われるとマズいから、ちょっと怖いんだけどね…。

で、この次は中2日で甲府戦。
守備でも走り回っていたサヌは先発確定かな。
逆に、安易なボールロストが目立った久保はちょっと厳しい。
中盤は、ウヨンいないとセットプレイが無力だし、倉貫とウヨン入れ替えて、あと工藤を休ませるかどうかといったところか。
とにかく、きょうの勝利は戦術的には見所が薄かったけど、サブメンバーもそれぞれレギュラーとは違う持ち味を持っていることが確認できた。
それが収穫。
(以上テレビ生観戦)

【J2第11節】松本山雅FC 0-0 京都サンガ

松本山雅FC 0-0 京都サンガ
◇日時:2012年4月30日(月)15.04キックオフ
◇会場:長野県松本市松本平広域公園総合球技場(曇 21.6℃ 41%/1万2154人)
◇主審:池内明彦

■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK21:野澤洋輔
DF4:飯田真輝
DF28:飯尾和也
DF23:多々良敦斗
MF38:喜山康平
MF5:小松憲太
MF14:玉林睦実
MF16:鐡戸裕史
FW32:船山貴之(86分-FW13:木島徹也)
FW8:弦巻 “大竹” 健人(77分-MF18:楠瀬章仁)
FW19:塩沢勝吾(71分-FW9:エイヂソン・テオフィロ・ソアレス)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF3:染谷悠太
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン(78分-MF25:伊藤優汰)
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(71分-FW31:久保裕也)
FW11:原一樹(86分-FW14:長沢駿)

▼「サイドライン際ボール回しゲーム」に終始
まるで成長していない…(AA略)。

松本の決定力不足に助けられてドローに終わったが、内容的には完敗。
・京都のやり方を読まれた守備で、アタッキングサードで相手を崩せない
・京都のやり方を読まれた攻撃で、すばやくサイドに展開されプレスがかからない
という感じで、戦術的にまず相手を上回れなかった。
つまり、ここ数戦と同じ状況。

さらに、さんざんボールロストしていた工藤を中心に、特に中盤の選手がブレーキだった。
動きも判断も遅い。
極論を言うならば、
「センターラインを超えたところで、サイドライン際に人を集めてボール回しをしていた」
だけのゲームだった。
そして、アタッキングサードを超えてもゴール前には人が少ない。
→クロスを上げても仕方ないので、ちょっとタメをつくる。
→相手守備陣に守られて終了…
みたいな。

てなわけで、連戦の中とはいえ、なんらかの「緊急手術」が必要なのは間違いない。
とりあえず、疲れが見える選手をフレッシュな選手に入れ替えるのは必須だろう。
また、ゲーム内容がよくない中でも勝ちきるための「策」も求められる。
原一樹の出来は悪くないけど、疲れているときにかき回してゴールを決めてもらう。
そのためには、現状ではあえてベンチスタートにしておくのがいいかもしれないなー。

池内「お前もレッドカードにしてやろうか!」明彦主審にカードをあまり貰わなかったことだけが収穫…かな。
(以上、テレビ生観戦)

【J2第10節】京都サンガ 1-2 大分トリニータ

京都サンガ 1-2 大分トリニータ
◇日時:2012年4月27日(金)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5021人/晴 16.0℃ 29%)
◇主審:窪田陽輔
10分【大分】高松大樹
12分【大分】三平和司
64分【京都】原一樹

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF3:染谷悠太
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(76分-FW31:久保裕也)
FW11:原一樹

■大分トリニータ(3-4-2-1)
GK1:清水圭介
DF4:作田裕次
DF3:阪田章裕
DF17:石神直哉
MF9:三平和司
MF32:宮沢正史
MF18:イ・ドンミョン
MF28:為田大貴
FW7:小手川宏基(67分-FW24:木島悠)
FW20:森島康仁
FW13:高松大樹(78分-DF16:安川有)

▼連敗、惨敗
3連休前で終電まで労働して帰って録画見て、惨敗とか…オワタ\(^o^)/

内容的にはここ数戦と同じ感じ。
京都のやりかたが「読まれている」ため、がっちり守られてしまった。
京都の対戦チームは、ボールを奪われたら素早く帰陣すればいい。
そのあと、ボールサイドで基点をつくろうとするから、そこからパスが出ないように「フタ」をすればいい。
これさえ徹底すれば、京都はほぼ攻めあぐねてしまう。

特に、こういった膠着状態をブレークできる、守備の人数が揃っていてもそこを突破できる選手がいないのは、守る側にとって楽だろうなぁ。
きょう、得点の匂いがあったのは中村充孝の単独突破が絡んだシーンだけだし。
一方で、パスサッカーのコンダクターであるべき中山と工藤はミスパスが多すぎた。
この2人のどっちかを早めに交代すべきだったのは、おそらく間違いない。

交代策といえば、ホームで負けているのに1枠しか使わなかったのは、ちょっとな…。
試合後の大木コーチのコメントに
「これで一番点がとれると思った。逆に言うと…(代えても得点が入りそうになかった)」
みたいなことがありましたが、とはいえ傍目から見てると、ボールを持ってるだけで点が入る気配が薄いように感じた。

1点負けてるのに、シュートに行ける選手が少ない感じで。
少なくとも相手が前線を1枚削った78分以降は、守備の選手を削って攻撃の選手を入れてほしかった。
そういう意味で、連敗したという事実以上に、なんか「やりきれない」一戦であった。
(以上、テレビ録画観戦)

【J2第9節】横浜FC 2-1 京都サンガ

横浜FC 2-1 京都サンガ
◇日時:2012年4月22日(日)14.03キックオフ
◇会場:横浜市三ツ沢公園球技場(曇時々雨 12.5℃ 63%/7329人)
◇主審:福島孝一郎 “ブラマヨ小杉”
31分【横F】大久保哲哉
49分【横F】大久保哲哉
90分+5【京都】原一樹

■横浜FC(4-2-2-2)
GK1:シュナイダー潤之介
DF32:杉山新
DF4:ペ・スンジン
DF26:中野洋司
DF2:阿部巧
MF5:八角剛史(52分-MF8:佐藤謙介)
MF17:中里崇宏
MF14:武岡優斗
MF6:高地系治(90分-FW11:三浦知良)
FW34:田原豊(80分-DF24:堀之内聖)
FW39:大久保哲哉

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF16:福村貴幸
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝(63分-MF25:伊藤優汰)
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(70分-FW31:久保裕也)
FW14:長沢駿(52分-FW11:原一樹)

▼またも初勝利貢献
風邪気味だったことに加え、雨の予報だったので、横浜行きを回避。
まぁそれがよかったというか、なんというか…。
未勝利で苦しんでいた横浜に白星をプレゼントする、相変わらずの京都サンガなのでした。

横浜はビルドアップしつつ、詰まったら高さのある2トップへロングボール、という戦術。
確かに失点は、タテ一本とセットプレーからで、人的ミスの意味合いが大きい。
とはいえ、京都のディフェンス陣が相手2topへの対処に苦しんでいたのは間違いない。
うまくクサビを作られていたしね。
特に福ちゃんは頑張っていたけど、高さ不足が顕著。
ハーフタイムで、福ちゃんかテソンに代えて秋本投入で制空権を奪いにいくかと思ったんだけどな…。

「クサビ」ということに関していうなら、対する京都はまったくそれが作れなかった。
横浜がリトリート気味だったのもあるが、フォワードが引き出す動きも読まれていた。
また、今季何度か触れているように、細かいパス交換が突破に繋がらないのも問題。
そこからシュートまでの展開を作らなければ、結局時間を使っているだけってこと。
ドゥトラ的な意味合いで、伊藤優汰を入れたけど、まぁ気合が空回りで(苦笑)。

まぁ、そんな感じで…。
ここ数試合、特に攻撃面で今のシステム、戦い方の「壁」にぶち当たっている感が大きいな。
ディフェンスがゼロで守ってくれれば、相手にどこかほころびも出てくるんだろうけど、先制されると辛い。
順当な対策なら、充孝か博貴に代えて、「かき回し役」の伊藤、駒井の先発起用だろう。
それによって、もうちょっと攻撃に躍動感が欲しいところだ。

あ、あと”ブラマヨ小杉”主審はヒーハーと笛吹きすぎ!
(以上、テレビ生観戦)

【J2第8節】京都サンガ 1-0 東京ヴェルディ

京都サンガ 1-0 東京ヴェルディ
◇日時:2012年4月15日(日)14.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 20.0℃ 34%/8741人)
◇主審:榎本一慶
81分【京都】原一樹(右足←宮吉)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF16:福村貴幸
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝(73分-MF25:伊藤優汰)
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(90+3分-MF22:駒井善成)
FW14:長沢駿(80分-FW11:原一樹)

■東京ヴェルディ(4-2-2-2)
GK26:柴崎貴広
DF19:森勇介
DF17:土屋征夫
DF3:深津康太
DF4:高橋祥平
MF22:和田拓也
MF10:小林祐希
MF11:西紀寛(80分-FW15:ジョジマール・ホドリゲス・ソウザ・ホベルト)
MF16:飯尾一慶(71分-MF14:小池純輝)
FW9:阿部拓馬
FW41:杉本健勇(86分-MF23:梶川諒太)

原一樹選手(京都)
「きょうはピンチが多かったが、水さん(水谷雄一)含めて守備陣が体を張って守ってくれていた。
あとは、フォワードが決めるだけと思っていました。
ゴールは、おもいっきり打ったら入った。
サポーターの皆さんの声援が、背中が押してくれる。
(ヴェルディを順位で上回ったが?)全部勝って上を目指すことしか考えていない」

▼神様仏様原様
原様www
2試合連続、ファーストプレイでゴールwwwwww
スーパーサブすぐるwwwwwwwww

と、思わず草を生やしてしまう劇的シュートで2位3位の直接対決に勝利!
とはいえ、ゴールを奪うまではなかなか膠着した、思っ苦しいゲームだった。

きょうは、ダイレクトパスが効果的ではなかった感じ。
2本目、3本目が受け手に取って厳しいもので、それで相手のプレスに引っかかっていた。
前線の2トップもなかなかボールが収まらず、だったし。

そんな中で、いくつかあったシュートチャンス。
京都は、シュートをひたすらふかしていた。
対する東京は、杉本がシュートをひたすら水谷に止められていた。
そんな印象。

▼パスサッカーは完成するのか?
勝ったとはいえ、攻撃には停滞感があったのは否めない。
そんな中で、伊藤、原という選手を入れて、個人技とスピードでゴールを奪ったのは評価できる。

ただ、ひとつ気になるのは、めざすパスサッカーがなかなか機能しない点。
中盤、ライン際に選手を集めてダイレクトパスで密集を突破しようとしているが、そう上手くはいっていない。
どちらかというと、高い位置でボールを奪ってのショートカウンター。
あるいは、単純な裏へのパスで、ゴールに至っている。
まぁ、それで結果は出ているので問題ないけど。
前にも書いたけど、シーズンのどこかで「倦怠期」が来ないが、心配も残る。
(以上テレビ生観戦)