【ドイツ・ブンデスリーガ第26節】ボルシア・メンヒェングラッドバッハ1-1シュツットガルト

何、このおもしろゲーム

ボルシア・メンヒェングラッドバッハ1-1シュツットガルト
◇日時:2006年3月18日15.30KO(日本時間23.30)
69分【ボルシア・メンヒェングラッドバッハ】ミラン・フカル(ヘッド←CK:ポランスキ)
75分【シュツットガルト】ジェロニモ・バレット・カカウ

実況・倉敷さんが爆笑し、解説・金子ライターが
「ベビースターでつくったラーメン」
「長州力が出てきたと思ったら小力が出てきたような」
と形容した、この一戦。
前半と後半途中までは、きょうの磐田で見た試合のほうがレベルが高い?とさえ思ったのだが、ラストで一気にヒートアップ。
1点ずつを取り合ってドローで終わりました。
同じ「京セラ」が胸スポンサーの京都サンガとボルシアMGが同一スコアだったという週末でした。
ノイヴィルa.k.a.ニュヴィル(´・ω・`)はノーゴール。

【J1第3節】ジュビロ磐田1-1京都パープルサンガ

ずぶ濡れの勝ち点1

ジュビロ磐田1-1京都パープルサンガ
◇日時:2006年3月18日(土)14時03分KO
◇会場:静岡県磐田市飯田産業ヤマハスタジアム(1万0560人)
◇主審:穴沢努 “アナザーさん”
後半9分【磐田】西紀寛(右足←村井)
後半44分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(右足←林)

■ジュビロ磐田(4-2-3-1)
GK1:川口能活
DF2:鈴木秀人
DF8:菊地直哉
DF20:キム・ジンキュ
DF6:服部年宏
MF25:ファブリシオ・デ・ソウザ
MF23:福西崇史
(後半37分-MF28:船谷圭祐)
MF11:西紀寛
(後半32分-FW19:藤井貴)
MF7:名波浩
(後半44分-MF10:成岡翔)
MF14:村井慎二
FW22:カレン・ロバート

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF23:大久保裕樹
DF2:鈴木悟
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半39分-FW20:林丈統)
MF16:斉藤大介
MF11:星大輔
(後半18分-MF22:渡邉大剛)
MF8:美尾敦
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW31:田原豊
(後半27分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)

って夜から雨だって聞いてたんですよ。
ところが、試合開始直前から雨がポツポツ、そして試合開始とともにザーッ。
気温は11.6℃あったらしいんですけれど、濡れねずみだし風も強いし、震えながら観戦してましたよ。
ロスタイムのパウゴールにはもっと震えたんですけどね!!

というわけで、昇格後初の勝ち点はアウェイの磐田でゲット。
喜ばしいんですが、喜び半分・悲しみ半分といったところ。
勝てたよなぁ、このゲーム。

とにかく磐田が恐ろしいほどに劣化してました。
ディフェンスがボールを奪うと一度スローダウン。
パスは味方の足下ばかり。
トップでカレンが孤立。
横浜や川崎のように、ウラへの動きや、ボール保持者を追い越す無駄走りがあまり見られないんだな、これが。
そりゃあ、守りやすいですわ。

もちろん京都の守備陣、がんばってました。
カレンの1トップということで、安心して(!?)ディフェンスラインを上げ、相手をコンパクトフィールドに押し込め、相手がサイドを崩そうとしてもきっちりケア。
とくに大久保と児玉が守備で身体を張ってたことは、素直にほめたいと思います。
そうそう、きょうは米田もよかった。
前の2試合とは違って、斉藤が後ろ気味で、米田が前にポジショニングして、磐田のボール保持者へのファーストチェックに向かうという分担だったように見えましたが、やりかた変えたんですかね?

だから、磐田はボールをキープしていたものの、もたされていたという感じ。
見てて「危ない!」と思った時間帯は、後半開始から失点したシーンくらいまでだったんですよ。
で、そこでしっかり失点しちゃうんだもんなぁ。

けど、前半から田原のヘッドからパウの形で何回かチャンスがあったし、雨だし、キーパー川口だし、なんとかなるんじゃないかなぁ、1点返せるんじゃないかなぁという予感がありました。
…いや、願望がありました(笑)。
寒さに震えながら祈ってました。

そして、ダイゴ、アレモンが投入されて、京都の攻撃に動きが出てくるようになる。
後半30分、美尾のミドルを、やってくれたぜ川口が恒例のファンブル!
ボールはアレモンの目の前に!
もらった!と思ったら、ここは磐田のディフェンスが間一髪クリアで、バンザーイなしョ!

さぁこっからは、もうもう猛攻京都。
後半40分すぎに、連続してコーナーキックのチャンスが来て、林がまたいやらしいキック蹴るんだ、奥さん。
その流れから、児玉が決定的チャンスも…シュートミス。
で、ロスタイム。
京都は前線に人数を残して、んで右から誰かがファーに上げて、相手のクリアが右サイドに戻って、放り込んでゴール前に、ん・ん・…・入ったーーーーっ!!
パウ、ロスタイムも残り1分を切った段階でミラクル同点ゴール。

結果としては引き分け。
ですが、どちらかというと京都優勢で、先述したように勝てたような気がしたゲームでした。
とにかく守備はよくなりました。
課題は攻撃。
4-4-2のフォーメーションでは、サイドMFが相手と1対1の局面でドリブル突破できないとツラい。
ドリブルしてはボールを奪われ、自陣でミスパスもあった星は、ちょっと休んでもらうとして(苦笑)。
その点、ダイゴは2度ほどいい突破がありました…クロスは精度を欠いていたものの。

やっぱ、J1チームの整った守備相手には、サイドの高い地点で仕掛けたいから、4-3-3のほうがいい気がするなぁ。
あとは、もうちょっと全体的に運動量を増やさないとなぁ。
崩した!って感じで、1点取るところを早く見たいなぁ…。
などと、帰路の列車の中で考えていたのでした。
で、家帰ってきてジーパンがまだ乾いてないよ…。

【J1第2節】京都パープルサンガ2-7川崎フロンターレ

和裕さんにはげましのおたよりを書こう

京都パープルサンガ2-7川崎フロンターレ
◇日時:3月11日(土)16時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7921人)
◇主審:奥谷彰男 “金もらってません”
前半1分【川崎F】我那覇和樹(ヘッド←森)
前半22分【川崎F】中村憲剛(右足35mミドル)
後半3分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足)
後半6分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足)
後半18分【川崎F】我那覇和樹(右足)
後半20分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(ヘッド←美尾)
後半31分【川崎F】マルコス・アウベルト・スカヴィンスキ “マルコン”(ヘッド←ジュニーニョ)
後半39分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足ループ)
後半44分【京都】OG(箕輪←CK:美尾)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
(後半21分-DF23:大久保裕樹)
DF2:鈴木悟
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半22分-MF14:中払大介)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF8:美尾敦
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW20:林丈統
(後半21分-FW31:田原豊)

■川崎フロンターレ(3-4-1-2)
GK21:相澤貴志
DF5:箕輪義信
DF13:寺田周平
DF2:伊藤宏樹
MF19:森勇介 “復讐”
(後半21分-MF17:茂原岳人)
MF14:中村憲剛
MF29:谷口博之
MF6:マルコス・アウベルト・スカヴィンスキ “マルコン”
MF11:マルクス・ヴィニシウス・デ・モライス
FW9:我那覇和樹
(後半25分-DF4:井川祐輔)
FW10:カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”

柱谷幸一コーチ(京都)
「川崎はカウンターを得意としているチームですから、先に点は取られたくなかったのですが…。
立ち上がりに点を取られてしまって、その後もボールをポゼッションされて、ペースをつかまれてしまいました。
大量失点になったのは、ホームで点を欲しかったため攻めにいった結果だと思います。
今後は試合の入り方に気をつけないといけません。

とにかく、西京極に来ていただいたお客さんには勝ちゲームを見せられなくて残念な気持ちでいっぱいです。
ただ、自分たちのスタイルのサッカーを見せることができたとは思っています。
このサッカーでフィニッシュ、得点、相手の攻撃を遅らせる守備をして、攻撃的なスペクタクルなサッカーをお見せできると自負しています。
時間はかかりますが、ご理解ください」

やっぱり来てた稲盛和夫名誉会長(京都)
「みじめな試合は見たくない。
どう立て直すのか、監督の意見を聞かないといけない」

ム・ファーベックさんって今、どこにいるんでしたっけ?
…って、冗談はさておき、本格的に降格の心配をしたほうがよさそうだ。
きのうメインPCの電源が入らなくなり、10.4インチモニタのノートパソコン引っ張りだしてきてまして、あんま長い文章書きたくなかったのに、こういうときにかぎって、両チームあわせて9得点という(苦笑)。

とにかく、この2試合で見えてきたのは圧倒的な個人能力の差。
もうね、日本海溝くらい深い深~い差が。
オフシーズンでの補強を怠ったツケがいま回ってきました形でしょうか。
思い出すのは、前回の降格時。
天皇杯を獲る→日本人だけでいける→降格。
J2圧勝→そのままでいける→降か…。
うーん、鏡写しのようだ(苦笑)。

前半、攻撃は何もできず、守備は後手後手。
内容的にはナッシング。
後半、和裕さん、リカルドがジュニーニョに背中をつかまれながら抜け出されるというミスを重ね、連続失点。
これで、緊張の糸が切れてしまった。
で、大量失点。

つか、和裕さんはかんたんにクロスをあげられ1失点目。
ミスパスをして2失点目。
ゴール前でジュニーニョに追い越されて3失点目。
右サイドでジュニーニョに追い越されて5失点目(我那覇)につながる。
…という、4失点に絡む裏MVP!
いや、なんかお祓いとかしてもらったほうがいいですって、マジで。

しかし、和裕さんに全責任を負わせるというよりは、チーム全体のリズムが悪すぎた。
プレス弱いし、球際の競り合いに弱いし。
2試合目で早すぎるよ!とつっこまれるのを承知で言わせていただければ、今からでも補強したほうがいいんじゃないっすかね。
シーズンオフから何度も言ってきてちょっと飽きて来ちゃったんですが、身体能力高いセンターバックとセンターフォワードがほしい。
リカルド、アレモンを解雇して、新外国人を探すくらいのドライさが必要かもしれない。
いや、そうしてほしいと思うなぁ。

って、大敗後の感情が入っているので多少、割り引いて読んでくださいませ。
けっしてリカルド、アレモンが悪い選手といってるのではなく、外国人枠でスーパーな選手がいないと、チーム全体が底上げできないという意味です、はい。

でも柱谷コーチが強化担当を兼ねているから、難しそうですが。
名誉会長激怒、私財投入でビッグな選手獲得とかありませんかね。
専用スタジアムより、しっかりとしたチームがほしいっす。

えー、最後にポジティブな話題もしておきましょ。
中払のボランチは、わりといいかもしれない。
展開力があるし、なによりマリーシアがある(笑)。
そして、きょう光っていたのは美尾。
劣勢の中、巧みなキープ力とラストパスを見せてくれました。
で、逆にいえば、美尾と斉藤くらいしかほめられる選手がいなかったという事実。

さぁ、来週は磐田戦。
きびしい相手が続くけど、「ポーション」飲んでがんばって応援します!

UEFAチャンピオンズリーグRound of 8 ドロー

アーセナル(イングランド)×ユヴェントス(イタリア)
オリンピック・リヨン(フランス)×ミラン(イタリア)
アヤックス(オランダ)-インテル(イタリア)の勝者×ビジャレアル(スペイン)
バルセロナ(スペイン)×ベンフィカ(ポルトガル)

アーセナル、くじ運悪い…。

【UEFAチャンピオンズリーグRound of 16・Second leg】アーセナル0-0(agg.1-0)レアル・マドリッド

レーマンの指先、レアルの死

アーセナル0-0(agg.1-0)レアル・マドリッド
◇日時:2006年3月8日(水)20.45KO(日本時間翌4.45)
※Aggregate Score1-0でアーセナルがベスト8進出

■アーセナル(4-3-2-1)
GK1:イェンス・レーマン
DF27:エマヌエル・エブエ
DF28:ハビブ・コロ・トゥーレ
DF20:フィリップ・センデロス
DF16:マシュー・フラミーニ
MF19:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ
MF15:フランセスク・ファブレガス・ソレール “セスク”
MF8:カール・フレデリク・リュングベリ
MF13:アレクサンドル・フレブ
(76分-MF7:ロベール・ピレス)
MF9:ホセ・アントニオ・レジェス・カルデロン
FW14:ティエリ・ダニエル・アンリ

■レアル・マドリッド(4-2-2-2)
GK1:イケル・カシージャス・フェルナンデス
DF2:ミゲル・アンヘル “ミチェル” サルガド・フェルナンデス
(84分-MF10:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
DF4:セルヒオ・ラモス・ガルシア
DF15:ラウール・ブラヴォ・サンフェリックス
DF3:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF16:トーマス・グラヴェセン
(68分-MF8:ジュリオ・セサール・バティスタ)
MF14:ホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス “グティ”
MF23:ダヴィド・ロベルト・ヨゼフ・ベッカム
MF5:ジネディーヌ・ジダン
FW7:ラウール・ゴンサレス・ブランコ
(73分-FW19:アントニオ・カッサーノ)
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ

アルセーヌ・ヴェンゲル・コーチ(アーセナル)
「選手たちはフィールドで卓越したスピリットを示してくれた。
偉大なレアルを相手に2試合を通じて1失点もしなかったんだ。
これがアーセナルというチームなんだ。
もちろん、2、3のツキもあったことは認めよう。
そして、あのレーマンのビッグセーブがなければ勝利がなかったこともね。

きょうの試合は、両チームが得点を渇望していた。
お互いが攻撃的に戦いあったんだ。
その結果が0-0というスコアになったわけだ。

今シーズンのわれわれは確かにもろさがあった。
若い選手が多く、成熟度は不足していた。
しかし、われわれは自分たちの身の丈を知っていたし、そして誠実にわれわれのサッカーをやろうとしつづけたんだ。
この2ヶ月でチームは大きく成長できたと思う。

チェルシーとリヴァプールが姿を消した?
リヴァプールが勝つんじゃないかと予想したけれど、これでベンフィカはマンUとリヴァプールを倒したことになる。
彼らは”何か”をもっているんじゃないかな」

ウールの浮かせた右足シュートがバーを叩いた。
そのとき、レーマンは体を倒していた。
跳ね返ったボールをふたたびラウールの足下へ。
右足を無人のゴールに向けて振り抜くと、そこに起きあがったレーマンが体勢を崩しながらも、指先でシュートを掻き出した!

そのほかにも、レジェスのシュートがバーを叩いたり、ラストにカシージャスが攻撃参加したり。
ヴェンゲルさんがいうとおり、攻めに攻めに攻め合った両チーム。
結果は「退屈じゃない0-0」(アンリ談)だった。
アンリ、フレブの突破力が光っていたけれど、個人的にはセスクのキープ力にはまたうならされた。
すんばらしー。