【2006FIFAワールドカップMatch07】メヒコ3-1イラン

◇Match 7 Group D
メヒコ(メキシコ)3-1イラン
28分【メヒコ】オマール・ブラヴォ・トルデシジャス(右足←ヘッド:フランコ←FK:パルド)
36分【イラン】ヤハヤ・ゴルモハマディ(右足←CKのこぼれ:マハダヴィキア)
76分【メヒコ】オマール・ブラヴォ・トルデシジャス(右足←シーニャ)
79分【メヒコ】アントニオ・ナエルソン・マティアス “シーニャ”(ヘッド←メンデス)
20060612amexicanfan

■メヒコ(メキシコ)(3-4-3)
GK1:オスヴァルド・ハヴィエル・サンチェス・イバーラ
DF4:ラファエル・マルケス・アルヴァレス
DF5:リカルド・オソリオ・メンドーサ
DF3:カルロス・アルノルド・サルシド・フロレス
MF16:マリオ・メンデス・オラゲ
MF8:パヴェル・パルド・セグラ “ベベ・パルド”
MF6:ヘラルド・トラード・ディエス・デ・ボニージャ
(46分-MF23:ルイス・エルネスト・ペレス・ゴメス)
MF14:ゴンサロ・ピネダ・レジェス
FW10:ギジェルモ・ルイス・フランコ・ファルクアルソン
(46分-MF7:アントニオ・ナエルソン・マティアス “シーニャ”)
FW9:ハレド・フランシスコ・ボルヘッティ・エチャヴァリア
(52分-FW17:ホセ・フランシスコ・フォンセカ・グスマン)
FW19:オマール・ブラヴォ・トルデシジャス

■イラン(4-2-2-2)
GK1:イブラヒム・ミルザプール
DF13:ホセイン・カエビ
DF4:ヤハヤ・ゴルモハマディ
DF5:ラハマン・レザエイ
DF20:モハメド・ノスラティ
(81分-FW15:アラシュ・ボルハニ)
MF6:ジャヴァド・ネコーナム
MF14:アンドラニク・ティモリアン
MF2:メハディ・マハダヴィキア
MF8:アリ・カリミ
(63分-MF21:メハルザド・マダンチ)
FW9:ヴァヒド・ハシェミアン
FW10:アリ・ダエイ

試合採点:6.5
テクニックとアジリティがある選手がそろった両チーム。
プラスして、じつは、ともに守備がちょーっと不安定だったりして。
なわけで、序盤から攻守が入れ替わりまくりング。
シュートチャンスもたーっぷり、のハデな展開に。

で、ともにセットプレイから得点をあげて、勝負は後半へ。
メヒコはいきなり2人選手を入れ替え、さらにボルヘッティがケガで3人の交代枠をはやばや使い切ってしまう。
しかし、その交代選手が積極的にオーバーラップ、マルケスもさかんに前線に顔を出し、なんとか1点をもぎ取ろうと試みる。
その圧力に押されたのか、イランはしだいに運動量がダウンダウン。

そしてついに、76分。
イランはキーパーのクリアミス。
直後に、ディフェンスのレザエイのクリアミス。
まさにアラート不足で、シーニャにボールが渡り、走り込んだブラヴォがズドン! でメキシコ勝ち越し。
さらにさらに、落ち込むイランをしり目に今度はシーニャがヘッドでドン!

アジア勢として先陣を切って登場のイラン。
敗れたものの、いいサッカーをやっていた。
とくに前半は、メヒコを相手に互角以上に戦っていただけに、あのミスが…。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch06】セルビア・アンド・モンテネグロ0-1オランダ

◇Match 6 Group C
セルビア・アンド・モンテネグロ0-1ネーデルラント(オランダ)
18分【ネーデルラント】アルイェン・ロッベン(左足←ファン・ペルシィ)

■セルビア・アンド・モンテネグロ(4-2-2-2)
GK1:ドラゴスラフ・イェヴリッチ
DF14:ネナド・ジョルジェヴィッチ
(43分-MF7:オグニェン・コロマン)
DF6:ゴラン・ガヴランチッチ
DF20:ムラデン・クルスタイッチ
DF3:イヴィツァ・ドラグティノヴィッチ
MF17:アルベルト・ナジィ
MF4:イゴール・ドゥリャイ
MF10:デヤン・スタンコヴィッチ
MF11:プレドラグ・ジョルジェヴィッチ
FW8:マテヤ・ケジュマン
(67分-FW21:ダニイェル・リュボヤ)
FW9:サヴォ・ミロセヴィッチ
(46分-FW19:ニコラ・ジギッチ)

■ネーデルラント(オランダ)(4-1-2-3)
GK1:エドヴィン・ファン・デル・サール
DF14:ヨニー・ヘイティンハ
DF13:アンドレ・オーイェー
DF4:ヨリス・ダニー・マタイセン
(86分-DF3:ハリド・バウラルーズ)
DF5:ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
MF22:ヴェズレイ・スネイダー
MF18:マルク・ファン・ボメル
(60分-MF6:デニー・ランザート)
MF8:フィリップ・コク
FW17:ロビン・ファン・ペルシィ
FW9:リュート・ファン・ニステルローイ
(69分-FW7:ディレク・カイト)
FW11:アルイェン・ロッベン

試合採点:6
欧州予選7組、10試合で1失点。
鬼瓦のような堅さを誇るセルモンの守備をいかにオランダが破るか?——が見どころだったこのゲーム。

セルモンは守備ラインを深〜く設定。
相手のウイングに、スペースを与えないよう心がけていた。
さらに、プレスを始めるのもセンターサークル付近から。
ここから奪って早い攻撃をしようという狙い。

そのセルモンのカウンター戦術のお株を奪うように、オランダが先制したっつのーのが、なんとも皮肉なところ。
ディフェンスラインから縦にファン・ペルシィ。
これをダイレクトで裏に送って…。
ロッベンがラインから抜け出した。
そして、キーパーの脇を抜いてきっちりゴール。

その後も、オランダはロッベンにボールを集めて、つーか、ロッベンがコネコネしまくって、リズムをつくろうとする。
セルモンは早くも43分に、ロッベンと対峙していたマタイセンを下げ、右サイドMFのコロマンを投入。
中盤のドゥリャイを右サイドバックに、ジョルジェヴィッチをボランチに、スタンコヴィッチを左に回すフォーメーションチェンジ。

で、後半開始から、前線に2メートルの巨人・ジギッチを投入。
さらに、プレスをかける位置をやや前にして、逆襲を狙う。

たいするオランダは、ロッベンが右に左に回ってシュートを打つのが目立ったくらい。
暑さもあってか運動量が低下し、相手にペースを握られる。
しかし、セルモンも最後を決めきる力がなく、結局1-0でゲーム終了。

オランダは魅惑の攻撃が影をひそめ、ただただロッベンのドリブルだけがめだっていたのだった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch05】アルゼンチン2-1コートジヴォアール

◇Match 5 Group C
アルヘンティーナ(アルゼンチン)2-1コートジヴォアール(コートジボワール)
24分【アルヘンティーナ】エルナン・ホルヘ・クレスポ(右足←FKのこぼれ)
38分【アルヘンティーナ】ハヴィエル・ペドロ・サヴィオラ(右足←リケルメのスルー)
82分【コートジヴォアール】ディディエ・イヴ・ドログバ・テビリィ(左足←ディンダン)

■アルヘンティーナ(4-2-2-2)
GK1:ロベルト・カルロス・アボンダンシェリ
DF21:ニコラス・アンドレス・ブルディッソ
DF2:ロベルト・ファビアン・アジャラ
DF6:ガブリエル・オマール・イヴァン・エインセ “ハインツェ”
DF3:ファン・パブロ・ソリン
MF5:エステバン・マティアス・カンピアッソ・デラウ
MF8:ハヴィエル・アレハンドロ・マスケラーノ
MF18:マキシミリアーノ・ルベン・ロドリゲス “マキシ・ロドリゲス”
MF10:ファン・ロマン・リケルメ
(93分-MF16:パブロ・セサル・アイマール)
FW7:ハヴィエル・ペドロ・サヴィオラ
(75分-MF22:ルイス・オスカル・ゴンサーレス “ルチョ・ゴンサーレス”)
FW9:エルナン・ホルヘ・クレスポ
(64分-FW14:ロドリゴ・セバスティアン・パラシオ)

■コートジヴォアール(4-2-2-2)
GK1:ジャン=ジャック・ティジィエ
DF21:エマヌエル・エブエ
DF4:ハビブ・コロ・トゥーレ
DF12:アブドゥライェ・メイテ
DF3:アルトゥール・ボカ
(62分-FW14:バカリ・コネ)
MF5:ディディエ・ゾコラ “Maestro”
MF19:グネグネリ・ヤヤ・トゥーレ
MF18:アブドゥル・カデル・ケイタ
(77分-FW9:アルーナ・コネ)
MF2:カンガ・ゴーチェ・アカレ
FW8:ボナヴェントゥール・カルー
(55分-FW15:アルナ・ディンダン)
FW11:ディディエ・イヴ・ドログバ・テビリィ

試合採点:7.5
スピード、テクニック、アイデア。
すべての面で、いままで登場したチームよりワンランク上だったー。
予選ベストゲーム候補、その1。

とにかく両チームの選手とも、前へのスピードが速い。
ミスパスも少ない。
中盤で手詰まりになっても、フェイクを入れて突破できるスキルがある。
おかげで、めまぐるしく攻守が切り替わっていった。

そんななか、前半アルゼンチンがセットプレイから先制。
さらにカウンターぎみの早い攻めから、リケルメのスルーがラインをきれいに抜けたサヴィオラに渡り追加点。
五分五分の戦いのなかから、決めるべきところできっちりきめる。
ん〜試合巧者、って感じ。

後半は、コートジヴォアールが攻めだるま親方、アルゼンチンが受ける展開。
ディンダン、コネ、コネとフォワード3枚が投入されたコートジヴォアール。
ドログバがポスト(山本昌邦さんも大絶賛!)、コネがドリブルでコネコネするも、なかなか追加点がコネー!

んで、ようやく82分。
右サイド、ラインの裏に出たバカリ・コネの前にスルーが出て、これの折り返しはドログバが頭で合わせきれなかったものの、裏からもう一回ディンダンがグラウンダーでクロス。
中央でドログバがこんどこそ!で押し込んで、コートジヴォアール史上ワールドカップ初ゴール。
だけど、やっぱり遅すぎた。

このあと、アルゼンチンはがっちり守りまっせ体勢。
なんとアイマールを時間稼ぎに使ったりして、辛くも逃げ切ったのだった。

しかし繰り返しになるが、両チームのクオリティと攻撃のメンタリティはすばらしかった。
オランダとセル・モン含めて、まさに「死のグループ」となりそうな予感。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch04】トリニダード・アンド・トバゴ0-0スウェーデン

◇Match 4 Group B
トリニダード・アンド・トバゴ0-0スウェーデン
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※チケット入手できてよかったね!

■トリニダード・アンド・トバゴ(4-1-4-1)
GK1:ニール・シャカ・ヒスロップ
DF8:シド・グレイ
DF5:ブレント・サンチョ
DF6:デニス・ローレンス
DF3:エイヴェリー・ジョン(46分-警告*2=退場)
MF19:ドワイド・エヴァスリー・ヨーク
MF11:カルロス・エドワーズ
MF7:クリストファー・バーチャル
MF18:デンシル・セオボールド
(66分-MF9:オーティス・ウィットリ)
MF12:コリン・サミュエル
(52分-FW13:コーネル・グレン)
FW14:スタン・ジョン

■スウェーデン(4-1-3-2)
GK23:ラミ・シャーバン
DF7:ニクラス・アレクサンデション
DF3:オロフ・メルベリ
DF4:テディ・リュチッチ
DF5:エリック・エドマン
MF6:トビアス・リンデロート
(78分-MF16:キム・シェルストレム)
MF21:クリスティアン・ヴィルヘルムション
(78分-FW18:マティアス・ヨンソン)
MF8:アンデルス・スヴェンション
(62分-FW20:マルクス・アルバック “オールバック”)
MF9:カール・フレデリク・リュングベリ
FW11:ヘンリク・ラーション
FW10:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

試合採点:7
カリブ海の小国トリニダード・アンド・トバゴ。
世界でいちばん遅くワールドカップ進出を決めたトリニダード・アンド・トバゴ。
グループBのアウトサイダーと見られていたトリニダード・アンド・トバゴ。
ワールドカップ初出場、その初戦で歴史的な勝ち点1をゲットした。

序盤から守りに重きを置きながらも、マイボールになるとスタン・ジョンがポストになってある程度はポゼッションができていた。
これが大きかったかと。
でも、後半1分に退場者を出してからは、前線に2人残して全員守備。
最後まで集中を切らさず、そしてヒスロップがスーパーセーブを連発して、無失点に切り抜けた。

たいするスウェーデンは楽勝が予想されていたなかで、痛恨のドロー。
両サイドからワイドに攻めようという意図は見えたものの、ど〜も一本調子で、うーん。
途中出場のアルバックが2度のフリーを決められなかったのも痛かった。

トリニダード・アンド・トバゴの選手たちは、タイプアップの笛とともに抱き合って優勝したかのように大喜び。
彼らの健闘をほめたい一戦だった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch03】イングランド1-0パラグアイ

◇Match 3 Group B
イングランド1-0パラグアイ
4分【イングランド】OG (カルロス・アルベルト・ガマーラの頭←FK:ベッカム)

■イングランド(4-2-2-2)
GK1:ポール・ウィリアム・ロビンソン
DF2:ギャリー・アレキサンダー・ネヴィル
DF5:リオ・ギャビン・ファーディナンド
DF6:ジョン・ジョージ・テリー
DF3:アシュリー・コール
MF4:スティーヴン・ジョージ・ジェラード
MF8:フランク・ジェイムズ・ランパード
MF7:デイヴィッド・ロバート・ジョセフ・ベッカム
MF11:ジョセフ・ジョン・コール “ジョー・コール”
(83分-MF16:オーウェン・リー・ハーグリーヴス)
FW10:マイクル・ジェイムズ・オーウェン
(56分-MF20:ストゥアート・ダウニング)
FW21:ピーター・ジェイムズ・クラウチ

■パラグアイ(4-2-2-2)
GK1:フスト・ウィルマール・ヴィジャール
(8分-GK22:アルド・アントニオ・ボバディージャ)
DF21:デニス・ラモン・カニサ・カリーソ
DF4:カルロス・アルベルト・ガマーラ・パヴォン
DF5:フリオ・セサール・カセレス・ロペス
DF3:デリオ・セサール・トレド
(82分-DF2:ホルヘ・マルティン・ヌニェス)
MF13:カルロス・ウンベルト・パレデス・モンヘス
MF10:ロベルト・ミゲル・アクーニャ・カベージョ
MF6:カルロス・ボネト・カセレス
(68分-FW23:ネルソン・ラファエル・クエヴァス・アマリージャ)
MF16:クリスティアン・ミゲル・リヴェロス
FW18:ネルソン・アントニオ・アエド・ヴァルデス
FW9:ロケ・ルイス・サンタ・クルス・カンテロ

試合採点:5.5
4分、左サイドからベッカムのフリーキック。
ゴールに向かって曲がって入ってくて、ゴール前パラグアイのベテラン主将・ガマーラがやっちゃったよ!のオウンゴール。
早くも試合は動く。
これでパラグアイは、守備陣がメダパニ状態に。
おまけにキーパーがはやばーや負傷退場で、なんつーかクリアすらあぶなっかしくてしょーがない。

しかし、この混乱から目が覚めると、お国柄の堅いディフェンスを取り戻していく。
逆に、イングランドはあっさり点が取れたことで、全体にまったりムード。
ボールもったら、クラウチさんにドッカンドッカンやってしまうせいで、中盤まんなかポッカリスエット。
パラグアイがポゼッションできるようになる。

後半はほとんどパラグアイペース。
だが、局面を打開できるスキルがある選手がいないせいか、相手を崩しきるところまではいかない。
イングランドもオーウェンを下げてジョー・コール兄さんがトップ下に回ることで、なんとかキープしようとするも、不発。
このあとは、暑さのせいもあるのか、両チームなんつーか精彩欠きまくりでタイムアップ。
やっぱ、夏の昼のゲームはダメだなー。
ベッカムさんのバカ嫁もダルい展開にお怒りのごようすでした。

※参考
パラグアイサッカー協会
マッチレポート:FIFAworldcup.com