【2006FIFAワールドカップMatch17】ドイツ1-0ポーランド

◇Match 17 Group A
ジャーマニー(ドイツ)1-0ポーランド
91分【ジャーマニー】オリヴァー・ニュヴィル(右足←オドンコル)

■ジャーマニー(ドイツ)(4-1-3-2)
GK1:イェンス・レーマン
DF3:アルネ・フリードリヒ
(64分-MF22:ダヴィト・オドンコル)
DF17:ペル・メルテザッカ
DF21:クリストフ・メッツェルダ
DF16:フィリップ・ラーム
MF8:トルシュテン・フリングス
MF19:ベルント・シュナイダ
MF13:ミヒャエル・バラック
MF7:バシュティアン・シュウァインシュタイガ
(71分-MF18:ティム・ボロヴスキ)
FW20:ルーカス・ポドルスキ
(71分-FW10:オリヴァー・ニュヴィル)
FW11:ミロスラフ・クローゼ

■ポーランド(4-2-2-2)
GK1:アルトゥル・ボルク
DF4:マルティン・バシュツィンスキ
DF19:バルトシュ・ボサツキ
DF6:ヤセク・ボンク
DF14:ミハル・ゼヴラコフ
(83分-DF17:ダリウシュ・ドゥドカ)
MF16:アルカディウシュ・ラドムスキ
MF7:ラドスラフ・ソボレヴスキ(75分-警告*2=退場)
MF15:エウゼビウシュ・スモラレク “エビちゃん”
MF8:ヤセク・クズィヌウェク
(77分-DF18:マリウシュ・レウァンドウスキ)
FW21:イレニュシュ・イェレン
(91分-FW23:パヴェル・ブロゼェク)
FW9:マチェイ・ズラウスキ

試合採点:7.5
敗れれば、決勝トーナメント進出が「はい、それまーでーよ♪」確実なポーランドは、2トップに布陣変更。
ラインを上げて、中盤をコンパクトにして、ショートカウンターを狙う作戦を採ってきた。
負けじとドイツも、バラックが戻ってきたせいもあってか、前線からのプレスがきびし〜いっ。
おかげで、狭い中盤でお互いがつぶし合う展開に。

ただ、やっぱり「個の能力」でドイツに分があった。
ポーランドはなかなかシュートまでもってイケない、イカせてもらえない。
対照的に、ドイツはサイドバックの攻め上がりで、何度もチャンス到来!バービーボーイズ。
…も、その決定機にシュートミス&相手GKの好守があって、点が入らなーい。

後半途中から、ドイツは選手交代でラッシュをかける。
ポーランドは75分に退場者を出してしまった。
これで、攻めるドイツ、耐えるポーランド——「SとM」「花と蛇」な構図がハッキリ。
ドイツが、ビシバシ鞭のようにシュートを打つ!
ゴール前に緊縛されたポーランド守備陣は、体を張って耐える!
おれの先輩筋にあたるところの杉本彩さんも、これを見ればきっと大コーフンですよ。

90分には、この日キレキレだったラームのクロスからクローゼのヘッドがバー、はね返ったところをバラックのシュートもバー。
ドイツ国民が「いや〜ん、バーか〜ん!」と叫んだに違いない。
で、このまんまドローかなぁ…と思ったところで、ニュヴィルがスライディングボレー炸裂!
ポーランドにはもう1点を返すチカラも精神力もなく、ガックリ力つきたM奴隷という感じになってしまったのだった。

いやぁー、劇的劇的。
きょうの「3本だて」はどの試合も見どころたっぷり、大会始まっていちばんいい日だな。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch16】チュニジア2-2サウジアラビア

◇Match 16 Group H
チュニジア2-2サウジアラビア
23分【チュニジア】ジアド・ジャジリ(右足←FKのこぼれ)
57分【サウジアラビア】ヤセル・アル=クァフタニ(右足←ヌール)
84分【サウジアラビア】サミ・アブドゥラ・アル=ジャベル(左足←アミン)
92分【チュニジア】ラディ・ベン・アブデルマイド・ジャイディ(ヘッド←ジャジリ)

■チュニジア(4-2-2-2)
GK1:アリ・ブムニェル
DF6:ハテム・トラベルシ
DF15:ラディ・ベン・アブデルマイド・ジャイディ
DF3:カリム・ハグィ
DF18:ダヴィド・ジェマリ
MF13:リアド・ベン・ケマイス・ブアジジ
(55分-MF8:マーディ・ナフティ)
MF12:ジョーハル・ムナリ
MF20:ハメド・ナムーシ
MF14:アデル・シェドリ
(69分-MF10:カイエス・ゴドバン)
FW9:ヤシネ・チハウィ
(82分-FW2:カリム・エセディリ)
FW5:ジアド・ジャジリ

■サウジアラビア(4-2-3-1)
GK21:マブルク・ザイド
DF2:アメド・ドキィ・アル=ドサリ
DF3:レダハ・トゥカル
DF4:ハマド・アル=モンタシャリ
DF13:フセイン・スリマニ
MF14:サウド・ハリリ
MF16:ハレド・アジズ
MF8:モハメド・ヌール
(75分-MF7:モハメド・アミーン)
MF18:ナワフ・アル=テミヤト
(67分-FW23:マレク・マース・アル=ハサウィ)
MF6:オマル・アル=ガムディ
FW20:ヤセル・アル=クァフタニ
(82分-FW9:サミ・アブドゥラ・アル=ジャベル)

試合採点:7
予選グループリーグ、しんがりでの登場となった両国の対戦。
スタジアムはフルハウス(満員御礼)。

んで、個人的には1巡目の対戦のなかでいちばん興味がなかったんスよ、ぶっちゃけ。
だけど、その戦いが1巡目屈指のドラマチックな好ゲームになっちゃうんだから、もう。
やっぱりワールドカップってあなどれん、アドレナリン!

ゲーム内容を総括すると、両チームともとにかく守備意識が高かった。
布陣はコンパクト。
球際の争いもホットホット。
その反面、テクニックにはやや欠けるもんだから、お互い攻撃がなかなかうまくいかない。

そうしたなかで、セットプレイからチュニジアが先制!
後半、サウジがスピーディなカウンターから2点を奪取!
これで勝ったかと思ったロスタイムに、攻め上がっていたセンターバックのジャイディがゴール前で高さを見せて、劇的な同点弾!
解説のセッキー関塚(川崎Fコーチ)も
「入ったー!」「うぉー!」
など、大声をあげまくり。
そっちのほうも、ゲームともどもおもしろかったのだった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch15】スペイン4-0ウクライナ

◇Match 15 Group H
スペイン4-0ウクライナ
13分【スペイン】シャビエル・アロンソ・オラーノ “シャビ・アロンソ”(ヘッド←CK:シャビ)
17分【スペイン】ダヴィー・ヴィジャ・サンチェス(FK:右足が壁に当たって)
48分【スペイン】ダヴィー・ヴィジャ・サンチェス(PK:右足)
81分【スペイン】フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス(右足←プジョルのオーバーラップ)

■スペイン(4-1-2-1-2)
GK1:イケル・カシージャス・フェルナンデス(マドリー自治州)
DF15:セルヒオ・ラモス・ガルシア(アンダルシア州)
DF22:パブロ・イバニェス・テバル(カスティーリャ・ラ・マンチャ州)
DF5:カルレス・プジョル・サフォルカダ(カタルーニャ州)
DF3:マリアノ・アンドレス・ペルニア(アルゼンチン)
MF14:シャビエル・アロンソ・オラーノ “シャビ・アロンソ”(バスク国)
(55分-MF6:ダヴィー・アルベルダ・アリクェス)
MF16:マルコス・アントニオ・セナ・ダ・シウヴァ(ブラジル)
MF8:シャヴィエル・エルナンデス・クレウス “シャヴィ”(カタルーニャ州)
MF11:ルイス・ハヴィエル・ガルシア・サンス(カタルーニャ州)
(77分-MF18:フランセスク・ファブレガス・ソレール “セスク”)
FW21:ダヴィー・ヴィジャ・サンチェス(アストゥリアス州)
(55分-FW7:ラウール・ゴンサーレス・ブランコ)
FW9:フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス(マドリー自治州)

■ウクライナ(4-2-2-2)
GK1:オレクサンドル・ショヴコヴスキ
DF6:アンドレイ・ルソル
DF5:ヴラディミール・イェゼルスキ
DF17:ヴラディスラフ・ヴァシュチュク(47分-一発退場)
DF2:アンドレイ・ネスマチュニイ
MF14:アンドレイ・グシン
(46分-MF8:オレフ・シェライェフ)
MF4:アナトレイ・ティモスチュク
MF9:オレグ・グセヴ
(46分-FW16:アンドレイ・ヴォロベイ)
MF21:ラスラン・ロタン
(64分-MF11:セルゲイ・レブロフ)
FW10:アンドレイ・ヴォロニン
FW7:アンドレイ・シェヴチェンコ

試合採点:6.5
スペイン、完勝。

ウクライナをフォローするならば、ちょっとアンラッキーだったかもしれない。
フリーキックが壁に当たって入っちゃったし、レッドカードはややキツかったし。
頼みのシェヴァの飛び出しも、2、3度オフサイドに「誤審」されちゃったし。

でもやっぱ、スペインはウクライナとクオリティが違っていた。
ボール扱いのうまさ。
パス回しの正確さ。
ボールホルダーをフォローする動き。
寄せの早さ。
もろもろ、まとめて、ウマかったとしかいいようがない。
そうそう、リードを奪ってからは日陰でボールを回していたのもこころにくかった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com
CNN.co.jp : カエルの声で熟睡出来ず、スペインに惨敗のウクライナ – こぼれ話

ドイツ北東部のポツダムの湖畔のホテルに宿泊していたウクライナ代表チームの選手が13日、カエルの鳴き声がうるさくて眠れない、とロシアのスポーツ紙に不満を漏らした。寝不足のせいか、14日の1次リーグH組の初戦、スペイン戦では0—4でスペインに惨敗している

【2006FIFAワールドカップMatch11】ブラジル1-0クロアチア

◇Match 11 Group F
◇日時:2006年6月13日(火)21.00KO
ブラジウ(ブラジル)1-0クロアチア
44分【ブラジウ】ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”(左足ミドル)
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■ブラジウ(ブラジル)(4-2-2-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・シウヴァ “ヂダ”
DF2:マルコス・エヴァンゲリスタ・デ・モラエス “カフー”
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF4:ファン・シウヴェイラ・ドス・サントス
DF6:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF5:エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ・ジュニオール “ゼ・ホベルト”
MF8:ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
MF10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウヂーニョ”
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ
(69分-FW23:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
FW7:アドリアーノ・レイテ・ヒベイロ

■クロアチア(3-4-1-2)
GK1:スティペ・プレティコサ
DF3:ヨシップ “ジョー”・シムニッチ
DF4:ロベルト・コヴァチ
DF7:ダリオ・シミッチ
MF2:ダリオ・スルナ
MF5:イゴル・トゥドル
MF10:ニコ・コヴァチ
(41分-MF16:ヨルコ・レコ)
MF8:マルコ・バビッチ
MF19:ニコ・クラニチャル
FW17:イヴァン・クラスニッチ
(56分-FW18:イヴィチャ・オリッチ)
FW9:ミラディン “ダド”・プルソ

試合採点:6.5
連覇を狙う「セレサォン・ブラジレイラ」が白星発進。
だけど、内容としてはムムム〜という印象だった。

守りを厚くしたクロアチア。
個人技で攻める構図のブラジル。
ゲームは予想どおりの展開で進む。
が、予想外だったのがホナウド選手。
大統領も心配したとおり、この初戦は体重が重め残り。
体が重いんで、あんまり動きがない。
前線でぼーっと突っ立ってる。
なーんにもしやしない。
唯一の見せ場が、後半のミドル一発だけ。
ブラジルは思わぬカタチで、10人での戦いを強いられたかっこうだった。

チーム全体としても、どーも動きが重たい。
パスがほぼぜーんぶ足もとばっかなんで、スピードが出ないのだ。
たしかに、ホナウヂーニョ、カカーらのブラジルのドリブルは威力満点。
が、クロアチアも守備意識は高い。
ボールホルダーにたいして2人、3人とプレスにイクイク。
危ない場面はつくらせないように注力していた。

そして、クロアチアは奪って早く攻めるという意思が徹底されていた。
何度か鋭いカウンター発動。
おおぜいのクロアチア・サポも発煙筒焚いて、乱入者も出して、熱〜く応援する。
しかし、最後のひと押しが足りなかった。

総括するならば、ブラジルの勝利は順当。
ただ、内容はイマイチといったところ。
イタリアやチェコやアルヘンティーナの戦いぶりよりは、だいぶ落ちるといわざるをえない。
ただ、それでも勝ちすすんでいくのがセレサォンという罠。

一方、日本が次に戦うクロアチア。
確実にオーストラリアより強いでーす、ヤバイでーす、はーい。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch13】フランス0-0スイス

◇Match 13 Group G
◇日時:2006年6月13日(火)18.00KO
フランス0-0スイス

■フランス(4-2-3-1)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF6:クロード・マケレレ
MF11:シルヴァン・ウィルトール
(84分-MF8:ヴィカシュ・ドラソ)
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン
MF22:フランク・リベリ
(70分-FW14:ルイ・ローラン・サハ)
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ

■スイス(4-2-2-2)
GK1:パスカル・ツーバービューラ “ツビ”
DF23:フィリップ・デゲン
DF20:パトリック・ミューラ
(75分-DF2:ヨハン・ジュルー)
DF4:フィリップ・シルヴァン・センデロス
DF3:ルドヴィク・マニャン
MF7:リカルド・カバナス “リッチー”
MF6:ヨハン・フォーゲル
MF16:トランキーロ・バルネッタ
MF8:ラファエル “ラフィ”・ウィッキー
(82分-MF5:ザヴィエル・マーゲラス)
FW11:マルコ・シュトレーラ
(56分-MF10:ダニエル・ギガックス)
FW9:アレクサンドル・フライ

レイモンド・ドメネク・コーチ(フランス)
「スイスさんとはこれで予選から3度目のスコアレスドローです。
お互い守りに守ったり、というところでしょうか。
ゲームを振り返ると、前半は完璧でしたね。
しかし、われわれにはツキがなかった。
それに選手たちは積極性が少し欠けていたとも思います。
そして、後半はかんたんにボールを失なうようになってしまった。
審判がハンドを見逃した?
たしかにいくつかの判定には疑問が残りました。
しかし審判の判定はフットボールのゲームの一部であり、あとからどうこういってもはじまらない種のものでしょう?
人生もフットボールも自分に不都合なことはつねに起こりうり、それは受け入れざるをえないわけです。
とにかく、きょうは勝ち点を1取れたことを満足して帰ります。
そして、次の試合こそ勝利できるように、しっかり星占いをして選手起用を考えますよ」

試合採点:5.5
欧州予選で同組で2試合ドローだった両国の対戦は、またしてもドローで。
もうドロドロ昼ドラ。

韓国トーゴ戦のように、これまた決定機がア・リトルなゲームでして。
枠内シュートがフランス3、スイス4。
少ねっ!
それもそのはず、両チームともパス回しはウマーなんだけど。
最後の局面で、人数が足らん。
変化も足らん。
チャレンジ精神も足らん。
で、手詰まりになる、と。

フランスからすれば、前半アタマ、フリーのリベリ→アンリのシュートをスイスDFの手に当たったとき、PK取ってシルブプレ〜、って感じでしょうが。
結局、これでフランスは前回大会から4試合連続無得点!
ちなみにMOMはマケレレ。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com