【J1第13節】ヴァンフォーレ甲府3-1京都パープルサンガ

抜き差しならなくなってまいりました

ヴァンフォーレ甲府3-1京都パープルサンガ
◇日時:2006年7月19日(水)19時04分キックオフ
◇会場:山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場(8025人)
◇主審:松尾一
前半18分【京都】アンドレ・ピント・カンダカン(PK:右足)
後半4分【甲府】オウンゴール(手島ヘッド←茂原のクロス)
後半23分【甲府】石原克哉(左足)
後半27分【甲府】ジャデル・ヴォルネイ・スピンドラー “バレー”(右足)

■ヴァンフォーレ甲府(4-1-2-3)
GK1:阿部謙作
DF32:杉山新
DF2:秋本倫孝
DF20:アンドレ・ルイス・デ・ソウザ・シウバ “ビジュ”復讐(後半13分-警告*2=退場)
DF5:井上雄幾
MF31:林健太郎
(後半32分-MF17:鶴見智美)
MF33:茂原岳人
MF7:石原克哉
FW10:藤田健
FW16:ジャデル・ヴォルネイ・スピンドラー “バレー”
(後半44分-FW9:須藤大輔)
FW18:長谷川太郎
(後半15分-DF19:池端陽介)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF33:角田誠
DF19:登尾顕徳
(後半28分-MF11:星大輔)
DF32:手島和希
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半26分-FW31:田原豊)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF14:中払大介
(後半21分-MF3:ジュリオ・セザール・ピニェイロ・ガルシア)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW9:アンドレ・ピント・カンダカン

柱谷幸一コーチ(京都)
「甲府のディフェンスの裏をついて攻めようというのが狙いでした。
前半はそのとおりの攻撃ができていたと思います。
PKのあと、早い時間に追加点が生まれていれば違う結果が出たのではないでしょうか。
後半、1失点目はもっとアラートして、ラインを上げてボックスのなかから相手を追い出す守備をしなければいけませんでした。
ただ、同点にされても相手は10人だし、落ち着いて立て直せたはずですが…。
甲府まで来ていただいたファンのみなさんには申し訳ない。
いい準備をしてホームのゲームに備えたいと思います」

年というのは振り返ってみるとあっという間です。
しかし、確実に365日の日数は過ぎているわけで。
いやぁ、去年のJ2ではイーブン以上の戦いができていた甲府相手に完敗ですよ。
勉強サボってたら、同級生に成績で抜かれた…みたいな!
単なる一敗という以上に、イタタタタ…><という感があります。

たしかに、「ぼくのポストはピンピンピン! ピンピンポスト、マイクロマジック〜♪」なピントのポストプレイで何度か早い攻めはできてましたよ。
終了間際にも、ピントの抜け出し(シュートミス)、ピニェのクロスにピント頭(クロスバー)、など惜しいチャンスもありましたし。
でも、目を背けてはいけないのが、ビジュ退場までは甲府にほぼゲームの主導権を握られてしまっていたこと。

てか、ワールドカップ見たあとだからかもしれませんが、中盤の守備マンモス緩すぎッス!
たとえば、ピッチ中央で相手のボールホルダーがドリブルに入ったとき。
米田と斉藤が2人いる。
なのに、2人ともズルズルうしろに下がってちゃあなぁー。
去年からそうなんですが、対人守備が弱い、相手攻撃を遅らせる(ディレイ)の意識が強くてプレスが甘い、のが問題なんです。

やっぱ、ボランチのひとりはクラッシャー(潰し屋)タイプにしないと、このままズルズルいっちゃいそうな気もしないでもないでもない。
角田を上げるか、石井ちゃんを試してみるか。
とはいえ、ハシラさんは米田&斉藤にみょ〜にこだわってるからなー。
ま、特定の選手起用に固執して監督解任に至るのはサッカー界にはよくあること。
…って、冗談もシャレにならない状況になってきました!

以上、スカパー!の録画初回中継(きょうの11.00から)を見た感想でした。
では、また夜(清水戦後)にお会いしましょう。

休載のお知らせ

ここではないどこかに行ったりする関係で、7月11日から10日間ほどブログ更新をお休みさせていただきます。
7月23日ごろに再開する予定です。

また、7月11日14.00~13日14.00の予定でココログがメンテナンスに入ります。
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ご了承ください。

【2006FIFAワールドカップMatch64:Final】イタリア1-1(a.e.t PSO5-3)フランス

◇Match 64
イタリア1-1(a.e.t PSO5-3)フランス
7分【フランス】ジネディーヌ・ヤジド・ジダン(PK:右足)
19分【イタリア】マルコ・マテラッツィ(ヘッド←CK:ピルロ)
Penalty Shoot-out
1:0【イタリア】アンドレア・ピルロ(○)
1:1【フランス】シルヴァン・ウィルトール(○)
2:1【イタリア】マルコ・マテラッツィ(○)
2:1【フランス】ダビド・トレゼゲ(×:ミス)
3:1【イタリア】ダニエレ・デ・ロッシ(○)
3:2【フランス】エリック・アビダル(○)
4:2【イタリア】アレッサンドロ・デル・ピエーロ(○)
4:3【フランス】ウィリ・サニョル(○)
5:3【イタリア】ファビオ・グロッソ(○)

■イタリア(4-2-2-2)
GK1:ジャンルイジ・ブッフォン
DF19:ジャンルカ・ザンブロッタ
DF23:マルコ・マテラッツィ
DF5:ファビオ・カンナヴァーロ
DF3:ファビオ・グロッソ
MF8:ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ
MF21:アンドレア・ピルロ
MF16:マウロ・ヘルマン・セッラ・カモラネージ
(86分-FW7:アレッサンドロ・デル・ピエーロ)
MF20:シモーネ・ペッロッタ
(61分-FW15:ヴィツェンツォ・イアクィンタ)
FW10:フランチェスコ・トッティ
(61分-MF4:ダニエレ・デ・ロッシ)
FW9:ルカ・トニ

■フランス(4-2-3-1)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
(56分-MF18:アルゥ・ディアラ)
MF6:クロード・マケレレ
MF22:フランク・リベリ
(100分-FW20:ダビド・トレゼゲ)
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン(110分-一発退場)
MF7:フローラン・マルゥダ
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ
(107分-FW11:シルヴァン・ウィルトール)

マルチェロ・リッピ・コーチ(イタリア)
「試合を重ねるごとに、優勝できるという思いは確信へと変わっていった。
このチームはすばらしい。
トッティに関しては疲労が蓄積していたようなので代えただけだ。
われわれには偉大な選手たちがベンチに控えているからね。
ジダンの退場?
イタリアの選手が抗議したからレッドが出たと言われるのは心外だ。
スタジアムに流れた映像で頭突きがしっかり映し出されていたじゃないか。
あれを第4の審判が見ていて、主審たちに伝えたんだ。
われわれはいま世界チャンピオンになった。
どんな気分だって?
いままで経験したことがない気分としかいいようがないよ(笑)」

レイモンド・ドメネク・コーチ(フランス)
「落胆しています。
失望感で頭のなかがいっぱいです。
ジズーがかわいそうです。
マテラッツイ選手こそが今夜のマン・オブ・ザ・マッチでしょう。
同点ゴールを決め、何と言ったかはわかりませんがジズーを挑発して退場に至らせたのですから。
演劇の経験があるわたしから見れば、彼はリアクションがオーバーすぎましたよ。
陳腐な三文役者です。
とはいえ、選手たちには準優勝を成し遂げたことを誇りに思ってほしいです。
チームが大会中に成熟していったのは、わたしの占い…いえ狙いどおりでした。
進退問題?
わたしの進退などささいなこと。
それよりも、ジズーのことでフランス国民は頭がいっぱいなはずです」

フランチェスコ・トッティ選手(イタリア)
「歴史に残るすばらしい勝利だ。
信じられない、ことばでは表わせないほどうれしいよ。
きょうの出来?
自分自身では満足している。
でも、今夜いちばん大切なのは個人の満足よりチームの結果なのさ」

ティエリ・ダニエル・アンリ選手(フランス)
「イタリアがよかったのは前半だけだ。
それ以降はゲームはフランスのものだったのに…。
運命とは残酷なものだ」

ウィリ・サニョル選手(フランス)
「ジズーが何をしたかは見ていない。
あの退場が流れを変えたとは思わないけれどね。
ゲームは一貫してわれわれのものだったが、イタリアが勝ってしまった。
彼らは確かに強いよ。
ディフェンスは堅い、セットプレイでチャンスがつくれる。
だけど、W杯の勝者がPKで決まるなんて、なんとかならないのものかな」

試合採点:7
試合内容でフランス、結果でイタリア。
極端にまとめてしまえば、そんなファイナルだった。

とくに、後半。
フランスは、あきらかにアンリが引いたポジションをとるようになる。
システムはあたかも「4-6-0」。
中盤では数的優位を保ち、圧倒的に攻めつづける。
とはいえ、もちろんトップに人が足りないため、シュートじたいは少なかった。

たいするイタリアは、消える時間が多かったトッティをはやばやと下げる。
ピルロを底に、ガットゥーゾ&デ・ロッシが左右を固めるミラン・システムへ。
それでもシュートにまでもっていけなかったため、デル・ピエーロを入れて
 デル・ピエーロ トニ イアクィンタ
の3トップに、
 デ・ロッシ ピルロ ガットゥーゾ
の3センターに。
まるでオランダのようなシステムを敷いて、苦境を打開しようとする。

しかーし。
イタリアはほとんど攻撃のカタチをつくれずじまい。
それだけフランスの守備がカッチリしていた、ということだろう。
ヴィエラが負傷退場しても、その堅さは変わらなかった。

そして試合は延長戦へ入る。
交代枠を2枚も残していたフランスはついにトレゼゲ投入。
2トップにして、勝ちに行く。
ドメネク星占い采配が冴えてるぜ!——と思ったのだが…。

ジダン、頭突きで退場。
まさか、まさか、まっさかさま。
ゲームメーカー、チームの大黒柱、エースを失ない、フランスは歯車が狂ってしまったのだった。

結局PK戦で、アズーリ、4度目の世界一。
たしかに内容はよくなかったけど、それでも勝ってしまう。
イタリアらしい!?
でもまぁ、決勝に至るまではナイスゲームが多かった。
優勝に値するチームだった。

さいごに。
ジダンにとっては、後味の悪いラストゲームになってしまった。
引退撤回、ないのかな。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch63:3rd Place】ドイツ3-1ポルトガル

◇Match 63
ジャーマニー(ドイツ)3-1ポルトガル
56分【ジャーマニー】バシュティアン・シュウァインシュタイガ
60分【ジャーマニー】アルマンド・ゴンサウヴェス・テイシェイラ “ペチ”(OG)
78分【ジャーマニー】バシュティアン・シュウァインシュタイガ
88分【ポルトガル】ヌノ・ミゲウ・ソアレス・ペレイラ・ヒベイロ “ヌノ・ゴメス”

■ジャーマニー(ドイツ)(4-1-3-2)
GK12:オリヴァー・カーン
DF2:マルセル・ヤンセン
DF6:イェンス・ノウォトニ
DF21:クリストフ・メッツェルダ
DF16:フィリップ・ラーム
MF8:トルシュテン・フリングス
MF19:ベルント・シュナイダ
MF5:セバスティアン・ケール
MF7:バシュティアン・シュウァインシュタイガ
(79分-MF15:トーマス・ヒツルスペルガ)
FW20:ルーカス・ポドルスキ
(71分-FW9:マイク・ハンケ)
FW11:ミロスラフ・クローゼ
(65分-FW10:オリヴァー・ニュヴィル)

■ポルトガル(4-2-3-1)
GK1:ヒカルド・アレシャンドレ・マルティンス・ソアレス・ペレイラ
DF2:パウロ・ヘナト・ヘボショ・フェレイラ
DF5:フェルナンド・ジョゼ・ダ・シウヴァ・フレイタス・メイラ
DF4:ヒカルド・ミゲウ・モレイラ・ダ・コスタ
DF14:ヌーノ・ジョルジ・ペレイラ・シウヴァ・ヴァレンテ
(69分-FW21:ヌノ・ミゲウ・ソアレス・ペレイラ・ヒベイロ “ヌノ・ゴメス”)
MF6:フランシスコ・ジョゼ・ダ・コスタ “コスティーニャ”
(46分-MF8:アルマンド・ゴンサウヴェス・テイシェイラ “ペチ”)
MF18:ヌーノ・ヒカルド・オリヴェイラ・ヒベイロ “マニシェ”
MF17:クリスティアーノ・ホナウド・ドス・サントス・アヴェイロ
MF20:アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ “デコ”
MF11:シモン・ペドロ・フォンセカ・サブローサ
FW9:ペドロ・ミゲウ・カレイロ・レセンデス “パウレタ”
(77分-MF7:ルイス・フェリペ・マデイラ・カイェーロ “フィーゴ”)

ユルゲン・クリンスマン・コーチ(ドイツ)
「過去2年間、ぼくは若い世代の選手を登用し、チームを構築してきた。
周囲からは批判もあったが、今大会で悪くない結果を残せたと自負している。
試合後フランツ・ベッケンバウアーが『君はドイツを率いつづけなければならない』と言ったのは、この結果を評価してもらってのことばだと思う。
返答?
とりあえず『ようすを見ましょう』と答えたよ。
若いチームが、今後につながる成長を遂げてくれたのはうれしかった。
そしてなにより、選手たちひとりひとりとかたい友情を結ぶことができたのを誇りに思っているよ」

ルイス・フェリペ・スコラーリ・コーチ(ポルトガル)
「ミドル2発とオウンゴール…運がなかったとしかいいようがない。
しかし、結果には満足している。
もちろん、負けるのは好きじゃないけれどね。
だいたい3位決定戦というものも、わたしは好きじゃないんだ。
勝ったほうはじつは何も手に入れていないし、負けたほうはひとつ多く敗北感を味わって大会を去ることになる。
結局、ポルトガルは世界の4強!——そういうことだ」

未見。
ドイツはいろいろ言われたけれど、いいチームだったな。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com