【2006FIFAワールドカップMatch62:Semi-finals】ポルトガル0-1フランス

◇Match62
ポルトガル0-1フランス
33分【フランス】ジネディーヌ・ヤジド・ジダン(PK:右足)

■ポルトガル(4-2-3-1)
GK1:ヒカルド・アレシャンドレ・マルティンス・ソアレス・ペレイラ
DF13:ルイス・ミゲウ・ブリート・ガルシア・モンテイロ
(62分-DF2:パウロ・ヘナト・ヘボショ・フェレイラ)
DF5:フェルナンド・ジョゼ・ダ・シウヴァ・フレイタス・メイラ
DF16:ヒカルド・アウベルト・シウヴェイラ・カルヴァーリョ
DF14:ヌーノ・ジョルジ・ペレイラ・シウヴァ・ヴァレンテ
MF6:フランシスコ・ジョゼ・ダ・コスタ “コスティーニャ”
(75分-FW23:エウデル・マヌエル・マルケス・ポスチーガ)
MF18:ヌーノ・ヒカルド・オリヴェイラ・ヒベイロ “マニシェ”
MF7:ルイス・フェリペ・マデイラ・カイェーロ “フィーゴ”
MF20:アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ “デコ”
MF17:クリスティアーノ・ホナウド・ドス・サントス・アヴェイロ
FW9:ペドロ・ミゲウ・カレイロ・レセンデス “パウレタ”
(68分-MF11:シモン・ペドロ・フォンセカ・サブローサ)

■フランス(4-2-3-1)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF6:クロード・マケレレ
MF22:フランク・リベリ
(72分-FW9:シドニー・ゴヴ)
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン
MF7:フローラン・マルゥダ
(69分-FW11:シルヴァン・ウィルトール)
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ
(85分-FW14:ルイ・ローラン・サハ)

試合採点:7.5
フランス、来ました。

なんだろう、決勝トーナメントに入ってからなんとなく勝ってるという印象がある。
守備がほとんどほころびを見せないので、負けそうにないというのは確かなんスが。
かといって、攻撃が冴えてるというとまぁそんなでもない。
けれど、ブラジル戦ではセットプレイ、きょうはPKで1点を取って守り抜いた。
そういう意味で、決勝で戦うイタリアよりもイタリアっぽいというか。
フラナチオだ。
攻めるイタリア、守るフランスの決勝戦なんて、それはそれで楽しそうです。

一方、敗れたポルトガルは、やっぱまぁ何年も前から言われていることですが、パウレタの1トップでは決定力に難があった。
きょうも、マニシェのミドルがいちばん可能性を感じたぐらい。
それに、ちょっとクレームが多すぎたのが、目に余る感じだった。
微妙な判定には、ベンチ総出で文句を言う。
ゴール後も淡々としているジダンがいただけに、じゃっかん見苦しいと思ったのだった。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【2006FIFAワールドカップMatch61:Semi-finals】ドイツ0-2 a.e.t (0-0)イタリア

◇Match 61
ジャーマニー(ドイツ)0-2 a.e.t (0-0)イタリア
119分【イタリア】ファビオ・グロッソ(左足←ピルロ)
121+分【イタリア】アレッサンドロ・デル・ピエーロ(右足←ジラルディーノ)

■ジャーマニー(ドイツ)(4-1-3-2)
GK1:イェンス・レーマン
DF3:アルネ・フリードリヒ
DF17:ペル・メルテザッカ
DF21:クリストフ・メッツェルダ
DF16:フィリップ・ラーム
MF5:セバスティアン・ケール
MF19:ベルント・シュナイダ
(83分-MF22:ダヴィト・オドンコル)
MF13:ミヒャエル・バラック
MF18:ティム・ボロヴスキ
(73分-MF7:バシュティアン・シュウァインシュタイガ)
FW20:ルーカス・ポドルスキ
FW11:ミロスラフ・クローゼ
(111分-FW10:オリヴァー・ニュヴィル)

■イタリア(4-2-2-2)
GK1:ジャンルイジ・ブッフォン
DF19:ジャンルカ・ザンブロッタ
DF23:マルコ・マテラッツィ
DF5:ファビオ・カンナヴァーロ
DF3:ファビオ・グロッソ
MF8:ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ
MF21:アンドレア・ピルロ
MF16:マウロ・ヘルマン・セッラ・カモラネージ
(91分-FW15:ヴィツェンツォ・イアクィンタの大冒険)
MF20:シモーネ・ペッロッタ
(104分-FW7:アレッサンドロ・デル・ピエーロ)
FW10:フランチェスコ・トッティ
FW9:ルカ・トニ
(74分-FW11:アルベルト・ジラルディーノ)

試合採点:8
最後にテポドン、ノドンを発射したイタリアが堂々勝利!
1982年スペイン大会以来の優勝が見えてきた。

いやキックオフからすごいハイペースなゲームだった。
お互い中盤でのプレスがキツキツで、奪ったら早めに前線に。
とくにドイツはワンタッチで早いパス回しを見せて、シンプルでワンダフルなサッカーを繰り広げていた。
とはいえ、両国とも最終ラインが堅いため、決定的なチャンスは少なかった。

そしてスコアレスのまま延長突入。
ここでイタリアは、ジラルディーノのシュートがポスト!
ザンブロッタのシュートがバー!
立て続けにいいシーンを逃す。
これにめげることなく、その後デル・ピエーロも投入して、前線は
 デル・ピエーロ ジラルディーノ イアクィンタ
にプラスして、下がり気味にトッティがいるという「4トップ」で攻めマックスの姿勢!

で、PK戦の雰囲気漂っていた延長残り1分。
コーナの流れからグロッソがカーブをかけたビューティフルゴール!
2分後にはカウンターでデル・ピエーロが決める!
そして試合はそのままタイムアップ!

も〜う、大会ベストゲーム候補の筆頭ですね。
劇的な結果を含め、内容たっぷり!
おもろかった!

じつは昨日ライブに行ってあまりに疲れてたので、今大会初の録画観戦にしようと思って寝てたんですが。
なんだか、目が覚めたら4時だった!
そして、テレビ中継は北朝鮮ミサイル発射事件で総合から教育へスイッチ。
もし録画見てたら、急に「おはよう日本」に画面が切り替わった瞬間、発狂してたな…。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

【映画】「初恋」

20060703hatukoi

「三億円事件」の犯人は女子高生だった?
キャッチコピーだけ聞くと馬鹿映画っぽいが、いやいや。
独特の余韻が残る、不思議な手触りがある作品だった。

以下、公式サイトに書かれている以上のネタバレはないですが、内容に触れています。

宮崎あおい演じる女子高生・みすず。
彼女は親に捨てられ、恵まれない環境で育ってきた。
だがある日、生き別れた実の兄が学校にやってきた。
それから、彼女は兄たちがたむろするジャズ喫茶を訪れるようになり、そこから何かが変わりだす——。

とにかくいちばん惹かれたのが、みすずの人物造形だった。

不幸な生い立ちから来るのか、表情は暗く、格好はあか抜けなない。
(で、そのときのノーメイクふうな宮崎あおいもまた、すんげぇかわいいことも付記しておきたい!)
そんな女子高生が、兄たちと交流することによって笑顔を見せるようになっていく。
とくに、はじめてバイクに乗ったときの顔が最高で。
ずっと陰鬱な表情をしていた少女が、自分でバイクを運転して風に髪をなびかせながら満面の笑みを浮かべるシーンは、この作品内でもっともウキウキさせてくれる部分だった。

そして、みすずが「三億円事件」に参加しようとした理由もよかった。
「いままで人に必要とされたことがなかったから。
『おまえが必要なんだ』と言われてうれしかった」
なんというか、犯罪は犯罪に違いないのですが、とてもうつくしい犯行理由と思ったのだった。

以上、原作小説よりまとまりがあって、ドラマチックでよかったです。
有楽町にて観劇。

【2006FIFAワールドカップMatch60:Quarter-finals】ブラジル0-1フランス

◇Match60
ブラジウ(ブラジル)0-1フランス
57分【フランス】ティエリ・ダニエル・アンリ(右足←FK:ジダン)

■ブラジウ(ブラジル)(4-2-2-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・シウヴァ “ヂダ”
DF2:マルコス・エヴァンゲリスタ・デ・モラエス “カフー”
(76分-DF13:シチェーロ・ジョアン・デ・チェーザレ “シシーニョ”)
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF4:ファン・シウヴェイラ・ドス・サントス
DF6:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF17:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ
MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ・ジュニオール “ゼ・ホベルト”
MF19:アントニオ・アウグスト・ヒベイロ・ヘイス・ジュニオール “ジュニーニョ・ ペルナンブカーノ(ペルナンブッコ州の人)”
(63分-FW7:アドリアーノ・レイテ・ヒベイロ)
MF8:ヒカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
(79分-FW23:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
FW10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウヂーニョ”
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ

■フランス(4-2-3-1)
GK16:ファビアン・アラン・バルテズ
DF19:ウィリ・サニョル
DF15:リリアン・ユリアン・テュラム
DF5:ウィリアム・ギャラス
DF3:エリック・アビダル
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF6:クロード・マケレレ
MF22:フランク・リベリ
(77分-FW9:シドニー・ゴヴ)
MF10:ジネディーヌ・ヤジド・ジダン
MF7:フローラン・マルゥダ
(81分-FW11:シルヴァン・ウィルトール)
FW12:ティエリ・ダニエル・アンリ
(86分-FW14:ルイ・ローラン・サハ)

試合採点:7.5
ブラジル、敗れる!
連覇ならず!
フランス大会決勝でフランスに負けて以来の敗北!

敗因は、やっぱホナウヂーニョの前線での起用。
これに尽きるのではないかと。
「勝ってるときはチームをいじらない」
原則に背いてまで、アドリアーノを外した。
ジュニーニョ・ ペルナンブカーノを先発に使った。
その意図はいったいなんだったのだろうか。
謎。

で、ホナウヂーニョにボールが渡らなかったブラジル。
いまいちリズムが掴めなかったブラジル。

それにたいして、フランスはジダンが絶妙のポジションどりで「ため」をつくる。
マルセイユ・ルーレット見せたり、この日のジダンは最高だった。
完璧フリーキックで決勝点もアシスト。

そして、フランスの中盤以降の守備もすばらしかった。
とくに、リベリは攻守に走りまくり。
ホナウヂーニョほかの個人技をほとんど許さなかったし。
あのブラジルが枠内シュート1って…。

しっかし、絶不調でスタートしたフランスがここまで勝ち上がるとは。
まさかまさかの展開。
これで、南米勢が消え、ベスト4はヨーロッパ勢で占められることになった。

ブラジルはフランスに相性が悪い。
ヨーロッパ大陸で行なわれる大会では、南米国は弱い。
ワールドカップのジンクスは、やっぱり存在したみたいです。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

フランス代表“理不尽”と“納得”のストーリー(2)

フランク・リベリ(マルセイユ)は苦労人である。失業率60%という北フランスの貧しい地域に生まれ、たった2歳で悲劇に見舞われた。父の運転する車が交通事故に遭い、同乗していた幼いリベリの顔の上でフロントガラスが爆発、額から右頬を伝う大きな傷ができてしまったのである。このために彼はいじめられた。

【2006FIFAワールドカップMatch59:Quarter-finals】イングランド0-0(a.e.t PS1-3)ポルトガル

◇Match59
イングランド0-0(a.e.t PS1-3)ポルトガル

Penalty Shoot-out
0:1【ポルトガル】シモン・ペドロ・フォンセカ・サブローサ(○)
0:1【イングランド】フランク・ジェイムズ・ランパード(×:ヒカルドがセーブ)
0:1【ポルトガル】ウーゴ・ミゲル・フェレイラ・ ディアナ(×:ミス)
1:1【イングランド】オーウェン・リー・ハーグリーヴス(○)
1:1【ポルトガル】アルマンド・ゴンサウヴェス・テイシェイラ “ペチ”(×:ミス)
1:1【イングランド】スティーヴン・ジョージ・ジェラード(×:ヒカルドがセーブ)
1:2【ポルトガル】エウデル・マヌエル・マルケス・ポスチーガ(○)
1:2【イングランド】ジェイミー・リー・ダンカン・キャラガー(×:ヒカルドがセーブ)
1:3【ポルトガル】クリスティアーノ・ホナウド・ドス・サントス・アヴェイロ(○)

■イングランド(4-1-4-1)
GK1:ポール・ウィリアム・ロビンソン
DF2:ギャリー・アレキサンダー・ネヴィル
DF5:リオ・ギャビン・ファーディナンド
DF6:ジョン・ジョージ・テリー
DF3:アシュリー・コール
MF16:オーウェン・リー・ハーグリーヴス
MF7:デイヴィッド・ロバート・ジョセフ・ベッカム
(52分-MF19:アーロン・ジャスティン・レノン)
(119分-DF15:ジェイミー・リー・ダンカン・キャラガー)
MF4:スティーヴン・ジョージ・ジェラード
MF8:フランク・ジェイムズ・ランパード
MF11:ジョセフ・ジョン・コール “ジョー・コール”
(65分-FW21:ピーター・ジェイムズ・クラウチ)
FW9:ウェイン・マーク・ルーニー(65分-一発退場かよ)

■ポルトガル(4-2-3-1)
GK1:ヒカルド・アレシャンドレ・マルティンス・ソアレス・ペレイラ
DF13:ルイス・ミゲウ・ブリート・ガルシア・モンテイロ
DF5:フェルナンド・ジョゼ・ダ・シウヴァ・フレイタス・メイラ
DF16:ヒカルド・アウベルト・シウヴェイラ・カルヴァーリョ
DF14:ヌーノ・ジョルジ・ペレイラ・シウヴァ・ヴァレンテ
MF8:アルマンド・ゴンサウヴェス・テイシェイラ “ペチ”
MF18:ヌーノ・ヒカルド・オリヴェイラ・ヒベイロ “マニシェ”
MF7:ルイス・フェリペ・マデイラ・カイェーロ “フィーゴ”
(86分-FW23:エウデル・マヌエル・マルケス・ポスチーガ)
MF19:チアゴ・カルドーソ・メンデス
(74分-MF10:ウーゴ・ミゲル・フェレイラ・ ディアナ)
MF17:クリスティアーノ・ホナウド・ドス・サントス・アヴェイロ
FW9:ペドロ・ミゲウ・カレイロ・レセンデス “パウレタ”
(63分-MF11:シモン・ペドロ・フォンセカ・サブローサ)

試合採点:7
お互い決定力に問題があるだけに、試合開始から守備優先。
中盤狭く、プレス強く。
で、攻撃に入ったときは、イングランドはパスとロングボール、ポルトガルはドリブルを中心にして攻めていく。
なかなか興味ぶかい展開だった。

が!
ルーニーまさかの退場で、その緊張感もぷっつん5。
守るイングランドvs攻めるポルトガルになってしまった。
で、イングランドはまんまとPK戦にもちこむことに成功したけれど、力つきた。
てか、ランちゃんやジェラードが外しちゃうとはなぁ。
ロビンソンも勘、外れすぎだし。

しかし、あのルーニーの赤紙ってなんだったんだ?
カルバーニョへのタックル?
ホナウドを押したこと?
暴言?
主審がアルヘンティーナのオラシオ・エリソンドさんとわかったときは、過去にイングランド×アルヘンティーナの因縁(フォークランド紛争、フランス大会ベッカム赤紙、日韓大会復讐など)があっただけに、
「なんでFIFAはイングランド戦にわざわざアルゼンチン人主審なんだ?」
と思ったんですが。
まぁ、イングランドメディアは主審に不満げなようす。
そりゃそうだわな。
The Sun Online – Supergoals: England out on penalties

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com