【J1第5節】京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡

京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡
日時:2025年3月9日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万1,535人/晴 13.1℃  40%)
主審:今村義朗
65′-福岡/紺野和也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太(67′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太(67′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF39:平戸太貴(73′-MF48:中野瑠馬)
FW14:原大智(78′-FW93:長沢駿)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
MF29:奥川雅也(73′-FW31:平賀大空)

■アビスパ福岡(4-2-3-1)
GK31:村上昌謙
DF2:湯澤聖人(62′-DF29:前嶋洋太)
DF37:田代雅也
DF20:安藤智哉
DF77:志知孝明
MF88:松岡大起
MF11:見木友哉
MF8:紺野和也(73′-MF14:名古新太郎)
MF25:北島祐二(90′-MF6:重見柾斗)
MF22:藤本一輝(73′-FW18:岩崎悠人)
FW9:シャハブ・ザヘディ(62′-FW17:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ)

持たされ京都の逸勝

ボール支配率56%ーー。
それでも、攻撃で決定的な場面はほぼつくれず。
唯一惜しかったのが、平戸の直接FKぐらいだろうか。
ボールを持たされてもシュートにすら辿り着けないという、京都が抱える「大問題」が露呈した結果となった。

空中戦でも地上戦でも攻撃陣が不発。
特に、原へのロングボールは福岡に複数人で対応され、セカンドボールも奪われ続けた。
サイドでも、中央でも、相手を崩すようなシーンは皆無。
マルコの負傷で、攻撃に幅と時間をつくってくれる選手がいなくなったことも大きいかもしれない。
平戸から相手DFの裏にダイレクトでパスを出すも、FWの選手たちが無反応というシーンも頻発。
攻撃時に、選手たちが「意図をもって」動いているような気配が感じられなかったのだ。

そもそも京都の攻撃は、高い位置で相手からボールを奪うことを中心に設計されている。
一方で、ボールを繋いで相手を崩してゴールに迫るという「課題」はずっと後回しにされてきた。
試合終了間際、放り込みをやめてパスを回しはじめるも、逆に途中でボールを奪われピンチになることも幾度か……。

昨シーズンより守備が固くなっていることは事実で、岡山戦以外は複数失点を許してない。
それを踏まえて、「見たことのない景色」を目指すならば、繋ぎと崩しのレベルアップが不可欠だろう。
もちろん残留を目的とするなら、いまのサッカーでいいわけだけど。

【J1第4節】川崎フロンターレ 0-1 京都サンガF.C.

川崎フロンターレ 0-1 京都サンガF.C.
日時:2025年3月1日(土)15:03KO
会場:神奈川県川崎市等々力陸上競技場 “Uとスタ”(22,404人/晴 18.6℃ 27%)
主審:山本雄大
49′-京都/奥川雅也(左足←ハファエウ・エリアス)

■川崎フロンターレ(4-2-3-1)
GK1:チョン・ソンリョン
DF5:佐々木旭
DF44:セサル・ラファエル・アイダル・ビジャレアル(46′-DF2:高井幸大)
DF7:車屋紳太郎
DF15:田邉秀斗
MF19:河原創
MF8:橘田健人(77′-FW20:山田新)
MF28:パトリッキ・ヴェロン・ペルテウ・ペレイラ(57′-MF41:家長昭博)
MF26:山内日向汰(57′-MF14:脇坂泰斗)
MF17:伊藤達哉(57′-FW23:マルシオ・アウグスト・ダ・シウヴァ・バルボーサ “マルシーニョ”)
FW9:エリソン・ダニーロ・ヂ・ソウザ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(46′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(77′-MF8:米本拓司)
FW29:奥川雅也(72′-FW31:平賀大空)(90+1′-MF18:松田天馬)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(90+1′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智

https://twitter.com/sangafc/status/1895792726119236073

復讐を抱いて眠れ

やるせない内容だった開幕戦。
“復讐”を誓って、テンション高く戦った2節、3節。
あと一歩まで来ていたけれど、勝利は掴めぬまま。

そして、4節にして京都サンガに“春”が来た。
ついにシーズン初勝利。
川崎がACLのためにターンオーバーした事実を差し引いても、よい戦いぶりだった。
個人的には、今季初の現地観戦で勝利を見届けることができてうれしい。
つか、チケットソールドアウト、2万人超えの集客はすごいな。
ビジター席は極小だったけど、それだけのホーム席も埋まっていたということ。
川崎にジュニーニョとかいた時代は、ビジターエリア2階なんてガラガラだったんだけどね(遠い目)。

さて、スタジアムで俯瞰で見て強く思ったのは、京都の守備の“固さ”。
守備ラインは前シーズンよりさらに高く設定。
中盤の底は、福岡がどっしり構える。
前線ではフォワードのエリアス、原がプレッシングを怠らない。
このサッカーを続けられるならば、大崩れしないだろう(※夏以外)と思えた。

一方、攻撃のほうは、きょうのように高い位置で相手を“ハメ”て、手数をかけずゴールを奪うのが理想だろう。
ただ、さらに希望をいうならば……。
攻撃時のパス回しがもう少しスムーズになってほしいし。
左サイドから左足でクロスを上げられる選手もほしいし。
インサイドハーフの選手がもう少しシュートにまで至ってほしいかな。

ただ、あまり“夢”ばかりを追い求めても仕方ない。
現実=結果も大切だ。
結果がついてくれば、観客も笑顔で帰ることができるわけだし。
京都サンガは“夢グループ”ではなく“現実グループ”。
社長、プレスすごぉ〜い。ライン高〜い。
と、心のなかに保科有里さんを飼いながら、今季は観戦しようかな。

※備考
川崎のホームページのほうがコメントが詳細な件。
https://www.frontale.co.jp/goto_game/2025/j_league1/04.html

【J1第3節】ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガF.C.

ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガF.C.
日時:2025年2月26日(水)19:03KO
会場:兵庫県神戸市御崎公園球技場 “ウイングスタ”(1万1,335人/晴 9.3℃ 43%)
主審:小屋幸栄
13′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(右足←ハファエウ・エリアス)
90+11′-神戸/佐々木大樹

■ヴィッセル神戸(4-1-2-3)
GK1:前川黛也
DF66:松田陸(76′-DF31:岩波拓也)
DF4:山川哲史
DF3:マテウス・ソアレス・トゥーレル
DF23:広瀬陸斗
MF6:扇原貴宏
MF25:鍬先祐弥
MF18:井出遥也(76′-MF52:濱﨑健斗)
FW13:佐々木大樹
FW10:大迫勇也
FW2:飯野七聖(67′-MF30:山内翔)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(78-‘DF5:アピアタウィア久)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(72′-MF8:米本拓司)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(78′-FW93:長沢駿)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(41′-MF29:奥川雅也)(72′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智

ゴール期待値……https://www.jleague.jp/img/match/comment/2025/expected_goals-2025022610-279050381.jpg

天使と悪魔の蹴鞠唄

最終ラインから、対角に放たれるロングパス。
中盤から、京都DF陣の背後へアバウトに蹴り上げられるロブ(ロビング)パス。
神戸は、京都のハイプレスを嘲笑うかのように“実利的”な戦いを展開してきた。

そんなゲームの中で、いちばん“光っていた”のは大迫のキープ力。
DFを背負って時間をつくることもできるし、ロングボールをフリックさせる技も巧みだ。

90分を通して繰り広げられるハイボールの競り合い、ライン裏に蹴られたボールへの走り合い、体のぶつけ合い。
ピッチ上は、さながら肉弾戦の様相を呈していた。

圧倒的に優位だったのは、残念ながら神戸。
京都は前からのプレスもいなされ、いい形でボールを奪うこともできず、ボールを持っても前に繋げない。
前節、浦和戦とは一転、まったく何もできなかったゲームと言ってよいだろう。

ところが、絵に描いたようなカウンターで京都が先制。
そのまま、守りきる寸前だった。
100分まではーー。
最後の最後で天使は微笑まず、悪魔が顔を見せた。

確かに、あの失点は個人のミスに起因するものだったかもしれない。
しかし、それに至るプロセスはチーム全体で招いてしまったもの。
5バックにしてから、前でボールを収められず、サンドバッグ状態で攻められていた。
ガードした体制でボディブローを打ちつづけられ、最後の最後でダウンしてしまった格好だ。

やはり2年連続王者だ。
神戸は強かった。
ドローという結果は残念だし、悔いが残る。
されど、勝ち点1は上出来だったのかもしれない。

【J1第2節】京都サンガF.C. 1-1 浦和レッドダイヤモンズ

京都サンガF.C. 1-1 浦和レッドダイヤモンズ
日時:2025年2月22日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万4,718人/曇ときどき雪 4.5℃ 74%)
主審:岡部拓人
60′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←福岡)
73′-浦和/チアゴ・サントス・サンタナ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太(75′-MF8:米本拓司)
MF39:平戸太貴(81′-DF5:アピアタウィア久)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(87′-FW93:長沢駿)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(75′-MF29:奥川雅也)
FW14:原大智(87′-MF48:中野瑠馬)

■浦和レッズ(4-2-3-1)
GK1:西川周作
DF14:関根貴大
DF3:ダニーロ・ボザ・ジュニオール
DF5:マリウス・ホイブラーテン
DF26:荻原拓也
MF25:安居海渡
MF13:渡邊凌磨(15′-MF11:サミュエル・グスタフソン)
MF77:金子拓郎(85′-MF24:松尾佑介)
MF6:松本泰志(63′-MF9:原口元気)
MF8:マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ
FW12:チアゴ・サントス・サンタナ(85′-FW20:長倉幹樹)

漂いし 雪裏清香 第2戦

開幕戦はなんだったんだ?7DAYS、と言いたくなる変貌ぶり。
開幕から1週間で別の姿を見せてくれた京都サンガ。

いや、ひょっとしてこれは「ジャンケン」みたいなものかもしれない。
ハイプレスからのショートカウンターを狙う京都サンガが「チョキ」ならば……。
ボールを持たせれてカウンター待ちしてくるファジアーノ岡山のような相手は「グー」。
ある程度ボールを保持して自陣から丁寧に繋いてくるような相手は「パー」。
ただ、「パー」=ボールを丁寧に繋ぐ相手でも、短いパス交換でのプレス回避が上手いチームにも、そんなに相性はよくない。
つまりは、京都にとって得意な相手、得意じゃない相手がはっきりしているというか。

そして、きょうの浦和はすげぇ選手が揃っていて手強い相手だったにも関わらず、京都にとっては「じゅうぶん戦える」相手だったということ。
局面局面では、金子には何度も突破を許し、サヴィオの鬼キープには手こずった。
しかし、全体としては京都がある程度優位に進められたのだ。

そうしたチーム戦術上の相性に加えて、きょうの京都はシンプルに自分たちの強みを出して戦えていたと思う。
具体的には、ハファエウ・エリアスがコメントしていた通り「インテンシティ」を出すことができていた。

自分たちのインテンシティであったり、自分たちのスタイルであったり、そういうものを見せきれなかったのが前節だったと思うので、そこをやっぱり良い試合に見せるような、我々の試合とはなんだっていうことを見せられるようにしていこうという話をして今日の試合に入ったhttps://www.sanga-fc.jp/game/report/2025022205

左サイド、原選手がハイボールを競り合い起点になって、本職サイドバックではない関根に対してある程度優位に立てたことは大きい。
守備でも、後半に浦和が京都のディフェンス裏スペースにある程度ラフに蹴ってきて、ディフェンスラインを下げさせられたけれど、最後まで危なげなく守れていた。

で、失点は自分たちのミスからだとはいえ、きょうの試合を勝ちきれなかったのも事実。
引き分けで満足するわけにはいかない。
特に攻撃面での精度、パスやクロスはまだまだだし、最終ラインでボールをもったところですでに手詰まりになってしまうのは大いに気になるところだ。
右膝前十字靭帯断裂の大怪我から麻田が戻ってきたので、スタメンで使えるコンディションになれば、左サイドからの左足でのパス出しやロングパスに期待かな。

あとは中盤、福岡・平戸が実効的なプレイを見せている中で、川﨑はレギュラー安泰とはいえなそうだ。
ジョアン・ペドロも米本も中野もいるし、ベンチ外で松田天馬、武田らも控えている。

不甲斐ない前節からの復調を喜びつつ、まだまだ満足はできない。
開花宣言は少し先。
そんな感想をもった開幕第2節だった。

【J1第1節】ファジアーノ岡山 2-0 京都サンガF.C.

ファジアーノ岡山 2-0 京都サンガF.C.
日時:2025年2月15日(土)14:03KO
会場:岡山県総合グラウンド陸上競技場 “晴スタ”(14,575人/晴 13℃ 36%)
主審:御厨貴文
23′-岡山/田上大地
36′-岡山/木村太哉

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK49:スベンド・ブローダーセン
DF2:立田悠悟
DF18:田上大地
DF43:鈴木喜丈
MF88:柳貴博(73′-DF4:阿部海大)
MF24:藤田息吹
MF14:田部井涼(73′-MF7:竹内涼)
MF50:加藤聖
FW27:木村太哉(66′-FW22:一美和成)
FW8:江坂任(73′-MF33:神谷優太)
FW99:ルーカス・マルコス・メイレレス “ルカオ”(89′-FW45:ブラウンノア賢信)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF24:宮本優太(46′-DF22:須貝英大)
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(46′-MF10:福岡慎平)
MF7:川﨑颯太(62′-MF48:中野瑠馬)
MF39:平戸太貴
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(62′-MF29:奥川雅也)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(75′-MF8:米本拓司)
FW14:原大智

曺貴裁コーチ(京都)
「きょうの試合に向けて1月からチームとして組み立ててきたことを出そうと、試合に挑みました。
勝敗の分かれ目になったのは、前半立ち上がり、いいリズムのときに点を取れなかった中で、コーナーキックで失点してしまったこと。
それでチームとしてバタバタしてしまったのを立て直せずに、追加点を奪われたことです。
ただそれ以上に、シンプルに球際、競り合い、試合に勝とうという気持ちは、情けないことに岡谷さんのほうがありました。
そういう意味で、きょうは負けて当たり前の試合だったかなと思います。
もちろん選手たちが勝とうとしてなかったというよりは、開幕戦にかける意気込みが強すぎて空回りしてしまったところもあると思います。
話し合いながら、次の試合に向けて修正していきたいと思います。

ーー後半、選手を2人変えた意図は?
前半は岡山さんがクリーンファイトしている状態で、待ち構えている相手に対してボールを入れているだけでした。
真ん中に顔を出してボールをもらったりだとか、連続攻撃に繋げることができていなかったので、ハーフタイムに修正しました。
そうったことを、アウェイの難しい状況だとしてもやらずに勝てる相手はいません。

ーーブロックで構える岡山に対して、崩しという面はどう捉えているか?
後半いくつかいいシーンはありました。
岡山さんは最後のところで身体をはってゴールを守るということに、J2のときから長けていたチーム。
そこを崩せなかったのは問題ですけれど、先に失点してリードされると相手の守りの”温度”も上がってくるので、難しかったなと思いました。

ーー次節に向けて?
この負けを悔いてもしょうがないので、しっかりを顔を上げて、ホームで勝てるように準備をするだけです」

海棠(かいどう)の眠り、いまだ足らず

J1初昇格のチーム相手に完敗……
なにッ? うそだろッ?
とカナメストーンの山口さん(CV:真空ジェシカ川北)ふうに驚きたくなる結果。
次の試合につながるような材料もない、無様な敗北だった。

敗因は、率直にいって「岡山対策」ができてなかった。
岡山がやってくるサッカーに対して、相性の悪いやり方を、精度も強度も欠けた形で展開してしまった。
そんな印象だ。

ミドルブロックを敷いたうえで、ボールを奪ったら手数をかけて攻め切りたい岡山。
京都は、引いた相手を崩す策がなかった。
前がかりになってしまって、嫌な形でボールを奪われ、相手に深い位置まで攻め込まれる。

また、岡山が最終ライン近くでボールを奪うと、早いタイミングで蹴ってくることが多かった。
京都は狙いとしている「高い位置でのボール奪取→早い攻め」が叶わず。
結果として、きょうの京都は選手間のバランス、コンパクトさ、規律、すべてが低調だったと思う。

何を改善すべきなのか?
ひとつ挙げるなら、前線も中盤も効果的な「溜め」の時間をつくれなかった。
フォーワードは相手ディフェンダーを背負って味方を待つような仕事が少なかったし、中盤の選手もボールを持てばあっという間に相手の選手にプレッシャーをかけられ、パスミスが出てしまっていた。

さらにボールがつなげないとはいえ、攻撃時、サイドに人を置きすぎなことも気になった。
センターフォワードの選手=エリアス、途中からは原が大外のレーンまで出てきてボールを受けてくる。
そこにサイドバックとセンターハーフの選手も参加。
クロスをあげようにもゴール前に人が揃ってないから、躊躇してまだ後ろに戻す。
ーーそんなシーンが何度あったことだろうか。

京都のセンターハーフの選手に求められているのは、おそらく次のような「仕事」だろう。
相手の最終〜中盤のライン間のスペースを利用するように位置取りして、パストライアングルをつくる動きもしながら、ゴール前に迫って、シュートも狙う。
そういう意味では、交代して入った中野が真ん中のレーンでドリブルで「溜め」をつくれていたのは、他の選手にない強みだなと感じた。
その動きが、チーム全体での連動に繋がってないのは、まぁ課題ではある。

最後は、奥川選手のコメントから。

僕がどんなプレースタイルなのかをもっと知ってもらう必要があるし、僕もチームメートの良さを知らないと、最後のところが合ってこないです。難しいところを良くしていける部分が分かったことなど、ポジティブな面もありました。練習から取り組んでいくことが必要です。
https://www.jleague.jp/match/j1/2025/021504/player/

よし、ポジろうぜ。