早野さんに慰められても信じられないのですが
鹿島アントラーズ1-0京都パープルサンガ
◇日時:9月10日(日)19.04KO
◇会場:茨城県立カシマサッカースタジアム(9142人)
◇主審:柏原丈二
後半21分【鹿島】オウンゴール(児玉)
■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK21:曽ヶ端準
DF20:内田篤人
(後半24分-MF22:中後雅喜)
DF3:岩政大樹
DF24:青木剛
DF7:新井場徹
MF26:増田誓志
MF16:フェルナンド・アルメイダ・デ・オリヴェイラ
MF25:野沢拓也
MF18:ファビオ・サントス・ロメウ
FW13:柳沢敦 “QBK”
(後半17分-FW19:田代有三)
FW9:アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”
(後半17分-MF11:深井正樹)
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK26:西村弘司
DF33:角田誠
DF32:手島和希
DF7:児玉新
DF6:三上卓哉
(後半35分-FW30:松田正俊)
MF17:石井俊也
MF16:斉藤大介
MF11:星大輔
MF14:中払大介
(後半15分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW20:林丈統
(後半22分-FW9:アンドレ・ピント・カンダカン)
柱谷幸一コーチ(京都)
「内容はひじょうにいいゲームでした。
よく走ったし、組織をよくオーガナイズできていました。
2トップはよく守備をしてくれたし、3ラインをキープもできた。
悲観することはありません。
たしかに順位が上のチームとは勝ち点が開いたかもしれません。
しかし、ゲーム数は残っています。
勝ち点3を取っていけば、まだまだ追いつけると思います。
フィニッシュの前の詰めが甘い?
それは個々の問題で、戦術の問題ではありません。
キックの精度、強さとかそういう部分で甘さがあります。
ラストパスのタイミング、クロスのタイミングなどはいい感じで蹴れていると思います。
ただキックにカーブをかけられなかったり、種類の選択がまずかったりして、センターバックの頭を越えるだけのクロスになってしまっています。
そういった部分でプレーの質を上げる必要があります」
パウロ・アウトゥオリ・デ・メロ・コーチ(鹿島)
「両チームとも消極的なプレーに終始していた。
とくに鹿島は気持ちが入っていなかったと思う
結果は1-0で勝ったが、勝って終わるような内容でなかった」
斉藤大介選手(京都)
「ボールを奪ってトップにあててからのサポートが大事だと思う。
そのボールを受けて、ワイドへ運んでいけるようにしないといけない。
今後は攻撃のバリエーションをふやしていきたい。
残り1試合1試合を大切に、自信をもっていくしかない」
石井俊也選手(京都)
「今季53失点?
もうすこしはやくから、修正しなければいけなかった。
よくなったのは、ぼくが先発で出るようになった前節の清水戦から。
その前はペナルティエリア内でも人数は揃っているのに、引いてるだけでボールが取れなかった。
この2戦はオフサイドもとれている。
後ろの4人もよくなってきたし、連携もうまくできるようになってきた。
だからこそ今日は2、3点取りたかった。
でも下を向いていてもしょうがないし、勝点1でもいいから拾っていく戦いをしないといけない」
林丈統選手(京都)
「90分間としてはそんなによくなかったけど、ディフェンスはがんばってくれていたと思う。
カウンターは要所要所でできていたが、自分が決めるべきところで決められず申し訳ない。
点を取れない理由?
どうしても全体に引いてしまう。
カウンター頼みになってしまう。
カウンターばっかりだと疲れる。
カウンターも90分の中では必要だが、つなぎの精度を上げないといけない。
フォワードとしてもうしろからサポートがないときつい。
きょうも、パスの精度と、真ん中でのコンビネーションが少なすぎた。
クロスからの単調な攻めばかりになってしまった」
1年前にタイムスリップしたかと思った。
えと、J2のゲームじゃないですよね?
お互い、ボール回しが遅く、中盤でのパスミスがいっぱい。
決定機もあんまりないし。
ショッパかった。
っていいつつ、そのショッパさのなかで、京都はある程度狙いどおりのサッカーができていたんじゃないかと思います。
ラインを高く上げて、コンパクトフィールドをつくる。
んで、マイボールになったら、早め早めに相手ラインの裏へ放り込んでパウリーニョ&林のパウリンコンビのスピード勝負に賭ける。
大志負傷で出番が回ってきた星は、とにかくアーリークロスを連発。
なるべく中盤をハショる。
柱谷コーチの中盤ハショらたに戦術。
単純ですが、鹿島のセンターバックの1枚が不慣れな青木だったこともあって、いがいと通用してたように見えました。
その戦術にマッチしていたのが、林。
マイボールになったらスペースに活発に動き出して、ボールを引き出す。
今までの京都にはなかった動きだったように思います。
なんだけど、かわりにパウのほうが不調だったんだよな〜。
どーして、両方が好調にならんのか!?
なので、アンドレに交代させるなら、林よりパウだろ〜と思ったんですが…。
まぁ柱谷さんに選手交代の妙を求めてもしょうがないので、それはそれで仕方ない。
ついでにいうなら、なんでそこで松田なんだとか思ったんですが…。
まぁ柱谷さんがいるかぎり、星と松田のYMN(山形・モンテディオ・ネットワーク)が重用されるのはしょうがないので、それはそれで仕方ない。
でも、采配の問題はさておき、京都にもうすこしだけ決定力があれば、勝ち点1ぐらいは取れていた試合だったのも事実。
前半、ハライのヘッド、林の胸トラップからダイレクト→キーパーのこぼれをハライがプッシュ(もわずかに右…)、斉藤のミドル、青木のクリアミスに林詰めきれず。
後半、斉藤のミドル、コーナーから松田のドフリーヘッド(決めてくれ…)。
以上7つのうち、どれかひとつだけ!
ひとつだけでも決まってれば!
あーあ。
もっとも、鹿島のほうにも
・野沢のループシュートを放っておけばいいのにアレミネが触ってオフサイド(前半)
・田代の突っ込みがキーパーチャージに判定される(後半)
という、点になってもおかしくないシーンがあったんですけどね。
どっちにしても、負けは負けだ。
敗戦のなかで光明をあげるならば、林を生かす攻め方ができるようになっていたこと。
星のアーリークロスをそのまんま、大志が帰ってきたら左に使うとかも面白いかもしれない。
つか大志、早く戻ってきて。
以上、京都サンガ、依然不調から立ち直れずの巻でした。
(テレビ観戦)