【J2第34節】ロアッソ熊本 1-2 京都サンガ

ロアッソ熊本 1-2 京都サンガ
◇日時:2011年11月6日(日) 13.03キックオフ
◇会場:熊本市水前寺競技場(雨 22.1℃ 86%/2847人)
◇主審:窪田陽輔
11分【熊本】大迫希
37分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
53分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール

■ロアッソ熊本(4-1-2-1-2)
GK18:南雄太
DF15:市村篤司
DF4:廣井友信
DF28:菅沼駿哉
DF24:筑城和人(83分-MF30:仲間隼斗)
MF8:原田拓
MF22:吉井孝輔(72分-MF25:西森正明)
MF23:根占真伍
FW14:武富孝介
FW13:大迫希(62分-FW32:ソン・イニョン)
FW27:ファビオ・エンリケ・ペナ

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝(46分-DF6:染谷悠太)
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平(88分-MF18:加藤弘堅)
MF23:中村充孝(56分-MF22:駒井善成)
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール

▼金の金言
2005年以来、6年ぶりの5連勝わっしょい。
それもこれも金成勇の「溜まった水は腐ってしまうが、流れる水は綺麗なままだ」っていう、試合前の金言のおかげか。

ただ、試合内容は正直あまりよくなかった。
録画で見てたんですが(結果は知らないまま)、かなりひやひやした。
ボールを繋げなかったし、特に後半守備でムダなファウルが多すぎた。
おかげで相手にセットプレイを与えまくり。
からの〜、サインプレイであやうく同点になるところだった。

とはいえ、勝っちゃうのが今の運気か…。
もちろん
・4バックになって最終ラインを相手に付かれなくなった
・伊藤、駒井に代わって充孝、工藤になったことで、突破力は落ちたがボールロストが減った
という理由はあるんだろうけどね。

次は、西京極で東V戦。
勝ち点差3で上にいる相手だ。
勝てれば同一勝ち点だけど、得失点差でまだ追い抜くことはできない。
とはいえ、残り4試合で少しでも上の順位に行けるように頑張って欲しいな。

【J2第33節】京都サンガ 1-0 湘南ベルマーレ

京都サンガ 1-0 湘南ベルマーレ
◇日時:2011年10月29日(土) 17.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 21.3℃ 63%/7090人)
◇主審:塚田智宏
86分【京都】宮吉拓実(←工藤)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平(87分-MF22:駒井善成)
MF23:中村充孝(56分-MF18:加藤弘堅)
MF15:中山博貴
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW13:宮吉拓実

■湘南ベルマーレ(4-2-2-2)
GK21:西部洋平
DF5:臼井幸平
DF3:大井健太郎
DF4:山口貴弘
DF2:鎌田翔雅
MF6:永木亮太
MF15:ハン・グギョン
MF10:アヂエウ・ヂ・オリヴェイラ・アモリム(71分-MF19:岩尾憲)
MF23:高山薫
FW8:坂本紘司(85分-FW31:ファン・スンミン)
FW9:田原豊(68分-FW30:ルーカス・ヴィニシウス・ゴンサウヴェス・シウヴァ)

宮吉拓実選手(京都)
「後ろの選手もファイトしてくれたし、連戦だったんですけど4連勝できてよかった
得点のシーンは、きのうの練習で(工藤)浩平さんと『ああいうカタチあるよね』という話をしていた。
そのとおりのゴールでした」

水谷雄一選手(京都)
「完封?
いやぁこれが自分の仕事なんでね。
今まではなかなか結果が出てなかったので、申し訳なく思っていた。
こうやって、みなさんと喜べてうれしいです。
子供が生まれてから負けてないので、何かあるかなと思ってます(笑)」

▼4バックで4連勝
ソリッドなゲームで、0-0な空気が流れていた86分。
宮吉の超絶トラップからのゴール!
水→土曜日と続いた、湘南との連戦は2タテで終わった。
そして、チーム4連勝…だ…と…。
シーズン前半のころにタイムマシンで戻って、そのころの自分に
「秋に4バックに変えて、4連勝するよ!」
と伝えてあげたいです。
…たぶん、信じないだろうけど。

▼湘南との順位、一気に逆転
1stレグ(水曜日)と違って、前半からうまく相手にプレスがかかっていたきょうのサンガ。
そのひとつの要因として、秋本が田原をうまくケアして、ポストプレイを無効化していたことがあるかな。
空中戦、競り勝ちまくっていたからなぁ。

とはいえ、攻撃面では決定機までもっていけない。
中盤でワンタッチパスが繋がるんだけど、ドゥトラのドリブルが大きすぎたり、酒井&フクちゃんのクロスがあさっての方向だったり。
本当に惜しかったのは、FKからの宮吉のシュートがバーを叩いたところぐらいかな。
攻撃は悪くないけど、最後の精度が悪かった、とまとめておこう。

そういう意味でも、湘南のルーカスが決定機を外してくれたのは大きかった。
あれが決まってたら、湘南が引きこもってしまうし、きょうの京都の攻撃ではゴールを奪えていたかは微妙だ。

なわけで、勝ち点差「5」あった湘南との差は、2タテで一気に逆転。
試合結果も13勝7分け13敗とイーブンになったし、得失点差もプラス1になった。
そして、順位は暫定で10位に上がった。

そして、続くのが、今京都より上にいる熊本と東京Vとの連戦だ。
そこをうまく戦えば、残りは3試合(岡山、横浜、岐阜)。
ひと桁順位も見えてくるな〜。

【J2第7節※順延分】湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガ

湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガ
◇日時:2011年10月26日(水) 19.03キックオフ
◇会場:神奈川県平塚市平塚競技場(6104人/晴 14.5℃ 42%)
◇主審:西村雄一 “世界のユーポー”
63分【京都】オウンゴール(田原豊←FK:チョン・ウヨン)

■湘南ベルマーレ(4-2-2-2)
GK21:西部洋平
DF5:臼井幸平
DF3:大井健太郎
DF4:山口貴弘
DF2:鎌田翔雅
MF6:永木亮太
MF15:ハン・グギョン
MF10:アヂエウ・ヂ・オリヴェイラ・アモリム(85分-MF14:菊池大介)
MF23:高山薫(68分-MF7:石神直哉)
FW8:坂本紘司(76分-FW30:ルーカス・ヴィニシウス・ゴンサウヴェス・シウヴァ)
FW9:田原豊

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平(88分-MF22:駒井善成)
MF23:中村充孝(73分-MF18:加藤弘堅)
MF15:中山博貴
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW13:宮吉拓実

▼牛の恩返し
牛のバックヘッドからオウンゴール。
コースを狙ったゴラッソな1点を守りきって、京都は今季初の3連勝達成です。
めでたい。

試合の流れは、ここ数戦と同じでしたね。
開始から30分は、ボールが繋がらず相手に支配される。
相手のプレスがやや弱まる前半ラスト10分ぐらいから、反撃のシュート開始。

でもって、いつもは後半は我が軍ペースになるんですが、きょうはなかなか…。
その理由として、湘南は中3日、京都は中2日という「休養差」があるでしょう。
ただそれ以上に、対戦相手・湘南のクオリティが高かったことも認めたいところです。
中盤で「穴」が少なかった。
中村充孝もほとんど仕事ができなかったですしね。

まぁ、京都は工藤、湘南は高山に訪れたドフリーのチャンスをどちらかが決めていれば、もう少し違った試合展開になったのかも知れません。
と、きょうは遅く帰宅しての録画観戦だったので、こんな感じで。

最後に振れておきたいのが、試合終了間際、田原がヘッドしたあと秋本と交錯したシーン。
秋本が文句言ったら、田原が軽いキレ気味な表情で言い返して、軽く相手を叩くようなアクションを起こしてました。
あれこそ、田原ですよね(微苦笑)。
懐かしさとやりきれなさと心強さとを感じた、きょうのハイライトでした。

【J2第32節】大分トリニータ 1-3 京都サンガ

大分トリニータ 1-3 京都サンガ
◇日時:2011年10月23日(日)14.05キックオフ
◇会場:大分県大分市大分スポーツ公園総合競技場 “ビッグアイ”(晴時々曇 24.1℃ 45%/8522人)
◇主審:松村和彦
36分【京都】宮吉拓実
49分【京都】工藤浩平(←右:酒井)
56分【大分】三平和司
81分【京都】宮吉拓実(←中央:久保)

■大分トリニータ(3-4-3)
GK29:丹野研太
DF6:土岐田洸平
DF4:作田裕次
DF24:カン・ソンホ
MF2:藤川祐司
MF15:永芳卓磨
MF32:宮沢正史
MF11:チェ・ジョンハン
FW19:前田俊介(82分-MF28:為田大貴)
FW18:イ・ドンミョン(46分-FW9:三平和司)(63分-MF34:長谷川博一)
FW20:森島康仁

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平
MF23:中村充孝(69分-MF18:加藤弘堅)
MF15:中山博貴(86分-MF19:内藤洋平)
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也

大木武コーチ(京都)
「勝因は、選手たちが頑張ってくれたから、それに尽きるでしょう。
遠く大分まで来てくれたサポーターに勝利をプレゼントできて、とてもよかったです。
4バック?
いいところもあれば悪いところもありました、はい」

▼ゴラッソ2発
難しいシュートを決めたフォワードがいた京都。
それほど難しくないシュートを外したフォワードがいた大分。
この差が出たゲームだった。

てか、宮吉の2発は豪快すぎだな。
打ったあと、ボールがネットに突き刺さっているのを見て、
「え、それ入るの?」
と正直思ったぐらい。
AFC U-19選手権の代表合宿から金曜日に帰ってきたという久保も、その疲れを感じさせないプレイだった。

(※ちなみに、久保は次節以降お休みの予定だが、AFC U-19選手権がタイで開催されるとあって、ひょっとしたら大会延期も…
AFC U-19選手権予選に挑むU-18日本代表メンバー23人を発表:ゲキサカ[講談社] 無料サッカー速報 )

▼ブラジウ的な攻撃的MF
んで、前節同様、4バックを敷いた京都。
攻め方も前節同様、ショートパスの交換を連続させながら相手のスキを狙うもの。

工藤、中山博貴は攻撃的なポジションだが、ワイドには張らない。
むしろ、久保、宮吉の2トップが開いたポジションでボールを受けて、そこから攻撃が始まる。
(1)中央にいる、工藤、博貴、充孝にパスを預けて…
(2)そこからダイレクトでパスを繋ぎつつ、スペースに走り込んだ選手へのスルーパスを狙う
(3)あるいはサイドバックの攻め上がりを待つ
といったのが、基本的な攻撃スタイル。

あえて喩えるなら、ブラジウ的な4-4-2。
伊藤、駒井をワイドに置いていて、彼らの単発でのドリブル突破に主眼を置いていた攻撃とは、だいぶ違うものになった。

トライアングルを意識したポジショニング。
スペースを走り込むタイミング。
これらの面で、博貴、工藤の2人が効いているなぁ、といった印象。

もし今後、相手に読まれて攻撃が「詰まった」としたら、博貴を真ん中に置いて、どちらかのサイドに伊藤、ドゥトラらのドリブラーを置くこともできる。
そういった意味で、まだ成長の余地が残った、面白い攻撃システムだと思った。

▼まだ不安定な最終ライン
対して守備は、ついに4バック変更以来はじめてとなる失点を喫した。
というか、簡単なパスで最終ラインの背後を襲われ、カバーリングする選手がいないなんて…。

失点シーン以外にも、森島が超決定機を2本外してくれたが、一発で裏を取られるシーンがあって、超怖い。
前線でボールロストしてからのプレッシングはしっかり出来ているだけに、そのプレスをかわされた場合、あるいは中盤でボールを失なった場合の守り方に問題があるような気がする。

札幌戦と同じく、「結果的に」相手に先制点を奪われなかったから勝てた、とも言えるだろう。
もし先制点を奪われてたら、全体的にメンタルが落ちて、いいパフォーマンスができない傾向もあるし。
まぁ、最終ラインはけが人が多いからやむをえない部分もあるけど、来週は今節7点を取っている湘南との2連戦だけに…。

【J2第6節※順延分】京都サンガ 4-0 コンサドーレ札幌

京都サンガ 4-0 コンサドーレ札幌
◇日時:2011年10月19日(水)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(3601人/晴 17.6℃ 62%)
◇主審:今村義朗

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF3:森下俊(52分-MF18:加藤弘堅)
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平
MF23:中村充孝(72分-MF22:駒井善成)
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(81分-FW28:キム・ソンヨン)
FW31:久保裕也

■コンサドーレ札幌(4-2-2-2)
GK16:イ・ホスン
DF7:高木純平
DF23:山下達也
DF25:櫛引一紀
DF2:日高拓磨(67分-MF17:岡本賢明)
MF10:宮澤裕樹
MF6:岩沼俊介
MF15:古田寛幸
MF8:砂川誠(77分-MF27:荒野拓馬)
FW13:内村圭宏
FW32:近藤祐介(68分-FW26:上原慎也)

▼4バックで135分無失点という事実
祝!4バック無失点記録更新。
135分無失点、これはすごいデス(苦笑)。

つっても、開始から30分ずーっとコンサドーレがオラオラオーレ状態。
中盤でまったくボールが繋げず〜。
からの、最終ラインもフクちゃん中心に不安定、という…。
ゴールを奪われるのは、時間の問題と思われたんですけどねぇ。
なんとか耐えたというか、相手が外してくれたというか。

そんな「魔の30分間」を経てからは、だいぶ改善。
中盤のボール出しのところで、相手に引っかからなくなって、ボール保持率上がってきました。
そして、いつのまにか4点が入っていた(笑)。

で、特筆すべきは、CKからの流れによる久保のゴール以外は、いい縦のパスが入ったことから始まっている件。
4バックになって、いつもより選手の「密集度」が弱まって、選手間がいい感じだったからかな。

あと、相手バイタルエリアでの、ムダな横パスが少なかったのもよかった。
得点以外のシーンでも、サイドバック&中盤の選手でワンタッチのパス交換でリズムを作りつつ、ズバッと縦パスなり、スルーパスなりを通していて、攻撃の「有効性」が高かったと思う。

▼守備←→攻撃、バランス問題
試合後のインタビューで、中村充孝が
「フォーメーションは関係ない
って言ってますけど、とはいえ快勝の原因は何かっていったら…。
やっぱりフォーメーション変更は大きいことは間違いない。

まぁ、
「いいプレスが掛けられたか?」
「いいパス交換ができていたか?」
「いいドリブル突破ができていたか?」
と問われるならば、きょうよりいい試合がいくつもあったのだろうけど。

だけど、最終ラインが1人増えたことで、相手カウンターが発動しにくくなり、守備のリスクが減った。
その裏返しで、攻撃に好影響を与えてくれたのが、きょうの試合ということかな。

ボクシングでたとえると、いままでのサンガは
「腕をダラーンと下ろした、ノーガード戦法」
っていうか。
守備の穴をある程度覚悟しながら、その代わりにずっと攻撃してれば大丈夫でしょ!っていうスタイルだった。
でも、きょうはガードやクリンチをまともにやっていた…って感じ!?

だけど、無失点を支えていた森下が負傷退場という不安ごとも発生。
センターバック、内野しかいないし…。
え、久保もU-19アジア選手権予選(タイ・バンコクで31日から開幕)の合宿にあしたから参加…?
いい流れになってきただけに、次節・大分戦での選手起用が気になるな。