【J2第23節】京都サンガ 1-0 ガイナーレ鳥取

京都サンガ 1-0 ガイナーレ鳥取
◇日時:2011年7月31日(日)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5204人/曇 28.1℃ 71%)
◇主審:今村義朗
61分【京都】秋本倫孝(右足←CK:チョン・ウヨン)

■京都サンガ(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(60分-FW13:宮吉拓実)
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰(81分-FW14:ハウバート・ダン)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(46分-FW31:久保裕也)
FW15:中山博貴

■ガイナーレ鳥取(4-2-2-2)
GK48:小針清允
DF27:ジョン・ドンホ
DF3:加藤秀典
DF4:戸川健太
DF25:奥山泰裕
MF6:服部年宏
MF10:実信憲明
MF7:小井手翔太(90+3分-MF14:吉野智行)
MF17:鶴見聡貴(73分-MF30:岡野雅行)
FW9:コン・アメド “ハメド”
FW11:阿部祐大朗(65分-FW8:梅田直哉)

▼打てども打てども…
シュート数18本対14本。
こりゃ、1-0で終わるゲームじゃなかったな。
お互い、ゴールを決める「精度」に問題があったのは、数字が表しています。
セットプレイ一発がなかったら、引き分けあるいは敗戦も考えられた一戦でした。

京都にかんしていえば、ここ数戦とわりと同じ傾向の入り方でしたね。
最初はダイレクトでポンポンと繋がるんですけど、10分ぐらいでもう詰まってしまう。
そこから足もと足もとのパスワークになって、展開も遅くなってしまう、という。

そんな中で、伊藤くんが「もう強引なんだからぁ〜」という感じな突破を繰り広げてたのがよかったです。
前半は、攻撃はほとんど右から。
伊藤、駒井で回して、酒井がいい感じにオーバーラップしていた。

逆に、左サイドは難あり。
博貴のポジションがトップ下のほうに来たり、いい意味でアバウト。
そして、安藤も中に寄りがち。
で、両選手ともドリブルで相手をぶち抜ける能力はない。
なもんで、森下が上がってきても、そこで孤立するシーンが多かったです。

そして、連携がうまくない状態は守備でも同じで、左サイドの裏を取られまくってました。
3、4回はぶっちぎられてましたね。
いや、鳥取のミスにだいぶ助けられたな。
左サイドは、選手起用含めて、一考の必要があるような気がします。

しっかし。
3バックで両ワイドのスペースが空くとはいえ、ちょっと無手勝流というか、無対応ノーガード戦法というか。
もちろん自分たちがずっとボールを保持できてりゃ、ワイドを付かれることもないんでしょうが…。
これまで18試合戦って、残り20試合ありますが、いつかパンチドランカーにならないか心配です。

【J2第22節】サガン鳥栖 2-1 京都サンガ

サガン鳥栖 2-1 京都サンガ
◇日時:2011年7月24日(日)19.03キックオフ
◇会場:佐賀県鳥栖市鳥栖スタジアム “ベアスタ”(4825人/晴 27.6℃ 58%)
◇主審:飯田淳平
18分【鳥栖】オウンゴール(森下俊)
67分【鳥栖】豊田陽平
72分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(FKの混戦から)

■サガン鳥栖(4-2-2-2)
GK21:室拓哉
DF15:丹羽竜平
DF2:木谷公亮
DF20:ヨ・ソンヘ
DF3:磯崎敬太
MF30:黒木晃平(74分-MF14:藤田直之)
MF6:岡本知剛
MF25:早坂良太(89分-FW18:野田隆之介)
MF10:キム・ミヌ
FW22:池田圭(63分-FW26:岡田翔平)
FW9:豊田陽平

■京都サンガ(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(77分-MF19:内藤洋平)
MF8:安藤淳
FW15:中山博貴
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW13:宮吉拓実(61分-FW31:久保裕也)

▼負けちゃいけない負け方
キックオフ直後10分ぐらいまではよかったんですけどね…。
そこで、自分たちでパスミスやトラップミスなどをくり返して、流れを手放してしまった感じ。
そして、唯一の危険地帯であった右サイド、キム・ミヌのところで突破を許してアーリークロスからオウンゴール。

1点取られてからは鳥栖が盛り返して、京都はプレスがうまくかからなくなった。
これで、試合の主導権は完全にイーブンになってしまった。
早いこと同点にできればよかったんですが、ゴール前の無謀なワンツーや、パスが乱れて浮き球になってしまったりで、イマイチなまま。
その後、お互い1点を取り合ってゲームセット。
シュート数などでは圧倒していたんですけど、典型的な
「自爆型の負けゲーム」
でしたかね。

たしかに前節愛媛戦は相手がなんだかルーズだったんですが、きょうの相手ぐらいに厳しく守ってこられると、パスの出しどころに困ってしまう感じ。
詰まったらお決まりの森下のロングパス、だけど前に通ったためしがないっていう…。

そんな中でよかったのは、
・ウヨンのアンカーがハマってきた
・内藤のトップ下がハマってきた
・久保が復調していた
ことでしょうか。
次節は伊藤も戻ってくるので、ドゥトラ&伊藤の両翼に久保真ん中でスタートってのもありそう。
逆に、ちょっと心配なのは博貴、森下の中堅勢。
疲れがあるのか、判断が遅かったり出足が鈍かったり、集中力に欠けているようにも見えた。
まぁなんにしろ、負けちゃったので次は多少のメンバーチェンジはありそうだな。

【J2第21節】愛媛FC 0-2 京都サンガ

愛媛FC 0-2 京都サンガ
◇日時:2011年7月18日(月) 19.04キックオフ
◇会場:愛媛県総合運動公園陸上競技場 “ニンスタ” (曇時々雨 26.2℃ 87%/2213人)
◇主審:早川一行
5分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
77分【京都】駒井善成(Jリーグ初ゴール)

■愛媛F.C.(4-1-2-3)
GK15:萩原達郎
DF13:関根永悟
DF18:池田昇平
DF2:吉弘充志
DF7:前野貴徳
MF4:渡邊一仁
MF6:田森大己(56分-MF16:赤井秀一)
MF10:杉浦恭平(73分ーFW24:福田健二)
FW11:石井謙伍(62分-DF28:高杉亮太)
FW9:ジョジマール・ホドリゲス・ソウザ・ホベルト
FW27:齋藤学

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介(49分-FW13:宮吉拓実)
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(85分-FW14:ハウバート・ダン)
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(71分-FW31:久保裕也)
FW15:中山博貴

▼え、完封!?
3連休はみんな3連休じゃないんだぜ!(岡村ちゃん風に)
ということで、終電間際まで労働にいそしんで、やっと今録画を見終わりました。

基本京都優勢のまま、ロスタイムまで突入した一戦でしたね。
これだけ、流れが変わらない試合も珍しい。
京都がよかったというよりは、斉藤、ジョジマール、石井の3トップでまったくボールが収まらなかった愛媛がよくなかった、というべきか。
「ばんざい人間」こと早川一光、おっと一文字違いだ早川一行主審だけが目立ってたな。

【J2第20節】京都サンガ 1-1 栃木SC

京都サンガ 1-1 栃木SC
◇日時:2011年7月10日(日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 30.7℃ 54%/4402人)
◇主審:松尾一
15分【栃木】チェ・クンシク
90+2分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(FK直接)

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(86分-FW14:ハウバート・ダン)
MF8:安藤淳(74分-MF23:中村充孝)
FW25:伊藤優汰(62分-MF17:中村太亮)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW15:中山博貴

■栃木SC(4-2-2-2)
GK21:武田博行
DF19:赤井秀行
DF23:渡部博文
DF4:大和田真史
DF6:入江利和
MF7:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ別人”
MF13:本橋卓巳
MF16:杉本真(64分-MF14:水沼宏太)
MF10:高木和正
FW9:ヒカルド・ロボ
FW18:チェ・クンシク(46分-FW8:廣瀬浩二)

▼パスサッカー、いまだ完成の兆しナシ
前半7分、内藤がドフリーのシュートを外したこと。
15分、一発の縦パスから、あり得ない失点をしたこと。
これで、ゲームが「京都が押すも栃木が勝つ」流れになってしまった感じ。
最後、帳尻合わせのフリーキックが決まったけれど、お世辞にも褒められた内容じゃなかった。

たしかに、ボールポゼッションでは上回っていたのは京都。
とはいえ、相手のプレスが整ってた状態だと、最終ラインからでもパス出しに困るレベル。
博貴やドゥトラのアバウトなダイレクトパスが相手に渡り、サイドをえぐってもクロスが満足にあげられない。
詰められて、パスをミスする、パスサッカー。
…なんて、五七五でまとめたくなる気分でございます。

あと、ディフェンダーの1対1の弱さは致命的。
あのゴールの決められ方は、完全に京都側の対応ミスといって問題ないかと思う。
森下も、きょうはなぜかゴール中央に返す「プレゼントクリア」を連発。
これじゃ今後も、簡単な縦パスやクロスで失点を重ねるシーンが容易に想像できる…。

▼10代選手の成長だけを胸に…
唯一の光明は、伊藤と駒井が並んだ右サイド。
ミスはあったもののドリブルで相手に挑む姿勢は、チームに躍動感を与えていた。
それでなくても、ほかは足下への緩いパスばかりで、リズムがのっそりしていたしね。
2人のキープのおかげで、酒井もオーバーラップが可能になった。

その右サイドに、早い段階でパスが届けば良いんですけどね…。
逆サイドから右に正確に振れるほどのキック力をもった選手がいないから、どうしてもピッチ中央を挟まなくてはいけない。
いわゆる「各駅停車のパス回し」。
これじゃ、高い位置で相手ボールが奪えない限り、伊藤、駒井が1対1の勝負を仕掛けることはできないだろう。
徳島に行くことになった斉藤大介がいればなぁ…。

そういえば、伊藤に代わって出てきた某選手はなんとかならんものか。
個人攻撃はしたくないんで匿名ですが(笑)、フリーではシュートも打たず、ぼんやりしたパスミスを連発。
伊藤ステイのままでよかったんじゃないかと、強く思うほどだった。

というか、選手交代のカードを切っても、得点への匂いがあまりしてこないのもつらいところ。
ジョーカー的な選手がいないからなぁ…。
そういえば、きょうの栃木は選手をターンオーバーさせてたんだよね。
それでも、かろうじて引き分けなわけだから、今のチームの実力は順位が示している通りなのかもしれない。
まぁ、若手の成長を見守るシーズン、それが2011年ということになりそうだな。

【J2第19節】FC岐阜 3-2 京都サンガ

FC岐阜 3-2 京都サンガ
◇日時:2011年7月3日(日)19.04キックオフ
◇会場:岐阜県岐阜メモリアルセンター長良川競技場(曇 26.1℃ 82%/3337人)
◇主審:藤田稔人
7分【京都】チョン・ウヨン(左足ミドル)
30分【京都】秋本倫孝(右足←CKのこぼれ)
37分【岐阜】西川優大
51分【岐阜】佐藤洸一
90分+2【岐阜】永芳卓磨

■FC岐阜(4-2-2-2)
GK21:村尾龍矢
DF2:野田明弘
DF4:田中秀人
DF6:秋田英義
DF17:野垣内俊
MF20:三田光(71分-MF7:菅和範)
MF33:新井涼平
MF14:嶋田正吾
MF11:染矢一樹(79分-MF15:永芳卓磨)
FW18:佐藤洸一
FW16:西川優大(64分-FW27:押谷祐樹)

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF18:加藤弘堅
MF19:内藤洋平(66分-MF23:中村充孝)
MF15:中山博貴
FW25:伊藤優汰(60分-MF8:安藤淳)
FW31:久保裕也
FW22:駒井善成(46分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)

▼最下位相手の完敗
所用で外出をしていて、録画で今見終わったんですが、こりゃひどいな…。
ダントツ最下位の岐阜を相手に、前半途中からほぼ圧倒されていたゲームだった。

敗因はたったひとつ。
先制点を取ったあと、プレイが雑になって「ボールが足に付かなかった」こと。
たとえば、駒井はボールと身体があさっての方向になりながら、前へ行こうとしたりして自滅していた。
ほかにも中盤の選手もあり得ないパスミス、ドリブルミスなど多数。
みずから、岐阜に流れを渡してしまったカタチだった。

その流れの中で、セットプレイから秋本が加点したときは、
「これで流れが戻るかな」
とは思ったんですけどねぇ…。

岐阜の手数を掛けない攻撃、2トップへの放り込み、裏へのロングパスにたいして「受けて」しまっていた。
結果、セカンドボールが拾えなくなり、ボールを奪っても最初のパスでミスを連発。
そこからは、ずっと岐阜優勢のまま、ロスタイムの悲劇を招いてしまった格好だ。

しかし、最下位を相手に内容で負けているようでは、今のサッカー、今の選手起用では「埒があかない」のは確か。
特に攻撃面では、マイボールになるとすぐ手詰まりになってしまうだけに、それを打破する策は必要でしょうね。
久保がちょっとボールキープするための汲々といった印象なので、たとえばワイドに置くとか。
あるいは、伊藤、駒井の突破力を生かすために、二人をワイドハーフにした4-4-2にするとか。
なんにしろ、今やってるサッカーは3次元連立方程式なみに複雑怪奇なうえ、有効性に疑問が残る…。

大木さんがやろうとしているのは「ビエルサのサッカー」だそうですけど、ビエルサのチームってこんな「狭かった」かなぁ?
たとえば、ワールドカップ南ア大会のときのチリは、オープンスペースにパスを出したり、味方を追い越すオーバーラップが多かった印象がある。
いまの京都のサッカーよりも、もっと奥行きが広いサッカーをしていたような…。