【J2第1節】ガンバ大阪 3-3 京都サンガ

ガンバ大阪 3-3 京都サンガ
◇日時:2013年3月3日(日)16.03キックオフ
◇会場:吹田市万博記念競技場(晴 6.6℃ 31%/1万8041人)
◇主審:山本雄大
24分【京都】安藤淳(右足ダイレクトボレー←秋本←FK:福村)
60分【G大】阿部浩之
62分【G大】レアンドロ・モンテーラ・ダ・シウヴァ(pen.)
81分【京都】山瀬功治(右足ダイレクト←安藤)
90分+1【京都】久保裕也(右足←中村)
90+3分【G大】遠藤保仁

■ガンバ大阪(4-2-2-2)
GK1:藤ヶ谷陽介
DF5:丹羽大輝
DF8:岩下敬輔
DF15:今野泰幸
DF4:藤春廣輝
MF17:明神智和
MF7:遠藤保仁
MF13:阿部浩之(90+1分:FW11:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”)
MF6:倉田秋(86分-FW14:平井将生)
FW41:家長昭博(74分-MF10:二川孝広)
FW9:レアンドロ・モンテーラ・ダ・シウヴァ

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平
MF14:山瀬功治
MF7:駒井善成(75分-FW30:中村祐哉)
FW9:三平和司(80分-FW31:久保裕也)
FW13:宮吉拓実

▼神戦術は機動力
もう開幕か…。
去年のプレーオフからまる一日休んだの5日ぐらいだぞ…。
つらいわー(中略)自慢はさておき、キャンプ情報もあまり追っかけてなかったのですが、サンガ変わりましたね。

選手布陣は、ベーシックなボックスの4-4-2。
選手を同サイドに集めて、その中で打開を図る――これは去年と同じかな。

ただ、去年のような狭い中で細かいパスを回すというよりは、
(1)相手DFを背負ってボールをキープする選手がいることから始まって
(2)その後ろにボールをもらえる選手がいて、つまり、ボールホルダーとレシーバーの関係があった上で
(3)2人を追い越していく選手がいて、そこにうまくパスを通そうとする
というような感じ。
昨季は足元がうまい選手がピッチ上にたくさんいたんですが、今季は「うまい」+「機動力」でイク感じ。

上記の(1)として効いていたのが、三平a.k.a.さんぺー選手。
(3)として効いていたのが、サイドMFに入った山瀬、駒井。
昨季はいい意味でも悪い意味でも中村充孝のチームで、彼にボールが渡ったら攻撃のスイッチが入るというスタイルだった。
対して今季のスタイルは、より連動性がある。
そして、去年より低い位置で工藤が攻撃のタクトを振っていた。

そういう意味で、フォーメーションは違えど、去年の湘南や大分。
海外でいえば、コンテのユベントス、モンテッラのフィオレンティーナ。
そうしたチームの攻撃コンセプトをちょっと援用している感はありましたね。

▼乱打戦は突然に
とはいえ、前半はなかなか(1)のような、前線へのクサビのボールが入らなかったのも事実。
ま、ガンバも同様でしたけど。
その後、先制後、逆転後と、もったいない失点の仕方をしたのもいただけない。

まぁただ、きょうの相手が日本代表を2枚も擁するガンバであっただけに、善戦といえるのかもしれない。
結果もそうだし、ピッチ上で表現していたサッカーのレベルも負けていなかったし。
次節、東V戦でどこまで戦えるかが、今季のバロメータになりそうだ。
引きこもられて攻撃の糸口が見つからない…とかだと、今季もまた苦労しそうだが、はたして??
(以上テレビ生観戦)

【京都サンガ】2003年ver.新ユニフォームは紫+黒

2013シーズン新ユニフォームデザイン決定のお知らせ|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

20130203uni

シンプルで嫌いじゃない。
ナンバーの入る位置もオールドファッションドな感じで。
紫+赤の”センターマン”は見送ったが、これは入手使用かな。

2013新ユニフォームデザイン発表!「2013レプリカユニフォーム」一般販売開始!!|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

装い新た“必昇”へ決意 サンガ、新ユニホーム披露 : 京都新聞

しいていえば、フランス代表@nike
[No.1] adidasからNIKEへ 新フランス代表ユニフォーム公開の画像 | Fashionsnap.com

おお、今までのユニ一覧が。
かつてないほどシンプルということがよくわかる。
となると、次が難しくなるな(笑)。
J’s GOAL – Jリーグ公認ファンサイト | J’s GOAL ユニフォーム図鑑

ということで、2/4から予約開始なわけだが、オンラインショップがリニューアルしてて噴いた。
ログインボタンとか、何年前のセンスかと…。
京都サンガF.C.オフィシャルオンラインショップ

【京都サンガ】中村充孝が鹿島へ完全移籍。移籍金はおいくら?

昨年末のチーム最終日にスタッフらに挨拶をして回っていたということで、既定路線であった中村充孝の移籍。
新チームは、噂通り鹿島アントラーズとなりました。

個人的には、今シーズンブレークしたとはいえ、プレイにムラが多かったのも事実。
もう1シーズンJ2で揉まれて、完成度を高めてからでもよかった気もしますが、まぁ本人の選択だからあたたかく送り出したい。
しかし、ジョンス、ドゥトラといい、鹿島への供出が多いな〜。
中村充孝選手 鹿島アントラーズへ完全移籍のお知らせ|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

このたび京都サンガF.C.では、中村充孝選手が鹿島アントラーズへ完全移籍することが決定いたしましたのでお知らせいたします。

で、気になるのはこの移籍で「金や、金が欲しいいんや」ではないけど、いかほど頂けるのかな?ということ。

まず、昨年の専門誌などによれば充孝は契約期間が残っていた(1年?)模様。
なので、完全移籍の場合、いわゆる「移籍金」が発生する。
これはチーム間の話し合いによって決まってくるので、さっぱりわからない。
今後の報道を待つしかない。

もうひとつ、「育成補償金」というものも発生する。
詳しくは、以下。
JPFA 日本プロサッカー選手会 | 移籍制度問題

3. TC(トレーニングコンペンセーション:育成補償金)制度問題
……TC制度自体は、FIFAルールにも定められている制度で、選手の一定年齢までの移籍において、獲得クラブが、その直前の所属クラブに対して、「トレーニング期間」に該当するTCを支払う制度です。
JリーグのTC制度は、「トレーニング期間」を初めてのプロ契約の契約期間開始日を含む年度の2月1日(同一クラブのユース、Jrユース出身選手は下部組織に登録された期間から)から満21歳の1月31日までの期間と定めています。例えば、18歳で高校を卒業し、プロ選手になり、満21歳になる1月31日までは「トレーニング期間」となります。
そして、TCが発生する移籍とは、満23歳の1月31日の直前の1月1日までの移籍をいいます。

で、中村充孝は高校卒業後、2009年シーズンより京都サンガでプレイしている。
2009、2010、2011、2012年シーズンの4シーズンを経て、今季より鹿島でプレイすることになった。
年齢は、1990年9月13日で現在22歳。
満23歳を迎える来年2014年の1月1日までに移籍していないと、この「育成補償金」が手に入らなかった。
つまり、「育成補償金」を手にするためには、国内チームに移籍させるなら今冬のシーズンオフ、海外チームに移籍させるならこの夏の移籍シーズンがリミットだったというわけだ。

そして、充孝の場合はJ1への移籍となるため、(1年あたり800万円)×4=2400万円が「育成補償金」。
うん、まさにこのページのサンプル同様のケースだ。

まとめると、「移籍金?円」+「育成補償金2400万円」が、京都が鹿島から得られる見返りとなる。
推測だが、合計で5000万円以上じゃないかなー(根拠なし)。

【2012J1昇格プレーオフ準決勝】京都サンガ 0-4 大分トリニータ

京都サンガ 0-4 大分トリニータ
◇日時:2012年11月18日(日) 14.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇時々晴14.5℃ 52%/1万760人)
◇主審:松尾一
17分【大分】森島康仁(FK直接)
33分【大分】森島康仁
61分【大分】森島康仁
90分【大分】森島康仁

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太(60分-一発退場)
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン(58分-FW11:原一樹)
MF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴(46分-FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー)
FW22:駒井善成

■大分トリニータ(3-1-4-2)
GK21:丹野研太
DF6:土岐田洸平
DF3:阪田章裕
DF16:安川有
MF32:宮沢正史(75分-MF11:村井慎二)
MF9:三平和司
MF33:丸谷拓也
MF15:永芳卓磨
MF10:チェ・ジョンハン(88分-FW29:林丈統)
FW24:木島悠(67分-DF17:石神直哉)
FW20:森島康仁

▼完敗で終戦
あっけなく失点する。
パスは繋げど、シュートまで持って行けない。
今季の京都の「よくないところ」が、最後にいちばん濃く出てしまった一戦だった。

では、今季はなぜ守備がもろく、そして点が取れなかったか?
ちょうど去年後半の快進撃時期のVTRを眺めていて、思ったことがひとつある。
去年の戦い方のほうがバランスがよかった、ということだ。
久保、ドゥトラ、工藤、博貴といろんな選手がゴールに絡んでいた。

逆に、今季の戦い方は、ひとことでいうなら
「充孝システム」
に帰結してしまった。
充孝がタメを作り、充孝が個で突破をして、ゴールに迫る。
トップ下に配置された「エース」に一度ボールを預けることがマスト、のような状況になってしまっていた。
最終節でケガをして以降、きょうのゲームでも充孝はミスを続けていた。
正直、交代させたほうがいいかなと思った。
だが、大木コーチはそうしなかったし、その気持ちも分かった。
最後まで「心中」するしかなかったのだ。

その「充孝システム=4-2-3-1」が採用されて、1トップがなかなか固まらなかったことも大きい。
チームには、1トップに適した人材がいなかった。
最後は駒井の前線起用という「0トップ」に落ち着いたのだが、それも結果的に正解だったかというと疑問は残る。
最終節、プレイオフ、肝心なゲームで、チームはシュートにすらなかなか行けなかった。

今季の京都サンガは、最後までシステムを模索しつづけ、最後までチームとしての完成度が低かった。
負け数が多かったことが、その証拠。
サイドで密集して、細かいパス交換から突破。
後ろから選手が「わき出す」ように、オーバーラップしていく。
目指すスタイルは、ピッチ上でなかなか見られなかった。
図面はあるのに永遠に建築中…、まるで「サグラダ・ファミリア」だ。

▼負けに不思議の負けなし(←またか)
そして、大分には今季3敗。
厳しいことをいえば、大木コーチが常々言っていた
「自分たちのサッカーをやれば勝てる」
が過信だった。

まず前述のように、今季の京都は「自分たちのサッカー」を完成できなかった。
加えて、相手に対するリスペクトが薄かった。
その2点が、きょうの敗因だろう。

大分の「対京都戦術」は一貫している。
厳しいチェックからのショートカウンター。
ボールを持たれたときは、5バックにして最終ラインを固める。
それに対して、京都は崩せなかった。
きょうも何もできなかった。

決定機を作れたのは
・後半、駒井の突破とスルーからサヌーのシュート。
・ロスタイムの原のシュート。
これぐらいしかない。

シーズン2敗しているのだから、冷静な考えならば
「大分相手に自分たちのサッカーができないときの”代案”」
を考えておくべきだったが、果たしてそれはできていたのだろうか。

長くなったけど、
「自分たちのサッカーが完成していないのに、自分たちのサッカーにおぼれた」
それゆれの敗北だった、と個人的には思った。

▼来季はどう戦う?
あ、最後にひとつだけフォローしておくと、染谷のレッドカード。
リプレイ見るかぎりボールに行っていたような?
そして来季もし染谷が残留したとしても、開幕戦出場不可能か…。

というか、来季はきょう出場した選手がどれぐらい残るのか?
いや、コーチ陣も確か契約期間終了だから、一新される可能性もある。
もし大木さんが続投するとしたら、来季は
「いかにシュートまで持っていくか? それを逆算したパス回し」
を構築してほしいところ。
大木さんが崇拝するズデネク・ゼーマン(ローマ)、マルセロ・ビエルサ(ビルバオ)が2人とも今絶不調だし、ちょうど考え直すにはいい頃なのかと…ね。

しかし、昨シーズンは元旦までサンガを見られていたことを考えると、オフシーズンが長いなー。
とりあえず、選手・スタッフ、みなさま、お疲れ様でした。
ちょっと休んで、できれば京都で戦いつづけてね(ハート)と。
(以上テレビ生観戦)