【J2第15節】V・ファーレン長崎 0-1 京都サンガ

V・ファーレン長崎 0-1 京都サンガ
◇日時:2013年5月19日(日) 13.03キックオフ
◇会場:長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場(曇 20.4℃ 94%/3940人)
◇主審:吉田哲朗
17分【京都】オウンゴール(←FK:福村)

■V・ファーレン長崎(3-4-2-1)
GK21:金山隼樹
DF27:チョ・ミヌ
DF2:山口貴弘
DF4:高杉亮太
MF26:金久保彩
MF22:井上裕大(81分-FW13:有光亮太)
MF16:岩間雄大
MF33:山田晃平
MF11:神崎大輔(58分-MF17:古部健太)
MF19:小笠原侑生(66分-FW18:佐藤洸一)
FW15:水永翔馬

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己(87分-DF2:酒井隆介)
MF10:工藤浩平
MF14:山瀬功治
MF7:駒井善成(61分-MF4:秋本倫孝)
MF17:横谷繁(80分-FW11:原一樹)
FW9:三平和司

▼完敗、今…
シュシュシュシュート3!(←「KE KE KE KEI-SHU(圭・修)5」のリズムで)
得点もオウンゴールだし、自軍で打った枠内シュートは秋本の1本だけとか、ないわー。
霧の長崎かきどまりで行き止まり、行き詰まり。
何もできないまま90分が終わった試合だった。

なんてったって、最終ラインからパスを回そうにも、長崎の1トップ2シャドーのパスコースを切られる。
サイドで基点を作ろうにも、相手のウイングとCBに加えて、ボランチもプレスされる。
3-4-1-2の相手に苦戦する傾向にあるサンガですが、きょうもそれに対して特段の策もなく、まったくボールが繋げない。

また相手の攻撃は中盤を飛ばして早めにロングボールを水永に当ててきたけど、単純ながらもこれで振り回された。
京都の最終ラインはバヤリッツァ以外はハイボールへの予測も競り合いもあまりうまくないため、制空権を握られまくり。
そこからセカンドボールを拾われまくり。

そういう意味で後半途中から秋本を入れたのはよかったかなと。
中盤で高さが加わったのと、工藤がサイドハーフに回ったことで、左サイドの守備が安定した。
そう、今季ずっと問題となっている左サイドの守備は今節も改善しないままで、相手の狙いどころになっていた。
左サイドの守備とは、具体的には福ちゃんと駒井の守備連携がうまくいってないこと。
きょうも駒井がカバーに行ってないのに、福ちゃんが相手ボールホルダーにアタックにいって、かわされてサイドぽっかり大ピンチという場面があった。
バヤリッツァのスライディングカバーで事なきを得たが、どうもここが穴のままだなー。

とにかく、90分守ってばかりで、これだけ何もできなかった試合も珍しい。
横谷のトップ起用も効果が薄れてきたし、選手起用や戦術面で今のやり方だとやや”頭打ち”にある感じですね。

【J2第14節】京都サンガ 2-1 ザスパクサツ群馬

京都サンガ 2-1 ザスパクサツ群馬
◇日時:2013年5月12日(日) 16.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 21.0℃ 28%/7078人)
◇主審:日高晴樹
19分【京都】山瀬功治(左足ミドル)
70分【京都】染谷悠太(ヘッド←FK:福村)
77分【群馬】永田亮太

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF10:工藤浩平
MF14:山瀬功治(75分-MF18:倉貫一毅)
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁
FW9:三平和司(91分-MF30:中村祐哉)

■ザスパクサツ群馬(4-2-2-2)
GK1:内藤圭佑
DF29:夛田凌輔
DF24:乾大知
DF5:中村英之
DF28:瀬川和樹(90分-DF2:保崎淳)
MF18:加藤弘堅
MF16:永田亮太
MF14:横山翔平(56分-MF11:小林竜樹)
MF7:青木孝太
FW10:平繁龍一(61分-FW9:後藤涼)
FW8:遠藤敬佑

▼山瀬の個人技がチームを救う
勝つには勝った。
しかし内容はホント乏しい。
“サッカーの神様”もムカ着火ファイヤーだったであろう、一戦でした。

確かに、試合開始早々は相手のプレスをワンタッチパスでかわして、突破できていたんですよ。
しかーし!
時間が経つにつれ、相手も慣れてきたのか、だんだんどんどん攻撃が停滞。
そして、明らかに草津の選手のほうが、運動量もボールへの寄せも早い。
京都は相手の厳しいプレスを嫌がるようなプレイになってしまい、”女々しくて つらいよ”な状況に。
後半になると、なんだかほぼ草津ペース。
サイドえぐられーの、コーナーキック取られまくりーの。
いい時間に、山瀬の個人技とセットプレイが決まってよかったです、はい。

▼攻撃の手数論、そして交代”無策”
試合内容がよくなかった原因は、けっきょく攻撃のやり方が「手数と時間がかかりすぎる」ことに尽きるかなと。

最終ラインでボールを奪っても、相手が前線から陣形を整わせていると、もう出しどころがない。
そこで最終ラインとボランチの間でゆったりボールを回すも、そこからの打開策がない。
結局、サイドに振って人数をかけても、そのポジションが低すぎて、シュートにまで至らない。
もちっと早く前線にスパっとパスが入るようなオートマティズムを構築するか、あるいはサイドでのパス交換の位置を高めにできるようにするか。

加えて、流れが悪い中で「流れを取り戻す」策がないのも気になった。
具体的には、選手交代。
後半ずっと相手に押されている中で、75分やっと切られた交代カードは、いちばん”効いてた”山瀬から、守備的な倉貫というもの。
大木さんの選手交代に疑問が残るのは今に始まったことではないけど、最近は特に”無策”に感じるなぁ。

【J2第13節】京都サンガ 0-1 松本山雅FC

京都サンガ 0-1 松本山雅FC
◇日時:2013年5月6日(月・祝日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6424人/晴 20.6℃ 29%)
◇主審:福島孝一郎 “ブラマヨ小杉
90分【松本】オウンゴール(福村←CK)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF19:田森大己
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平(88分-FW31:久保裕也)
MF14:山瀬功治
MF8:安藤淳
MF7:駒井善成
MF17:横谷繁(83分-MF30:中村祐哉)
FW9:三平和司

■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK25:白井裕人
DF15:川鍋良祐
DF23:多々良敦斗
DF4:飯田真輝
MF14:玉林睦実
MF11:喜山康平
MF6:岩沼俊介
MF16:鐡戸裕史(85分-MF18:楠瀬 “ほっとけないよ” 章仁)
MF24:パク・カンイル(46分-MF17:ユン・ソンヨル)
MF10:船山貴之
FW20:長沢駿(67分-FW19:塩沢勝吾)

▼まるで成長してない…(AA略)
安西先生も怒るで、しかし!(やっさん風)
3年目の真価が問われる大木サッカーでしたが、5月になっても激おこぷんぷん丸→ムカ着火ファイヤーな内容。
特に気になるのが、一昨年、昨年と同じ問題があらわになってることなんですね。

まず第一に、”中2日でのフィジカル問題”。
昨シーズンも顕著だったように、試合間隔が短くなると途端にチームのパフォーマンスが落ちる問題。
きょうも、試合開始から余裕はあれどミスが多かったし、運動量・走行距離で松本を下回っていたように思えた。
工藤のレスポンスが半歩ぐらい遅れ、駒井のドリブルが空転し、試合中に負った打撲の影響はあれど横谷のキープは精彩を欠く。
専任フィジカルコーチがいないせいもあってか、コンディション調整がうまくないのだろうか。
そして、そんな状況にありながら、83分まで選手交代をしなかったという”横着”ぶり。
大木さんがよく話に出す「サッカーの神様」も、最善を尽くさない指揮官には手を貸さないんじゃないかな!?

第二に、”パスサッカーが3年目になっても完成の見通し立たず”という問題。
これは深刻!
ショートパスで相手を崩すという理想は高けども、J2の下位チーム相手にリトリートされただけで崩せないという現実。
まさに戦わなきゃ、現実と。
「センターエリアの両サイドでパス交換はすれど、前には進めない」
っていう状況が多発して、2年前の大木サンガ初年度、水戸戦などを思いだしてしまった。
特に、パス交換をしている中で”3人目”の動きはあるんだけど、単純にそちらにはパスを出さず切り返してしまってばかり。
結局パスの出しどころがなくなる。
で、迷っているうちにプレスにあうという。
オートマチックさがなく、パスをもった選手のアドリブ任せなので、とにかく攻撃がもっさりしすぎていた。

しかし、ゴールデンウィーク期間で、ホームの試合でこういう内容をしてしまっては…。
「一度見たらまた見たくなるサッカー」
を標榜しているが、きょうの試合ははっきり言って
「ストレスが溜まる、正直見に行きたくなくなるサッカー」
だな〜。
きょうは田森と安藤の位置を入れ替えて、攻撃の迫力を減らしてでも、カウンターからサイドを崩されることを恐れたようですが。
こんな結果で終わるなら、まだ3-4ぐらいで負けたほうが、お客さん的にもよかったのではないかと。
ワタクシはことし仕事だったので帰省できず、西京極にも行けなかったんですが、それが”不幸中の幸い”と言えるのかな…。

【J2第12節】コンサドーレ札幌 0-1 京都サンガ

コンサドーレ札幌 0-1 京都サンガ
◇日時:2013年5月3日(金・祝日) 16.03キックオフ
◇会場:北海道札幌市札幌ドーム(屋内 20.4℃ 35%/1万1981人)
◇主審:岡部拓人
66分【京都】安藤淳(左足)

■コンサドーレ札幌(4-2-3-1)
GK1:曵地裕哉
DF14:上原慎也
DF23:奈良竜樹
DF5:チョ・ソンジン
DF27:松本怜大
MF18:深井一希
MF20:上里一将
MF24:荒野拓馬(66分-MF8:砂川誠)
MF7:榊翔太
MF17:岡本賢明(73分-MF32:中原彰吾)
FW11:前田俊介(79分-FW9:横野純貴)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF15:中山博貴(45分-MF14:山瀬功治)
MF10:工藤浩平(93分-DF5:内野貴志)
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁
FW31:久保裕也(60分-FW9:三平和司)

▼余裕があるような、ないような
前半は最悪な出来。
昨シーズンの低迷期のような「変な余裕感」がピッチ全体に漂っていた。
うまく説明できないけど、全体的に躍動感が薄いというか…。

たとえば、こんなシーン。
最終ラインがボール持ったとき、すでに相手の陣形が整っていて、パスの出しどころがない。
博貴がおっちらと動いて、相手の2ラインの間に入ってボールもらう。
だけど、ワンタッチで最終ラインバックパス…みたいな。
相手を剥がすでもない、といって時間を稼いで前線の動きを待つわけでもない感じ。
結局、最終ラインが相手に詰められ、前線に苦し紛れのロングパスというシーンが何度もあった。

対する札幌が球離れのいい、小気味いいプレイをしていたのとは好対照。
そんなムードの中、先に失点してようやく必死さを出すのがいつもの京都なわけですが!
でも、きょうは「ゴールを許さなかった」。
これがすべてでしたね。
前半、前田に2本ほど際どいシュートを打たれたが、オ・スンフンがセーブしてくれた。

0-0で迎えた後半、札幌の運動量が落ちてスペースができたことで、リズムを取り戻せた。
あと、”怪我の功名”だけど、博貴が負傷して山瀬がセンターMFに入ったことで、中盤で時間が作れるようになった。
そういう流れで、アンジュンの個人技でのゴールが生まれた。

てな感じで、内容はよくなかったし、今後に向けて得るものも少なかったけど、勝ち点3は取れた。
北の大地で結果オーライ、という一戦でした。

【J2第11節】京都サンガ 3-3 ジェフユナイテッド市原・千葉

京都サンガ 3-3 ジェフユナイテッド市原・千葉
◇日時:2013年4月28日(日)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(8594人/晴 23.8℃ 21%)
◇主審:スティーブン・マーティン
25分【京都】久保裕也(右足←FKから)
33分【京都】横谷繁(右足)
40分【市・千】米倉恒貴
44分【市・千】エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス
81分【市・千】田中佑昌
87分【京都】ミロシュ・バヤリッツァ(右足)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF15:中山博貴(73分-MF14:山瀬功治)
MF10:工藤浩平
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁(89分-FW9:三平和司)
FW31:久保裕也(63分-FW13:宮吉拓実)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-3-1)
GK1:岡本昌弘
DF11:米倉恒貴
DF3:竹内彬
DF5:山口智(89分-DF20:キム・ヒョヌン)
DF15:大岩一貴(65分-DF33:高橋峻希)
MF7:佐藤勇人
MF16:佐藤健太郎
MF6:田中佑昌
MF39:谷澤達也(73分-MF23:ナム・スンウ)
MF10:兵働昭弘
FW37:エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス

▼2-0は危険なスコア
市原・千葉の”なんでんかんでん”鈴木淳コーチがおっしゃるとおり
「全体としては京都のゲーム」
だった。

調子が悪かったときよりボールも回るようになったし、ショートカウンターもできるようになった。
ゴールも3つ!
ただ、守備がね…。

きょうもかなり左サイドから崩されていたけど、フクちゃん&駒井の守備の連携がよくないのかな。
というか、ここ数節フクちゃんは1対1を簡単に抜かれたり、オーバーラップしたあとの帰陣が遅かったりして、守備に”穴”をあけちゃってる感じ。
ただ、強い縦パスとかがビシっと入れられるので、アンカーのほうが適任なんじゃないかという気がしてきた。

あと、攻撃ではちょっと裏へのパスが可能性薄すぎたか。
風もあったけど、クロスや長いパスの精度に関しては市原・千葉のほうが上回ってたような感じがした。

そんな感じで、追いついた形とはいえ、ちょっともったいない「勝ち点1」だったという感想です。