【J2第37節】京都サンガ 0-0 松本山雅FC

京都サンガ 0-0 松本山雅FC
◇日時:2014年10月19日(日) 13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(9804人/晴 28.3℃ 31%)
◇主審:野田祐樹 “標的”

京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK29:杉本大地
DF30:石櫃洋祐
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF7:駒井善成
MF9:三平和司(63分-MF11:ダイアンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス)
MF10:工藤浩平
MF14:山瀬功治(83分-MF22:磐瀬剛)
FW31:大黒将志

松本山雅FC(3-4-2-1)
GK21:村山智彦
DF4:飯田真輝
DF2:大久保裕樹
DF13:犬飼智也
MF3:田中隼磨
MF11:喜山康平
MF15:岩間雄大
MF6:岩沼俊介
MF8:岩上祐三
MF10:船山貴之(93分-DF16:鐡戸裕史)
FW20:山本大貴(83分-FW41:柳下大樹)

▼誰も満足できない「勝ち点1」
勝ち点3ゲットが必達だったこの試合。
勝ちにいこうと選手たちは死力を尽くしたか、コーチ陣は策を尽くしたか?
そう問われるならば、「否」と答えるしかない。
特に後者に関して、どうしても一点が欲しい場面で山瀬に代えて、より守備的な磐瀬だからな…。
さらに言えば、大黒に対して相手DF大久保がマンツーマンマークで挑んできたんだから、それを利用するような選手の動きだったり布陣変更を策を早めにやれなかったのか。

サッカーの名将は「仕掛けが早い」。
たとえば前半でのフォーメーション変更とかをよくやってくる印象がある。
対して、川勝のおじさんについていえば、手を打つのが遅いし、失点されないことを優先でリスクを冒さない印象。
成績中位のチームを残留させるなどで手腕を発揮しそうな指揮官である。
「負けないサッカー」はできるけど「勝ち切るサッカー」をやるには適切ではないとでもいうか。
つまりは、今の京都が置かれた状況の中では「真逆」の資質をもった人なのかなと。
そしておじさんが今やってるサッカーを突き詰めるなら、おそらく大黒+ドウグラスの2トップにしての放り込み戦術のほうが、結果的にゴールが奪えそうではある。

大木さんのポゼッションサッカー(サイドチェンジなし)、バドゥおじいさんの超攻撃的サッカー(戦術なし)からの、今季後半は守備的サッカー(リスクなし)。
なんつーか、目指すものがぶれまくってるな。
来季こそは、チームの方向性を問いなおした上で、その方向に合った指揮官を探しだしてほしいものだ。

【J2第36節】京都サンガ 0-0 ロアッソ熊本

京都サンガ 0-0 ロアッソ熊本
◇日時:2014年10月11日(土) 16.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5906人/曇時々晴 23.1℃ 56%)
◇主審:池内明彦

京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK29:杉本大地
DF30:石櫃洋祐
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸(69分-MF14:山瀬功治)
MF19:田森大己
MF22:磐瀬剛
MF11:ダイアンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス(90分-FW9:三平和司)
MF10:工藤浩平
MF7:駒井善成
FW31:大黒将志

ロアッソ熊本(4-2-2-2)
GK1:畑実
DF7:片山奨典(46分-DF23:藏川洋平)
DF38:橋本拳人
DF4:園田拓也
DF34:キム・ビョンヨン(88分-MF19:五領淳樹)
MF37:高柳一誠
MF10:養父雄仁(83分-FW36:巻誠一郎)
MF14:岡本賢明
MF27:中山雄登
FW20:澤田崇
FW17:齊藤和樹

▼wrong one
俺が富豪なら、スタジアムの上空に「kawakatsu out」のバナーを掲げた飛行機飛ばしてぇ(笑)。
※参考

「先制点を奪われれば、チームが意気消沈する」
そんなネガティブな発想から、守備的MFを増やして挑んだきょうの一戦。
結果、点が取れなくてスコアレスドローでした、ちゃんちゃん。
あーあ…。

川勝さんのやってることは、まさに90年代のセリエAの試合みたい。
失点しないことを優先して、手数かけずフォーワードが点を取って勝つ「1-0(ウノゼロ)」狙い。
もちろんそういうサッカーがあるのは否定しない。
だけど、今京都サンガが置かれている状態において、プレーオフ圏内に滑りこむために、求められるのは「絶対勝ち点3」でしょ?

相手の素早い帰陣で、大黒が孤立してたじゃないか。
ドウグラスが右サイドでまったく意味をなしてなかったじゃないか。
ドウグラスを前線に回して2トップにするとか、田森か磐瀬を外して前目の選手を入れるとか、3バックにシステムを変えるとか、ゴールを奪うために取れる策はもっとあったはず。
それなのに…。

攻撃は「大黒様にゴールを決めてもらう」ための戦い方になってしまっている。
守備は前線からのプレスも散発だし、どこでボールを奪うかというチームでの意思統一もなされていない。
選手起用も選手交代も理にかなっていない。
こんな指揮官を呼んできたのは誰なんだ?とヤカラを入れたくなって、久しぶりに「木村文治総監督&西村昭宏監督」の暗黒時代のことを思い出した。
調べたら、あれは10年前のことでしたか。
10年来の暗黒期に突入しかけているのかもしれないなぁ、と思ったのだった。

※参考
木村文治 – Wikipedia

【J2第35節】栃木SC 2-1 京都サンガ

栃木SC 2-1 京都サンガ
◇日時:2014年10月4日(土) 13.03キックオフ
◇会場:栃木県グリーンスタジアム(3155人/曇一時雨 22.6℃ 63%)
◇主審:塚田健太
7分-栃木/杉本真
19分-京都/大黒将志
63分-栃木/杉本真

最新試合情報 (C)KYOTO.P.S.

栃木SC(4-2-2-2)
GK21:鈴木智幸
DF17:山形辰徳
DF19:赤井秀行
DF5:チャ・ヨンファン
DF4:荒堀謙次
MMF3:岡根直哉
MF30:本間勲(85分-MF14:菅和範)
MF8:廣瀬浩二(77分-MF20:湯澤洋介)
MF32:近藤祐介
FW10:杉本真(81分-FW24:西川優大)
FW39:大久保哲哉

京都サンガF.C.(4-1-4-1)
GK21:オ・スンフン
DF2:酒井隆介
DF4:内野貴志
DF30:石櫃洋祐
DF16:福村貴幸(77分-MF14:山瀬功治)
MF19:田森大己
MF11:ダイアンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス
MF38:田中英雄(71分-FW9:三平和司)
MF15:中山博貴(81分-MF18:石田雅俊)
MF7:駒井善成
FW31:大黒将志

▼2つの大罪
負けられない一戦で、さっくりと敗戦。
あらためて今シーズンの京都の脆さが見えた試合だったけど、チーム全体として「2つのミス」を指摘しておきたいと思った。

この試合でいえば、工藤不在という”非常事態”に対する「選手起用のミス」。
ラストパスを供給するのみならず、前線へのフリーランでパスコースを増やす動きをしていた工藤に代わって、使われたのはドグ。
中盤の真ん中に入ったのは、ポジショニングで味方をフォローするタイプの中山に、運動量の田中。
結果は、予想通り。
攻撃から創造性が失われ、ドグへの放り込みに頼るようになってしまった。
ま、得点もドグ放り込みの流れからなんですけどね…。

2つめのミスは、シーズンという長期的スパンから見た場合の「補強ミス」。
レギュラーを担えるセンターバックを補強しなかったことが、悔やまれる。
とにもかくにも、今季の京都はセンターバックの「個」としての弱さが目立つのだ。
安定しているのはバヤリッツァぐらいで。
他チームを見比べても…正直、センターバック陣の能力に疑問を感じる。
きょうの2失点もそうだし、今季よくある前半のぼやっとした時間帯での失点もそう。
1対1の強さ、集中力、判断力…。
中断期間に補強すべきは、ボランチの田中ではなくセンターバックではなかったのかなと。

そんな2点が気になったのだが、改めて中央の攻撃的な位置で田中が使われ、横谷や伊藤がベンチ外というのも解せないところだ。
田中という選手は走行距離は多いものの、中盤で致命的なミスも多くてなんとも評価が難しい。
きょうの2失点目の、この選手のボールロストからだった。
逆に、右サイドに回ったここ数試合でも、石櫃との連携不足からか、右サイド(相手左サイド)からの失点を招いていた。
次節は工藤が帰ってくるが、この試合中負傷した中山は欠場が予想される。
中盤をどう再構成するかが、来週のポイントになってくるだろう。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第34節】京都サンガ 2-1 横浜FC

京都サンガ 2-1 横浜FC
◇日時:2014年9月28日(日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(8533人/晴 22.6℃ 57%)
◇主審:井上知大
23分-横浜/松下年宏
45+1分-京都/大黒将志
53分-駒井善成

京都サンガF.C.(4-1-4-1)
GK21:オ・スンフン
DF30:石櫃洋祐
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF38:田中英雄(84分-DF24:高橋祐治 ※J初出場
MF10:工藤浩平(78分-警告*2=退場)
MF15:中山博貴
MF7:駒井善成
FW31:大黒将志

横浜FC(4-2-3-1)
GK18:南雄太
DF2:野上結貴
DF36:松下裕樹
DF4:ドウグラス・マルケス・ドス・サントス
DF27:中島崇典(82分-MF13:野崎陽介)
MF8:佐藤謙介(88分-DF32:永田拓也)
MF10:寺田紳一
MF14:小池純輝
MF24:松下年宏
MF19:小野瀬康介(56分-FW9:黒津勝)
FW39:パク・ソンホ

【J2第33節】京都サンガ 2-2 湘南ベルマーレ

京都サンガ 2-2 湘南ベルマーレ
◇日時:2014年9月23日(火) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 24.8℃ 58%/7976人)
◇主審:飯田淳平
11分-湘南/岡田翔平
49分-京都/大黒将志
80分-京都/大黒将志
84分-湘南/島村毅

京都サンガF.C.(4-1-4-1)
GK21:オ・スンフン
DF30:石櫃洋祐
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF38:田中英雄(67分-FW9:三平和司)
MF15:中山博貴
MF10:工藤浩平
MF7:駒井善成(84分-MF14:山瀬功治)
FW31:大黒将志

湘南ベルマーレ(3-4-2-1)
GK37:秋元陽太
DF4:宇佐美宏和
DF14:丸山祐市
DF30:島村毅
MF33:藤田征也(59分-MF50:熊谷アンドリュー)
MF13:岩尾憲
MF6:永木亮太
MF10:菊池大介(69分-FW7:大竹洋平)
FW22:岡田翔平(82分-FW40:樋口寛規)
FW39:武富孝介
FW9:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ

▼相手に負けじのメンタリティ
湘南ベルマーレ、史上最速昇格おめでとうございます。
しかし、湘南のハードワークを目の当たりにしたせいか、京都もきょうは”気持ち”が見えた内容だった。
試合内容としても、京都が支配していた一戦といえるだろう。

“良化”の要因はもちろん…。
ついについについに、川勝コーチが基本布陣をチェンジしたこと。
駒井を一列上げて、福村を先発起用。
田森をアンカーで、中央に工藤と中山を並べて、田中を右サイドMFに回した。
その結果、なんといっても、駒井キレッキレ、フクちゃんナイスフォローで、左サイドを完全制圧。
そして、工藤→大黒の「KOライン」が相手の一瞬の隙をついて2得点。

ただ、逆転してからの選手交代にちょっと疑問が…。
中盤、工藤、中山、田森のところがだいぶ運動量落ちてきたし、そこで誰か守備的な選手を1枚、さっと入れておきたかった。
工藤はアシストがあるし、田森は競り合いの高さでウェリントン対策で欠かせないから、中山を内野か高橋にチェンジしておけばという後悔が残る。
駒井も脚を引きずっていたせいで交代のようだが、ドリブル、キープ力、そしてフクちゃんとの連動性の鑑みれば、多少負傷があったとしてもピッチ上に残していおきたかったところだ

さらに、同点弾の喫し方は前節、山形のザキヤマ選手に許したそれと全く同じ形(自陣右サイドからのミドルシュート)。
石櫃選手のディレイの仕方がよくないのか、サイドMF(前節でいえば横谷、きょうは三平)が中に行きすぎていたのか、あるいは守備的MFのフォローが薄かったか。
いずれにせよ、PO圏内のチームがのきなみ苦戦していただけに、うまく采配して勝ちきりたかったなぁと思ったのだった。

別件ですが、駒井は顔が一気に老けたな…。
気苦労が多いのか。
(以上、テレビ生観戦)