V・ファーレン長崎 1-2 京都サンガF.C.
日時:2026年3月18日(水)19:00KO
会場:長崎県長崎市PEACE STADIUM(1万8,678人/雨 16.8℃ 90%)
主審:谷本涼
5′-長崎/チアゴ・サントス・サンタナ
42′-京都/奥川雅也(左足)
75′-京都/エンリケ・ヂ・ソウザ・トレヴィザン(ヘッド←ユン・ソンジュン)
■V・ファーレン長崎(3-4-2-1)
GK1:後藤雅明
DF22:翁長聖
DF25:櫛引一紀(67′-DF48:照山颯人)
DF6:江川湧清
DF3:関口正大(84′-DF23:米田隼也)
MF5:山口蛍
MF24:山田陸(67′-MF21:ヂエゴ・クリスティアーノ・エヴァリスト “ヂエゴ・ピトゥカ”)
MF33:笠柳翼(46′-FW11:ノーマン・オデイル・キャンベル)
MF41:長谷川元希
MF10:マテウス・ソウザ・ヂ・ジェズス
FW9:チアゴ・サントス・サンタナ (27′-FW18:山﨑凌吾)
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:太田岳志
DF22:須貝英大
DF50:鈴木義宜
DF34:エンリケ・ヂ・ソウザ・トレヴィザン
DF44:佐藤響
MF25:ユン・ソンジュン
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス
MF16:平岡大陽(65′-MF99:本田風智)
FW7:奥川雅也(73′-MF48:中野瑠馬)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(84′-MF18:松田天馬)
FW77:新井晴樹(84′-MF88:グスタヴォ・ボナット・バヘット)
18歳が京都の〝心臓〟に
連敗のあとの貴重な逆転勝利、わっしょい!
決勝ゴールは広島戦に続いて、トレヴィザンのトレビアンなヘディング。
そして、ユン・ソンジュンくんにとってはプロ初アシストとなった。
もはや「期待の新人」という枠を超え、京都の戦術的マスターピースになりつつあることを証明した一戦。
メディアも注目しはじめたことだし、ちょっとソンジュンくんの凄さをまとめておこうか。
常の「斜め」のポジショニング
今季の京都は4バックと3バックを併用しているけど、この日は前節に続き「4-1-2-3」を採用。
この布陣において、しばしば課題となるのが「ビルドアップの閉塞感」だろう。
3-4-2-1のようにウイングバックが幅を取って起点となるシステムとは異なり、サイドバック(SB)とウイング(WG)が同じ大外レーンで縦に並びやすい。
そしてそのレーンでボールを保持してもパスコースが限定され、相手のプレスにハメられやすいという構造的な弱点がある。
そこで、ユン・ソンジュンはボールホルダーに対し、常に「斜め前」のポジションを取り続ける。
サイドで孤立しがちなSBや前を向けないWGに対し、常に中央からの出口を提供して〝中継点〟として顔を出すことで、ビルドアップに貢献していたのだ。
また特筆すべきは、単にパスを引き出すだけでなく、受けた後の「剥がし」の技術だ。
映像で振り返ると、新人にしては驚くほど冷静な「判断のルーティン」が見えてくる。
・徹底したスキャニング: 受ける前に必ず首を振り、背後の圧力を確認。
・身体の向き(半身): 受ける瞬間に「どちらへ外すか」を決めており、半身で受けることでプレスを無効化する。
・素早いターン:相手を食いつかせ剥がすことで、一気に局面をひっくり返す。
・リスク管理: 前を向くのが困難と見れば無理をせずワンタッチで戻す。リスクを取るのは「失っても即座に味方が回収できる距離」にいるとき。
これらの「状況把握→決断→実行」のスピード、18歳のそれではないよね。
不在の福岡を脅かす「守備の門、攻撃の起点」
昨季、アンカーの主軸だった福岡が負傷離脱中という苦しい状況にある京都。
でも、この日のユン・ソンジュンが見せたパフォーマンスは、代役という言葉では失礼なほどに完成されていたと思う。
守備時は中央のバイタルエリアを封鎖する「門」となり、攻撃に転じればCBとSBの出口、中盤の接続、そして前進の起点にもなるという「ホールディング7」の役割を完遂。
フィジカルも年長者に負けておらず、アンカーとして福岡を凌駕しかねないほどの適役となりつつある。
ということで、2月の月間ヤングプレーヤー賞受賞、おめでとう🥳
毎試合、成長を目撃できるのが楽しみだ。