【J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第6節】京都サンガF.C. 1-2 セレッソ大阪

京都サンガF.C. 1-2 セレッソ大阪
日時:2026年3月14日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム”サンガS”(1万7,009人/曇り 10.7℃ 54%)
主審:中村太
48′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス
71′-C大/田澪哉
90+6′-C大/田中駿汰

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:太田岳志
MF2:福田心之助
DF40:石田侑資(73′-DF34:エンリケ・ヂ・ソウザ・トレヴィザン)
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大(73′-MF44:佐藤響)
MF25:ユン・ソンジュン
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス
MF39:平戸太貴(79′-MF48:中野瑠馬)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(13′-MF99:本田風智)(73′-MF7:奥川雅也)
FW18:松田天馬

■セレッソ大阪(4-2-1-3)
GK23:中村航輔
DF27:ディオン・クールズ
DF4:井上黎生人
DF44:畠中槙之輔(77′-DF3:田中隼人)
DF66:大畑歩夢(77′-DF6:登里享平)
MF10:田中駿汰
MF18:石渡ネルソン(62′-MF48:柴山昌也)
MF13:中島元彦
FW14:横山夢樹(70′-MF17:阪田澪哉)
FW9:櫻川ソロモン
FW11:チアゴ・エドゥアルド・ヂ・アンドラーヂ(70′-MF19:本間至恩)

支配率か、それ以外か

ホームで敗戦、2連敗(涙そうそう……)。
セレッソ大阪(※以下C大)は去年までのパスサッカーから一変、ポストプレイ&ドリブルでの突破を図るサッカーになっていたな〜。
そんな相手に対して、京都にとって現在の到達点と未完成さがあらわになったゲームだったと感じた。

支配率で上/期待値は下の理由は?

前節までの3バックから、開幕時のベースである4-1-2-3へと戻した京都。
前半は、曺さんが「セレッソさんのビルドアップに蓋をした」というように、前線から圧力をかけて、C大は最終ラインからの長いボールが多かった。

試合全体では、ボール保持率54%で京都が上。
ところが、ゴール期待値(xG)は京都2.08に対してC大2.64、シュート数16対14に対し枠内は2対6。
サッカー界でよく言われるように、ボールをただ持つだけではなく、より危険な位置に侵入できたかが大事だ。
その意味では、C大の勝利という結果はデータの通りだと言える。

京都は本数こそ打ったものの、ペナルティエリア外からや、相手DFのブロックに遭いやすい位置でのシュートが目立った。
シンプルに、決定機が少なかった。
「シュートの質や、そこを助ける動きが足りなかった」(曺さんの試合後コメントより)のは反省材料だ。
対するC大は、よりゴールに近い位置で、京都のDFをかわしてフィニッシュへ持ち込むことができており、特に後半は超決定機が頻発した。

もちろん、前半13分でのラファエル・エリアスの負傷退場は痛かった。
攻撃の基準点を早々に失った影響は大きかった。
エリアスがいれば、相手センターバックを引っ張って、2列目やサイドバックが入り込むスペースを作り出せる。
だがこの日は前線の大黒柱を失い、攻撃はいつも以上に外回りになった印象だ。

またこの日、フォーメーションを4-1-2-3に戻し、サイドバック裏が空くリスクが目立つことになった。
前線の枚数を揃えて圧力を強める反面、ボールを失ったあと京都のファーストディフェンスが破られたら、両サイドに大きなスペースが広がっている。
先制した後も京都はいつもどおり、サイドバックの上がりを自重させて逃げ切るのではなく、前へ前への姿勢を貫いた。

ただ、個々の運動量が落ちていく中で、京都は櫻川のポストプレーを許し、C大の素早く縦攻撃を何度も何度も許す。
「2026年バージョンのC大」がやりたいことを、存分にやらせてしまったいた。
そうした状況下で京都のセンターバックは、櫻川に対して前に潰しに出るのか、背後を消すのかという難しい判断を迫られる。
この日、加入後初先発の石田侑資が「競りに行くのか、背負わせて(時間をつくって)味方のサポートを待つのか、判断し対応すべきだった」と語ったのは、まさにそのジレンマを示しているだろう。
同点にされたシーンも、まさに石田vs櫻川のマッチアップで櫻川がうまく前を向いたところが基点になった。

“攻めきること”と“締めきること”

同点後、後半37分にはあ柴山が中央からの決定的なシュート(福田の神クリア!)。
その後も猛攻が続き、試合の潮目がC大へ傾いたことを示していた。
惜しむらくは、相手ペースのなったところで、選手交代や戦術交代によって早く手を打てなかったことだ。

終盤の展開について、本田は「先制した後のやることを全員で合わせる部分が曖昧になった」と振り返った。
中央で相手を崩せない攻撃、ハイラインの背後を管理しきれない守備、そして攻め切ることと守り切ることの間で揺れた終盤。
京都は2点目を取りに行く意志を持ちながら、攻撃の意志とリスク管理をうまく一本化できなかった。
エリアス不在もあって前線からのプレスがいつもよりやや緩かった中で、攻撃の終わり方と守備への接続にわずかなズレが生じ、それがC大の縦への鋭さを加速させてしまったのだ。

きょうの敗戦は、単なる取りこぼしではない。
冒頭にも書いたとおり、京都が目指しているサッカーの未完成さをあらわにした結果だった。
曺さんは「本気で優勝を目指す空気を選手全員が抱けなかった」と厳しい表情で語っている。
「唯一良かったのは、まだシーズンの3分の1が終わったところだということです。これがシーズンの3分の2が終わった試合でこのようになっていると、とてもじゃないけれど目標は達成できません。あと12試合ある中で、自分たちをもう一度見つめ直して、次に進まなきゃいけない」。

昨シーズンの好成績には、勢いに乗れた部分もあった。
本当に強いチームになるために——さらなる高みへ。
京都サンガの真の実力が見極められるのは、まさにここからだ。

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