柏レイソル 3-3 京都サンガF.C.
日時:2025年6月21日(土)19:03KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1万2,954人/晴 25.8℃ 67%)
主審:中村太
19′-柏/小泉佳穂
24′-京都/米本拓司(ヘッド←福田)
31′-柏/垣田裕暉
53′-京都/長沢駿(ヘッド←原)
74′-柏/原田亘
84′-京都/川﨑颯太(右足←奥川)
■柏レイソル(3-4-2-1)
GK25:小島亨介
DF42:原田亘
DF4:古賀太陽
DF2:三丸拡
MF24:久保藤次郎
MF6:山田雄士(81′-MF88:馬場晴也)
MF39:中川敦瑛
MF14:小屋松知哉(90′-DF3:ヂエゴ・ジャラ・ホドリゲス)
MF8:小泉佳穂
MF11:渡井理己(81′-MF20:瀬川祐輔)
FW18:垣田裕暉(85′-FW9:細谷真大)
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF2:福田心之助(65′-MF44:佐藤響)
DF24:宮本優太(68′-DF3:麻田将吾)
DF50:鈴木義宜
DF22:須貝英大
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太
MF8:米本拓司(65′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(46′-MF29:奥川雅也)
FW14:原大智
FW18:松田天馬(46′-FW93:長沢駿)
いつもここから 常識の外側
13-1を目撃した、約束の地・柏へ……(遠い目)。
ゴールを決められても、追いつくこと3度。
ゲームの主導権を握られ、チャンスの数は少なかったものの、したたかに勝ち点1を奪い取った。
ボールをほぼ支配されながら、3ゴールが奪える。
非合理で非常識——それが今季の京都サンガだ。
結果は勝ち点1。
だけど、現地で見ている分には同点ゴールが3回も生まれるという、エモがりを奏でる一戦だった。
振り返ると、3得点はいずれも〝ペナ角〟(ペナルティエリアの角の部分)から送ったクロスによるもの。
米本のヘッドも長沢のヘッドも、うまく相手のマークを振り切った。
そして川﨑の飛び込みは、奥川のクロスがまさにドンピシャのところに落ちてきた。
試合後の奥川選手のコメントによれば「(クロスからの得点は)狙いどおりではない」ということ。
ただ、柏の3センターバックのうち左右はサイドバックタイプの選手(原田178cm、三丸172cm)。
高さでのミスマッチはいつ起きてもおかしくなかった。
そして、京都のクロスにもひと工夫があったことにも触れておきたい。
サイドで人と時間をかけて、相手DFの目線をボールに出所に向けさせることによって、結果的にボックス内で〝カオス〟が起きたのだ。
しかし、今季2度の戦いを終えて柏は去年とはまったく別のチームになったよね。
ウイングバックが幅を取り、両センターバックが加勢してポイントをつくり、〝ポケット〟への侵入を目指すポゼッションサッカー。
シーズン途中でこの完成度まで持ってきた、リカルド・ロドリゲスさんの手腕がすばらしい。
もちろん、指揮官が志向するサッカーに合った選手を次々に獲得したクラブ(布部フットボールダイレクター!)の力も大きいし。
細谷を使ったのが85分からで、ベンチには仲間や小見も残っているという。
このチーム相手に2戦負けなしだったことは、結果としては悪くないと言えるのかもしれない。