【J2第27節】京都サンガF.C. 0-1 レノファ山口FC

京都サンガF.C. 0-1 レノファ山口FC
日時:2020年10月18日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,079人/晴 21.9℃ 45%)
主審:松本大 “マネックス別人”
41′-山口/菊地光将

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK21:清水圭介
DF25:上夷克典
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜(81′-MF31:福岡慎平)
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬
MF11:曽根田穣(60′-MF14:中川風希)
MF22:谷内田哲平(46′-MF15:仙頭啓矢)
MF5:黒木恭平
FW13:宮吉拓実(60′-FW18:野田隆之介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

■レノファ山口FC(4-2-1-3)
GK33:山田元気
DF29:田中陸
DF30:ヘニキ・ルイス・ヂ・アンドラーデ
DF2:菊地光将(77′-MF41:武岡優斗)
DF24:安在和樹
MF3:ヘナン・ドス・サントス・パイシャオ
MF6:高宇洋
MF10:池上丈二(90+4′-DF4:サンドロ・シウヴァ・ヂ・ソウザ)
FW16:浮田健誠(77′-FW18:小松蓮)
FW9:イウリ・リーリオ・フレイタス・ヂ・カスティーリョ
FW11:高井和馬(77′-FW7:田中パウロ淳一)

實好礼忠コーチ(京都)
「選手たちは立ち上がりから攻守にアグレッシブに、最後まで“関わってくれた”と思います。
攻撃的にできてはいたので……、違う変化をつけて、選手を代えてシステム変更もしたんですが……。
でも苦しかった試合を、みんなしっかりと戦ってくれていました。
次に試合に向けては、引き続きというか(苦笑)……。
しっかり顔を上げてやっていこうと選手たちには話しました。
そうした意識のもとでやっていきたいです」

霜田正浩コーチ(山口)
「京都の圧力は強かったが、耐え続けることができた。
きょうの試合に向けて選手たちに言っていたのは、予測と準備。
個のチカラがある京都に対して、しっかりと予測をして守り切れたと思います」

八方塞がり

いやぁ……、さすがにキツすぎる結果だなー。
ゲーム開始早々は、悪くなかったんですよ。
・宮吉、曽根田という運動量が多く、守備に献身的な選手を先発で使ったこと。
・山口の2CB+2ボランチを、京都の2トップ+2インサイドハーフでケアできていたこと。
・全体的に「最初から飛ばしていこう」という雰囲気があったこと。
これら3点のおかげで、前からボールを奪うシーンも多かった。
しかし、庄司のもったいないファウル(数的に有利でありながら、無理なチャージ)で与えたセットプレイから失点してしまい、良い流れが切れてしまった。

その後、シュートまで行くシーンもあったものの、攻撃の精度が……。
バイタルエリアでワンツーは、悲しいぐらいパスの出し手と受け手の息が合わない。
ラストパス、クロスもアバウトさがあったうえに、ニア、ファーで待つなど選手の位置取りが整理されていない。
山口は失点がJ2ワースト(47失点)のチーム。
その相手に、ホームで1ゴールも奪えないとなると、京都の攻撃のやり方がマズいと判断せざるをえない。

守備でもゲーム開始直後のような前へのプレスは徐々に空転し、山口のウイングに起点をつくられていた。
こうなると今の京都のやり方――5バックでのリトリートだと、“ボールを奪いどころ”がどうしても低くなる。
飯田が最終ラインでボールを受けて、山口の選手が前にいるため、ピッチ中央に向けてドリブルすることが最近多いけど、いつかそこからミスしそうで怖いよね。

今シーズンの京都は、「バイス-庄司-ウタカ」のセンターラインを“命題”として、そこに合った選手は誰か?という答えを探し続けているようだ。
ウタカの相棒と、インサイドハーフ2枚の先発を毎試合毎試合代えているけど、結局誰にしてもうまくハマってないということ。
27節をへて、結局最適解が見つからないなら、“命題”の設定が間違っていると考えないとな。
また選手起用同様、攻撃時3バック・守備時5バックのシステムが今の選手層に合っているのかも再考したい。
3バックはベースとして、守備時は黒木が左サイドバックに入って3CBが右にスライドして4バック化するなども考えられるだろう。
ウタカがサイドに流れてパス回しに参加するため、アタッキングサードの局面でペナの外にずっといたりするのも、ゴールを奪えない原因のひとつかもしれない。
ならば、ウタカを真ん中にいさせるために、ウイングを置いた3トップも検討の価値はあるだろう。

とにかく、サッカーのやり方を変えず、FW1人インサイドハーフ2人を入れ替えて「変化を出そう」としても、何も変えられていないのだ。
「アグレッシブに」「上を向いてやるしかない」という思考停止に陥るのではなく、もっと自己否定して自己変革をしなくては!と、あらためて思わされた。
ここ数節、とにかく無策すぎる。

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