【J2第24節】ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.

ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.
日時:2020年10月4日(日)16:03KO
会場:静岡県小笠山総合運動公園スタジアム “エコパ”(曇 24.8℃ 56%/4,278人)
主審:松尾一
6′-磐田/小川航基
60′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足←バイス)
90+2′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(ヘッド←黒木)

■ジュビロ磐田(3-4-1-2)
GK1:八田直樹
DF38:山本義道
DF2:今野泰幸(89′-DF3:大井健太郎)
DF15:伊藤洋輝
MF14:松本昌也(89′-MF34:針谷岳晃)
MF7:上原力也
MF23:山本康裕
MF8:大森晃太郎(66′-DF24:小川大貴)
MF10:山田大記
FW16:中野誠也(73′-MF26:藤川虎太朗)
FW9:小川航基(66′-FW11:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アウメイダ)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF46:森脇良太(62′-DF25:上夷克典)
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬
MF29:中野克哉(46′-FW18:野田隆之介)
MF31:福岡慎平(82′-MF11:曽根田穣)
MF5:黒木恭平
FW15:仙頭啓矢(73′-MF22:谷内田哲平)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

鈴木政一コーチ(磐田)
「やろうとしてきたサッカーを、選手たちが意識をもってやってくれたと思うのぅ。
結果が出せればよかったんだけれど、正直すまなかった。
『ボールサイドは同数になるように』と選手とは話してきた。
ただ、そうならないで、バランスがよくなかったシーンもあった。
次の試合に向けて、改善して、楽にゲーム運びができるようにしたいんじゃ」

ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(京都)
「ここ2試合、ゴールという結果が出てなかったんでね。
いまはとてもハッピーな気分だよ。
ジュビロはベリーベリーハイレベルなチーム。
特に、前半はファンタスティックなサッカーをしていたと思う。
パスもスピーディで、われわれは正直何もできなかったよ。
でも後半になって、選手を代えて、相手とマッチアップするようにマークをするようにしたのさ。
そして、同点ゴールを取ることができた。
われわれは、パワーとエナジーをさらに加えることができたんだ。
もちろん自分も最後までワンチャンスを決めてやろうと思っていたよ」

實好礼忠コーチ(京都)
「うーーん、大宮戦で流れが悪いときに立て直せなくて…。
メンタルが悪い状態から、リバウンドできるように話し合ってきていました。
きょうもあっさり失点してしまったけれど…。
なんとか踏ん張ることができましたね。
後半は、メンバーを代えて、ウタカをトップ下にして自由に動けるようにして、インサイドの選手といいポジションを取れるようにしました。
そのおかげか、ウタカのストロングな部分を出せてよかったです。
相手を1点に抑えられた?
うーーーーん、それよりは“油断”のほうが気になりますね」

ウタカ様のおかげ様

この勝利はデカいなぁ〜。
京都を上回る負け数「7」の北九州のほうが順位は上なことからもわかるように、引き分け勝ち点「1」を積み重ねてもなかなか上にはいけない。
勝ち点「3」が必要な季節、なのだ。

しかし、前半の京都はひどかった。
連戦の疲れからか、チーム全体が重く、運動量が少ない。
パスを出すところがない、だからパスを出すのが遅い、そしてパスを出しても受け手との呼吸が合わない。
バイスが中野にブチ切れてたけれど、スターティングメンバーがなぜこの11人だったの?……と言いたくなったよね。

後半仙頭を中盤に下げてボールをある程度回せるようにはなったけど、相手を崩すような場面も少なかった。
一方で磐田には、かんたんに楔のパスを入れられ、裏への抜け出しも許して、危ないシーンも多かった。
そんな中でウタカの個人技からの同点ゴールは大きかった。
そして、磐田の決定力欠如にも助けられたな。

思ったのは、「守備に移った際はまずリトリート、5バック化するサッカー」が機能しなくなっているなということ。
相手ボールホルダーに強くプレスをかけない
→明確なボールの取りどころがない
→相手のボール回しに合わせて、スライドを繰り返して「受け」に回る時間が多い
→おかげで、チーム全体に躍動感が生まれない。ボールを奪えても、前に人数が足りてないので、素早い展開にもいけない
→結果、自分たちのリズムでボールを持てる時間が減る
……という悪循環になっているのだろうか。
アントニオ猪木に闘魂注入してほしいほど、やる気&元気がないサッカーになってしまっているのだ。
で、5バック化して後ろを固めているのに、きょうは裏のスペースに走られ、さっくり失点。
ならば、なんで後ろを重くしているのか?という話になる。

同じポゼッション志向でも、昨シーズンのサッカーだとボールホルダーには前線からプレッシャーをかけていた。
前に向けてプレスをかけているので、奪った後も素早く展開ができる。
さっとウイングにボールが渡る。
そこで一旦バックパスをすることになったとしても、自分たちのペースでボールを保持する時間を増やせることができる。
結果、ゲームを支配できていた。
もちろん、相手チームに引いてカウンター作戦を取られ、迷走してしまったんだけれど。

季節的にだいぶ涼しくなって中で、いまのサッカーを続けてよいのか。
大宮の高木さんには「構えてるだけの守備」と喝破されていた。
もう少し攻守に運動量をあげ、前半からチーム全体が躍動できるような方向にアレンジしていかないと、勝ち点3を取り続けることは難しいのではないか?
そう、感じさせられた一戦だった。

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