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書籍一般のアーカイブ

「Rinka’s Only Days」

Rinka’s Only Days
Rinka's Only Days

おお、妊婦セミヌードなのにシャレオツなカバーだ。

川本耕次「ポルノ雑誌の昭和史」(**)

ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)
ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)
◇内容(「BOOK」データベースより)
松尾書房「下着と少女」、アリス出版「少女アリス」、ギャル出版「SISTER」、三崎書房「Fresh!No.1」…。書店以外の販売ルートを開拓し、10万部超のベストセラーも数々誕生したポルノ出版界。昭和生まれのぼくたちをときめかせ、熱く奮い立たせた興奮は誰が作っていたか。低予算にめげず、法規制の裏をかいて磨き抜かれた透けテクニックなど、一般誌と一線を画したギリギリ表現の工夫、脱がせる技術、ロリコンブームの背景、さらに美少女モデルの素顔まで。伝説の編集者による、回顧的ポルノ文化史。


「………なんだが、……わけです」
っていうふうに、順接の「が」を連発していて、なんとも読みづらい文体で綴られる《昭和エロ本・ビニ本史》。

なるほど自販機本は書店流通を使わない独自流通だから利幅が大きいのかとか、ビニ本からAVはこう繋がっていくのかとか、心交社はもともと全国のアダルトショップにエロ本を卸していた人が作ったのかとか。
おれ自身は自販機本は買ったことがない世代だけど、内容はおもろい。
しかし、むかしはセーラー服に必ずキャットガーター型の網タイツを履かせるのがエロだった…ってのだけは、よくわからん(笑)。

共同通信社宮崎支局「総理を夢見る男 東国原英夫と地方の反乱」(**)

総理を夢見る男 東国原英夫と地方の反乱
総理を夢見る男 東国原英夫と地方の反乱
(※表紙装丁:水戸部功)


去年(2010年)出版の本。
東京都知事選挙を前に、投票する人を選ぶための資料として、読んでみた。

「そのまんま東」こと東国原英夫宮崎前知事の県政を、共同通信がまとめたもの。
過去に配信した検証記事を下敷きにしているせいか、同じ内容の記述が何度も出てくるのが玉に瑕。
あと、ブログで叩かれたことがきっかけで、東国原氏と共同通信宮崎支局がもめた経緯もあってか、やや「反知事」よりな記述であるような感がある。
それでも、300ページ以上にわたってのボリュームは読み応えがあった。
1日では読み切れず、土日かかった。

知事自らのメディア出演によって、宮崎をPRし、マンゴーなどの特産品をブランド化したことは、評価している。
一方で、財政面では、就任前より「赤字」が大きくは改善していない。
そのほか人事面などでも、「大なた」はふるわれなかった。
橋下大阪府知事がドラスティックに大阪を変えようとしたのと比べれば、「PR」以外では大きな成果はない。
……というのが、基本的な論調だった。

確かに、財政赤字にメスを入れ、トップダウンの改革を進めている橋下氏とは手法が違うかもしれない。
とはいえ、旧来の政治を変えようとする意欲は感じられるし、本書を読んでもなお、個人的にはポジティブな印象も持っている。

さぁ、まもなく投票。
石原都知事はもう年だし、新銀行東京の失策などがあって対象外。
というか、前回選挙でも都民だったが、投票しなかったか。
マック赤坂というネタに走っても仕方ないし、東国原さんかワタミさんの2択なんすけどね。
もうちょっと、勉強してみます。

スマイリーキクチ「突然、僕は殺人犯にされた ネット中傷被害を受けた10年間」(***)

突然、僕は殺人犯にされた  ~ネット中傷被害を受けた10年間
突然、僕は殺人犯にされた  ~ネット中傷被害を受けた10年間


スマイリーキクチさんは、「足立区綾瀬の女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯人のひとり——。
そんなデマを理由に、ネット掲示板や本人のブログを「荒らしていた」人たちが名誉毀損容疑などで書類送検されたのが、2009年2月だった。
「ブログ炎上が犯罪になった」と騒がれた事件の顛末を、キクチさん本人が振り返りまとめた本だ。


まず驚いたのが、「ネット中傷」にたいしてキクチさんがたびたび警察に相談に行っていたこと。
2000年ごろから始まった中傷。
ネットの書き込みをプリントアウトするなどして、警視庁などに訴えに行っても、駄目だった。
ところが、中野署のサイバー犯罪担当刑事が「これはひどい」と反応、捜査に動いた。
年を経るごとにネット犯罪も積極的に手を付けるようになった警察の変化はあるだろうが、摘発に至るまでは長い道のりがあったのだ。


さらに、もうひとつビックリしたのが、摘発された人たちは結局「不起訴処分」になったいう話だ。
そういえば、事件がその後どうなったか?は、報道されなかったなぁ。
あるいは、されていたとしても俺が見落としていたか。
なかなか起訴がされなかったことで、キクチさんは何度も検察庁に連絡を取る。
そして、「最終的に不起訴になった」という事実が伝えられた。
その理由として、キクチさんに詰め寄られた検察の人は、
「取り調べにたいして、皆さん反省して謝りたいと言っている」
ことを理由に挙げたそうだ。
しかし真実は誰ひとり、連絡もなく謝罪の手紙すらもなかったという。

改めてそのことを伝え、いまだにネット上には
「慰謝料をもらいやがって!」
などの中傷を受けていることを訴えたキクチさん。
そのことばにたいして、検察の人が
「インターネットを見なければ、気にならないんじゃないですか?」
と言う場面!
読んでいて怒りを禁じえなかった。
被害者であるキクチさんから語られていることを差しひいても、検察の人の「へたれっぷり」はちょっといただけない。


Facebookなどの流行で「ネット実名文化」が広がったこの1年。
「ネット炎上」の数も増えているように思うが、どうだろうか。
その「被害者」が赤裸々に語る本として、とても興味深かった。
そして、ネットを利用している以上、炎上は「対岸の火事」ではない。
いつか自分にも降りかかってくる可能性もゼロはないのだ。
そのときのために…付録の「ネット中傷被害に遭った場合の対処マニュアル 」は、現状唯一といっていい資料になっている。

長谷部誠「心を整える」(***)

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

ドイツ・ヴォルフスブルク所属のサッカー選手、そして日本代表の現キャプテン・長谷部誠の本。
自己啓発本好きというだけあって、稲盛和夫・京都サンガ名誉会長らのことばをひきながら、自分のものの考え方、サッカーへの取り組み方を語っている。
読後の感想としては、「いやぁ、マジメやなぁ!」と。
サッカー選手といえば一般的にチャらい印象があると思うが、こんなに自分を律することができる人がいるとは。
某選手に読ませたいですよ、モゥ〜。

どれぐらいマジメかというと…。
アジアカップのときに、キャプテンとして選手たちを鼓舞する際、
・前日から話すことを紙に書いてまとめ、
・上から目線にならないように、言い方を考え、
・話す内容を暗記し、
・そして、当日選手たちの目をみて熱く語る
といった具合。

また、体調を維持するため「寝るまでの一時間に徹底的にこだわる」そうで、以下の6つの「儀式」があるのだとか。
1)リラクゼーション音楽を流す
2)お香を焚く(クンバの「ハッピー」)
kuumba HAPPY
kuumba HAPPY
3)高濃度酸素を吸う
4)特製ドリンクを飲む(ビタミンC、E、ルテインなどを水に混ぜたもの)
5)アロマオイルを首筋につける(ニールズヤード レメディーズ「ナイトタイム」)
ニールズヤード レメディーズ ブレンドエッセンシャルオイル ナイトタイム5ml
ニールズヤード レメディーズ ブレンドエッセンシャルオイル ナイトタイム5ml
6)耳栓をする

これらのおかげで、ワールドカップ南ア大会のときも毎日10時間ぐらい寝られていたのだとか。
マジでマジメに生きているだなぁ。

タイトルの「心を整える」とは、そういった具合に自分を律し、自分の心を律することで、よりよく生きていけるのだ、という長谷部の考えから来ている。
ピアノの調律のように、心も「整える」ことができるのだ、と。

のんべんだらりと生きている俺にとっては、読んでいくうちに背筋が伸びるというか、そんな本だった。


★……「運が悪かった」とは思わない。
結果が悪かったときには、「運」を味方につける努力が足りなかったのだと思っている。110p


★もし俊さん(中村俊輔)のスペイン移籍を失敗だという人がいたとしたら、その人は挑戦がしたことがない人のはずだ。
挑戦した経験のある人なら、それによって何を得られるかを知っているからである。188p


★両親の誕生日には必ず電話をしたり、プレゼントを贈る……
本当に感謝する気持ちがあれば、お世話になっている人のために何かを面倒に思ったりしないはずだ。
少しでも時間や労力を取られるなぁと感じたら、それは心から感謝してない証拠かもしれない。208p

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