- 2010 年 12 月 24 日 11:59 PM
- 書籍一般
■消えた警官 ドキュメント菅生事件
戦後、警察が共産党員を「交番爆破」の犯人にでっち上げた冤罪事件のドキュメント。
この件に詳しくなかったので、まさにミステリのようにグイグイ読んだ。
★共産党古参幹部の話「もう三ヶ月、いや一ヶ月警察が待っていれば、えん罪、でっち上げ事件でない、本物の菅生事件が起きていたと思う。党内でも皆からハネアガリの批判を受けていた(後藤)秀生が、中核自衛隊らしくものもできないまま功を焦っていた。囮の謀略にひっかかる条件は揃っていた」342p
★菅生事件の醍醐味は、「調査報道」でしのぎを削る各社の特ダネ合戦にある。今日マスメディアが、さまざまな危機に直面している中、ジャーナリズムを活性化させるのは、「調査報道」しかないと私は考えている。その典型が、菅生事件での各社の独自の活躍であり、とりわけ共同通信特捜班が、市木春秋こと戸高公徳氏を捜し当てるまでの地道な取材は、今日でも十分通用するばかりか、むしろ「発表報道」にならされた記者には苦痛かもしれない。しかし、これが取材の原点であることはいまさら言うまでもないだろう。356p
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