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2010-03-09

売春はなくならない——なぜか?

売防法でソープランド「大宮城」経営者逮捕 – MSN産経ニュース

埼玉県警生活環境1課と大宮署は8日、売春防止法(場所提供業)の疑いで、さいたま市大宮区宮町のソープランド「大宮城」経営、宮根真容疑者(63)=同市見沼区島町=を逮捕した。生活環境1課の調べでは、宮根容疑者は2月17日午後1時ごろ、大宮城店内で、女性従業員(24)が春日部市の男性会社員(58)に80分2万6000円で売春することを知りながら、場所を提供をする営業をした疑いが持たれている。
生活環境1課によると、大宮城は平成19年12月から営業しており、月に約3000万円を売り上げていた。


ソープランドってまぁ結局は「本番行為」をする場所だとは誰もが知っている。
ただ、
「店の女性が、男性客のカラダを洗ってくれるサービスを提供する場所。
その中で、瞬間的に男女が欲情し合ってコトに及んでも、お店は関与しません」
っていう言い訳(may be)があって。
それで許可地域でだけ営業できる…みたいなハズなのに、どうして捕まった。

さて、売春は多くの国で法的に禁止されている行為である。
日本も同じ。
でも、売買春した当事者たちに罰則はない。
本気で禁止したいなら、当事者同士も罰則があるハズ!?
ここいらへんの事情は、
加藤政洋「敗戦と赤線〜国策売春の時代」(***) – Sex & Books & Football
にくわしい。

なぜ、売春はなくならないのか?
売春は、「人間らしい」行動だから。
売春従事者は、「動物的な衝動」とは別の部分でセックスをする。
人間と動物とを違わしめているのは、そうした「動物的な衝動」を抑えられるかどうかだ。


…これは、
インド哲学七つの難問 (講談社選書メチエ)
インド哲学七つの難問 (講談社選書メチエ)
の冒頭に書いてあったことのまとめ。

作者の方がホームページで、この前書きを公開してらっしゃいました。
ペンギン

世界最古の職業は売春であるという。
そして売春は、いかなる法的規制をも乗り越え、今日にいたるまで世界中で行われてきて、およそ衰える気配がない。
なぜそうなのかと考えをめぐらせば、それは人間の本性に深く根ざしているからではないか、との結論にいたる。
では、人間の本性とは何か。
人間の本性というからには、それは動物的なものではない。
動物の世界に売春はない。
動物は、子孫を残すために発情という性衝動を起こし、異性を求め、性行動に出る。
人間も同じである。
異性を求めることを恋とか愛とかエロスとかいうけれども、要するに性衝動にもとづくことに変わりはない。
これが人間の、動物としての自然なのであり、したがって、それにともなう喜怒哀楽などのもろもろの感情、人情も、自然なのである。
感情(人情)豊かな人が人間的だとよくいわれるが、じつはそれは、その人が動物性というみずからの自然に忠実だということと何ら変わりがない。人間的とは、それほど甘いものではない。
これにたいして、売春婦(男娼については今は考えないことにする)は、子孫を残すために性衝動を起こすわけではなく、また、異性に恋心を抱いて性行動に出るわけでもない。
子孫を残したり、発情したり、恋心を抱いたりしていては、売春という商売は成り立たない。
売春婦は、性衝動を起こして女を求める男どもの自然を手玉にとることで商売をするのである。
自然を手玉にとるというこ とは、自然を超越しているということである。
自然に埋没することなく、冷静に自然を対象として見るのである。
ゆえに、売春とは、メタ自然の行為にほかならない。
動物としての自然を超えること、これができるのは人間だけである。
動物から人間を区別する人間の本性とは、みずからの自然を超えることができるということである。
だからこそ、売春は人間の本性に深く根ざしているのであり、これほど人間的な職業はないのである。



動物のセックスについては、こちらも。
「動物たちの多種多様なセックス」展覧会、写真レポート | WIRED VISION

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